昨日、ハフィントンポストやその他のメディアが2017年の「世界幸福度ランキング」なるものを報じておりました。第1位はノルウェー、2位はデンマーク。日本は世界の155の国の中で今年は51位(昨年は53位)だったそうです。
上位は主に欧米の国々で占められています。アジアでは台湾、タイ、マレーシア、シンガポールなどが日本より上位に位置しています。
「世界幸福度ランキング」というのは国連とコロンビア大学の研究機関により2012年に開始されたランキングとのことであり、人口当たりのGDP、社会的支援(困難時に信頼できる人がいるかどうか、など)、健康寿命、人生選択の自由度、性の平等性、信用・裏切りのなさ・汚職からの自由度(たとえば政府や企業の腐敗などに関して)などを指標とした世界各国の比較です
人々の幸福度を測る絶対的な尺度というわけではないのですが、それにしても日本の51位というのは多くの日本人が思っている以上に低いランキングではないでせうか。絶対的な尺度でないとはいえ、一定の客観性を有する尺度であるとするならば、この日本のランキングを受け入れざるを得ないとGGIは考えます。
はっきり申し上げて、日頃アベ君をはじめ政府や国会、財界などの関係者が「大国」「先進国」などと自称しているわりには低すぎまず。これではG7の一国ではあるものの、日本は先進国というよりは中進国ではないのかというのがGGIの見解です。
(G7のランキングはカナダが7位、米国が14位、ドイツが16位、英国が19位、フランスが31位、イタリアが48位です)
つまり、日本人の平均寿命は男性が約80歳で世界4位、女性は87世で2位であり、日本は世界有数の長寿国であるものの、長生きしても必ずしも「幸福」ではない国ということになります。
2016年のランキングのデータ見ますと、日本はどうやら「社会的支援」「人生選択の自由度」「性の平等性」などに大きな欠陥を抱えているようです。
(幸福度ランキングに関心のある方は以下のサイトなどをご覧ください
http://www.huffingtonpost.jp/2017/03/21/world-happiness_n_15505470.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E5%BA%A6%E5%A0%B1%E5%91%8A
また「報道の自由度ランキング」というものが毎年NGO「国境なき記者団」(本部:フランス)により発表されていますが、昨2016年の日本のランキングなんと世界の180の国・地域のうちで72位でありました。 このランキング、日本は2010年には11位であったのですが、第二次安倍内閣発足以来ダダさがりとなり年々低下しています。まことに情けない限りです。いまや日本のメディアは二流か三流という評価です |
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(報道の自由度ランキングについては以下のサイトをご覧ください)
http://www.asahi.com/articles/ASJ4N0SHDJ4MUHBI02M.html
などと日本の情けなき事柄ばかり書きましたが、日本がより上位に位置しているランキングもあります。公務員などの汚職度ランキングです。正式には「腐敗認識指数」と称されているトランスぺアランシー・インターナショナルという団体が公表しているものであり、国際的な10の機関が調査した13種類のアンケート調査の報告書を統計処理して作成されている、世界的に信用度が高いランキングとされています。このランキングにおいて、昨年日本は清潔度、20位、100点満点で72点、「とても清廉」に次ぐ「清廉」のグループに分類されています。上位は主に欧州の国々です。まあ、妥当なところというべきではないかと思います。
汚職度ランキングに関心をお持ちの方は以下のサイトなどをご覧ください
http://yorozu-do.com/corruption2016/
ただし、わが日本には、汚職の証拠を残さないための世界に冠たる「システム」であるところの、「忖度」と言う、例の森友学園事件で露わになったみなさんご存知の巧妙なシステムが存在しています。
これは日本の政財官のトライアングルに蔓延している日本の政治風土に深く根付いている目に見えないシステムです。ですから「世界忖度度」ランキングなるものがあれば、日本は世界で1位を占めることは間違いありませぬ。
このほかに「忖度」の親戚でとも言うべき「談合」システムも依然として日本には健在です。全国市民オンブズマン組織は入札価格が入札予定価格(入札価格の上限値)の90%以上である場合は談合疑惑濃厚、99%などというのは間違いなく談合であるとしていますが、談合が疑われる入札は後を絶ちませぬ。
これらの要因を考慮しますと、日本の汚職度ランキングはおそらく「清廉」には分類されないでありませう・・・・
今日の写真は、桜の開花が報じられるころになってやっとつぼみを付けはじめたわがノーザンガーデンの紅梅を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ。遅れても咲いてくれれば、GGIにとりました小さな幸せであり、GGIの幸福度に資するものになるのです。
グッドナイト・グッドラック!