UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

宣伝です、でもたくさん来てくれれば来てくれるほど赤字になるのです・・・

2018-11-29 01:50:45 | 日記
みなさん世界人権宣言なるものをご存知ではないかと思います。この宣言は先の大戦を反省して1948年12月10日に国連で採択されたものです。この国連での採択を記念して、1949年に法務省などが12月10日を最終日とする1週間を人権週間と定めています。

GGIは近年、知人たちと協力して人権週間のころに死刑や冤罪などの問題をテーマにした催しのごときものを行うことにしています。

昨年は湖国で起きた冤罪が強く疑われる事件、「日野町事件」について講演会を行いました。遺族による再審請求(本人は無期懲役とされて服役中に病死)の弁護団の弁護士さんに来ていただいてこの事件の裁判について詳しく話していただきました。弁護士さんには薄謝でガマンしてもらいましたのでたいして赤字になりませんでした。

今年は12月9日午後2時から「獄友」(ごくとも)と題されたドキュメンタリー映画の上映会を行うことにしています。会場は湖都の大津市生涯学習センターです。

今日の写真はこの上映会PRのチラシを撮ったものです。よろしければクリックしてご覧ください。

この映画は冤罪で死刑判決あるいは無期懲役の判決を下されたために、自由を奪われ、長年獄中にあった5人の人物の「今」を追ったドキュメンタリーです。

登場するのは以下の五人の人物です

杉山卓男さん(獄中29年):1967年に茨城県で起きた布川事件(強盗殺人事件)で逮捕され無期懲役が確定し服役していましたが2009年に再審が開始され、2011年に水戸地裁で無罪判決が下されました

袴田巌さん(獄中48年、再審請求中):1966年に静岡県清水市で起きた袴田事件(強盗殺人放火事件)で死刑判決が確定していましたが、再審を請求。その結果2014年3月に静岡地裁により死刑と拘置の執行停止(釈放)、さらに再審開始を命じる判決が下されましたが、検察側が抗告。その結果、2018年6月に高裁による再審開始の決定が取り消されてしまいました。しかし釈放は取り消されず、現在最高裁で係争中です。

石川一雄さん(獄中31年7カ月):1963年5月に埼玉県狭山市で起きた強盗殺人事件で死刑判決を受けましたがその後無期懲役に減刑され服役していました。その後、1994年に仮釈放され、現在再審を請求中です。

菅家利和さん(獄中17年6カ月):1990年5月に栃木県足利市で起きた殺人・死体遺棄事件である足利事件で犯人であるとして逮捕され無期懲役を科せられましたが、2009年6月に刑の執行を停止されて釈放され、2010年に再審により無罪が確定しています。

桜井昌司さん(獄中29年):知人の杉山卓男さんと共に布川事件で逮捕され、1978年に無期懲役が科せられ服役していましたが1996に仮釈放され、その後再審請求を行い2011年5月に水戸地裁により無罪判決が下されました。

GGIは五年前の2013年9月に同志社大学の礼拝堂で杉山卓男さんの講演を聴いたことがあります。「私は若いころは、強盗や窃盗なんかはしなかったのですが恐喝のようなことをやったり、まあ、暴力団の出入りを手伝ったりいろいろあって、結構悪かったんですよ、ハッハッハ」と明るく笑いながらの講演でありました。けれども、残念ながら聴衆は同志社の学生さんなど、決して多くはありませんでした。

(杉山氏は再審で無罪徒されたのが2011年ですが、2015年7月に死去されています)

このたびの上映会、ようやくほぼ準備が整いました。そこで昨日、配給元から提供を受けるDVDの借り賃はどうなっていたかなあ、と書類で確かめてみましたら、ちょっとタイヘンなことに気づいてしまいました。

GGIはこれまでもこの種の上映会を何度か参加料500円程度で行った経験があるのですが、多くの場合、数十人程度の小規模な上映会の場合は、DVDの借り賃は6万円ぐらいの定額、それをあまり参加者は見込めないからと拝み倒して3~4万円程度に値切っておりました。この程度の借り賃なら、500円の参加料がありますのでたいして赤字にはなりませぬ。

ところが、この「獄友」の自主上映会の場合の借り賃は以下のとおりですと書類に記されていたのです。

参加者が30人までの場合:3万円
30人を超えた場合は1人につき1000円

30人までなら3万円は、まあDVD貸し出しの最低条件ということと思われ、納得できる額です。が、問題は30人を超えると1人につき1000円という条件です。GGI、この大事な条件を見落としていました・・・今まで通り4万円ぐらいで済むかなあと思い込んでいたのです・・・

これまでは借り賃は定額制でだったのですが、「獄友」の場合は比例制なのです・・・

30人を超えると1人につき1000円かあ・・・これは困ったなあ・・・参加料は1人500円と決めてありPRのチラシにもその旨明記してある・・・弱ったなあ、これでは1人につき500円の赤字ではないか・・・この条件だと、たくさん来てもらえば来てもらうほど赤字が増えていく計算になるではないか・・

まったく困惑の極み、これは想定外、でも、あんまり心配することもない、これも杞憂に過ぎないかもしれんからなあ・・・世間は何でもかんでも明るくて元気なものが好きだけれど、GGIが選ぶ映画がどちらかとうと暗~いテーマの映画、だからどっちみち期待したほどには来場者はいないであろう・・・まあ、いいか、なりゆきに任せるか・・・

でも、なりゆき任せで失敗したこともあるのです。一昨年の十二月には「望むのは死刑ですか?」という死刑問題討論映画ともいうべきドキュメンタリーの上映会を行ったのですが、そのときはなりゆきに任せて大失敗でした

「望むのは死刑ですか」という映画は東京都内で多数の市民を集めて死刑問題について討論してもらい、その様子を記録したという異色のドキュメンタリーでした。

はじめは監督さんを招かずに上映会を行う予定だったので、いちおう形式的に打診みたいなことをしましたら、東京在住の監督さん、ぜひ上映会に参加してみなさんと話し合いたい、上映会後の懇親会にも参加したい、そのためには湖畔の宿に一泊したいとのたまひ、その結果、交通費やアルコール代やホテル代・・・・全くの大誤算、大赤字でありました。

今年はこのような誤算は無しの予定ですが、はたしてどうなりますことやら・・・

先日、GGIよりずっと若い知人が電話してきて「GGIさん、マイケル・ムーアの評判の新作《華氏119度》を見に行きませんか、行き帰り、車で送迎付きでどうですか?》

トランプさんをはじめとした米国の政治家のデタラメぶりなどを徹底して描いたなかなかの力作という評判ですの映画です

湖都の市内にはまともな映画館が無くなり、京の都までわざわざ観に行くのもメンド―、ですからGGIは最近はほとんど映画を観に行きませぬ。このマイケル・ムーアの新作も評判なのは知っていたのですがさぼっておりましたら、近くにある橋の向こうのイーオン・タウンでやっているというので観に行くことにしました。

観に行ったのは月曜日の夕方でした。ところが300位はあると思われる観客席は閑古鳥も逃げて行ってしまうような空席だらけと申しますか、観客はわずか10人程度・・・

映画に誘ってくれた知人の話では、上映開始から1週間は昼と夜、二回上映していたものの、あまりの客の少なさに二週目からは夜だけの一回、それでもこのありさまなのです。

月曜日の夜なので「ラッキーマンデー」の割引と老人割引、払ったのは1100円也でした

この若き知人はわが湖国の民度はこんなものやと嘆いておりましたが、まあ、自信を持って申し上げますが、《獄友》の場合の「観客動員数」はイーオン・シネマさんを上回るでありませう!

湖都にお住まいの方、お時間がありましたら、足を運んでみてください。この上映会、景品付きですよ~、ほんとうです!

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

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関電さんは公益企業のはずだから電柱二本(実質4本)目障りでもガマンしてるんだ・・・

2018-11-27 02:18:59 | 日記
今日はまず写真をクリックしてご覧になってください。わが八重葎庵のノーザンガーデンの東側にある隣家の駐車場から撮ったものです。

ご覧になるとお分かりになるように、電柱が二本写っていますね。正確には電柱そのものではなく電柱の支柱です。写真には写っていませんがこの二本の支柱は写真の右側に立っている二本の電柱をささえているのです。いずれも関電さんの背の高い電柱です。

右側の支柱は我がガーデンの西の隅っこに立っている電柱の支柱です。左側の支柱はわがガーデンの東側、隣家の敷地の西側の端っこ、わが庵の敷地との境界ぎりぎりに立っている電柱の支柱です。この二本の電柱、いずれも大通りに面しているのですが、電柱の間の距離はわずか十数メートルしかありません。つまりわがノーザンガーデンの幅はわずか東西に十数メートルしかないのです。

このわずかな距離のあいだに見上げるようなでっかい電柱が二本、デッカイ支柱が二本・・・つまり実施的に電柱が4本・・・・せまい土地に4本もの電柱と支柱、これが目障りではなく何でありませうか、景観破壊でなく何でありませうか・・・

それに、こんな短い距離の間にどうしてデッカイ電柱が二本も必要なのでせうか?
 
どうしてこんなことになってしまったのでありませうか?GGIがボケていたためでありませうか?いや、そうではありませぬ。

いつのことであったか、もう随分以前のことで忘れたのですが、ある日、関電の人がやってきてお宅の庭の隅っこに電柱を立てさせてもらえないか、とのたまいました。

どうしてこんな狭いところに立てるのだろうとは思いましたが、GGIは良識ある公共の精神にあふれた市民であり、それに若干の知性と教養も有しておりますので、関電は市民の生活に欠かせない電気を供給してくれている公益企業である、その公益企業が頼んでいるのであるから、個人の自由は抑制して応じるべきであろうと考え、快く承諾したのでありました。

関電の社員さんは「民間の私有地に電柱を立てたいと思っても嫌がられて立てさせてもらえないことが多いので、まことに感謝であります、たいへん助かります」と申しておりました。

ところがです、いざ立てるとなって工事にとりかかろうとしたら地盤が弱い(このわがノーザンガーデンは湖岸の大通りを建設するときに埋め立てられた土地、もとは湖でありましたので地盤軟弱)、それではということでデッカイ支柱も立てることになってしまったのです。

あれっ!これでは話が違うではないか、庭の隅っこに電柱一本なら仕方がないかと思っていたのですが、デッカイ支柱が庭木のあいだを斜めに横切るという不細工なことになってしまったのです。すなわち、実質的に2本の電柱が立っているのとおなじことになってしまったのであります・・・

それでも良識ある市民であるGGIは、これでは話が違うではないかなどと難グセをつけるような下品なことをせず、公益性を重んじて、耐えがたきを耐え忍びがたきを忍び、文句一言もいわずに了承したのです。

隣家も同じことではないかと思われるかもしれませんが、隣家はなにしろ優に一千坪を超える大敷地の所有者、広大な敷地の隅っこに電柱の1本や2本、どうということはありませぬ。

その後、支柱のおかげで庭木が少し枯れてしまったことがありましたが、それでも大目に見ていたのです。関電さんが公益企業のはずであるからです・・・

そして、電柱が立ってから時が流れ流れたある日、東電の福島原発で大事故が起きました。そして多くの市民がもう原発はやめにしたらと思うようになりました。でも、関電さんは何の反省もせず、経営方針も何ら変えることなく、原発事業をビジネスの中心に位置づけて業務に勤しみ、今では日本一の原発依存電力会社になってしまいました。

このようなことでは関電さんはほんとうに公益企業であるのか、GGIは疑問を抱かざるを得なくなりました。このままでは関電が公益企業であることを信じていたGGIの行為は無意味に帰すのではないか、あの電柱と支柱はいったい何であったのか、GGIは深く悩みました。

そこで、関電さんのあまりの無反省ぶりを正すべく、GGIはナンキンハゼさんをのびたい放題にして送電線に届くまで成長させ送電妨害を敢行しようと計画したのです。でも、うまくいきませんでした・・・

かようなしだいで、ナンキンハゼさんや柿の木さんやアンズの木さんによる華麗なるわがガーデンの晩秋、その景観を台無しにしている関電さんの電柱群を毎日眺めながらGGIは暮らしているのです。秋の日のビヨロンの溜息でなく、秋の日の関電の電柱に溜息であります・・・・

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

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エカテリンブルグとバクーの市民のみなさん、落選おめでとう、良かったですね!

2018-11-25 02:17:48 | 日記
良からぬニュースが続きますね。ゴーンさん騒動の次は「2015年 大阪万博」だって・・・・

昨11月24日、2025年万博の開催地が大阪に決まったそうです。ロシアのエカテリンブルグとアゼルバイジャンのバクーを抑えて大阪。しかし、これは世界に冠たる花のパリも立候補していたのですが、仏政府が財政上の理由、つまり赤字になることが懸念されるとして誘致断念を決定したために転がり込んだ幸運でもあるのです。

パリへの誘致は公的資金を導入しないという前提で計画されていたのですが、最終的に仏首相が誘致委員会に引導を渡したのです。仏首相は「未来を危険にさらすわけにはいかない」と述べています。おっしゃるとおりです。大阪の場合は開催資金の3分の2は公的資金(国が3分の一、大阪府と市が3分の1、つまり大阪へ誘致できたのは、パリとは異なり、公的資金のおんぶにだっこのおかげでなのです。

仏政府の判断は賢明であるというのがGGIの考えです。何もGGIが若干おフランスかぶれであるから申しているわけではありませぬ。大阪誘致の計画、その発端が極めて杜撰なものだからです。

万博の大阪への誘致が実質的に決められたのは安倍首相と当時大阪市長であったお騒がせ屋の橋下徹氏の談合によるものです。2015年に橋下氏が都内のホテルで安倍首相と会談、つまり密談、東京オリンピック後の経済活性化策にすることで同意、安倍内閣の番頭である菅氏がすぐさま経産省に指示したことで実質的なゴーサインとなったのです。

これはなれ合い政治の典型です。談合です。その後、もっともらしく二回目の大阪万博の理念・意義などを関係者などが打ち上げていますが、上記のように始めに開催ありきでありますから、すべて単なる後付けに過ぎませぬ。

まったくの安易な思いつき、安易な「活性化」策であることは明らかです。

「ハシモト君、オリンピックの次に何か目立つ国民の耳目を集めて景気がパッとようなるようなことは何かないか、オリンピックのあと景気が低迷したらオレの評判、がた落ちになるから・・」
「そうでっか、それなら、万博誘致したらどうでっか、アベさん、前の万博はうまくいったし、柳の下にはまだドジョウ一匹ぐらいはいるのとちがいまっか、いや、いなくてもさもいるようなふりをして・・・」
「そや、君、カシコイなあ、なあ君、橋の下にもドジョウいるやろ、なかなかのグッドアイディアや、やろやろ!」
「問題はカネです、国もカネ、出してくれまっか?」
「出す、出す、そんなものどうでもなる!」

という床屋の政治談議レベルの安易きわまるもの、思いつきの域を出るものではありませぬ。

さきの万博のあと、「花博」を誘致・開催したり、バブル景気に浮かれて膨大な資金を投入して何の当てもないまま大阪湾を大規模に埋め立てて企業誘致をしようして大失敗したり(この失敗に終わって塩漬けになっていた埋めたて地が今度の万博の用地です)、そのうえオリンピックを誘致しようとして失敗、さらに万博の後はカジノを誘致してギャンブル都市を目指したり・・・まったく大阪の行政は安易な思いつきの連続です

こういう浮ついた政治をGGIは「打ち上げ花火式政治」と呼んでおります。地道に市民の生活を向上させるための施策を考えて実行するのではなく、そんなまどろっこしいことより、何か人目を引く大きなイベントを派手に打ち上げて景気をパッと一足飛びに浮揚させようという安易なムシのいい発想です。花火はすぐ闇に消えてしまいますから長続きするはずがありません。ですから次々と花火を打ち上げなければなりません・・・その結果、打ち上げ花火依存症の泥沼に陥るのです。

こんなものは「政治」の名に値しませぬ。この「打ち上げ花火式政治」の典型が大阪なのです。打ち上げ花火政治をこれまで続けてきた結果、大阪の人々の暮らしはどうなったでありませうか、たとえば以下の数字をご覧ください

人口は全国3位ですが、大阪府の重要犯罪認知件数は日本一、刑事犯認知件数も日本一、生活保護世帯数は日本一、生活保護受給者数も日本一、幼児虐待相談対応件数も日本一、非正規雇用者率は41%で全国4位、貧困率は全国4位、人口が全国3位なのに総医師数は全国15位・・などなと・・・

これらの数字から分りますように、大阪は日本最悪の都市と言ってもよいのです。万博やカジノ誘致や大阪を「都」にすることなどを画策する前に、それ以前に、行政として当然やるべきこと、基本的な事柄が山積しているのに怠慢を決め込んで、大阪府と市は打ち上げ花火を優先しているのです。

大阪府民のみなさんはお騒がせ橋下氏の子分である知事や市長の下で、まことに不幸の身というか、気の毒としかいいようがありませぬ。この愚かなる行政の下では庶民は浮かばれませぬ。オソマツ行政の下、吉本で笑っているだけでは市民は幸せになることはできません。

今度の大阪万博、フランスの場合とは異なり政府は国費を投入するつもりですから、失敗して赤字になっても、いざとなったら親方日の丸・・・

もう万博なんかで景気浮揚などと言う時代でありません。もちろんオリンピック開催も同じこと、打ち上げ花火式政治の時代ではありません。そんなことで経済が成長するような、そんなノンキな時代ではありませぬ。万博は百害あって一利ぐらいはあってもそれ以上ではないであろうと、GGIは予言しておきます

ですから落選したロシアのエカテリンブルグの市民のみなさん、そしてアゼルバイジャンのバクーの市民のみなさん、「おめでとう!」とお祝いもうしあげます。みなさんの将来を危機にさらさずにすんだからです。どうか手抜きで一足飛びに景気をよくしようとする安易な打ち上げ花火依存の政治なんか望まずに、ムシのいいことなんか期待せずに、市民の暮らしに本当に役に立つ政治を目指してください

ついでながら、仏政府とパリのみなさんに敬意を表します。ゴーンさんは問題ありですが、仏首相による博誘致委員会の反対を押し切っての誘致断念は立派な決断でありました。

しかしながら、実は大阪のアホさかげんを他人事として嗤ってはおれませぬ。かくいうわが湖国でも、2024年の国体開催を前に、丸顔なのに三日月と称している知事が大張り切り。毎日マラソンのスタート地点にもなっている主会場として使えるリッパな陸上競技場が湖都にあるのに、これではダメと、すでに存在している彦根の運動公園をわざわざつぶし周囲の土地を時価の何倍もの値段で買収して主会場となる競技場を建設することを計画、また県立体育館は古くなったとして新たな体育館の建設も計画、総額およそ600億円もの大判ふるまいというありまさ・・・

600億円ぐらいたいしたことではない、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、東京都の人口930万は湖国の人口は140万の約6.6倍、ですから人口比で換算すると、この600億は東京都ではおよそ4000億円にもなる計算…決してヤワな数字ではありませぬ

これも「打ち上げ花火政治」の典型、わずか10日間少々のためにこの600億円もの打ち上げ花火、花火が消えるとすぐに閑古鳥が飛んできて大きな声で鳴くことになる公算大、まことに嘆かわしいというか・・・とにかく、こんなものは政治なんかではありませぬ

来年は天皇も退位ということでありますので、この機会にもうこのへんで「国体」と名のつくものなんか止めにしてはどうでせうか

でも、考えてみますと、いや考えてみなくても、日本のあちこちにこの手の「打ち上げ花火政治家」がバッコしているというのが日本の政治のまことに貧しき実態なのです。何もアベ君だけがワルイ政治家ではないのです・・・

GGIはときおり行政による公金の無駄遣いについて、知人による監査請求のお手伝いなんかをするのですが、残念ながらその程度ではとうてい打ち上げ花火政治家を退治することはできませぬ・・・

《浜の真砂は尽きぬとも 世に「打ち上げ花火」のタネは尽きまじ》

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

今日の写真は冬が迫るわが淡海の景色を撮ったものです。よろしければアホなニュースをいっとき忘れてわが山紫水明をお楽しみください

この日記を欠いたあと11月26日の朝日新聞に「膨らむ国体 簡素化に逆行 / 滋賀「県威示す」総事業費500億円超」と題された特集記事が掲載されていました。突っ込みの足りない記事ですが、関心のある方はお読みになってください。

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ゴーンさんのやりたい放題は元をただせば腑抜け御用労働組合のせい

2018-11-23 02:12:36 | 日記
日産のゴーンさんがお騒がせしてますね。高額の報酬を隠していたとかその他いろいろ会社のあっちこっちから巨額のおカネを大胆にくすねたり、つまみ食いしたり、実のお姉さんにまで年間一千万円ほど贈呈していたり・・・・

まあ、法に触れることをしたのではないかとは思われるのですが、まだ有罪とされたわけではなく、起訴さえされておりませんので、今の段階ではあくまでも「推定無罪」(「何人も有罪と宣告されるまでは無罪と推定される」という、近代法の基本原則)です。ですからGGIは「ゴーン」などと呼びつけるようなことは致しませぬ。失礼であり人権侵害だからです。

この騒ぎ、政治家かなんかが公金に手を付けたり「お友達」なんかのために役人に忖度させてて不正を働いたという問題ではなく、いくら大企業とはいえ一私企業の内部におけるお金のゴタゴタでありますので、本質的には私的なキャンダルであり、それほど大騒ぎしてメディアが連日浮かれ騒ぐほどの問題ではありませぬ、というのがGGIの考えです。スキャンダル専門の週刊誌向きのニュースではないかと、朝日さんをはじめ日経新聞を除く日本の大メディアのみなさんに申し上げておきます。

ただ、この騒ぎを知ってGGIが最初に気になったのは、果たしてゴーンさんという人物、世間がもてはやすほどの名経営者なのであろうか?ということでありました。業績が低迷していた「日産」という大企業の経営状態を「V字回復」させたなどとして誉めそやされているようですが、11月21日に朝日新聞に次のようなことが記されていました。

「(日産・ルノー・三菱自動車の連合で)昨年には世界販売台数がトヨタを上回る1060万台を達成した。だが利益率はトヨタに大きく水をあけられている。SBI証券の遠藤功治氏は《コストカットがはまった最初の5年間はうまくいった。だが、残りの十数年は評価できない》と指摘する」

この一文を読んで、ハハ~ン、やっぱりそうなんだあ・・・とGGIは納得しました。ゴーンさんがルノーから派遣されたのが1999年、日産の社長さんになったのは2000年。最初の5年間というのは工場閉鎖にともなう大量の人員整理すなわち首切り、系列会社の整理すなわち下請け会社つぶしという荒治療を行っていた時期です。

この荒治療の中心は何と言っても人員整理という名の首切りです。ゴーンさんが名経営者ともてはやされるのはなぜか、その内実は大量首切りの敢行・貫徹であるというのがGGIの考えです。

すなわち、1999年から3年半の間に日本の企業では過去最大の規模とされる2万1千人(グループの全従業員の14%)にのぼる首きりを強行したのです.労働者の経済的大虐殺といってもよいでありませう(さらに2009年にも、リーマンショックを理由に大量に人員整理を行っています)。

この結果、2001年3月期の決算では過去最高の収益を達成しています。これが驚くべき「V字回復」の中身なのです。大量の首切りで人件費が大幅に削減できれば、V字回復するのはあたりまえ、何も驚くべきことでもほめそやされることでもありませぬ・・・

会社が傾いたときの経営立て直しの一番手っ取り早く且つ安易な方法は人員整理を行うことです。こんなことは何も「名経営者」でなくても、並みの経営者、誰でも、このGGIでさえ簡単に考つくことです。

しかし、大量の首切りを行うとなると、労働組合をはじめいろいろ反対する人が出てきるため決して容易ではありません。まして過去に例がない大量の首切りとなると難問が続出、本来であれば労働組合が抵抗して大労働争議に発展しかねません。

要するにゴーンさんが「コストカッター」などと実業界でもれはやされ名経営者とされているのは、日本を代表する大企業のトップとして強引に前例のない大量の人員整理を敢行することに成功したからなのです。名経営者などといわれるものの、その経営術の核心は強引な首切りに過ぎない、これがゴーン式経営の内実なのです。が、誰にもやれそうもないと思われたことをやった、その結果業績を「V字回復」させた、だから名経営者だというわけでありませう。

しかしながら、GGIが見るところ、この大人員整理が成功したのは決してゴーンさんの力なんかではありませぬ。一見そのように思われますが実はそうではありませぬ、労働組合のおかげです。日産労働組合のせいなのです。

普通であれば日本で最大規模の人員整理でありますから、労働組合は徹底的に抵抗、デモをやったりストライキを敢行せざるを得ないはずであり、したがった、そう簡単には大量首切りに成功することはできません。

しかしながら、日産労組が強く抵抗した形跡はほとんどありませぬ。日本を代表する労働団体「連合」も何もしておりませぬ。解雇の条件などで会社とある程度の交渉らしきもの、条件闘争らしきものを行ったのかもしれませんが、実質的に何も抵抗しなかったのと同じことです。デモやストライキで必死で抵抗していたならば、連合が本気で闘争を支持・支援していたならば、ゴーンさんの首切りが果たしてか成功したかどうか、おおいに疑問です・・・

すなわちゴーンさんが「リバイバルプラン」とやらの目玉である大量首切りに成功して名経営者と誉めそやされるようになったのは、腑抜けの御用労働組合や労働団体のおかげなのです。ですからゴーンさんは名経営者でもなんでもありませぬ。

労働法ではちゃんとストライキ権が保障されています。ですが、企業内組合という「労使協調なあなあ」労働組合、つまり大企業の労働組合にとっては、労働組合の強力な武器である「ストライキ」という言葉はいまや死語と化しています。もちろん「連合」という名の誰と連合しているのか定かでない組織も、唾棄すべき過激なものであるとしてストライキを指導する気などまったくありませぬ。ストライキをやる気がない組合など、コーンさんにとっては赤子の手をねじるようなものです。

その結果、首切りにあたっての最大の障害物は労働組合のはずなのですが、日産の腑抜け労働組合相手に味をしめたゴーンさんは、もう恐いものなし、会社の中でやりたい放題の「名経営者」になっていったのです。これは当然の帰結であります。でも、日産労組の幹部のみなさん、ノー天気と無責任の極みですから、このたびのゴーン・キャンダルを生み出したA級戦犯の一人は日産労組なのですが(もう一人の戦犯がゴーンさんの暴走を座視していた日本人経営陣)、何の責任も感じていないでありませう

フランスの労働組合は日本とは異なり今でも何かあると結構ストライキをやっておりますから、ゴーンさんも、日産よりも業績が悪いとされている古巣のルノーでは、大量首切りはできないでありませう・・・

今日の写真は11月18日、日産スペインのバルセロナ工場で1680人の人員整理が計画されていることに抗議してバルセロナ市内で2回目の大規模なデモを行う同社従業員の姿(AFP撮影の写真)です。

11日に行われて1回目のデモについてAFPは以下のように報じています

「11日、日産自動車(Nissan Motor)の現地工場の雇用削減に反対する従業員ら数百人が抗議でデモを行い、一部の参加者が日産オフィスの入っている建物に卵や看板を投げつけるなどして気勢をあげた。市内中心部の大通りも、デモ隊によって交通が遮断される事態となった。」


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まだまだボクの晩秋日記;公認柿ドロボーのゴローさんが全身打撲だああ・・・

2018-11-21 01:30:11 | 日記
秋が一段と深まります、元大工のゴローさんが何度も柿の実をとりにやってきたのですが、まだまだ柿の実はどっさり枝にぶら下がっています。

今日の写真のこのまだまだ元気な柿の実さんを撮ったものです。柿の実のかなたに見えるのは細部にどっさり美が宿っているところのナンキンハゼさんの紅葉です。よろしければクリックしてご覧になってください。

まだまだ柿の実が残っているなあ、ゴローさんはもう来ないのかなあと思っていたら、一昨日のお昼前、ゴローさんから電話がかかってきました。

「GGIさん、あのなあ・・・もう柿、獲りに行けんようになってしもうた・・」

「どうしたんですか、ゴローさん」

「あのなあ、先日出かけようとしてオートバイのエンジンかけようとしたんやけど、いくらやってもエンジンかからんのや、あれこれ試してみたけどうもうまいこといかん、それで最後におもっいっきり力任せに蹴っ飛ばしててやったら、突然、大暴走!」
「それでどうなったんですか?」
「オートバイから振り落とされて、手も、脚も、胸も、腰も、全身打撲で入院。だから今年はもう柿、獲りに行けません・・・」

背丈五尺少々のゴローさん、元気ではあるもののなにしろ90歳ドライバー、戦時中は貨物船の荒くれ船乗り、乗り組んでいた船が数度米軍に撃沈されて死にかけたもの九死に一生、無事生還、戦後はしばらく、海外からの引き揚げ者たちを運ぶために米軍から貸与された船に乗り組んだり、貸与された船をアメリカに返しに行ってついでに移住しそこなったり、オカに上がって退職金を遊興に費やしてしまって流れ流れていきついた湖都の繁華街、チンピラ相手に大乱闘、その腕っぷしの強いところを見込まれた大工さんに転進、牛若丸の身軽さで大活躍、ところが解体工事で大怪我したり、海に泳ぎにいって海底の貝を採ろうとして溺れてたっぷり海水を飲んでしまって死にそこなったり・・・

何年か前にも、ゴローさん、八重葎庵の柿はもうなっているかなあとオートバイに乗って偵察に来て、前方を見ずに、柿の木を見上げながらは走っていたら電柱に激突、宙に放り出されたものの、見事に牛若丸のごとく宙返りして無事着地、けれども手首が痛いので触ってみたらグルグルとどこまでも回るので骨折しているのに気づいたり・・・

最近は肺の調子が悪く、酸素ボンベが手放せない身なのに、酸素ボンベなしでやってきては窒息しそうになりながら柿の実をとったり・・・

とにかくゴローさんはいろいろある人物です

でも、年が明ければ御年91歳、だから全身打撲は心配です・・・

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

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