昨12月30日、朝日新聞にグッドニュースが掲載されていました、小さな小さな二十行にも満たない思わず見落としかねない、いわゆるベタ記事扱いのニュースでした。でも、コロナ禍関連のニュースが目立つなか、久方ぶりのグッドニュース、見出しは、
「今年の死刑執行 9年ぶりのゼロ:法務省見通し」
今日の写真はこの記事を撮ったものです。どうかクリックしてご覧くださいませ。少し前に最高裁が袴田事件について、再審決定を認めなかった東京高裁の判断について高裁に差し戻し審理をやり直すように命じたというとてもビッグなグッドニュースが報じられました。昨日の報道はビッグではありませんが、死刑に反対しているGGIといたしましてはグッドと申しますか、少しだけではありますがほっとする大切なニュースです。
法務省は年末、仕事納めの直前に、言葉はワルイのですが、いかにもお役所的に「駆け込み処刑」を行うことが少なくありません。年内に急いで「仕事」を済ませてしまおうという魂胆です。前回の死刑執行は昨年の12月26日、森雅子前法相の命令によるものでした。年末になって今年はまだ一度も死刑は執行されていないことに気づきましたので、12月最後の金曜日、25日あたりが危ないなあと注意していたののですが、幸いなにごともありませんでした。翌日、GGIと同様死刑に反対している知人が「GGIよ、よかったなあ」と電話してきました。
朝日の報道によりますと2011年以来9年ぶりの死刑執行ゼロとのことです。その後今年までの8年の間にオウム関係者の集団処刑(13人)を含めて39人もの死刑確定囚が執行されています。2011年に死刑が執行されなかったのはおそらく東日本大震災・東電福島第一原発の大事故という未曽有の災害があったせいではないかとGGIは考えています。法務省の幹部も「こんな今までに類を見ない大変な時期に、死刑執行、年末だからといって駆け込み処刑ではまずいよなあ」とでも考えたのでありませう・・・
今年は、実はGGIは年末駆け込み死刑執行をとても懸念しておりました。と申しますのは法相があのオウム関係者大量処刑前夜に「自民党赤坂亭」でのアベ君もまじえての大飲み会で気分よく酔っ払っていた上川陽子氏(3度目の法相就任)だからです。この人物ならば、駆け込み処刑であろうと何であろうがかまわないとばかりに死刑執行を命じかねないからです。
以前にも記しましたが、最近は、法務省は一年に少なくとも一度は、できれば二度あるいはそれ以上、複数の死刑囚にたいして死刑を執行することを方針としています。これは何が何でも死刑制度を決してやめないぞという法務省の、日本と言う国家の、堅き意思表示なのです。ですから、今年一年間死刑が執行されなかったのは異例であると言うことができるのです。
では、なぜ異例の年になったのでありませうか?GGIの考えますところ、一つはおそらくコロナ大流行のせいではないでせうか。この東日本大震災・福島原発大事故という国家的危機とならぶ地球規模の危機であるコロナ禍に遭遇して、蛮勇のヒト上川陽子法相も冷徹なる法務省幹部も躊躇し死刑執行を見合わせたのではないか・・・
コロナ禍のための一時的に産業活動や人々の動きがとまり、そのために地球温暖化の元凶とされる炭酸ガスの濃度が大都市周辺で低下して、大気汚染がひどい北京やインドのニューデリーなどの大都市では一時的ではあるものの空が澄み渡り近来にないきれいな空になったという報じられていますが、同様に今年死刑が一度も執行されなかったのはコロナさんのおかげかもしれず、GGIはコロナさんに感謝しなければならないのかもしれませぬ・・・
でも上記の新聞記事では、最後に「事務方で(年末の執行の)検討が進められていたものの、年内の見送りが決まった」されていますので、やっぱり法務官僚、油断はできませんねえ・・
今年死刑が一度も執行されなかったことの理由を以上のようにGGIは考えているのですが、実はもうひとつ理由が考えられます。それは3月に京都で国際会議、《第14回国連犯罪防止刑事司法会議》が開催されるということです。この会議、昨年春に開催されることになっていたのですがコロナ禍のために延期されていました。
この会議では各国の刑事司法のあり方が議論されます。当然、死刑制度も論議の対象となるでありませう。未だに何度も国連の勧告を受けても政府がまったくやめようとしない日本の死刑制度が俎上にのるかもしれません。また、日本の刑事司法制度においては、とくに被疑者や受刑者の処遇が過度に厳しいことが国際的に問題視されており、たとえばあのゴーンさんを長期に拘留していたことでわかるようにいろいろ問題があることが世界に知れ渡ってしまっています。いわゆる先進国のなかで死刑が存在しているのは日本と米国だけ(ただし米国では半分すなわち25の州ですでに死刑は法的に、あるいは事実上廃止されています)という状況のなかで、この会議のホスト国である日本の死刑制度が問題にされかねない、そのような会議を目前に控えて、死刑を執行するのはマズイと法相と法務省幹部は考えたのかもしれませぬ。
まあ、真相はともかく、来年はコロナ禍が沈静化するよう、そして来年も死刑が執行されることがないよう、祈りたいと思います
みなさま、よいお年を!!
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!
「今年の死刑執行 9年ぶりのゼロ:法務省見通し」
今日の写真はこの記事を撮ったものです。どうかクリックしてご覧くださいませ。少し前に最高裁が袴田事件について、再審決定を認めなかった東京高裁の判断について高裁に差し戻し審理をやり直すように命じたというとてもビッグなグッドニュースが報じられました。昨日の報道はビッグではありませんが、死刑に反対しているGGIといたしましてはグッドと申しますか、少しだけではありますがほっとする大切なニュースです。
法務省は年末、仕事納めの直前に、言葉はワルイのですが、いかにもお役所的に「駆け込み処刑」を行うことが少なくありません。年内に急いで「仕事」を済ませてしまおうという魂胆です。前回の死刑執行は昨年の12月26日、森雅子前法相の命令によるものでした。年末になって今年はまだ一度も死刑は執行されていないことに気づきましたので、12月最後の金曜日、25日あたりが危ないなあと注意していたののですが、幸いなにごともありませんでした。翌日、GGIと同様死刑に反対している知人が「GGIよ、よかったなあ」と電話してきました。
朝日の報道によりますと2011年以来9年ぶりの死刑執行ゼロとのことです。その後今年までの8年の間にオウム関係者の集団処刑(13人)を含めて39人もの死刑確定囚が執行されています。2011年に死刑が執行されなかったのはおそらく東日本大震災・東電福島第一原発の大事故という未曽有の災害があったせいではないかとGGIは考えています。法務省の幹部も「こんな今までに類を見ない大変な時期に、死刑執行、年末だからといって駆け込み処刑ではまずいよなあ」とでも考えたのでありませう・・・
今年は、実はGGIは年末駆け込み死刑執行をとても懸念しておりました。と申しますのは法相があのオウム関係者大量処刑前夜に「自民党赤坂亭」でのアベ君もまじえての大飲み会で気分よく酔っ払っていた上川陽子氏(3度目の法相就任)だからです。この人物ならば、駆け込み処刑であろうと何であろうがかまわないとばかりに死刑執行を命じかねないからです。
以前にも記しましたが、最近は、法務省は一年に少なくとも一度は、できれば二度あるいはそれ以上、複数の死刑囚にたいして死刑を執行することを方針としています。これは何が何でも死刑制度を決してやめないぞという法務省の、日本と言う国家の、堅き意思表示なのです。ですから、今年一年間死刑が執行されなかったのは異例であると言うことができるのです。
では、なぜ異例の年になったのでありませうか?GGIの考えますところ、一つはおそらくコロナ大流行のせいではないでせうか。この東日本大震災・福島原発大事故という国家的危機とならぶ地球規模の危機であるコロナ禍に遭遇して、蛮勇のヒト上川陽子法相も冷徹なる法務省幹部も躊躇し死刑執行を見合わせたのではないか・・・
コロナ禍のための一時的に産業活動や人々の動きがとまり、そのために地球温暖化の元凶とされる炭酸ガスの濃度が大都市周辺で低下して、大気汚染がひどい北京やインドのニューデリーなどの大都市では一時的ではあるものの空が澄み渡り近来にないきれいな空になったという報じられていますが、同様に今年死刑が一度も執行されなかったのはコロナさんのおかげかもしれず、GGIはコロナさんに感謝しなければならないのかもしれませぬ・・・
でも上記の新聞記事では、最後に「事務方で(年末の執行の)検討が進められていたものの、年内の見送りが決まった」されていますので、やっぱり法務官僚、油断はできませんねえ・・
今年死刑が一度も執行されなかったことの理由を以上のようにGGIは考えているのですが、実はもうひとつ理由が考えられます。それは3月に京都で国際会議、《第14回国連犯罪防止刑事司法会議》が開催されるということです。この会議、昨年春に開催されることになっていたのですがコロナ禍のために延期されていました。
この会議では各国の刑事司法のあり方が議論されます。当然、死刑制度も論議の対象となるでありませう。未だに何度も国連の勧告を受けても政府がまったくやめようとしない日本の死刑制度が俎上にのるかもしれません。また、日本の刑事司法制度においては、とくに被疑者や受刑者の処遇が過度に厳しいことが国際的に問題視されており、たとえばあのゴーンさんを長期に拘留していたことでわかるようにいろいろ問題があることが世界に知れ渡ってしまっています。いわゆる先進国のなかで死刑が存在しているのは日本と米国だけ(ただし米国では半分すなわち25の州ですでに死刑は法的に、あるいは事実上廃止されています)という状況のなかで、この会議のホスト国である日本の死刑制度が問題にされかねない、そのような会議を目前に控えて、死刑を執行するのはマズイと法相と法務省幹部は考えたのかもしれませぬ。
まあ、真相はともかく、来年はコロナ禍が沈静化するよう、そして来年も死刑が執行されることがないよう、祈りたいと思います
みなさま、よいお年を!!
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!