UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

小さな扱いだけれども、コロナのせいかもしれないけれど、グッドニュース・・・

2020-12-31 01:21:58 | 日記
昨12月30日、朝日新聞にグッドニュースが掲載されていました、小さな小さな二十行にも満たない思わず見落としかねない、いわゆるベタ記事扱いのニュースでした。でも、コロナ禍関連のニュースが目立つなか、久方ぶりのグッドニュース、見出しは、

「今年の死刑執行 9年ぶりのゼロ:法務省見通し」

今日の写真はこの記事を撮ったものです。どうかクリックしてご覧くださいませ。少し前に最高裁が袴田事件について、再審決定を認めなかった東京高裁の判断について高裁に差し戻し審理をやり直すように命じたというとてもビッグなグッドニュースが報じられました。昨日の報道はビッグではありませんが、死刑に反対しているGGIといたしましてはグッドと申しますか、少しだけではありますがほっとする大切なニュースです。

法務省は年末、仕事納めの直前に、言葉はワルイのですが、いかにもお役所的に「駆け込み処刑」を行うことが少なくありません。年内に急いで「仕事」を済ませてしまおうという魂胆です。前回の死刑執行は昨年の12月26日、森雅子前法相の命令によるものでした。年末になって今年はまだ一度も死刑は執行されていないことに気づきましたので、12月最後の金曜日、25日あたりが危ないなあと注意していたののですが、幸いなにごともありませんでした。翌日、GGIと同様死刑に反対している知人が「GGIよ、よかったなあ」と電話してきました。

朝日の報道によりますと2011年以来9年ぶりの死刑執行ゼロとのことです。その後今年までの8年の間にオウム関係者の集団処刑(13人)を含めて39人もの死刑確定囚が執行されています。2011年に死刑が執行されなかったのはおそらく東日本大震災・東電福島第一原発の大事故という未曽有の災害があったせいではないかとGGIは考えています。法務省の幹部も「こんな今までに類を見ない大変な時期に、死刑執行、年末だからといって駆け込み処刑ではまずいよなあ」とでも考えたのでありませう・・・

今年は、実はGGIは年末駆け込み死刑執行をとても懸念しておりました。と申しますのは法相があのオウム関係者大量処刑前夜に「自民党赤坂亭」でのアベ君もまじえての大飲み会で気分よく酔っ払っていた上川陽子氏(3度目の法相就任)だからです。この人物ならば、駆け込み処刑であろうと何であろうがかまわないとばかりに死刑執行を命じかねないからです。

以前にも記しましたが、最近は、法務省は一年に少なくとも一度は、できれば二度あるいはそれ以上、複数の死刑囚にたいして死刑を執行することを方針としています。これは何が何でも死刑制度を決してやめないぞという法務省の、日本と言う国家の、堅き意思表示なのです。ですから、今年一年間死刑が執行されなかったのは異例であると言うことができるのです。

では、なぜ異例の年になったのでありませうか?GGIの考えますところ、一つはおそらくコロナ大流行のせいではないでせうか。この東日本大震災・福島原発大事故という国家的危機とならぶ地球規模の危機であるコロナ禍に遭遇して、蛮勇のヒト上川陽子法相も冷徹なる法務省幹部も躊躇し死刑執行を見合わせたのではないか・・・

コロナ禍のための一時的に産業活動や人々の動きがとまり、そのために地球温暖化の元凶とされる炭酸ガスの濃度が大都市周辺で低下して、大気汚染がひどい北京やインドのニューデリーなどの大都市では一時的ではあるものの空が澄み渡り近来にないきれいな空になったという報じられていますが、同様に今年死刑が一度も執行されなかったのはコロナさんのおかげかもしれず、GGIはコロナさんに感謝しなければならないのかもしれませぬ・・・

でも上記の新聞記事では、最後に「事務方で(年末の執行の)検討が進められていたものの、年内の見送りが決まった」されていますので、やっぱり法務官僚、油断はできませんねえ・・

今年死刑が一度も執行されなかったことの理由を以上のようにGGIは考えているのですが、実はもうひとつ理由が考えられます。それは3月に京都で国際会議、《第14回国連犯罪防止刑事司法会議》が開催されるということです。この会議、昨年春に開催されることになっていたのですがコロナ禍のために延期されていました。

この会議では各国の刑事司法のあり方が議論されます。当然、死刑制度も論議の対象となるでありませう。未だに何度も国連の勧告を受けても政府がまったくやめようとしない日本の死刑制度が俎上にのるかもしれません。また、日本の刑事司法制度においては、とくに被疑者や受刑者の処遇が過度に厳しいことが国際的に問題視されており、たとえばあのゴーンさんを長期に拘留していたことでわかるようにいろいろ問題があることが世界に知れ渡ってしまっています。いわゆる先進国のなかで死刑が存在しているのは日本と米国だけ(ただし米国では半分すなわち25の州ですでに死刑は法的に、あるいは事実上廃止されています)という状況のなかで、この会議のホスト国である日本の死刑制度が問題にされかねない、そのような会議を目前に控えて、死刑を執行するのはマズイと法相と法務省幹部は考えたのかもしれませぬ。

まあ、真相はともかく、来年はコロナ禍が沈静化するよう、そして来年も死刑が執行されることがないよう、祈りたいと思います

みなさま、よいお年を!!

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!
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駄句:義仲も大笑いするバス停かな・・・季語なし字余り失礼・・・

2020-12-29 01:06:38 | 日記
先日、買い物のついでに今年の8月に閉店してしまった西武さんの湖都のお店の解体工事を観に行きました。こんなおおきな建物、爆薬をしかけてぶっとばして解体するのがいちばん簡単なのですが、街中でもあり、そういうわけにもいかず、二年近くかけて解体するのだそうです。

いつであったか、かつての大阪万博を目当てに湖都郊外の湖岸に建てられたホテル、目算がはずれて計画はとん挫、ビルだけが残され、しばらく「幽霊ビル」などと称されていたのですが、イギリスの爆破専門会社に頼んで爆破して解体することになりました。日本で初のビル爆破ということでマスコミも大注目。爆破当日は野次馬の大群衆・・・ところが爆破は大失敗、ビルは壊れずにただがゴロンと横向けに転んだだけであり、その寝転んだビルの後始末に何千万円もかかったということがありました。

爆破会社は失敗じゃない、成功したと言い張ったそうですが、当時の写真を見れば、失敗は一目瞭然!


などと最初から話が脱線しましたが

湖岸の大通りに面している旧西武さんの建物には解体工事の囲いが設けれていました。西武さんの前の歩道にはバス停があるのですが、このバス停の標識、ふと見上げましたら、どうやら最近作り直されてようでありました。

以前は、このバス停の名称はおそらく「西武さん前」だったと思うのですが、この新調されたバス停の名前を見て、GGI、思わず笑ってしまいました。大笑いしました

今日の写真はこのバス停を撮ったものです。クリックしてしかとご覧になり、西武さんの付近の地理をご存知の方は、何がおかしいのかすぐにお分りでありませう、思いっきり笑ってやってくださいませ

このバス停の新名称はなんと「義仲寺前」!!

おいおいおい、それはないだろう。確かにこの近くに俳人松尾芭蕉がこよなく愛したとされる「義仲寺」(ぎちゅうじ)があることはあるけれど、このお寺、バス停から何百メートルもあるのだぞ!西武さんの角の広い交差点を渡って南へ百メートルばかり行って右折、旧東海道に出てからにさらに百か二百メートルはあるぞ、そんな離れたところにあるお寺の名前をバス停の名前につかうとは・・・観光客がバスで来たらとまどうぞ、ここはどこ?義仲寺はどこ?ボクは誰?なんていうことになるぞ

「義仲寺」は歴史好きの方々や俳句の愛好者には良く知られたお寺です。小さなお寺ですが、このお寺、源義仲(木曽義仲)のお墓があることでしられています。俳人松尾芭蕉は近江八景とこのお寺をこよなく愛しており、そのため、「骸(から)は木曽塚に送るべし」という芭蕉の遺言にしたがい、芭蕉さんは義仲の墓の横に葬られているそうであります。GGIも人を案内したりして何度か訪れことはあるのですが、大河ドラマ向きの武将の話には興味なく、また俳句とは縁無き衆生でありますので、義仲さんと芭蕉さんの墓がほんものであるかどうか確かめたことはありませぬ。

また、このお寺は芭蕉さんの弟子、又玄ゆうげん)さんの句「木曽殿と背中合わせの寒さかな」の句碑があることでも知られております

まあ、バスを走らせている京阪バスさんのご苦労はわからないことはないのですが・・・
西武さんが閉店してからバス会社の担当者の方々が鳩首会議を開いたのでありませう

部長、西武さんがなくなってしまったのであそこのバス停の名前、変更しないとあかんのとちゃいますか?

そやなあ、でもめんどうやなあ、「今は亡き西武さん前」ではあかんのか・・・

それはちょっと安易でしょう、安易すぎます、何かあたらしい名前を・・・

そうなこと言うてもなあ、あのあたり、西武さんがなくなったら似たような大型マンションが密集しているだけやしなあ、近くに名前につかうのにふさわしい場所なんかないしなあ、あの近くに西武さんより前に撤退したパルコさんが入っていたビルがあるから「旧パルコさん前」ではどうや・・・

そんなことしたらパルコさんのビルをひきついだ新しいオーナーがおこりまっせ

そうかあ・・・それならあの辺で良く知られている場所と言えば「義仲寺」というのがあるなあ、ちょっとバス停から通いけど、小さいけど静かなええお寺や、どうや、「義仲寺前」では?

部長さん、それはちょっとバス停から遠すぎるのとちがいますか、そんなことしたら、あの辺の地理を知ってる市民から笑われまっせ、ヒマな老人が、ブログなんかで、京阪バスは何を考えているのや、「義仲も大笑いするバス停かな」などと冷やかされ、アホちゃうか、などとこき下ろされまっせ

大笑いするヤツはモノを知らんのや、京阪電車石坂線に「三井寺」という駅があるやろ、それに石山寺という駅もある三井寺駅も石山寺出来も、お寺までにはバス停から義仲てらまでよりもずっと距離があるぞ、だからちょっと遠くても気にせんでええ、そやから「義仲寺前」でもええのや

おまえ、アホやなあ、わかってないな、電車の駅の名前とバス停の名前とはちゃうのや、電車の駅の名前はバス停よりも広い範囲を対象にしてもええのや、街中でチョコチョコ停止する路線バスはバス停のすぐ近くの場所や地名を名前に使わんと意味がない

そんなこと言うても、他にいいアイディア、ないやろ

それに、そんな有名な寺の名前、かってに使ってええんですか

う~ん、まあ丁寧にその筋の、県か湖都の観光課か文化財のこと担当している課あたりに、社長が頭下げにいけばなんとかなるのとちゃうかあ・・・

ということです、社長、お役所に頭下げに行ってもらえますか?

えっ、オレが行くのかあ・・・そんなけったいな用事で・・・オレ、社長業で忙しい、君が行け、これは業務命令や!

業務命令ですかあ・・・ああ、それに社長、このバス停を使っている近江バスさんとも話つけいないとあかんですよ

そうかあ、難儀やなあ・・・

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!
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袴田事件異聞:ボクサー袴田巌は倒れない・・・

2020-12-25 01:11:48 | 日記
一昨日、12月23日は結構忙しい一日でありました。まずは早起き、と申しましても午前八時前に起床、朝食抜きで骨折リハビリのために日赤さんに出かけたのは9時半、右腕、「まだまだ上がりませんねえ」とつぶやく、見た目は優しいのですが見かけによらぬ力の持ち主であるトレーナーさんに右腕を強~く引っ張られたり、ひねられたり、締め付けられたりしても、右肩の近くの肋骨まで押しつぶされそうになっても、「あ、痛い、高齢者をイジメないで・・・いや痛くないです・・・」などとやせ我慢を続けてから日赤さんをあとにしたら正午を回っておhhhhhhhhhhhhりました。

急いで帰宅、遅い朝食をとってから午後2時には、しばらくコロナのために閉鎖されていた、
湖畔の眺めのよいGGIの謀議場にかけつけ、謀議と申しますか懇談と申しますか何やら親交を深め、謀議終了後、謀議の主要メンバーである某氏と駅前の王将さんで少々のビールやワインや餃子を味わいながら某相談事、庵に帰りついたのは午後八時半過ぎ、すっかり疲れてしまったなあ、あれこれ雑用をこなそうと思っているうちに猛烈な睡魔に襲われ、目が覚めましたら午後十一時、あれ~寝すぎてしまったと思っておりますうちに深夜・・・

そして昨日の午前一時ごろ、どうせたいしたモノは届いていないだろうと思いながらパソコンで昨日届いたメールをぼんやり眺めておりましたら、予想もしていなかったすごいニュース、お目目がパッチリ開いてしまいました

【袴田事件:再審認めぬ高裁決定を取り消し 最高裁】

ヤッタア!!! でもほんとにほんと? しばらく信じられませんでした・・・

GGIは以前からほんのチョッピリではありますが、えん罪であることが強く疑われている1966年に静岡で起きた殺人事件、「袴田事件」について、現地の支援団体などを通じて犯人とされた袴田巌さんの応援をしておりました。ですから、再審開始・無罪確定につながる可能性があるこのニュースは思いもしなかった大クリスマスプレゼント。最高裁による決定の内容はやや複雑でありネットのニュースではよくわかりませんので、夜更かしついでの朝刊が配達されるのをまって内容を確認しました。

そして昨日午前、もう起きようかと思っていましたら、数年前に五臓六腑のガンを一挙に切除して生還、元気に暮らしている某知人から元気のよい電話

「GGIよ、袴田事件、よかったなあ!!」

要するにこのニュース、簡単に申し上げますと、死刑が確定していた袴田事件の二回目の再審請求が2008年に行われ、その結果2014年に静岡地が再審開始を決定すると同時に、「これ以上拘留しておくことは「著しく正義に反する」と釈放を命じために袴田巌さんは自由の身になり故郷の静岡に帰ることができましたが、この決定に対して検察側が抗告したために東京高裁で審理が行われ、2018年には同高裁が再審開始の決定を取り消してしまい、そのために、弁護側が最高裁に上告、その結果が昨日最高裁より示されたというものです。

判決の主文は以下のとおりです

主文

本件を東京高裁に差し戻す

「原決定(*)を取り消さなければ、著しく正義に反するというべきである」

*上記の「原決定」というのは高裁の再審開始を認めない決定を指しています。

最高裁(第三小法廷、裁判官は5人)の決定は、地裁による再審開始の決定を取り消した高裁での審理が不十分であったため審理を高裁に差し戻すというものであるため、依然として裁判は続くことになりますが、犯人扱いされた袴田巌さんは来年もう85歳、事件当時から巌さんを支えてきた姉の秀子さんは87歳・・・

なお、このたびの決定に対して、五人の裁判官のうち二人は「高裁に差し戻さずに最高裁自らが再審開始の決定を下すべき」であるとして反対しています

わが日本国憲法の第36条には「公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる」と規定されており、日本の死刑すなわち絞首刑が「公務員による残虐な刑罰」に相当することは明らかです。憲法の条文のなかで「絶対に禁止する」という強い表現が用いられいる条項はこの第36条だけです。したがって死刑は明らかに憲法違反、日本は法治国家でありますから死刑制度を速やかに廃止すべきですであるというのがGGIの考えです。このためこれまで、知人たちと協力して、袴田事件に代表されるさまざまな冤罪事件や死刑問題についての映画の上映会などをときおり行ってきました。

2012年秋には巌さんの姉の秀子さんに湖都に足を運んでいただき、講演会を開催したことがあります。秀子さんはこれまでの苦労を感じさせない若々しく楽しい方であり、話の最後に「でも、まあ、100歳まで生きていれば何とかなるでしょう」と明るくおっしゃっていたことが強く印象に残っています。

この懇親会の席上で、巌さんはかつてプロボクサーであり(元日本フェザー級6位)、全日本ボクシング協会も裁判を支援していましたので、彼の選手時代のことをいろいろ聞いてみました。

彼は一風すこしかわったボクサーでした。でも、彼のボクシング歴を知って、GGIは巌さんが好きになってしまいました。

まず驚くのは年間最多試合の記録の持ち主であるということです。年間19試合もこなしたことがあるのです。一カ月に2回も試合をしていた月が7か月もあったことになります。ボクシングは非常に体へのダメージが強いスポーツであるため、最近ではボクサーの健康管理が厳しく、一定期間を置かないと次の試合に臨むことは許されませんので、この驚異的?!記録が今後破られることはないでありませう。

それに、彼は試合で相手をノックアウトして勝ったことはほとんどなく、またノックアウトで倒された経験はないという少し風変わりな記録の持ち主でもあるのです。

彼がどのようなボクサーであったかは「袴田事件」(山本徹美、新風舎文庫、2004年)という本に詳しく書かれています。この本の内容の一部を以前の日記(2012年10月30日)に書いておりますので、またしても手抜きですが、以下に丸写ししておきます。

《通算成績は29戦16勝10敗3分け、10敗はすべて判定負け、KO敗けは一回もなし。そのかわりKO勝ちもわずか一回、年間19試合をこなしたという記録の持ち主》

袴田巌さんを支援しているボクシング関係者の弁は以下のようなものです

《元日本フェザー級チャンピオンの山口哲弥氏は「ぼくがチャンピオンになってすぐの試合だった。接戦でしたよ、袴田さんは俊敏なのとちがって、タフで打たれ強いタイプだから、なかなか倒れない。もうダメだろうと思っても、まだまだとばかり出て来る。何しろ粘り強かった。彼はピストン堀口がいた《不二拳》所属だからね。どんなに打たれようとかまわず前に出てくる。それでも袴田さんはKO敗けしたことなんてなかったんじゃないかな」》」

《「所属していた「不二拳闘クラブ」のトレーナー有田昭光氏、「袴田君は忍耐強いというか、おっとりしていましたね。ボクシングは確かになぐり合うわけですが、相手のパンチをくらって逆上していては勝てない、かと言って、あまり冷静でもだめ。ここぞいうところで切れ味鋭いパンチで決める、その切れ味がもうひとつだった・・・テクニックはあったが・・・まる3年間、面倒みたが、カッとして人を殺すようなタイプじゃない。事件を知ったとき、どうしたんだろう、あいつのそんなことができるだろうか、と意外に思った。何かの間違いだろうという気持ちは今でも変わりません」

《フィリピン遠征に同行したかつての同僚、勝又行雄氏、「テクニックは優れていた。いくら打たれ強いといっても、まともにパンチをくらっていたのでは身体がもたない。彼はパンチを受けながらも、それを一瞬かわす技術を持っていた。彼のパンチは正確でありアマであればポイントを稼いで勝てるが、プロの場合はそうはいかない。やはりKOするぐらいの破壊力がなければ・・・入門してきたときは、ぼくの目にはひ弱な感じに映った、精神的にカーッとくるようなガッツが感じられなかった、一言で表現すると地味ですね・・・なんとか頑張ってほしかったが、消極的な性格はどうも直らなかった。だからこそ、彼に人を殺せるわけがない、と僕は思っている」》

《全日本ボクシング協会の原田政彦氏(ファイティング原田)は、後楽園ホールでのイベントにおいて、リングにあがり挨拶、「ボクシングファンの皆さま、きょうは、25年ものあいだ獄中から無実を訴えている元プロボクサーのことをお話ししたいと思います。ボクサーだから短時間で殺人を行えたとする判決理由はボクシングのイメージを落とすものです。全日本ボクシング協会は真相を究明するために、再審請求を支援してゆきたいと考えております」》

講演会後の懇親会の席上、巌さんの姉、秀子さんは彼がボクサーであったことについて「事件があったあの頃(1966)、プロボクサーなんて世間ではまともな職業に思われておりませんでした・・・ですから事件で逮捕されたときも、元プロボクサーということで、世間もマスコミの目も冷たいものでした・・・」と話されていました。

巌さんは47年もの長きにわたり拘留され、死刑執行の恐怖にさらされていたため精神に異常を来しており、妄想を口にしたりして秀子さんとの会話がかみ合わないことも多く、このたびの最高裁の決定を秀子さんが伝えても、「そんなのうそだ、再審なんて終わった」と口にしていたと報じられています。

今日の写真は一審、二審において死刑判決を受けた後、満身の怒りを込めて弾劾した、袴田巌さん自らの手になる200ページ以上にも及ぶ最高裁裁判官に宛てた上告趣意書を抜粋した資料の表紙の写真です(弁護団発行の資料より)

昨12月24日の朝日新聞は以下のように報じています

《今回の最高裁決定で、審理は今後も続くことになった。年齢や健康を心配する声もあるが、秀子さんは会見でこう語った。「年なんて全然気にしてない。(来年)私は88歳、巌は85歳ですか。確かに高齢者ですが、がんばって参ります」》

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

グッドナイト・グッドラック!


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コロナ除けにはインフルエンザ・ワクチンの注射?!・・・

2020-12-19 00:13:24 | 日記
夏の終わりに右腕を骨折して以来、GGIは若干忙しい?日々を過ごしております。

週に二回は手術した腕のリハビリに日赤さんに行くために早起き、それにときおりレントゲンの検査とお医者さんの診察・・・

しかしながら、あまり劇的にはよくなりませぬ、日常生活で困ることは少なくなったのですが、いつまで経っても右腕が十分には上にあがらず、おかげで「ハイル・ヒットラー」などというわけにはいきませぬ。先日も近所の保育園の横を通りましたらジャングルジムに登っていた園児が元気に手を振ってくれたのですが、手を振りかえすことができませんでした、まことに情けないことであります・・・

まだ少年の面影が残っている若い陽気なお医者さん、ときおり気になることをつぶやきます。完全に元に戻るのは無理かもしれないなあ・・・手術する時期が少し遅かったからなあ・・・

GGI、最近は、このままでも死ぬわけではありませんから、まあ、いいか・・・と達観?しております

かようなしだいで、持病のゼンソクさんを診てもらうために近くの診療所に行くのをしばらく忘れておりました。

これはいけないと気づき、一昨日近くの診療所に行き診察を受けました。まあ、気管支からはへんな音がしていないので大丈夫でしょうということになりました。診察後「先生、インフルエンザ、今年はあまり流行っていないようですので、予防注射、うたなくてもいいですかねえ」と尋ねましたら、お医者さん曰く

「確かに例年とは異なりインフルエンザはあまり流行っていないですね。でもね、予防接種、しておいた方がいいですよ。というのは、予防接種を受けないでいてインフルエンザにかかってしまって発熱でもしたらタイヘンだからです、発熱しているというだけですぐにコロナの嫌疑をかけられてしまい、PCR検査を受けろとか隔離とか、自宅軟禁とか、なんやかんやうるさいことになりかねないからです」

「そうですかあ・・・そうするとコロナ疑惑を避けるためにインフルエンザの注射をというわけですか?」

「まあ、そういうことです、ヘンな話ですけれど、これが現実。つまりコロナ除けにはインフルエンザ・ワクチンの予防接種、というわけです」

「お医者さんもヘンなことに気を使わなければならないし、タイヘンですね」

「そう、ほんとにコロナのためにいろいろなことに気を使います・・・」

コロナ除けにインフルエンザの予防接種・・・・ヘンな話でありますが、GGIはヘンな話、決して嫌いではありせんので、素直に予防接種をしてもらいました

コロナの感染者数、昨日は過去最高とのこと、「どんぐりコロコロ、コロナちゃん、お熱があったらさあタイヘン、コロナが出てきてこんにちわ、オッサンしばらくお静かに」となどと歌いながら、北向き地蔵さまにおまいりして、今日も無事であることに感謝の意を表明いたしました

今日の写真は一昨日の初雪、わが庭を撮ったものです。枯草だらけの我がガーデンが見違えるようにキレイになりました。よろしければクリックしてごらんくださいませ。

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

グッドナイト・グッドラック!
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スズメさんたちのソーシャル・ディスタンス?

2020-12-16 01:38:04 | 日記
今日の日記は前回の続きです。

今日の写真、大挙して電線に止まっているスズメさんを撮ったものです。まずはクリックしてご覧ください

夕方、ねぐらに帰る前に大集合したスズメさんたち、勝手にあちこちに止まるのではなく、感心するぐらい、実に規則ただしく、ほぼ等間隔に互いの距離を保って行儀よく電線に止まっています

GGI、その様子にとても感心してしまいましたのでスズメさんたちに聞いてみました

お~い、スズメさんたちよ、君たち、ちゃんと互いの距離をとって止まっているけれど、それが君たちのソーシャル・ディスタンスかあ?

ちがいま~す!ボクたち、コロナが流行っているからこのように距離を保って止まっているわけではありませ~ん。ぼくたち、ほっととけば列が乱れてちゃんと一列に並ぶことができない、ひとに言われければちゃんと距離をとらない人間たちみたいに愚かではありませ~ん

じゃあ、なぜ君たちはそんなに規則正しく止まっているのや?

グッド・クエスチョンで~す。ぼくたちスズメだけではなく動物は状況に応じて適切な距離を無意識に取るようにできているのです。たとえば京都の鴨川、河原は二人ずれ、つまりアベックさんたちが互いに一定の距離を置いて座っているのが名物だけれど、あれもコロナなんかとは関係ないので~す。生き物が状況に応じてどのような距離を取るのかは米国のエドワード・T・ホールという先生が研究しています、彼の著書「隠れた次元」(みすず書房)に詳しく書かれていま~す。GGIさんもかつて日記に「隠れた次元」のことを書いたことがあるでせう?

そうやったなあ、そういえば2017年5月8日の日記にかいておいたなあ

かようなしだいでソーシャル・ディスタンスだけではなく世の中にはいろんな距離があることを知りたいかたは、ホール先生の本を読むのがめんどうなかたは、上記の日記をご覧になってくださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

グッドナイト・グッドラック!
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