”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

メロン生産者に伺いました!

2009-12-29 18:56:13 | “農”

袋井のメロンは、日本一のおいしさと出荷量を誇り、

高い評価を得ているが、

クラウンメロン支所の組合員数(袋井市)は

平成17年に294名、平成21年は216名と減少し続けている。

農家がメロン栽培をやめる理由は

 ●重油価格の高騰

 ●温室の老朽化(温室1棟の建設費は1,000万円)

 ●後継者不足

そんな中、栽培を続けている農家というのは、

高い重油を買い続けることができる大金持ちだけなのか

と、勝手に思い込んでいたが・・・。

本当のところはどうなのか、生産者の方にお話を伺いました。

栽培を続けているメロン農家というのは

 ●温室の加温に廃油を利用している。

 ●研究熱心な後継者がいる。

 ●良いものを作りたいという思いが強い。

「廃油は回収業者に集めてもらっています。

 主に冬場の加温に使うんだけど、廃油は1年中出るでしょ。

 集めた廃油を溜めておくためのタンクが必要になってきます。

 だから、うちもタンクの数を増やしました。

 設備投資にお金はかかったけど、長い目で見ればね・・・。」

「今まで使っていた重油用のボイラーは、廃油には使えないんだよ。

 だから、廃油用の新しいボイラーを設置して・・・。

 それに、重油用のボイラーは掃除しなくてもよかったけど、

 廃油ってのは、いくら精製してあってもカスが溜まるからね。

 2ヶ月に一度は掃除しているよ。

 マスクもして、そりゃあ重装備だよ。」

「中には自分で廃油の回収までやって、

 経費節減している農家もいるよ。

 あんたさぁ、農家って田んぼや畑にいるだけって

 思っているかもしれないけど、それ以外のことにかかる時間って

 けっこうなモンだよ。」

「やっぱり、いいものを作りたいっていう思いがあるから、

 やめないで続けていけるんじゃないかなぁ・・・。」

Cimg1701

生産者の情熱が、クラウンメロンという芸術品を作り出しています。

その思いは、廃油のエネルギーを遥かに超えるものでした。

お忙しい中、私の不躾な質問に答えて下さった生産者の皆様、

本当にありがとうございました。

 

コメント
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