UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

「無明」のことはともかくとして、ご住職さま・・・・

2018-01-13 01:26:06 | 日記
昨日の午後、近くの真宗大谷派のお寺に新年のあいさつにうかがいました。

GGIは別に仏教徒ではないのですが、このお寺のご住職は学校時代の一年先輩、それに日ごろ何かとお世話になっているからです

いまから十数年前には、このお寺で死刑囚のみなさんが描いた絵や、みなさんが作られた俳句などの展覧会を開催させていただいたこともあります。それにGGIはお布施なるものの経験はあまりないですが、昨年末には逆にご住職からお布施のようなもの、すなわち若干のご寄付を頂いてしまいましたので、まことに恐縮の極み、このため新年の表敬訪問とあいなったしだいです。

お寺の門の脇に掲示版があり、ときおり、手書きのありがた仏教関係のお言葉が掲示されています。昨日も掲示されておりました

今日の写真は門前のありがたきお言葉を撮ったものです。どうかクリックしてご覧になり、お言葉をかみしめてくださいませ。手書きのお言葉は以下のとおりです

無明

わたしたちは
本当のことがわからないのに
わかったつもり
わかったふりをして
生きているー無明という

いかがですか、みなさん、この一文、意味がおわかりでせうか・・・
このお寺に限らず、お寺さんの門前にはこの種の箴言というのでせうか、意味深長というか意味難解と申しますか、いささかGGIの理解力を超える言葉が掲示されていることがよくあります。

仏教の言葉は何やら哲学的でありますので、無教養なGGIは苦手、GGIの理解を超えています。したがいまして、街角でこのような有難きお言葉に遭遇してしまったときは、ただひたすら「ハハ~、有りがたきお言葉、ごもっともでございます」と分かったふりをして、ただひれ伏すしかありませぬ。このようなGGIの対応は「無明」そのものでありませうか・・・

その点、キリスト教の言葉、聖書に見られる言葉は、まだ理解可能と申しますかGGIにもナントか意味は理解できます

新約聖書には《汝の敵を愛せよ》と記されていますね、このフレーズを目にしますと、GGIはつぶやきます
そうですよねえ、神さま、みんな仲良くしなきゃいけませんよね、でも実際にはなかなかそうは・・・でも愛するように努力すべきでしょうね、アベ君だってキム君だって愛してあげなくてはとは思うのですが・・・でもキリストさま、GGIにもよく分かりますよ、あなたのおっしゃることは・・・

また、《汝の手に堪うることは力を尽してこれをなせ》という言葉が旧約聖書にありますが、GGIはこのフレーズにはじめて遭遇しましたとき、この神さま、ええ神さまやなあと思ってしまいました、できることはしっかりやりなさい、でもね、できないこと、できそうでないことは無理してやることはありませんよ、とおっしゃっている、なんと心やさしい思いやりに満ちた神さまやなあ、ほんとにそうですよねえ、みんないろいろがんばり過ぎですよねえ、ムリしたら体に悪いですよねえ、・・・そう無理せんでもよろしいおてゃ、ほんとうにいい神さまやなあ・・・でも、神さま、汝の敵を愛せそうもないときはどうしたらいいのでありませうか・・・無理して愛さなくてもいいということなのでありませうか・・・

などと聖書の言葉には何とか反応することができるのですが、仏教の言葉はそうは簡単にいきませぬ。

わかったつもりでいることを「無明という」などとブッダさまがおっしゃっても、それどういうこと?それで?とGGIは困惑するのみであります。ついでながら申しあげますと、「無明」に当たる言葉は南アジア・東アジアの国々に存在しています(インドのバーリー語、サンスクリット語、ビルマ語、中国語、タイ語、クメール語、韓国語、チベット語、ベトナム語)。英語の訳は ignorance, misconceptionsだそうでありますが。それはチョット違うんじゃない、などと思ったりします。こんな英語ではまるでこの言葉の有難味が伝わりませぬ

かようなしだいで、門前の有難き箴言に遭遇してしまいましので、ご住職にお会いしたら「無明とはいかなることを意味しているのであろうか」「人間は果たして無明であるべく運命づけられているのあろうか、無明は避けることができない人間の条件であろうか」などと高尚かつ深遠なる対話をしようかなと思いながら、お寺の門をくぐりました

まずは本堂のお掃除をなさっていた坊守さんにあいさつ、玄関のほうにお回りくださいとのこと、しかしながら、玄関に姿を現してたご住職、

「立ったままで失礼をばいたします。わたくし、少し前、脊椎狭窄云々で手術を受けましたので、もういまは正坐ができず、椅子で暮らす身なのでございます」
「さようですか、それはたいへんでございましたね、どうかご無理なさらないでくださいませ・・・実は私めも、最近は何かと老人性疾患と申しますか、ゼンソクはいまのところまあまあなのですが、昨秋、椎間板ヘルニアだと診断されて、それ以来腰の具合がなんとなく・・・それに最近は白内障が進んで・・・診察してもらいましたら白内障にプラスアフファがくっついてきまして、それにこの冬はどういうわけか魚の目がひどく痛みまして・・・」

などといきなり病気談義になってしまい、このため「無明」問題は未解決に終わってしまいました

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!
コメント
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