テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Collins, R-390A/URR

2016-07-05 15:20:00 | Weblog

3台目は先月中旬にインターネット・オークションで落札されたと伺った Collins の R-390A でお話
では地元のNHKは何とか聴こえたが短波の放送が殆ど聴こえないとのことだった。   この種の受信
機の修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

こちらで最も長時間聴いているTBS (JOKR, 954KHz) の受信状態。 このところデジカメの具合
が悪く、シャッタースピードがやたらと遅く(この画像では1秒)ブレが目立ち恐縮です。

中波の放送では当地で最も電界強度の高いニッポン放送 (JOLF, 1,242KHz) の受信状態。

通常可成り電界強度の高いラジオ日経 (6,055KHz) の受信状態。 (各Ant. Trim調整後)

一応受信はしているが決して高感度とは云えないレベルだった。(電源電圧AC117Vで動作確認) 
*自分でもご依頼主が落札されたオークションの説明に目を通したが、そこには感度良好と記さ
れていたが自分で出品するとしたら動作品とは記しても感度良好とは記せない。

7月6日 先ずは真空管のgmのチェックに取り掛かった。

V504, 4th IF (6AK6) が36/53 また V508, AGC IF Amp.(5749/6BA6W) が24/41とMinimum Value
を大きく下回っていた。

7月7日 昨日は時間切れでチェック出来なかった低周波部と電源部の真空管に取り掛かった。 殆
ど問題は診られなかったがV802は若干エミッションが少なかったので近々交換した方が無難。

7月9日 発注している真空管 6AK6,26Z5W が間もなく届くハズなのでこれら(特にV504)を交換
するとどれ位状態が変わるか(真空管を入れ替え)確認してみた。

先日954KHzのSメーター(Carrier Level) の指示は20dBだったが今回は振り切れて仕舞った。

1,242KHz、JOLFも30dBだったのが振り切れて仕舞い RF Gain を絞った。

ラジオ日経 6,055KHz は可成りフェーディングが有り30dBから振り切れる指示だった。

予想外のゲインの増加に驚いたが、次いで若干PTO部分で回転に引っ掛かる感じが有ったので
機構部分に注油していたところ急に動作しなくなった。 殆どのヒーターが消えておりV505とV701
(V801、V802も) のみ点灯していた。 つまり6.3Vラインが死んでいるので調べてみよう。 しかしこ
ちらに在る時に問題が出てくれて良かった。

午後6時近くとなりそろそろ帰宅しようかと考え始めたがラジオでこちらが通勤に使っている田園
都市線で5時半頃に火災事故が有り、全線で運転を見合わせているとのニュースを聞いた。

ならばと明日取り組もうと考えていた電源の問題に取り掛かった。 電源部のプラグとジャック双方
の導通を診てみたが、どちらにも問題は診られなかったので先ずはジャック側に取り組んだ。

外観上問題は診られなかった。 6.3Vヒーター回路は中央の2箇所 (10,11) が使われておりこ
の部分が広がったのが問題なのかと狭めてみたが変化は無かった。

念の為被せてある収縮?チューブを剥がし10,11を確認したが問題は診られ無かった。

一度ジャック部分を元の形に戻し、プラグ側に取り掛かった。 

そうこうする内に郵便が届き、発注していた真空管が届いたのでこれらを交換しておいた。

アレコレ試みている内にプラグのピンに横方向の力が加わると回路が開放となることが分かった。

上の画像の、上の右端の端子の所に間隙が出来ているのをご覧頂けるか?

上の画像では問題が診難いので、分かり易い様問題の部分を広げたのが下の画像。

本来MILスペックでは半田付けは端子に巻き付けた上で為されるが、多分途中電源トランスを載
せ換えた際に簡単に(チョン付け)繋いで仕舞った様想像出来る。 一周巻き付け半田付けした。

イヤハヤ想わぬところで時間を費やして仕舞ったがお返しした後問題が発生するよりはズットまし。
この後1時間程ランニングしそろそろ復旧するかと駅に向かったが何と未だ復旧には2時間程を要
するとのことで振替え輸送で何時もの3倍程の時間を掛け遠回りのルートで帰宅した。 残すはS
メーター部分の調整だけなので左程時間は費やさないと想われる。

7月10日 何時もより2時間ほど早く仕事場に来てSメーターとゲインの調整を行い終わりとした。
途中バンド切換えツマミの固定が不完全だったのでネジを締めておいた。

思い返してみると昨日電源トランス外そうとした時に上の画像に見えているネジ3個が殆ど外れ
る寸前の状態だった(反対側の3個はまあまあ締まっていたが)。  トランスの端子部分の半田付
けが不完全となった遠因はこのネジの緩みに関係している可能性が有る。

 

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スバル360(昭和43年用)カーラジオ RF-108

2016-07-05 15:18:34 | Weblog

2台目は以前昭和36年製のスバル 360用のラジオを修理した方からの新たなご依頼で、今回は昭
和43年の物とのお話で、動作しないとのことだった。 この種のカーラジオの修理、改造に付き
ましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

帝国電波(クラリオン)のRF-108でスピーカー用のギボシ端子は緑青が激しかったが動作した。

念の為、高周波とIFの調整をやり直したが殆ど問題は診られなかった。 ただ電解コンデンサは
交換しておいた方が先々無難だがどうするか?

7月6日 ゴーサインを頂いたので電解コンデンサの交換に取り掛かり、交換後最終確認を行いお
送りした。 (スピーカー用ギボシ端子はそのままでも使えるが交換された方が好ましい) 

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Comtec の リモコン

2016-07-05 15:13:24 | Weblog

今日の1台目は自分の車が29年目を迎えるが車検となったので何時もの車屋さんに預けに行った
際にお預かりした Comtec のナビ用リモコンで10CHしか選択出来なくなって仕舞ったとのお話
だった。  この種の機器の修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ から
お問い合わせ下さい。

初めに外部から3Vを加え消費電流を診てみた。 当初 100μA程度流れていたがやがて全く流れ
なくなり何とも不思議だったので思い切って分解した(この種の構造の物の分解は神経を使う)。

余談だが発光部分は2段構えで見えている透明なLEDは赤外の物と想われるが、その下に小さな
赤色のLEDが配置されている。 (画像からは見えない)

念の為接点部分と導電ゴム部分をクリーニングしておいた。

回路を細かく診て行った結果、セラミック振動子の固定用と想われる接着剤の様な物がパターン
にも掛かっていたが、どうもこれが悪さをした様でそこでパターンが腐食して仕舞った様だった。

多分パターンが断裂している部分は電子顕微鏡を使わないと見れないと想うが、間違い無くパタ
ーンが断線しており細いジュンフロン線を使って補修した。

補修後消費電流は大幅に増加し、下の場合約2.5mAが流れ、全てのボタンで動作を確認した。

 

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