”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

本当のおいしさが戻ってくれば

2018-05-13 10:43:08 | 食育

このGWに、資料や本の整理をしていたら、

平成6年に発行された地元のグルメ雑誌が出てきました。

  

  

ただ、当時この本を参考に食べ歩いたという記憶はなく、

この中で取り上げられていたスパイスの特集と、

多種多様なカレーの種類を見て喜んでいただけのような気がします。

    

ところが、今、この本を改めて見てみると、驚くことが!!

 

料理の盛り付け、写真の撮り方などがすごく地味なのです。

正確に言えば、「地味に感じる。」のでしょう。

  

  

一番華やかに見えたページがこちらでした。

インド人シェフが作るインド料理のお店。

華やかに見えるのは、テーブルに並んでいるお皿の数が多いからであって、

決して派手な演出が施されているわけではありません。

   

全体的に茶色っぽい写真が多いのですが、

当時はこれらの写真を見て、

「やっぱり、レストランのカレーは家のカレーと違うよね~!!」

「わぁ、この盛り付け、真似してみたいな。」

などと感動していた覚えがあります。

  

「インスタ映え」なんて言葉がない時代でしたから、

この写真だけで十分においしさとか、

お店の方の料理に対する思いまで伝わってきたのです。

  

でも、今はどんどん「演出」が派手になってきて、

グルメ雑誌だけでなく、料理本を見ても目がチカチカすることがあります。

こんな時代のことは、こちらにも書かせていただきました。

   

そんな中、ちょっとスカッとすることがありました。

美人若手演歌歌手の方が、おいしい焼肉屋さんを見つけるコツを

話していらっしゃいましたが、

「ネットに掲載されている写真が地味なもの。

 写真に凝っているお店はおいしくない。」と・・・。

  

そして、その翌日、駅弁評論家さんが、

おいしい駅弁を見つけるコツをこう話されていました。

「茶色いお弁当がおいしいです。

 やたら彩りに気を使ったお弁当は、ハズレが多い。」と・・・。

  

派手な盛り付けや演出ではなく、

写真を通したおいしさではなく、

本当のおいしさに気づく時代が戻ってくればいい。

 

私の祖母が作ってくれたお弁当は、いつも茶色でしたが、

本当においしかったです。(^-^)

 

コメント (2)
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