”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

今年のさつまいもは、なぜ肥大化するの?

2023-10-26 00:03:25 | 野菜

昨日、ご近所さんから電話がありました。

「里芋掘ったから、取りにおいで~!!」

  

そして、いただいたものは、

下から、里芋、ヤーコン、さつまいも(紅はるか)

  

  

しかし、問題なのは紅はるか。

こんなに大きく、赤ちゃんの頭くらいあります。

しかも、ボコボコしていて、溝があり、かぼちゃのような風情・・・。

  

  

ご近所さんは「こんなさつまいもができたのは初めて!」とおっしゃいます。

味は申し分なく、甘くおいしいのですが…。

「ねぇ、どうしてこうなったのか原因を調べて!!」と頼まれました。

 

  

思い返してみると、

昔、このような大きな形のさつまいもをもらって、食べたことがありました。

その時のお芋は、甘みもなく、粉っぽく、本当にまずかった。

肥料の入れ過ぎが原因で、お芋が肥大化してしまったと聞きました。

 

しかし、今回は肥料は極わずか。

しかも、不耕起栽培だとおっしゃいます。

  

 

さっそく、お野菜の先生にご意見を求めました。

今年のさつまいもの肥大化の原因をまとめてみました。

  

 

原因は、夏の暑さと少雨

暑さと雨が少なかったことで、芋が正常に育っていかなかった。

また、不耕起栽培の場合、土の水分にムラができ、

芋の肥大が偏ってしまったと推測される。

 

  

  

濡れ縁に並べた3種類の紅はるかをご覧ください。

一番左 我が家の紅はるか(垂直栽培)

真ん中 お野菜の先生の紅はるか

一番右 ご近所さんの紅はるか(不耕起栽培)

  

先生のお芋がきれいに正常に育っているのに比べると、

右側のお芋はずいぶん大きさと形にムラがあります。

  

先生はどんな工夫をされたのか伺ってみると、

マルチを敷くことで、土中の水分量を調整したのだそうです。

 

 

では、我が家のお芋は、暑さと少雨の中、どうして肥大化を免れたのか?

うちの畑は、元茶畑だったところをお借りしています。

粘度質で水はけが悪いのです。

この水はけの悪さが、雨の少ない夏には幸いしたのかもしれません。

 

  

農作業って、経験の積み重ねなのですね。

今回も学ばせていただきました。

ありがとうございました。

 


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