UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

御臨終つづきのあとに美しき夕暮れ・・・

2021-10-06 00:04:14 | 日記
このところ御臨終が続きました。ひと月前の8月25日の日記に、何十年も生きながらえている、わが庵の家宝とも言うべきブラウン管式の古いテレビのことを記しましたが、日記に書いたことが禍したのでせうか、それとも日記に書かれたことで己の最後を悟ったのでありませうか、それから二週間ほど後に御臨終とあいなりました。それまではスイッチをいれると息絶え絶えながらしばらくは映像が映っていたのですが、ある日まったくの沈黙、ついに御臨終とあいなりました。永きにわたりたいへんお世話になりました。まことに残念の一語につきます。合掌・・・

GGIはながらテレビの愛好者です。つまり、ただ何となくつけておくだけであり、特定の番組をテレビの画面に向かってちゃんと初めから終わりまで集中して眺めることはほとんどありませぬ。ですから、この御臨終を機会に、だらだら生活をやめて、テレビなき高級文化生活に切り替えるのも悪くはないなあと思いつきました。そのためしばらくはテレビなき文化生活を試みたのでありますが、なんとなく落ち着きませぬ。

と申しますのは、ベテラン後期高齢独居老人にとりましては、ただお昼や夕方のニュースだけは、新聞のながら読みと共に、ブランチや夕餉など、わがお食事における欠かすことのできぬ必須の副食であったのです。ですから、テレビのニュースなき、新聞のながら読みなき、おブランチやお夕餉はなんとなく気が抜けたよう、何を食してもどこか物足りないのでございます。

かようなしだいで、家宝のテレビさんが逝去されてから一週間ほどのち、橋の向こうのイーオンさんのなかにある大きな電気屋さんに「液晶テレビ」なる文明の利器を買いに行きました。買いましたのは「四畳半用」と書いてある小さなテレビ、わが庵の食堂兼居間兼物置空間であるところのリビングは結構広く、二十畳ぐらいはあるようですので、小さすぎるかなあとは思ったのですが、テレビが大きな顔押してリビングに鎮座しているのは非文化的であり、GGIの教養を邪魔いたしますので、小さいテレビにしたのです。

この新人、小さなテレビの鎮座位置とGGIの食卓に於ける鎮座位置は対角線上の両端という関係にあります。これだけ離れておりますと画面の文字はほとんど読めないのでありますが、まあ、このくらい離れた物理的距離(蛇足参照)を置くことが、ながらテレビの愛好者にとりましてはまことに適切なのです。なんとなくテレビの画面に引き込まれて無為に時間を過ごしてしまうというリスクを避けることができるからです。

(蛇足)このたびのコロナ禍にさいして「社会的距離」という言葉が用いられていますが、この言葉の使い方は誤用でございます。WHOの専門家も「物理的距離」が正しい表現と言っておりました。社会的距離と言うのは他者との社会的関係における心理的距離のことでございます。たとえば、仲が良くない知人などについて敬遠する場合、その知人がすぐ隣にいてもに「オレは君とは相性が良くないから、君と距離を置くことにする」などと言ったりしますが、このような場合の距離が社会的距離なのでございます。天皇をはじめとした世の中の諸々のエライさんに対しては、下々は適切なる物理距離を保つことが、正しきことか否かは別として、常識化しております。つまりエライさんに対しては、どれだけエライと見なすかにより、つまりエライさんと自分との社会的距離がどの程度のものであるかを判断することにより、エライさんとの物理的距離はどの程度が適切であるかを判断します。すなわち多くの場合、下々はエライさんに物理的に近寄りすぎてなれなれしくしてはいけない、ということになっているのでございます

かようなしだいで、わが庵にやってきた小さきテレビとともにしばらく何事もなく静かなる日々を送っていたのですが、一週間ほど前のこと、わが愛用のデジカメが突然働かなくなりました。あの古いブラウン管式テレビさんの後を追ったのでありませうか・・・愛用していたのは、ソニーの、一番小っちゃくて一番軽いデジカメ、買ってから5年ほどは使ったでせうか、まだそれほどの年ではなかったようなのですが、突然の御臨終であります・・・

まことに悲しきことです、この小さなカメラのお蔭でGGIはこの日記をつつがなく書き続けることができたのでありました。この日記を書くことも、ながらテレビと同様、あまり意味なきことではありますので、テレビなき生活と同様にどうでもよき日記を書かぬ生活も文化的かもしれないなあとは思ったのですが、テレビなき生活と同様、日記書かぬ生活も何やら落ち着きませぬ、それで精神安定剤として新しいデジカメを買うことにしました。

幸い、昨日、スマホのことも各種電気製品のことも、ネットの活用の仕方も、近代的効率的生活に必要な知識をわんさか持っている知人がやってきましたので、同じく橋のむこうのイーオンに車で連れていったもらい、新しいデジカメを買いました。新しいと申しましても、GGIは保守主義者でありますので、これまで使っていたデジカメと全く同型のものであります。

この年になって新しいテレビと新しいデジカメ、彼らの寿命とGGI自身の寿命を考えますと、おそらく彼らのほうが長生きするのではないか・・・・などとわが身を振り返り、少なからずあれこれ複雑な思いをせざるを得ないのですが、そのようなムズカシイことを考えるのをやめにして、新しいカメラを手に庭に出ましたら、空一面、見事な夕焼けでありました

御臨終続きの後の美しき夕暮れ・・・神さま、ありがとう!

今日の写真は昨日の夕焼けを撮ったものです。新しいデジカメでの初めての写真です。よろしければクリックしてわがシティーの夕暮れを目撃なさってくださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!
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2 コメント

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母の教え (おばば)
2021-10-07 10:15:04
GGIさま
あなた様の お母上の教えを
ご存じなかったのでしょうか?

古くなったものを
声に出していうと
それを聞いていた当人(当物)が
気を悪くしてしまうよ

昔 うっかり 母が
「この おやかんずいぶん長く持つわね
 古びてきたわ」と言った日
その おやかん様は 
蓋が閉まらなくなりました

さあ これからは
長く使ったものを
古いとか言わないで
だま~って 愛用して下さませ
賢妹さまへ (愚兄より)
2021-10-08 23:20:42
賢妹 さまへ

まことにおっしゃるとおりであります
古くなったものは大切にしなければなりませぬ

したがいまして賢妹さまは
だいぶん古くなってきた
愚兄たちを大切にするよう
希望します

愚兄のひとりより

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