今週、月曜日の夕方、小雪がちらつくなか、新年会という名目で京都は烏丸御池にまで出かけ、「昼からやっている居酒屋です。」という看板が出ているお店で知人たちと親しく語らいいたしました。ついでにアルコール類とも親しくいたしました
メンバーは6人、全員湖都に住んでおりますのに、言い出しっぺが、このお店の看板が気に入ったのでありませうか、わざわざ京の都に上ることになったのです。
GGIたちがお店についたのは午後5時過ぎ、「昼からやっている」はずなのですが、まだ混んではいませんでした。
GGIは某氏に若干の相談事みたいなものがありましたので、お酒で盛り上がってしまわないうちに、左隣にいたこの某氏に申しました。
「あの~、ムッシュー、あなたは二、三年前に白内障の手術をしたでせう、それでちょっとお聞きしたいのですが、実はGGI、近々、白内障で両目を手術することにしたので・・・・それで、あなたはほんとうに見えるようになりましたか?」
「ああ、見えるようになった、もう本を読むのに眼鏡は不要、なかなか本音を言わないGGIの心も読めるようになった・・・」
「そうですか、私の心なんかどうでもいいのですが、あの~、ムッシューは手術、健康保険の範囲内でやったのですか、近いところも中間の距離でも、遠くでも、全部見えるようになる手術、いわゆる多焦点眼内レンすの手術を保険適用外でできると聞いていますけれども・・・」
「ボクは保険の範囲内の手術、近い距離に焦点を合わせてもらっただけ、それで十分!遠くが全然見えないというわけではない、結構見えてる・・それで、その多焦点ナントカっていうう保険外の手術、いったいいくらかかるの?」
「まあ、片目でウン十万・・・両方だとその倍との話ですが・・・」
「えっ、そんなにするの、もったいない!金持ちやなあ、そんなカネあったら、そんなことにムダづかいせずに、人民のために使いなさい!」
「人民のためにですか?でも、いったい人民って、誰のこと?」
「GGIは頭が悪いなあ、たとえば、手始めに今夜の吞み代をGGIがわれわれ人民に代わって払うのです!」
これでは相談になりませぬ。そうしましたら右隣にいた知人が申しました。医療の現場に接している人物です
「GGIサン、あんまり医者を信用したらアカンよ、医者もいろいろやから。医者のいうこと鵜呑みにしたらあきません」
「別に鵜呑みにしているわけではないけど・・・」
「それでどこの病院で手術するの?」
「日赤ですけど・・・」
「あのねえGGIさん、大きな病院がええとは限りませんよ、GGIさん、ほんまはあんた、権威主義とちがう? 東大、大きな銀行、大きな会社、大きな病院なら信用できると」
「そんなことないですよ、たまたま日赤を紹介されただけですよ・・・」
これも相談にならんなあ、と思っておりましたら、斜め向かいに座っていた別の知人が申しました。この人物、まったく西洋医学を信じておらず、いままでいろんな病気を自力で治してきたとひごろ豪語されております。
「あのねえGGIサン、目を心の窓です、白内障で目の水晶体が濁るのは、心が濁っているからです。だから、まず心の濁りをとりなさい」
「君なあ、いきなり失礼なこというなあ、わが清らかなる心になんというケチをつけるんや」
「いえ、ほんとうのことを言っているのです、あのねえ、GGIは物事を斜に構えて見るでしょう、直視しないで斜めから」
「そんなことはありません、GGIは絶えず現実を直視するよう心がけてます」
「そうですか?GGIの日記を拝見すると、とてもそうは思えませんなあ。GGIは重症の斜視ですよ。あの日記は斜視のカタマリ」
「そんなこと言うなら、君は偏見のかたまり、君の目ん玉は偏見レンズや」
「GGIさん、目の水晶体は、まっすぐ入ってきた光には正しく反応するので濁ることはありません。ところがGGIのように斜にかまえて物事を見る場合は、光は水晶体を斜めに横切るのです。斜めに横切ると乱反射して、その結果濁りが生じるのです。ですから、いくら手術しても斜めにものを見ている限りは治りません。まず心を直しなさい」
「懇切なるご説明、感謝いたします。でも。今日はあなたの説教を受けるためにきたのではありません」
これもまたまったく相談になりませぬ。
かようなしだいでGGIの相談事は何の光明をも見出すこともできませんでした。果たしてどうしたものかなあと迷っておりましたら、昨日、JR湖都の駅まで長い間本屋さんをしていたオバサンから電話がありました。80近い人物です。年賀状兼寒中見舞いを出しておきましたので、そのお礼の電話でした
年賀状兼寒中見舞いに白内障を含めて病気噺を書いておきましたので、これはラッキーチャンと、思いきいてみました
「お久しぶりです、いきなりモノをお尋ねしてしつれいですが、オバサンは目、よく見えますか、実はGGIはチョット白内障で・・・」
「ああ、わたし、昨年、白内障で手術しました、そうしたらびっくりするぐらいよう見えるようになりました!これやったらもっと早く手術しといたらよかった、と思ったぐら。ええ、もちろん健康保険の範囲内、さっさと手術しはったらええわ、何も考えることありません、簡単や、手術、二十分ほどですみます、私は入院嫌いやから通院でしたけど、日赤ですか、あそこは入院で手術でしょう、何も心配りませ~ん、さっさと手術しなさ~い」
無事見えるようになったら一度表敬訪問することを約束して電話を切りました。これでようやく少しは相談になったようであります
なもあみだぶ・なもあみだぶ:なもあみだぶ・・
今日の写真は「昼からやっている居酒屋さん」の看板です。よろしければクリックしてご覧くださいませ。この居酒屋さんのことは以前に日記にも書いています
グッドナイト・グッドラック!
メンバーは6人、全員湖都に住んでおりますのに、言い出しっぺが、このお店の看板が気に入ったのでありませうか、わざわざ京の都に上ることになったのです。
GGIたちがお店についたのは午後5時過ぎ、「昼からやっている」はずなのですが、まだ混んではいませんでした。
GGIは某氏に若干の相談事みたいなものがありましたので、お酒で盛り上がってしまわないうちに、左隣にいたこの某氏に申しました。
「あの~、ムッシュー、あなたは二、三年前に白内障の手術をしたでせう、それでちょっとお聞きしたいのですが、実はGGI、近々、白内障で両目を手術することにしたので・・・・それで、あなたはほんとうに見えるようになりましたか?」
「ああ、見えるようになった、もう本を読むのに眼鏡は不要、なかなか本音を言わないGGIの心も読めるようになった・・・」
「そうですか、私の心なんかどうでもいいのですが、あの~、ムッシューは手術、健康保険の範囲内でやったのですか、近いところも中間の距離でも、遠くでも、全部見えるようになる手術、いわゆる多焦点眼内レンすの手術を保険適用外でできると聞いていますけれども・・・」
「ボクは保険の範囲内の手術、近い距離に焦点を合わせてもらっただけ、それで十分!遠くが全然見えないというわけではない、結構見えてる・・それで、その多焦点ナントカっていうう保険外の手術、いったいいくらかかるの?」
「まあ、片目でウン十万・・・両方だとその倍との話ですが・・・」
「えっ、そんなにするの、もったいない!金持ちやなあ、そんなカネあったら、そんなことにムダづかいせずに、人民のために使いなさい!」
「人民のためにですか?でも、いったい人民って、誰のこと?」
「GGIは頭が悪いなあ、たとえば、手始めに今夜の吞み代をGGIがわれわれ人民に代わって払うのです!」
これでは相談になりませぬ。そうしましたら右隣にいた知人が申しました。医療の現場に接している人物です
「GGIサン、あんまり医者を信用したらアカンよ、医者もいろいろやから。医者のいうこと鵜呑みにしたらあきません」
「別に鵜呑みにしているわけではないけど・・・」
「それでどこの病院で手術するの?」
「日赤ですけど・・・」
「あのねえGGIさん、大きな病院がええとは限りませんよ、GGIさん、ほんまはあんた、権威主義とちがう? 東大、大きな銀行、大きな会社、大きな病院なら信用できると」
「そんなことないですよ、たまたま日赤を紹介されただけですよ・・・」
これも相談にならんなあ、と思っておりましたら、斜め向かいに座っていた別の知人が申しました。この人物、まったく西洋医学を信じておらず、いままでいろんな病気を自力で治してきたとひごろ豪語されております。
「あのねえGGIサン、目を心の窓です、白内障で目の水晶体が濁るのは、心が濁っているからです。だから、まず心の濁りをとりなさい」
「君なあ、いきなり失礼なこというなあ、わが清らかなる心になんというケチをつけるんや」
「いえ、ほんとうのことを言っているのです、あのねえ、GGIは物事を斜に構えて見るでしょう、直視しないで斜めから」
「そんなことはありません、GGIは絶えず現実を直視するよう心がけてます」
「そうですか?GGIの日記を拝見すると、とてもそうは思えませんなあ。GGIは重症の斜視ですよ。あの日記は斜視のカタマリ」
「そんなこと言うなら、君は偏見のかたまり、君の目ん玉は偏見レンズや」
「GGIさん、目の水晶体は、まっすぐ入ってきた光には正しく反応するので濁ることはありません。ところがGGIのように斜にかまえて物事を見る場合は、光は水晶体を斜めに横切るのです。斜めに横切ると乱反射して、その結果濁りが生じるのです。ですから、いくら手術しても斜めにものを見ている限りは治りません。まず心を直しなさい」
「懇切なるご説明、感謝いたします。でも。今日はあなたの説教を受けるためにきたのではありません」
これもまたまったく相談になりませぬ。
かようなしだいでGGIの相談事は何の光明をも見出すこともできませんでした。果たしてどうしたものかなあと迷っておりましたら、昨日、JR湖都の駅まで長い間本屋さんをしていたオバサンから電話がありました。80近い人物です。年賀状兼寒中見舞いを出しておきましたので、そのお礼の電話でした
年賀状兼寒中見舞いに白内障を含めて病気噺を書いておきましたので、これはラッキーチャンと、思いきいてみました
「お久しぶりです、いきなりモノをお尋ねしてしつれいですが、オバサンは目、よく見えますか、実はGGIはチョット白内障で・・・」
「ああ、わたし、昨年、白内障で手術しました、そうしたらびっくりするぐらいよう見えるようになりました!これやったらもっと早く手術しといたらよかった、と思ったぐら。ええ、もちろん健康保険の範囲内、さっさと手術しはったらええわ、何も考えることありません、簡単や、手術、二十分ほどですみます、私は入院嫌いやから通院でしたけど、日赤ですか、あそこは入院で手術でしょう、何も心配りませ~ん、さっさと手術しなさ~い」
無事見えるようになったら一度表敬訪問することを約束して電話を切りました。これでようやく少しは相談になったようであります
なもあみだぶ・なもあみだぶ:なもあみだぶ・・
今日の写真は「昼からやっている居酒屋さん」の看板です。よろしければクリックしてご覧くださいませ。この居酒屋さんのことは以前に日記にも書いています
グッドナイト・グッドラック!