”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

田んぼのめぐみとお米パワー2

2011-01-16 10:32:19 | お勉強

昨年12月に引き続き、SBS学苑パルシェ校で開かれた

お米の講座に出席させていただきました。

今回の講師は、アンコメ安東米店店長で

五ツ星お米マイスターの長坂潔曉先生。

●A~Dまで玄米の入った4つの紙皿が並んでいます。

 このお米は玄米食用新品種カミアカリです。

Img_0813

 生産者様のお名前は控えさせていただきますが、産地は以下の通り。

 A ・・・静岡県産

 B・・・福島県産

 C・・・茨城県産

 D・・・山形県産

 まず、生の玄米の状態で噛んでみました。

●この4種類を炊飯器で炊き、食べ比べを行いました。

 (会場の都合上、羽釜は使えませんので・・・)

Img_0814

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 これは、あくまでも私の感想ですが・・・

 A(静岡県産)・・・生米も、炊いたお米もカビ臭さのようなものが気になる。

            歯応えは十分。

 B(福島県産)・・・一番食べやすい。お料理選ばないおいしさ。

 C(茨城県産)・・・薄味だが、透き通った甘味を感じる。

 D(山形県産)・・・味が濃く、歯応えも十分。一番力強さを感じる。

●お米のおいしさとは

 お米のおいしさは、ヌカに含まれる脂質の部分にあります。

 しかし、脂質は酸化しやすいので、ヌカを取って白米で食べるようになりました。

 おいしさの差は、土地、気候、作り手、技術などによって表われてくるものであり、

 それがヌカの中に“履歴書”のように溶け込んでいましたが、

 白米にするとその差が見えなくなります。

●お米も個性の時代へ

 お米をピラミッドに例えると、その頂点には「魚沼産コシヒカリ」が

 燦然と輝いていました。

 そして誰もが「魚沼産コシヒカリ」を目指して、米作りを行った結果、

 今はまさに逆ピラミッド状態。

 長坂先生は、大きなピラミッドの頂点を目指すのではなく、

 地域に合った小さなピラミッド(個性のあるお米)がいくつも建つことが

 望ましいのではないかとおっしゃいます。

  

長坂先生が見せて下さったスライドには、田んぼやお米だけではなく、

その土地の風景(駅、廃校、神社、滝、温泉など)が写っていました。

周辺のものを見ると、お米のことがよくわかる。

そのお米の背景を知ることも、おいしさを形成するひとつの要因なのです。

長坂先生、ありがとうございました。

    

コメント (2)
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