テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

松下 RF-4900

2012-01-07 16:54:46 | Weblog

 

SW2-8 のデジタル表示周波数が可笑しいとのことでテッキリ VFO (OSC) のバッファの
レベルが変動する(低い)のかと想像したがここには問題は診られなかった。

時間経過で状況が変わるのかとランニングを始めたが状態は安定していた。

1時間以上ランニングした結果判明したのは受信周波数と表示周波数が+1,545KHzズレ
ていることで(上の画像は 4.000MHz の水晶出力)、IF 分のオフセットが機能してい
ないことを示している。 この機種では RJX-4800 或いは RF-4800 のカウンター回路と
は異なり 4ビットのオフセット量切替回路が設けられており、ここの問題或いは カウ
ンター ICに問題が在る様だった。

  その後改めてブロック・ダイアグラムを見てみた。 SW2(3-7MHz)での局発(VFO)は
5-9MHzなのでカウンターのオフセット値は-2MHzで+1.545MHzは可笑しい。(オフセ
ットの問題かと考えたのは早とちりだった)  因みに 1.545MHzは 2MHzの第一 IFを 455
KHzの第二IFに落とす為のローカル信号で何とも解せない。 念の為この 1.545MHzを
作っている IC(μPC1018)の1番ピンをシンクロで診ようとプローブを当てた途端に周波
数表示は正常となり、その後 30分程 7MHz帯を聴いてみたが (丁度 7,070KHz辺りで
HL5 の局が日本各地の局と QSO をしていた)正常に機能(表示)していた。 

1月8日 上は昨日の午後6時半頃の受信状態で、下は18時間程を経過した今日昼頃
再度通電した際の状態。室温は多分昨日より 8から 10℃程低いと想われるが 4KHz
のズレは単純な発振回路にしては安定と云える。 

1月10日 今日は時間が出来たので先日の続きに取り組んだ。 

カウンター単体で動作を診てみたが幸いにもここには問題は無さそうだった。

ならばと4bitのバンド切替(周波数オフセット)をおこなっている回路をトグル
スイッチに置き換えて動作を診てみたところ良好に機能した。

ダイオード・マトリックスをドライブしている Q41 (2SC828) を念の為に交換してみた。 
(この 2SC828 の hfe は 200 以上有ったので問題は無いと想われたが)

結果として周波数表示は良好となった、あとはバンド切替に伴う周波数のズレを補正
する必要が有る。 しかし hfe が 200 以上なので問題は無いと想われるが不思議だ。

  しかしバンド 2,4,5,7 に診られる+86KHzは果たしてズレなのか? バンド 3,6,8では
キチントした切のいい周波数になっているが、これらは偶々正しい周波数では無く先
日バンド 2で 6,055KHz を調整したそのままの状態なので何か基本的なところに 問題
が在るのでは無いかと想われて来た。これまで直流のスイッチング回路なので電圧レ
ベルだけに着目していたがきちんとシンクロで診てみよう。

1月11日  ダイオード・マトリックスをスイッチに置き換えても状態が変わらなかった
ので SW 2-8の第一局発の元となる VFOの周波数を実測してみた。 これまでここの周波
数はバンドを変えても変わらないものと考えていたが実際はバンドに依って+86KHzと
変わっていた。そこで改めてこの部分を診てみたところバンドに依って発振回路にC131
(10pF) を加えており、周波数が変わって当然と云うことが判った。(最初の(本来)の
動作を知らないので絶対のことは云えないが、何故周波数を変える必要が有るのか理解
出来ない)。

  それとは別に上のC131をスイッチングしている同じ信号で下の第二局発の周波数を変
えている(機種に依って455KHzと462KHzの違いが有るが、第一IF:2MHzに対して第二IF:
455KHzの場合、下側の1.545MHz、または上側の2.455MHz)が+86KHzは何とも解せな
い。因みにバンド切替を行うとバンドに依って表示周波数はズレるが受信周波数と表示
周波数はズレていない。上の第二局発の周波数を確かめようとしたが(シンクロでは約
700mVp-p程の出力が有ったが)残念ながらこちらの2台の周波数カウンターでは入力レ
ベルが小さ過ぎて測定出来なかった。    直結すればレベルとしては十分なのだが負荷
の浮遊容量等で周波数が大きく変わって仕舞う)サて、これを回避するにはヘテロダイ
ン周波数計の様な物を使うしか無いが何とか工夫してみよう。

1月12日 ヘテロダイン周波数計と同様の方法で第二局発の周波数を診てみた。

本来の2.455MHzより8.35KHz低かったので調整し2.455MHz(2.45499MHz
:-10Hz)に持って行った。

もう片方の1.545MHzは殆ど問題無い1.54493MHz(-70Hz)だったが若干調整し
1.54505MHz(+50Hz)とした。

コメント
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