UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

新型ウイルスのワクチンには「副作用」なんていう危ないものはありませ~ん、あるのは「副反応」で~す!:厚生省

2021-05-31 01:37:43 | 日記
日本は言霊(ことだま)の国と言われることがあります。つまり古き伝統を誇るわが日本では、言葉には霊が宿っているというのです。果たして言葉に霊なるものが宿っているのかどうか、言葉に対する感覚はひと様々でありますから、そのようにお感じになる方もおられることでありませう。霊が宿っていると信じるかどうかは、いわば信仰の問題でありますのでGGIはとやかく言うつもりはありませぬ。

しかしながら、言葉なるものは正しく使われなければなりません。言葉を手前勝手な意味で使ってはなりませぬ。これは当たり前のことであるのですが、最近は必ずしも安心できませぬ。勝手に新たな意味を付け加えたり言い換えたりして、事の実態や真相を隠蔽しごまかそうと意図しているのではないかと疑われたりするようなことが少なからずあるからです

その一つの典型的な例が、急に最近やたらと目につくようになりました、新型コロナワクチンの「副反応」という言葉です。

先日、朝日新聞の川柳欄に「副作用・・・副反応・・・」云々という句が掲載されていたのですが、GGIはこの句を目にしたとき、この句のどこが川柳になっているのか、その意味が理解できませんでした。けれども、その後、しばらく毎日ボンヤリ新聞を眺めておりまして、最近になってから、つまり日本でも新型コロナに対するワクチンの接種が開始されるようになってから、急にめったやたらと「副反応」という言葉に遭遇するようになったなあと気付き、あの川柳は「副作用」というあまり印象がよくない言葉を「副反応」という別の言葉に言い換えて言いくるめることの姑息さを嗤ったものであると理解することができました

鈍感なるGGI、やっと、これまでは「副作用」と表現されていた事柄に関して、様々な関係者やメディアなどが最近になっていっせいに「副作用」ではなく「副反応」と表現するようになったことを遅まきながら認識するに至ったのです。

ある事柄を説明するためにどのような言葉を使うかは自由ではあります。しかしながら、適切な定着している用語が存在しているにもかかわらず、その用語を用いることを意図的に避けて聞きなれない用語を用いることは、そのような言葉の使い方は、言霊ならぬ「言騙し」、すなわち言葉の使い方で人を騙そうとする行為に他なりません。言葉を言い換えることにより世を欺こうとするたくらみ、これは犯罪ではないにしても、悪質な行為であることは明白です。言騙しという行為がメディアなどを通じて白昼堂々まかり通るような社会は極めて危なっかしい状態にあると言うべきでありませう・・・・

勝手に「副反応」などと、誰かが意図的に捏造した新語を何も疑わずに平気で駆使しているマスコミ諸氏よ、あなたちは言葉を生業としているのであるならば、少しはプライドを持ちなさい、少しは考えなさい、己の無知を恥じるべきです。

みなさんもご存知のように、「副反応」という言葉は人体に異物を投入した場合に生じる人体に好ましからぬ作用や効果のことを意味する用語として広く定着している言葉です。英語ではside effetと言いますが、この言葉にはいい意味はこれっぽちもありませぬ。ですから、誰もが「副作用」と聞いただけで、いやだなあ、危ないなあ、やっかいだな、副作用がないといいけどなあ、などと思ってしまうのです

一方、「副反応」というのは英語ではside reactionと表現されます。この言葉は元々は化学の用語です。実験である複数の化学物質を反応させたときに、目的とする反応以外に別の反応も起きていた場合などに用いられる言葉です。「あれ、副反応が起きている」などと言ったりします。良かれと思って外部から投入された物質が人体に悪さを及ぼす現象を指す言葉なんかではありません。「副作用」という用語とはまったく無縁の言葉なのです。

「副反応」という言葉に化学物質どうしの間で起きることがある現象を指す言葉に他なりません。別に英語が得意でない方でも、学校時代に普通に勉強したかたは、英語のeffectとreactionはまったく意味の異なる言葉であることぐらいはすぐにお分かりいただけるでせう。ましてや、言葉を生業とするマスコミ諸氏は当然お分かりのはずだと思います。

つまり、「副作用」と「副反応」は本来まったく意味を異にする言葉なのです。それなのに昨今は「副作用」という言葉が急に忽然と姿を消し、まるで入れ替わるかのように、本来意味を異にしている「副反応」という用語が意図的に多用されるようになっているのです。新型ワクチンに関して用いられる「副反応」という言葉は上記のような本来の意味とは何ら関係のないこれまでになかった語法による新語あるいは造語であり、本来の意味をねじ曲げた言葉であるといってもよいでありませう

この言葉の言い換え現象は厚生省あたりの関係者の思いつきに端を発したものではないかと思います。この思いつきは新型コロナワクチンを日本に導入することが決まったころから実行に移されたものと推測されます。と申しますのは、少なくともGGIの記憶によれば、一昨年冬、インフルエンザシーズンにGGIは生まれて初めてインフルエンザのワクチンを接種したもらったのですが、そのときは「副反応」などという今まで聞いたことがない医学用語?はまったく耳にしなかったからです。

「副作用」という言葉には何もいい意味はありませんから、新型コロナのワクチンを日本に導入するにあたって、この人体への悪さをする現象を意味している、印象の悪い「副作用」という言葉を用いるのをできる限り回避することを意図したのです。すなわち某筋が、新型コロナのワクチンの接種を日本でより容易に促進するために、「副作用」という人々が不安がる用語を用いることはやめにして、本来は意味の全く異なる「副反応」というまぎらわしい似て非なる言葉を勝手に使うことに決めたのでありませう。

『みなさ~ん、新型コロナのワクチンには副作用なんていう危険なものはありません、あるのは「副反応」に過ぎませんよ、「副反応」はこわくないですよ~、ですから国民のみなさん、どうかご安心を!さあ、みなさんワクチンを接種しませう!』というわけです

この言葉の言い換えという詐欺について先日の新聞に以下のようないいかげんな説明が記されていました

副反応は、副作用とはどう違うのか。
 A 薬やワクチンの使用後に起きる、期待されたものと異なる有害な影響という意味では同じだ。治療に使う薬では「副作用」と呼び、ワクチンの場合は「副反応」と分けて呼ばれる。英語では同じ「side effect」という言葉が使われるのが一般的だが、日本では薬害の歴史などもあり、より厳密な使い分けが進んだとみられる(讀賣1月24日)

問題点や問題の背景をまったく省いたいい加減な説明でありますが、英語に関する説明は正解です。英語では日本語におけるような姑息な使い分けはありません。日本語の「副作用」も「副反応」も、いずれも英語ではside effect、この英語を日本語に訳せばいずれも「副作用」なのです!おそらくこんな姑息な使い分けを行っているのは我が日本だけでありませう

この読売新聞の「日本では薬害の歴史などもあり、より厳密な使い分けが進んだとみられる」という説明がどこまでほうとうなのか、定かではありません。この部分は、つまり「より厳密な使い分け」ということは、具体的には、要するに副作用と言う言葉は薬害などのよくないイメージを想起させるので、悪印象を与えることを避けることができる言葉すなわち新語(造語)のほうを使うことにした、という意味です。それなのに「厳密な使い分けが進んだ」などともっともらしくいいかげんなことを書くとは・・・・まことにメディアの劣化は目を覆うばかりです

制癌剤をむやみに多用する治療法など、がんの治療法を鋭く批判していることで知られている元慶大の先生、近藤誠氏は、インフルエンザの療法にも詳しく、そのためインフルエンザの療法に関してもイギリスの著名な医学雑誌「ランセット」に氏の批判的な論文が掲載されていますが、同氏は最近「新型コロナとワクチンのひみつ」という本(ビジネス社1430円税込)を出版されています。この本は新型コロナのワクチンの問題点を具体的なデータで裏付けることにより鋭く指摘したものですが、この本の中で同氏は「『副反応』などといういい加減な言葉は使うな」と述べています。

(ついでに申し上げますと、この本、出版妨害に会ったために出版が遅れてしまった、と同氏は「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」というサイトで述べておられます)

しかしながら、現実は想像以上に凄いのです。先日の夜、NHKでノーベル賞受賞者である日本人の某有名学者とこのたびのワクチンの発明者との対談が放映されていたのですが、そのなかでアナウンサーはもちろんのこと、この某著名学者までもが平気で「副反応」という言葉使っていたのです・・・

それだけではなく、このワクチンの開発は通常は5~10年かかるところをわずか1年という短期間のうちに開発され、すぐに認可されたという代物であり、開発の経過がまことに拙速極まるものであり、そのため、未だこのワクチンの問題点が明らかになっているとはとても言い難い段階にあります。それにもかかわらず、この著名な学者は「二回目の接種の時にすこしばかり『副反応』が生じることはありますが、危険なものではありません、『副反応』は大したことではありません」と言い切っておりました。

いまだ副作用については必ずしも明らかにされていない段階にあるにもかかわらず、すなわち副作用については明確なことが言える段階にはないにもかかわらず(文末に記しておきましたが、一部では欧州などで副作用が原因ではないか疑われる死亡例が出ているとされています)、早々と、このワクチンによると副作用は何ら問題ないとするが如き、慎重さに欠ける、お気軽とも言うべきことを発言をしていたのです・・・・

著名とされる学者までもがこんな有様ではもう世も末だ、などと申し上げたりしたら、日本が誇る偉大なるノーベル賞学者にたいしてアホの極みであるGGIが何をエラソーなことを言うのだ、などとお叱りを受けることになるのでありませうか・・・

(参考)このワクチンの副作用に関しては、近藤氏は上記の本の中で、「それまで健康であった人がワクチン接種からひと月以内にとつぜん亡くなったような場合は、ワクチンの副作用を疑うべきであろう、そのような場合はワクチンのメーカー側に、ワクチン接種の影響ではないことを証明する責任があるのではないか」と記しておられます。その一例として、近藤氏は以下のように記しています。

『2021年1月16日にノルウェーでワクチン接種してから短期間のうちの23人が死亡したと報じられ(高齢者を中心に約3万人に一回目の接種が行われた段階での数値)、ノルウェー政府は、検死が済んだ13人の結果から、高齢で体調を崩しやすい人たちの場合、一般的な副作用が重篤の症状を招いた可能性が示唆されたとしており、死者はその後も増え、1月19日には33人に達したが、ワクチンのメーカー、ファイザー社は「これまでの死亡者の数は期待された範囲内にある、警告的ではないとしている』『しかし高齢者が死亡したと公表したノルウェー政府の姿勢は評価できる』)

(ついでながら申し上げますと5月29日付けの「日刊ゲンダイ」は以下のように報じています)

『厚労省の「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会」によると、医療機関などから報告された死亡事例は、2月17日から5月21日までに計85件。このうち、同部会は5月16日までに報告された55事例の評価を実施し、26日に公表している。いずれも「情報不足によりワクチンと症状名との因果関係が評価できないもの」とされているのだが、各事例の詳細(いずれもファイザー製)を読むと内容は衝撃的だ・・・(以下省略)』


厚生省さん、何をノンキなことを言っているのですか。情報不足なら情報を集める努力をしなさい!おそらく厚生省は、ノルウェーとは異なり、死亡例に関して検死はまったく行っていないのではないかと思われます

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

今日の写真は本文と関係ありませぬ。梅雨休みお見舞いでございます。よろしければクリックしてご覧になってください

グッドナイト・グッドラック!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日米安保体制の実態?あるいはオンボロ・イージス艦との四度目の出会い!

2021-05-28 01:29:03 | 日記
今日はムズカシイお話であります、イージス艦という最新とされている兵器についての話でございます

防衛計画にしたがい秋田などに陸上イージスを設けるつもりであったものの、杜撰な計画であったために頓挫、防衛省はただいま、そのかわりに新たにイージス艦2隻を建造することを計画しています。この新たなる計画、8000億円というおカネが必要などというとんでもないことが先日報じられたいました。とんでもない大金だなあと思っていましたら、昨日の新聞では何と1兆円に跳ね上がっておりました!正確にいくら最終的に要するかは防衛省でもまだ分らないという無責任な話だそうであります。

ところで、実はGGIはイージス艦については結構詳しいのです。そのリアルな真実については防衛関係者よりも詳しいかもしれませぬ

別に軍事オタクではないのですが、今を去ることかなり以前のこと、GGIは米海軍のイージス艦(ミサイル駆逐艦)に乗船、その心臓部まで詳細に視察し観察したことがあるのです。いいかかげんなほら話なんではありませぬ、米軍からの特別のご招待があったのです、ほんとうです・・・このブログの先代のブログ「ヨッサリアンのアホ日記」に、この米海軍のイージス艦のことをすこし書いた記憶がありましたので調べてみましたら、この先代ブログの、2006年4月4日の日記に、イージス艦の写真が付されている新聞記事をそえて一文を掲載しておりました。

この今をさること15年前に日記にそえた新聞記事によれば、米海軍のイージス艦「カーティス・ウィルバー」が二年ぶりに大阪港に寄港したとされています。二年ぶりでありますからこのイージス艦が最初に大阪港に寄港したのは2004年ということになります(GGIの記憶ではもっともっと以前のような気がしていたのですが・・・)。

この最初の寄港に際して、イージス艦は公開されることになり、二日間に6000人の見物客に内部を見せてあげると報じられていました。そこで安全保障問題のにわか専門家であるGGIは、日米安保の実態をこの目で確かめる絶好のチャンスと考え、富士フィルムの使い捨てカメラ3台(そのころはデジカメやスマホという結構なものはなかったか、あるいは高価だったように思います・・・)を携えて、遥か大阪南港の食品埠頭なる桟橋まで、JRや地下鉄、モノレール、バスなどを乗り着いで見物に出かけたのでありました。

桟橋で警備している日本の警察のみなさんはピリピリしておりました。けれども見物にやって来た市民の皆さんはすっかり観光気分、狭いタラップを登って艦上に足を踏み入れますと、帽子に青いブレザー、白いズボン姿の上官やセーラー服姿の水兵さん、米海軍のみなさんはきわめてフレンドリーでオープン、「は~い、いらっしゃ~い!楽しんでね」という感じ、写真どこでもOK、撮り放題!

米海軍イージス艦の視察記録、抱腹絶倒と申しますかなかなか貴重な記録でもある見学記をかつて書いたことがあるのですが、原稿も写真も行方不明、このため残念ながら本日は詳しい見学話は省略。機会があればあらためて書きたいと思っておりますがアテになさらないでください

付録として一つだけエピソードをご紹介いたします。

後部甲板で退屈そうにひとり突っ立っていた背の高いひょろっとした若き水兵さんにブロークン英語では話しかけてみましたら「わがイージス艦は対空ミサイル、対地ミサイル、対艦ミサイル、それに魚雷も装備している、すなわち陸海空への備えは万全、完璧なる艦艇なのである」などと自慢たらしく申しますので、GGI軽いジョークのつもりで「わかった、凄いなあ、ところで水兵さんよ、核ミサイルはどこにあるのや」と聞いてやりました。そうしましたら、この水兵さん、突然猛烈な早口で何やらしばらくわめき続けました。あまりの早口でしたのでさっぱり分からなかったのではありますが、水兵さんのこの慌てぶり・狼狽ぶりから、このイージス艦は、表向きは日本に持ち込まないことになっている核兵器を装備しているのだ!とGGIは強く確信したのでありました!

とにかくですね、イージス艦見物の感想を一言で申しますと、イージス艦というと何かピカピカの最先端技術の塊のようなものと想像していたのですが、正直申しました意外に古ぼけた艦艇という印象でありました。甲板には何に使うのか水素ボンベがゴロゴロ、船の象徴ともいうべき操舵室も雑然として何やら荒れた感じ、米軍のみなさんの姿は見当たらず、操舵マニュアルの分厚いファイルがデスクに乱暴に放り出されたままになっていたり、ヘルメットが床に転がっていたり、それを見物客の一人が蹴飛ばしたり・・・機密保持の精神はまるで皆無、まことに投げやりという感じ・・・

見学を終えて、桟橋の近くまで客を拾いにやってきていたタクシー乗り込みましたら運ちゃんが「どうでした?」と聞きますので、「イージス艦というからもっとピッカピカかと思ってたけど、意外に古ぼけていたなあ」と申しました、そうしましたら運ちゃん曰く

「そうでっしゃろ、あの軍艦、もうすぐ廃艦というはなしでっせ」。エッ!であります、これは晴天の霹靂、そういうことだったのか、どうりで、どうせ廃艦になるのだからと、どこでもかんでも見せてやれというわけで、操舵室も、電子機器やコンピュータが満載の制御室と申しますか指揮室みたいなイージス艦の中枢部も気前よく見せてくれたのだ、とそのときは思ったのです

が、この運ちゃんの話は真っ赤なウソでありました。その証拠に二年後にふたたび大阪港にゲ元気な姿でやってきたのでありました。「エッ!おまえ、まだ生きていたのか」と驚いたのありますが、一度見たものを再び見に行くような物好きでありまでんので二度目の寄港のときは、もう表敬には参りませんでした

この二回目の寄港の後、このイージス艦のことなんかすっかり忘れておりました。ところが、それから何年後のことか定かでありませんが、2010年ごろのことだったでせうか、北朝鮮の金正恩クンが盛んにミサイルの発射実験を行うようになったころのことです。

北朝鮮のミサイル発射実験を監視するために日米の艦艇が出動、日本海で情報収集を行っていたのですが、某日、新聞が以下のようなことを報じておりました

「ミサイル発射の情報収集を行っていた自衛艦が近くいた米国の艦艇に集めた情報を送っていたのだが、この米軍の艦艇は、まもなく情報を受け取ったまま自衛艦に何の連絡もせずに行方をくらませてしまった」

つまり、米海軍の艦艇はわが自衛隊がせっせと集めた貴重なる情報をお礼もいわずにさっさと持ち逃げしたのであります・・・この記事によりますとそのとき情報を持ち逃げした米軍艦艇の名は「カーティス・ウィルバー」!

この記事を目にしてGGIは思わず叫んでしましました

「おい!こら、おまえ!オンボロ・イージス艦のくせに、性懲りもなく、まだそんなところで活躍していたのか!」

そしてオンボロ・イージス艦とのこの三度目の遭遇から時を経ることおよそ十年、つい先日、この5月20日にGGIはまたしてもこのオンボロ野郎に遭遇したのです。四度目の遭遇であります。

その日、新聞でチラッと「カーティス・ウィルバー」という名前を目にしたような気がしたのです。ぼんやり新聞を眺めていましたので目にしたときはピンとこなかったのですが、しばらくして、あの野郎、また何かやらかしたんだと記憶が戻ってきました。新聞であらためてどこに書いてあったのだろうと探したのですが見つからないため、ネットさんで「カーティス・ウィルバー」をキーワードにして探しましたら見つかりました、やっぱり未だに活躍していたのです。

5月20日にロイターが配信していたニュースです。記事の表題は「米艦が南シナ海の中国領海に違法に侵入=中国軍」

記事本文は以下のとおりです。

中国人民解放軍は20日、米艦船が南シナ海の中国領海に違法に侵入したと発表した。 人民解放軍の南部戦区は声明で、ミサイル駆逐艦「カーティス・ウィルバー」が南シナ海の西沙(パラセル)諸島付近の領海に許可なく侵入したとし、中国の艦船と軍機が追尾したとした。 ・・・ 南シナ海を巡る問題は米中が抱える多くの対立点の一つとなっている。 米海軍は20日、中国、台湾、ベトナムが領有権を主張するパラセル諸島付近で、カーティス・ウィルバーが「航行の権利と自由を行使した」と発表した。 米海軍第7艦隊の声明は「無害な航行に承認や事前通知を一方的に義務付けることは国際法上許されない」とした。(https://news.yahoo.co.jp/articles/2d6349505c4486fab029cfc2ed7e7a05557ec5bc)

カーティス・ウィルバー君がが建造されたのはウィキペディアさんによりますと1991年とされております。したがってタクシーの運ちゃんが「あの軍艦、もうすぐ廃艦でっせ」と言ったのは建造されて13年目のことになります。ですからGGIが初めって遭ったときには新品とは言えないもののhオンボロと言うほどではなかったはずなのですが、使い古した感じがしたことは否めませんでした。

でも初対面から17年く、建造されてから30年、もうだいぶん年をとっているはずなのですが、それでもこの横須賀を母港としているイージス艦は現役としてあっちこっちで「大活躍」なのであります。

つまりですねぇ、わが日本は日米安保条約に基づいてオンボロ・イージス艦のカーティス・ウィルバーが日本の横須賀を母港にして東アジアのあっちこっちの海で勝手に火遊びして活躍することに貢献しているのであります・・・

このたび防衛省はイージス艦二隻で8000億円から1兆円などと言っているそうでありますが、GGIによるイージス艦(ミサイル駆逐艦)カーティス・ウィルバーの観察結果に基づけば、8000億なんていうのはまったくのデタラメです。そんなに金がかかるはずはありませぬ、これはいわゆる「薬九層倍」の類であり、わが日本は、防衛省は、またしても米国のむちゃくちゃな押し売りを言い値で買うと言うアホなことをするつもりでありませう・・・これでは日米安保アンポンタン条約です。まことに嘆かわしい限りであります

今日の写真はロイターの記事に添えられていたカーティス・ウィルバー君の近影です。よろしければクリックしてご覧くださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナのおかげで命を永らえた人もいるのです・・・・

2021-05-23 18:42:57 | 日記
4月22日の日本経済新聞(デジタル版)が「ロンドン=共同」として以下のような見出しの記事を掲載していました。

『死刑執行、世界で483件 10年で最少、背景にコロナ』

国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルが4月21日に世界の死刑に関する年次報告書を発表し、2020年には18の国で少なくとも483件の死刑執行が確認されたが、前年よりは執行件数は26%減っており、過去十年で最も少なかったとしていることを伝えるニュースです。

なお、アムネスティのサイトを見てみますと、死刑執行件数が最も多かった2015年からは70%減ったとされています。また、死刑判決件数も、昨年全世界で1477件であったが、前年より36%減ったとされています。

(ただし、毎年数千件と推測される中国、それにベトナム、北朝鮮、戦乱が続くシリアは死刑に関する数字を一切公表していないため、これらの国における執行件数は上記のアムネスティが示した数字には含まれていません)

このように死刑執行件数が減少していたことの背景には、新型コロナウイルスの感染拡大による死刑執行の停止や延期、執行に関する司法手続の遅れがあるとされています。死刑判決件数が大きく減っているのも裁判や司法手続きの遅れなど、おそらくコロナの影響による同様の事情によるものではないかと思われます。

日本の場合も、コロナ禍以前は、法務省は死刑制度は絶対に止めないぞという強き意思を国民に示すために、頑なに少なくとも1年に1回は死刑を執行することを、そして望ましくは年に複数回、複数の死刑執行を、事実上の方針として実行してきましたが、2019年12月以降、ほぼ1年半にわたり死刑を執行していません。今後も少なくともコロナ禍の終息が見とおせるようになるまでは執行しないのではないかと思われます。

しかしながら、法務省は死刑が執行されない空白期間が長引くことは好ましくないと考えているのではないかと思われますから、今後については何とも確かなことは申し上げかねます。空白期間が長引けば長引くほど死刑執行停止への動きを促しかねないと法務省は懸念しているのではないか・・・というのがGGIの推測です。

かようなしだいで、コロナ禍は悪いことばかりではないなどと申しますとお叱りを受けそうですが、コロナ禍のお蔭で死刑執行を停止されたり延期されることにより、また死刑判決を免れることにより、命を永らえることができた人たちがいたことは確かです。

日本弁護士連合会は、2020年に京都で国連犯罪防止刑事司法会議が予定されていましたので、この機会に日本の死刑制度が俎上に載せられることを願って、「2020年には死刑廃止を!」とする決議を行っていました。しかし、コロナ禍のためこの国連の会議は中止、今年の春になってオンラインでの会議に変更されて実施されたのですが、日本の死刑制度が議論されることはなく、このため残念ながらこの国際会議を機会に日本の死刑制度が廃止に向けて何か具体的に動きだすことは期待できません・・・

けれども、世界はこのコロナ禍のなかでも死刑廃止に向けて確実に動いているのです。昨年は、たとえばチャドと米国のコロラド州が全面的に死刑を廃止しており、カザフスタンは国際法が求める死刑の廃止を公約、バルバドスは死刑を廃止する法改正を行っています。その結果今年4月の時点では、世界の144の国が法律上あるいは事実上(注参照)、死刑を廃止するに至っています

(注:「事実上の死刑廃止」というのは、法制度として死刑は存在しているけれども、実際には長期にわたり死刑が執行されておらず、事実上死刑廃止が定着していることを意味しています。たとえばお隣の韓国では、死刑判決を下された経験がある金大中氏が大統領に就任した際に(1998年)死刑執行の停止を宣言して以来、今日にいたるまで死刑は執行されていません)。

現在いわゆる先進国のなかで死刑制度が依然として残っているのは米国と日本だけであるため、今後は死刑に関する米国と日本の動きが注目されるのですが、実は米国の現状と日本の現状は大きく異なっています。

50の州がある米国ではすでに多くの州で死刑を法律上あるいは事実上を廃止しており、コロナ禍のなかの昨年3月25日にコロラド州が死刑を廃止しており、死刑を廃止した22番目の州となりました。また今年の3月25日には、テキサス州についで二番目に死刑執行件数が多かった南部のヴァージニア州が死刑を廃止しています。南部の州で死刑制度が廃止されるのは初めてのことであり、ノーサム知事は、人種的格差の歴史がある「死の装置」を止めるためのものだと説明したとされています(BBC:3月25日)。

米国ではトランプ大統領(当時)が17年間年間停止されていた連邦レベルでの死刑を復活させるという暴挙とも言うべき動きを見せ、退任前の半年の間に次々に10名もの死刑囚に対して死刑を執行してしまいました。けれどもそ、バイデン現大統領は選挙中に連邦裁判所レベルでの死刑制度を廃止し、州裁判所レベルでの死刑廃止に対して中止のも働きかけを行うことを公約に掲げており、このため連邦レベルでは、すでに死刑廃止に向けた複数の法案が議会の審議を待っているという段階に至っています。

このように米国ではいずれ死刑が廃止される可能性は一段と大きくなっています。米国で死刑が廃止される日はそう遠くないでありませう・・・

一方、日本における状況はどうかと申しますと、コロナ禍で死刑執行は一時停止されているものの、死刑廃止に向けての動きは、少なくとも国政レベルではほとんどないと言っても差支えありません。このままでは先進国の中で日本は唯一の死刑制度存置国となるのは目に見えています・・・・そうなると、日本はもう「先進国」だと胸を張っているわけにはいかず、国際社会で孤立するしかないでありませう・・・

そのような事態に陥っても日本は頑として死刑制度を維持しようとするのではないか・・・

かようなしだいで、死刑廃止を願って、お念仏を唱えているだけではいけないのですが

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

今日の写真は本文と関係ありません。コロナ禍のために閑散としている、いやコロナでなくても閑散としてる、JR湖都駅前の様子を駅ビル2階のお店から撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ

グッドナイト・グッドラック!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

進め一億火の玉だ・・・必ず勝つの信念と死なば共にの・・・

2021-05-19 01:32:38 | 日記
前回の日記で、「ワクチンもない。クスリもない。タケヤリで戰えというのか。このままじゃ、政治に殺される」という文言が付されたコロナ禍を題材にした宝島社の大広告を紹介いたしましたが、GGIは久しぶりに「タケヤリ」という言葉に遭遇して、そういえば、先の大戦中、わが日本は愛国心テンコ盛りのトンデモ軍歌で満ちあふれていたなあ、「欲しがりません、勝つまでは」とか「一億玉砕!」などというスローガンもあったよなあ、そういえば「一億ナントカカントカ・・・」という軍歌もあったなあなどと、遠い記憶が次々に呼び覚まされてしまいました

遠い記憶と申しましたも、GGIは敗戦時に御年四歳足らずでありましたから、遠い記憶のほとんどは、かつて軍国少年であったと自称している長兄が敗戦後に歌っているのを聞いて覚えたものであります。

軍国少年であった長兄は後になって「普通の純真な少年を軍国少年にするにはたいして時間を要しない。五年もあれば十分、軍国少年は育つ。教育というモノはそういうモノだ」とその体験を語っておりました・・・

この兄は「必ず勝つの 信念と死なばともにと 団結の・・・」と「加藤隼戦闘隊」と題された軍歌を口にしてわが帝国の必勝を信じていたのでありました・・・しかし終戦の玉音放送を聞いて、国に裏切られと落胆、十歳にして「オレはこれからはもう国家を信じない」と固く決意した、と数十年後に述懐しておりました

一億ナントカカントカというのはどのような軍歌だったかなあ、歌詞がサッパリ思い出せませんのでネットさんに助けてもらいましたら、以下のようなものでありました

「進め一億火の玉だ」
大政翼贊會宣傳部 作詞  長妻完至 作曲

行くぞ行かうぞ ぐわんとやるぞ
大和魂 伊達ぢやない
見たか知つたか 底力
こらへこらへた 一億の
堪忍袋の 緒が切れた

靖國神社の おん前に
拍手(かしはで)うつて ぬかづけば
親子兄弟 夫らが
今だたのむと 聲(声)がする
おいらの胸にや ぐつと來た

さうだ 一億火の玉だ
一人一人が 決死隊
がつちり組んだ この腕で
守る銃後は 鐵壁(鉄壁)だ
何が何でも やり拔くぞ

――台詞――
進め一億! 火の玉だ!!
行くぞ一億! どんと行くぞ!!

大政翼贊會作詞作曲.
戦時中の標語,「屠れ米英我等の敵だ 進め一億火の玉だ」より
http://kouzuke.s11.xrea.com/nippon/kashi/susume-itioku-hinotamada.html

凄いと申しますか、口から出まかせと申しますか、ムチャクチャと申しますか、デタラメの極致と申しますか、何とも形容し難い、完全に狂っているとしか申しようがない歌詞・・・このような歌がかつてこのわがニッポンで実際に歌われていたとは、とても信じられませぬ・・・

実はこの歌詞には真っ赤なウソが存在しております。「一億」というのは当時のわが日本の人口を指していると思われますが、これは事実に反しています。当時の日本の人口は約7000万人、残りの3000万人はわが日本が植民地としていた台湾と朝鮮半島の人々であります。日本が無理やりに勝手に国民ということにしてしまった人々も含めての「一億」、つまり水増し一億、この軍歌、題名からしてデタラメであったのです

この軍歌は1942年(GGIご生誕の翌年の昭和17年)、すなわち開戦、あの華々しい真珠湾攻撃の翌年、まだ日本軍の勢いが失われていなかった頃に作られました。しかしながら、歌詞の内容はまるで日本軍は「玉砕」に次ぐ「玉砕」、沖縄での悲惨な地上戦、本土は空爆に次ぐ空爆、最後に原爆という、戦争末期のまったく望みを絶たれた戦いを、すなわちわが帝国の未曽有の大敗北をあらかじめ覚悟しているかのような暗~いものです。まるでいずれ大破局に見舞われるのを見通していたのではないかと思われるような歌詞です。戦意高揚のため軍歌であるものの、勝ち目がまったくない戦争であることを当初から無意識に予感していたのでありませうか・・・

この軍歌、お望みの方はユーチューブなどでお聴きいただけます

今日の写真は「一億火の玉」のポスターを撮ったものです。クリックしてご覧になってくださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年度二回目の年間最優秀広告賞!!?

2021-05-14 23:56:03 | 日記
GGIはときおり勝手に優秀なる新聞広告を表彰しております。

今年の1月11日の日記で早くも年間最優秀広告賞を某広告主に与えてしまったのですが、さる5月11日にもこの年初の広告に勝るとも劣らぬ優秀広告が出現してしまいましたので、まことにご都合主義でありますが、今日の日記において今年度二回目の最優秀広告賞を某広告主に授与することにいたします。

わがご生誕の日の翌日、5月11日の朝日朝刊、見開き2ページを費やした大広告です。今日の写真はこの広告を撮ったものです。クリックしてしかとご覧になってくださいませ

コロナ禍関連の公共広告?と言ってもいいかもしれませぬ。写真では読みづらいので文章の部分を以下に書き写しておきます

はじめに大きな文字で

ワクチンもない。クスリもない。
タケヤリで戰えというのか。
このままじゃ、政治に殺される。

次いで少し小さな字で

私たちは騙されている。
この一年は、いったい何だったのか。
いつまで自粛すればいいのか。
我慢大会は、もう終わりにして欲しい。
ごちゃごちゃ言い訳するな。
無理を強いるだけで、なにひとつ変わらないではないか。
今こそ、怒りの声をあげるべきだ。

そして右上の端っこに赤い文字で「緊急事態」、ハンコのつもりでありませう
背景を成しているのは、先の大戦末期、憎き鬼畜米英をやっつけろと真剣な表情でタケヤリ(ナギナタ?)の訓練をしている少女たちの記録写真、真ん中に真ん丸で真っ赤なコロナさんの晴れ姿、しかしこの真っ赤な真ん丸コロナさんはもちろん「日の丸」をも意味しているのでありませう。

朝日の読者のみなさんのなかには、この広告に痛く感銘を受けられた方がおられたようであり、早くも翌5月12日の川柳欄に反応が現れておりました

《宝島 国民の声 代弁し》 大阪府 角田宏

「宝島」というのは広告主の名称です
また5月14日の川柳欄にも以下のような句が登場しておりました

《亡き母の 幼き顔や 宝島》 福岡市 上杉 徳行

この広告に登場している少女たちと「亡き母」とは同世代なのでありませう。この句にだけ☆が記されていますので、この日の最優秀作品なのでありませう

ついでながら申し上げますと、最初に記しました今年最初の年間優秀広告賞も、コロナ関連の広告であり、広告主は同じく「宝島」さんでありました

なお、この広告主、2019年1月12日の日記に書きましたように、「嘘つきは戦争の始まり」というキャッチコピーの優れた広告も発表しております

上記の日記以外にも、GGIは何度か「宝島」さんの大広告のことを紹介しておりますが、広告に使われる写真の多くが戦時中あるいは敗戦直後のまだ日本が貧しかったころの写真です。このためGGIが邪推いたしますところ、広告のアイディアを練った方はどうやら、GGIと同年配あるいは若干上か下の方、つまり同世代ではないかと思われますが・・・でもですねえ、最近は優れた若い人も少なくありませんから、広告の作り手は、なかなか勉強家で鋭いセンスを備えているもっと若い方かもしれませんねえ・・・

かようなしだいで、いつもユニークで切れ味は鋭く、なかなか優れた広告であるとは思うのですが、GGIの世代には宝島さんの大広告をひと目見ただけでピンを言わんとするところが分かるにしても、若い方々は「この広告、なんだよう、これは」などと思ったりするかもしれませんね

この宝島さんの大広告、もうひとつリッパなところは、出版を業とする会社であるにもかかわらず、自社製品つまり自社の出版物の広告を一切していないことです。「これは自社製品の広告ではないのだ、意見広告なのだ!」とちゃんと筋を通しているのです。見開き2ページの大広告、大金を要すると思うのですが、それでも自社製品の宣伝を行わないというのは、なかなかできることではありませぬ。まさに表彰状モノであります・・・・このようなことに大金を注ぐことができるとは、宝島さんは大金持ちなのでありませうか、それとも痩せ我慢であるのでせうか??

などなど、ちょっとほめ過ぎましたでせうか・・・何しろ「宝島」さんには1970年代に出版された「全都市カタログ」(編集:月刊「宝島」編集部、発行:JICC出版)以来、ときおりお世話になっておりますので、つい点が甘くなってしまったかもしれませぬ・・・・

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする