静岡県のみかんの収穫量は和歌山、愛媛に続いて第3位。
そして、静岡県民が誇るブランド品調査では、お茶に続いて
みかんは第2位に選ばれています。
ところが、みかんの消費量は激減。
みかんの生産量も全国で近年100万tと、
70年代の1/3に激減しています。
どうして、みかん離れが進んでしまったのか、原因を探ってみましょう。
【消費者側の事情】
・若者の果物離れ(キウィとバナナを除く果物の消費量が低下)
・輸入果物、新品種の果物が増え、多くの選択肢の中から
少量づつ多品目を購入するようになった。
・果物よりもスイーツ!
【みかん側の事情】
・糖度を追求するあまり、味が単調になった
・流通の集約化と機械化が進んだことにより、みかんが傷み、
収穫時よりも味の落ちたものが消費者に届く。
みかんに含まれるβ-クリプトキサンチンが、
動脈硬化、肝機能障害、骨密度低下の予防に
効果があることも発表されていますが、
あまり健康効果ばかりを取り上げると、逆に現代人は
「じゃあ、簡単にサプリメントで摂ればいいじゃないか。」
となってしまうものです。
コンビニのプレミアムロールケーキがヒットしましたが、
甘味と酸味のバランスが取れ、濃厚な味がするみかんを
ひとつひとつ和紙に包んでプレミアム感を演出したら、
消費者はどんな反応を示すのでしょうか?