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テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

ヤエス FT-101E (2台)

2021-01-28 11:07:37 | 通信機

今日お預かりしたのは久し振りのアマチュア無線用無線機、ヤエス FT-101E で1台は受信不良とのお
話だったがもう1台の状態は不明。 この種の無線機の修理、動作確認等のご依頼はこちらの ホーム
ページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

LSB モードでは無信号にも関わらずSメーターが可成り振れていた(上)。 AM モードでは振れず。

内部を見てみたが可成りのサビとホコリだった。

先ずはエッジ・コネクタを全て外し表裏の接点部分のクリーニングを行った。

ダイアル面を照らすランプのソケットが壊れていて点灯していなかった。

最初に比べると動き始めた。 最初 LSB モードで大きく振れていたSメーターの振れも良好になった。

上は NB OFF、下は ON だがSメーターの振れが若干上がった。

この後送信の確認に取り組んだが最初送信が出来なかった。 調べたところマイク・コネクタの接続
がヤエスの標準とは異なっていたことが原因だったが、今回の物に合わせて配線し直し、送信も出来
る様になり最大で100W+を確認したが、変調レベルは低い様だった。

変調が浅かったのでヤエスのマイクに交換したが送信が出来なくなったので診てみた。

マイク・コネクタの結線がヤエスの標準とは異なっていた。

上の基板にマイクアンプが含まれているので2台目の物と交換してみたが出力が落ちて仕舞った。

受信感度は最初の状態に比べれば上がったが交信に十分と云う感じは無かった。 

 

 

1月29日 1台目の状態を2台目と比較しようと2台目に通電した。 受信は殆どしておらず送信出力も
8W程しか出なかった。

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Drake, R-4C

2021-01-06 12:19:35 | 通信機

今日 JA8 の二文字コールの OM からお預かりしたのは久し振りの Drake, R-4C で通電後5~10分で
感度が落ち、S メーターも振れなくなるとのお話だった。 この種の受信機の修理のご依頼はこちらの
ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

早速動作を先ず AM で確認しようとしたが機能しておらず、SSB に切り替え先に進んだ。  上は通電後
15分以上経過している為か一応受信はしているが S メーターは振れていない。 しかし一応受信してい
ると云う物の修理は故障原因の特定に時間を要する可能性が高い。  (何故 AM は機能しないのか?)

入力側から信号を追った。 ただ局発の信号が強く何を確認しているのか慣れる必要が有る。

プローブは10:1の物を使っているので上の画像の上は約1Vp-pで1st Mix のプレート?

+B電圧 (150V) にリップルが多く、一部のプレート出力をオシロで観ることが出来なかった。

後から分かったことだが7MHzで動作チェックをするのは問題が在った。 3.5或いは14 MHz用の水晶
のアクティビティに比べ7MHz用のそれは低くPre Mixの入力が14MHz用では2.1Vp-p有ったが7MHz用
では25分の1以下の80mVp-pしか無かった。 

ご依頼主から電話が有りNBを外し、7pinのソケットに挿し換えてみたが動作しなかったとのお話が
有ったので自分でも試してみたがその通りだった。 単にNBを途中入れないだけなので可笑しい。

後先になったが先ずは全ての真空管を交換してみた。 結果一応動作し出したが未だ疑問点だらけ
なので一度頭を冷やしてから明日改めて取り組もう。 (今日は帰宅時間を何時より遅らせた)

1月7日 NB(ノイズブランカー)のジャンパーが気になったので朝一で診てみたが予感は的中した。
回路図に断りが添えて無かったが一見図と同じ配線と考えて仕舞うが入力は4番ピン、出力が7番
ピンなのだが上の配線では4と1番ピンをジャンパーすることになる。 (Front Viewとの記述が必要)

結果このジャンパーを使って先に進んだ。

後先になって仕舞ったが使われている全ての真空管の gm を診てみた。 結果 3rd Mix, V4 (6EJ7) と
Pre-Mix, V6 (6EJ7) の2本が可成り Min. Value を下回っていた。

これらの真空管を交換し動作が良好となったので S メーターの振れを調整した。

一部問題は残っているがご依頼頂いた時間経過と共に感度が落ちる問題は解決した。 *先月中頃
JA3 の N コールの方から R390A の修理可否の問い合わせがあったが頂いた2通のメールに直ぐに
返信したもののエラーになって仕舞った。 分かっているのはコールサインとお名前だけで仕方なく手
元に在った1980年版のコールブックに在った住所宛て手紙を送り、同じ市内に居る知人にも探して貰
う依頼をした。 残念ながら既に移転されている様で送った手紙は戻って来た。 その後もその方との
交信記録が有った JA6 の方にメールを送ったが残念ながら返信は無かった。   駄目元で今回のJA8
の OM さんにも調べられ無いか伺ったところ昨日新住所をお調べ頂いたので、今日改めて投函したが
今回はご本人に届くと良いのだが!

 

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Kencraft, QR-666

2020-11-22 13:34:39 | 通信機

先日 TRIO, R-300 の修理をご依頼頂いた方からの Kencraft, QR-666 で動作は目下不明。 この種
の受信機の修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

AC電源コード/コネクタが欠けているとのお話だったが、永年米国製のラジオ、テレビ等家電品に多く
使われていたデタッチャブル・コードだった。 これは日本国内では中々手に入らない。

当初バンド F しか動作しなかったが、やがて E, D も動作し出した。

針が振れなかったS メーターが一瞬だけ振れた。  ピボットの固着だと一度分解しなければならない。

11月23日 昨日の続きに取り掛かった。

バンド A, B, C が機能しない問題に取り掛かった。

バンド A ,B, C の局発が発振していないのかと先ず調べてみたが問題は診られなかった。

S メーターの振れがリニアで無い様だったので一度外したみたが問題は無さそうだった。

R-300 では入って無いケミコン 100μF がメーターの両端に入っていた。  押されていたスタンプに依
ればメーターの製造は昭和 49年 5月14日 の様なので既に46年が経過している。

AC コードを先に加工しておいた。

色々と試みた結果 A, B, C バンドも動作する様になった。 ただ入力インピーダンスが高いのか単に
アンテナを繋いでも良好には受信出来なかった(アースの結合容量を調整すると高感度だった)。

どうせならと全バンドのトラッキング調整等を行った。 上下は A バンド (190KHz と380KHz)

B バンド (600KHz と 1,200KHz)

C バンド (1,300KHz と 2,800KHz)

D バンド (3,400KHz と 7,000KHz)

E バンド (8MHz と 17MHz)

F バンド (19MHZ と 29MHz)

改めて今回の機種の回路図と R300 のそれを比較してみたが書き方の相違から若干違っている様
にも見えた部分も有ったが結局同じ様だった。 ただ S メーターのゼロ調整が R-300 では内部の基
板内在ったがこのモデルでは裏面に用意されていたので最後に調整した。

 

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TRIO, R-300

2020-11-16 15:50:09 | 通信機

先程来Y運輸さんの追跡画面には配達中と表示されている R-300 が中々届かない。 一部部品を
買いに行きたいので早く届いて欲しいのであります。  この種の受信機の修理のご依頼はこちらの
ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

メモを添えて頂いたとのお話だったが、中には何も無かった。

早速通電してみたが全く受信していなかった。

先ずはご依頼頂いた M 型コネクタを加えた。 

後段から取り組み 2nd, IF 455KHz の動作を診てみたが良好だった。

2nd Local 3.579MHz の発振を発振回路の所では確認出来たが、MG2 端子の所では信号が無かった。

回路図と実際の回路が異なっていて上下の画像に見えている同軸ケーブルで繋がっていた。

これまでとは逆にアンテナ入力から信号を追った結果 IF & 2nd Mixer, Q3 (3SK35) の出力が無く駄目元
でこの FET を 3SK40 に換えた結果動作し出した。

上は北京放送、下は何時も聴いている TBS (JOKR, 954KHz) 受信時。

一応受信はする様にはなったが周波数のズレやトラッキングを調整した方が良いがどうするか?

その後先ず仮止めしていた 3SK40 をキチント半田付し、各バンドの動作を改めて診てみたがバン
ド切り換え、モード/帯域幅切り換え等のスイッチに接触不良が診られた(想像では永年放置され
ていた様だった)。 サテこの様な状態の物なので余り費用を掛けるのはお勧め出来ない。

 

 

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Drake, SPR-4

2020-11-02 21:02:41 | 通信機

明日到着予定の SPR-4 のサービス・マニュアルを昨日持ち帰り久し振りに回路を追った。  お話で
は短波帯の感度が非常に低いとのことだったが、この機種ではデュアル・ゲートの FET が多用され
ているが自分では3種程しか持っておらずしかも CAN タイプの物は 3SK28  1種のみで今回の MFE
3007/SFC 4982 とはピンアサインが異なるのでS電機さんに問い合わせてみた。  お話では10種以
上在庫が在るとのことで午後早仕舞いし石川町に向かった。 見せて貰った物は 3SK14, 30, 35, 40,
41, 45, 47, 48, 51. 60, 63, 76 の12種でこの中から200MHzまで使えて低価格、且つピンアサインの同
じ 3SK40 と 3SK60 を数個づつ購入した。 こちらえのご連絡はHP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ か
らお願い致します。

早速動作を診させて頂いた。 上は何時も感度確認に使っているニッポン放送 (1,242KHz) をループ
アンテナで受信した。 下は窓の内側に斜めに2m程のビーニール線をアンテナにした北京放送。

こちらはラジオ日経 (6,055KHz) 受信時、周波数表示が+3KHz程だったので修正したのが下。

結果から申せば感度は特に低くは無い様だった。

下は TBS (954KHz) で上で 6,055KHzに合わせてもこちらでは+5KHz程になっている。

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Collins, 51S-1

2020-10-29 16:08:43 | 通信機

今日お預かりしたのは久し振りの 51S-1 で入手後2年程でボリュームのシャフトが空転して仕舞い音
量調整が出来ず、また若干周波数ズレが有っただけで特に問題無く動作していたが、上の問題の修
理に出したところ 真空管が4本駄目、ヒーター電圧が突然0Vとなる、出力トランスが可笑しい等の送
付時と大きく異なる問題を云われおまけに ヒーター周りが変なので配線を外したとのメモが付されて
いたとのことだった。 この種の受信機の修理、改造、動作確認等のご依頼はこちらのホームページ
http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

どれ位の技術力を持った方が手を下したのかは不明だが、通常他の方がいじった物は何とも理解し
難い問題を抱えていることが多く気が重いが先ずはどの様な処理がされたのか診てみよう。

10月30日 昨日サービス・マニュアルを持ち帰り机上で可能性を追った。

お話ではヒーター回路は外したとのことだったが一体どこが外されているのか?

底面から目視でヒーターの点灯を確認し、点灯していない物に赤を、点灯している物に緑を付した。

点灯していない様に見えた物の導通を確認したが全て導通していた(〇を付した)。 上から実際に
確認したところ左半分の物は全て点灯していた。 このことから矢印の回路がグランドに落ちている
ことが考えられる。

今回の機種ではヒーター回路は4つのグループで構成されており、合計で 25.2V を加えているが矢
印の所でグランドに落ちているので左の2つのグループに25.2V(一次側が定格電圧の場合)が加わ
っており、右のグループには全く電圧が加わってないことになる。 これでは当然動作はしない。

グランドに落ちている部分を少しでも見付け易くしようと関係している真空管を全て抜いた。

何処で回路がグランドに落ちているのかを見付けるだけなので技術的には難しくも何とも無いが実際
の配線はこまごまとしており、一部は部品や配線の陰になっているので少なからず時間を要する。
  しかし動作していた物のヒーター回路の中点が自然にグランドに落ちることは考え難く修理を担当し
た方は一体何をしたのだろうか?   結局全ての真空管とパイロット・ランプを外した。

画像の中央 V8, 6BA6 の pin 4 がセラミック・コンデンサのグランド側のリードに触れていた。

グランド側のリードを少し曲げた。 分かって仕舞えばナーンダと云うことになる!

何時も受信感度の確認に使っているニッポン放送 (JOLF, 1,242KHz) 受信時。  表示が5-6KHz低い。

北京放送受信時。 1次側の電圧を117Vに上げた。

メーターのゼロ調整を行った。

上はニッポン放送 (1,242KHz)、下は TBS (954KHz) 受信時。 5-6KHz低く表示されている。

しかし修理を担当された方から報告されたと伺った、真空管4本が駄目、出力トランスが可笑しいと
は一体何のことなのだろう?  更にヒーター回路に外されたところは結局無かった。 特に問題無
く受信出来ており音声出力にも問題は診られ無かった。

10月31日 ゴーサインを頂いたので周波数の調整に取り掛かった。

内部のキャリブレーション用水晶の周波数で調整したがただバンドに依っては数KHzズレること
があるので全てでピッタリと云う訳には行かない。

 

 

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R-390/URR

2020-09-27 11:44:16 | 通信機

今日 JA7 コールの OM からお預かりしたのは 43年前に購入した R-390A と伺っていたがやけに重く
感じた。 作業台に載せる時に側面から 6082 (2本) が見え R-390 と分かった。 先日20Kg以上の物
は原則お預かりしないことに決めたのだが中々思う様には行かない。    この種の受信機の修理のご
依頼はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

通電すると Carrier Level (メーター) が振り切れて仕舞うと伺った。

Stand By 状態のメーターの振れ。

AGC に切り替えるとお話の通り振り切れた。

Carr-Meter Adj で振れは0に持って行けるが、このポテンショメータには可成りガリが診られた。

JOLF (1,242KHz) 受信時、約7KHz高い方にズレていた。 一応受信はしたが感度は可成り低い。
サテこれまでに経験したことの無い症状だが何処から手を付けるか?

帰路添えて頂いた取説に目を通した、結果 Carrier Level Meter 回路は 6th IF (V506, 6AK6) と AGC
Time Constante Tube (V511, 1/2 12AU7) で構成されるブリッジなので先ずはこれらの真空管周りか
ら調べを進めてみよう。

9月28日 V506 と V511 周りから調べを進め様としたところ V511 にクラックが入っていて頭部が白
くなっていた。 これではブリッジは機能しない。 早速 V511 (12AU7) を交換し動作を診てみたが
Carrier Level が振り切れることは無くなった。

折角なので略全ての真空管の gm をチェックをすることにした。 

結果殆どの物に問題は診られなかったが 6th IF (V506, 6AK6) が 23/53 と Mini.Val. を可成り下回って
いたので V603 の 6AK6 (86/53) と交換し、gm の低かった物は V604 (不使用の Line Out) に使った。

建物一階のベランダにビニール線を数mダラリとぶら下げただけだが北京放送は強い。

こちらはラジオ日経。

9月28日 ご依頼主の Y さんが今日も奥様同伴で引き取りにいらした。 二人で台車に載せ車まで
運んだが、車に積み込むのを手伝おうとしていたが代わりに奥様がサット手伝ってくれた。
Y さんは自分よりは少し若いと想うがお話の中に 杉本 哲 さんが出てきて懐かしかった。  自分が
主催しているラジオ・クラブには以前 内田秀夫 さんもメンバーの一人としていらしたがこのお二人
からは色々なことを学ばして頂いたことを久し振りに思い出した。  しかし Y さんはハムが趣味でこ
のところは 77 GHz 等のミリ波に挑んでいらっしゃるとのお話も頂いた。 (凄い!)

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サンヨー TA-901 (23Ch, CBトランシーバー)

2020-09-23 10:44:45 | 通信機

今日西宮の方からお預かりしたのは輸出用の CB トランシーバー、三洋 TA-901で1970年代の物だろ
うとのお話だった。  この種の機器の修理のご依頼はこちらのHP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/にお
願い致します。

お話では受信は一応機能しているが送信出来ないとのことだった。

使われている水晶の数で回路構成がある程度類推できるが、使われていたのは14個だった。

水晶の全ての周波数を診てみたが可成り巧妙な組み合わせだった。 しかし送受切換えのリレーが無
くダイオードスイッチが多用されている様だが回路図無しでことに当たるのは可成り時間を要する。

先ずは受信感度を診てみたが 1-4Chは良好、5-8Chは可成り感度が低く、9-12Chは少し良くなった。
13-23Chは良好だった。 多分送受共通の水晶 38.315 と 38.365MHzのアクティビティーが低い様。

Sメーターの動きはもっと問題が有るのかと想っていたが左程問題とは想えなかった。

送信は伺った様全く出力が無かった。 次いで各水晶発振回路の動作を診てみた。

上は 4Ch 受信用の 11.715MHzの発振波形。 下は 4Chの送受共通の 38.265MHz発振波形。

上は 4Chの送信(合成)波形で周波数 27.005MHz。

ドライバ用のトランジスタが怪しかったので外してみたが特に問題は診られなかった。

ドライバ (2SC1017) のベースでの信号。 ここまでは問題は無かったが送信ボタンを押すとドライバ
段と終段のコレクタ電圧が無くなった (受信時は電源電圧の+12Vが加わっているのだが?)。

  送受切り替えにはスイッチング用のトランジスタも無く果たしてどの様な回路を使っているのか?
当初ドライバ段と終段には常に電圧を加えておき信号が無い時はカットオフにしているのかと想像し
ていたが残念ながらそうでは無かった。  ここで一度諦めたが何とも残念でならず再度取り組んだ。

ドライバ段と終段には変調トランス通過後の電圧が加わっているハズなので変調回路を当たった。
気になったのが上の画像に見られるダイオードでここをジャンパーした結果出力(約2.3W)が出た。

DS-16E を調べてみたがスペックが分からなかったので一般的な 1N4007 に換えてみた。 (DS-16E
もテスターで診た限りでは問題は無さそうだったのだが?)   我が家で引き続きこのダイオードの仕
様を探してみた。  結果 NTE 116 (一般的な整流用、600V/1A) と同等のことが分かった。

ダイオードの Vf の問題か? 若干出力は低下したが 12.6V で約 2W の出力が得られた。

9月24日 昨日は送信出力を確認したところで時間切れとなって仕舞ったので朝一で変調、送信ラン
プ、チャンネル間の出力の差等を診てみた。 結果変調、送信(T-MIT) ランプ等を確認出来たが受
信と同様 9-12Chの送信出力が無かった。 これも 38.315MHzの水晶に起因していると想われる。

余談だが送信 (T-MIT) ランプの回路は送信出力を 8pF を経由して前面の赤いLED に直接加えていた。

この記事に対して 電波法違反の片棒まで担いでいるのか? とのメッセージが届いた、自分の名前
を名乗らず大きなお世話だが今回修理を依頼された方は古いCB無線機の収集をしている方で送信
はダミーロードを繋ぎ楽しんでいるとのお話だった。 

 

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BC 348

2020-09-03 12:26:01 | 通信機

今日の2台目は BC 348 で自分でも40年程前にこの辺りの受信機を20台程集めたことが有る。 サテ
ご依頼はダイアルに何かが挟まっているのか動かないとのお話だった。 この種の受信機の修理の
ご依頼はこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

お話の通りダイアルは極少ししか動かなかった。 負荷側に問題が有るのか切り分けようと上の画
像の中央に在る小さな方のギアを外そうとしたが止めネジは1か所では無い様だったので諦めた。

前面部分を全て外してみないと問題点は見えないかと考え始めたが、先ずダイアル面に周波数の
表示が見えなかったのが気になった。 結果から申せば上の画像に見えているダイアルの回し過ぎ
を防止する為のロックが機能していた。  分かって仕舞えば正にコロンブスの卵なのであります!

実際に聴いてみたが下は北京放送と想われる放送を受信した際で感度は低いと感じた。

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JRC, JST-10

2020-08-04 14:36:43 | 通信機

今日の2台目は初めてとなる JRC の JST-10、 HFハンディトランシーバで間違って電源を逆に繋いで
仕舞ったとのお話だった。 回路図もお持ちのことで何とかなるだろとお送り頂いた。 この種の機器の
修理のご依頼はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

予め電源を逆に繋いだ際に起こりうることに付いて机上で確認した。

電源回路には逆接続の保護回路が備わっており下の画像に見られるヒューズが飛ぶハズなのだが?

3Aのヒューズに問題は診られずこの回路を追った。

コネクタの5番ピンの先のパターンに怪しい部分が有ったのでレジストを剥がしたのが下の画像。

ヒューズが飛ばず代わりにパターンが溶断していた。 ここを錫メッキ線でジャンパーした。

しかし3A近くを流す回路にこのパターンは細過ぎる。

実際に受信してみた、下はライトを ON したところ。

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トリオ 9R59

2020-07-16 12:54:08 | 通信機

 今日の3台目はこちらで2年程前にレストアしたトリオの 9R59 で先頃暫く使っていると感度が落
ちて仕舞うとのことでお送り頂いた。 この種の受信機の修理のご依頼はこちらの ホームページ
http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

7月17日 お話では通電後3-5分で感度が落ちる、またSメーターが動かないとのお話だった。

通電後1.5時間経過時。 上のSメーターの指示は MVC での値。 下は AVC 設定での値。

7月19日 先日通電後数分で感度が落ちる症状は診られなかったので改めて動作を診てみた。 IF と
MW のトラッキングを再調整した。他に AVC 回路の 2.2MΩ も可笑しかったので2.2 MΩを加えた。

上は TBS (JOKR, 954KHz) 受信時。

上下はこちらで最も電界強度の低い文化放送 (JOQR, 1,134KHz) で連続運転を続けてみた。

感度が低下する現象が診られた時にバンド切り換えを動かしてみたが感度は元に戻った。
しかし素人の方が組み立てた物には色々問題が多く余り手掛けたく無い。

 

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Collins, 75A-4

2020-07-08 15:46:38 | 通信機

今日の2台目は明日の配達と考えていた Collins, 75A-4 で自分でも一時期使っていた機種だが近々取
り組ませて頂こう。 この種の受信機の修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ に
お願い致します。

7月9日 実際の動作を診てみた。 メインのノブのバックラッシュが可成り大きかった。

当初前面のヘッドフォン出力を使ったが音声が途切れるのでステレオ用のプラグに問題が在るのかと
裏面の 4Ω の出力にスピーカーを繋いだが症状は変わらなかった。

単に音声出力だけでは無くSメーターの振れも大きく変動し(下の画像では 4 程度を示しているが実
際はゼロと上の画像の値の間を行き来していた)短い時には1秒周期程度で変動していた。

これまで可成りの数の受信機を手掛けたが今回の様に信号レベルが大きく変動すると云うのは初め
ての経験となった。 可成り難航しそうだが何処から取り掛かるか?

7月10日 可成り短い周期で受信不能となる問題に取り掛かった。 *今日デジカメを作業台から落
とし壊れて仕舞ったので当面画像がアップ出来なくなりました。 終段から徐々に前に進んだが V6
IF Amp.の辺りまで進んだところでピタット問題が出なくなった。 その後念の為に全ての真空管のgm
又は エミッションをチューブ チェッカーで確認したが V22, 6AQ5 が 32/46 と低かったが他は特に問
題は無かった。 他にメインノブにバックラッシュが診られたので手を加えた(久し振りにブリストルレ
ンチの出番となった)。 明日は IF 等の調整に取り掛かろう。

7月11日 昨日安定に受信出来る様になったので IF の調整に取り掛かった。 それも終わったころ
実際のアンテナ入力でどの様に機能するかを確認したところ反応が無かった。  仕方なく後方から
徐々に問題が何処で発生しているのかを追ってみた。 どうもメカフィルの処では問題は無かったが
その前段 (2nd Mix 6BA7) の入力側で信号は途切れていた。 最初真空管ソケットでの接触不良を
疑ったがもう1本の 6BA7 と交換したところこの部分は正常に機能する様になった。 結果 1st Mixに
移した 6BA7 に軽く衝撃を加えると動作したりしなかったりと非常に不安定だった。 このことから最
早 6BA7 の交換しか手は無いが手持ちが無くオークションで入手するか?

7月12日 昨日 IF の調整をした際に AVC 回路が上手く動いて無い様だったが今日改めて診たところ
正常に機能していた(昨日は久々に VTVM を使ったがこちらに問題が在ったか?)。

電源コードの根本が可成り悲惨な状態になっていた。

午後 7 と 14MHz帯を聴いてみた。 7 MHz帯は近くの局以外に四国等が良好に入感した。

14MHz帯では VK(オーストラリア)の局が2局可成りの強度で入感した。

14 MHz帯では VK 以外にも電波は強力では無かったが数局東南アジアの局が入感した。

オークションに出品されていた 6BA7 が上手く落札出来ると良いのだが。

7月13日 ACコードの根本の問題に取り組んだ。

7月19日 発注していた 6BA7 が届いたので早速交換し動作を確認した。

 

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Hammarlund, SP-600 JX17

2020-05-01 13:01:34 | 通信機

今日お預かりしたのは久し振りのSP-600 JX17 でオーバーホールのご依頼を頂いたので目下抱えて
いる物が終わり次第取り掛からせて頂こう。  この種の受信機の修理のご依頼はこちらの ホームペ
ージ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

5月6日 先ずは全体の動作を診てみた。

中波及び15MHz帯の半島及び中国の放送は特に問題無く受信出来た。 ただSメーターは振れず。

各バンドの周波数を診てみたが可成り合っていた。 上は3MHz、下は5MHz

同様上は7MHz、下は9MHz

13MHz と周波数は合っていたが、Tuning Lock で感度が変わり、逆にRF Gain で感度が変化せず。
AVC-MAN (MVC) の MAN 側で受信機能停止、BFO機能せず、7.4-14.8及び14.8-29.7MHz両バンド
で発振が診られた。

BFO を担っている V13, 6C4 は奥に在り到底外せない。

使われている真空管全ての gm とエミッションを確認した。 結果全て問題無し。

5月7日 昨日は回路図を我が家に持ち帰り机上で作戦を練った。 先ずこれまで気にしたことが無か
ったTuning Lock を見てみたがポテンショメータ或いはボリュームの様だった。  添えて頂いたマニュ
アルの説明は機能だけで動作原理は不明(通常この目的には機械的な仕組みが使われるのだが?)。
因みに回路図にこの可変抵抗は記されて無い(見付からないだけか?)。 説明でも機械的にやって
いる様だが、だとするとこの可変抵抗は一体何なのか??

回路図にも内部の部品配置図にも記されて無いダイオードが二つ見付かった。 用途不明

先ずは RF (S) メーターが動かない問題に取り掛かった。 昨日目星を付けておいた回路を診てみた。
あろうことか AVC-MAN 切り替えスイッチが ON しなかった。 手持ちのトグル・スイッチはメッキが一
部剥がれており、部品屋さんまで往復1時間以上掛けてスイッチ一つを買いに行くのもチト辛いので何と
か修復出来ないかと奥の手を使った結果幸い上手く直って呉れた。

上はこちらで最も電界強度の高いニッポン放送 (1,242KHz)、下は TBS (954KHz) で若干 TBS の方が
指示値は大きい。 各部の調整には矢張り S メーターが振れて呉れないとやり難いのでこれで調整に
取り掛かれる。

Tuning Lock を細かく診てみた。 抵抗値は 5KΩ だった。(矢張り本来の Tuning Lock では無かった)

何処に繋がっているかを追った結果、第一 IF, V9 (6BA6) のカソードに繋がっていた。

ここを調整すると感度が変わったことが納得出来た。 この改造は必要だったのか?

しかしこの IF の感度調整、或いは上のダイオード等改造された点が多そうだった。 AVC回路は上手
く動作する様になり RF Gain、 RF メーター、MAN (MVC) 設定で音声が切れる、また BFO の問題等も
結果機能する様になった。 近々 IF 調整に取り組もう。

5月10日 調整に取り掛かった。 先ずは 455KHz に取り掛かったが可成り離調しており調整後可成
りの感度の増加が得られえた。 下は TBS (954KHz) 受信時で調整前の指示値は -2DB程だった。

次いで 3.955MHz の調整に取り掛かったがこちらも少なからず離調していた。

調整をしていたが指示が大きく変わることが有り AVC-MAN 切り替えスイッチの接点は先日直った
様だったが残念ながら問題が残っていた様なので今日は早めに閉めて部品屋さんに行って来よう。

部品屋さんでトグルスイッチを買って来て組み込んだ。 結果動作は安定した。

 

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太陽無線 NT-110B

2020-04-23 13:07:06 | 通信機

今日の1台目は初めてとなる太陽無線の NT-110B (Short Wave Receiver) で通電すると煙が出るとの
お話だった。 この種の受信機の修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願
い致します。

早速通電してみたがお話の通り煙が出た。 場所を探したところ電源部の 1KΩ/1W? から出ていた。

電流を診てみたが約 75mA だった。 +B回路の何処かに問題が在りそうだった。

煙の原因は判明したがご依頼主からはここまでで良いとのことだった。 ボリュームのガリも可成
り酷く、感度は非常に悪かったので道のりは未だ可成り遠いが後はご依頼主にお任せしよう。

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Philco, Predict G4710 (Tandem)

2020-03-17 19:29:13 | 通信機

北青山の服飾関連のお店に数年前に納めた Tandem の動作が可笑しくなり内部から臭いがする
とのことで引き上げて来た。(画像は明日アップします) この種のテレビの修理のご依頼はこちら
の ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

3月18日 動作を確認してみたが電源スイッチが機能していなかった。

上は最初に修理した日時の様で約7年前、下は再修理した日時の様で3年近くが経過していた。

電源スイッチは同じ物が手に入らず別の手を使うことにした。

良好に機能し出したが若干微調整を加えた。

コントラストが強すぎるので、入力切り替えを DISTANCE から LOCAL に切り替えた。

 

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