今日の2台目は松下の R-42 で前回この機種を手掛けたのは2008年2月なので12年振りとなる。 この
種のラジオの修理のご依頼はこちらのホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。
お話ではトランスが断線しているのではとのことだったがその通り段間トランスは一次側が断線していた。
ところで R-42 の段間はトランス結合が使われており2個のハズだが検波段の出力はCR結合に改造され
ていた。 こうなると修理と云うより全ての配線を一度外して配線し直した方が早そうだった。
本来の段間トランスがどの様な物だったのかを失念しているが後から加えられた下のトランスも1次側
が切れており2次側の抵抗値は1.8KΩ程しか無く(本来の物は約5KΩ)インダクタンスが少ない。
8月17日 昨日の結果をご依頼主にメールしておいたが電話を頂き、トランス結合は諦めCR結合で
一応動作する様にして欲しいとのお話を頂いた。 CR結合の場合どれ位の低周波出力が有られる
か不明だが何とかご希望に沿う様頑張ってみよう。
8月18日 各部の導通を確かめたがアンテナ・コイルが断線していたので先ず修復した。
他にチョーク・コイル (70H,15mA) も断線していた。
若干の部品(コンデンサx2+抵抗x3)を加えてみた。
バリコンもローターとステーター間で部分的に短絡していたので修正を加えた。
一応こちらの短いアンテナで何とかニッポン放送を受信出来た際の各指示値。
最後にパイロット・ランプを探した。 (上の指針はバリコンの値、下は豆コンの値)
再生式の物は再生(帰還)量が重要で、量が多いと発振して仕舞うのでその直前で止めなければな
らないが可成り慣れが必要。 それと何と云っても良好なアンテナとアースが重要と云える。
8月20日 ご依頼主から電話を頂き十分動作しているとのことだった。 使われた場所に可成り依存
すると想うが埼玉県南部なので TBS、NHK、文化放送等を聴くには有利な場所かと想われる。