以前の日記にも書きましたが、GGIは食品・食糧の類を誰かからいただきますと、たいていは独居老人の身には多すぎて消費するのに苦労いたします。このため、ついつい、たらい回しなんかしたら失礼だと思いつつ、頂き物をネギ代わりにしょって帰ってカモの役目を果たしくれる知人の可及的速やかなる来訪を待つことになってしまいます。
お菓子の類もそうであります。GGIはもともと間食の習慣がほとんどありませぬ。ですから、お菓子をもらってもチョコっと初めに口にするだけで、いつまでも残ってしまいます。
かようなしだいで、ひごろカモの来訪には注意してはいるのですが、小さな品物でありますと、いいカモがきましても背中にしょわせるのをつい忘れてしましまい、カモが帰ってしまってから、アッしまったと思ったりいたします。
昨日、居間の棚の上、ガラクタのカタマリの上にいつまでも鎮座している封を切っていない小さな包みに気づきました
ああ、これなあ、ずいぶん前にもらったものや、どっかの高級チョコレートや、いつもらったのかなあをと何となく包みをひっくり返してみましたら、「賞味期限:17.10.29」、なんと賞味期限をはや2カ月以上オーバーしております。おお、遥かなる賞味期限よ、もう、このまま放置しおくわけにはいきませぬ・・・。
そうや、昨年十月のはじめ、中学校の同窓会でもらったものや、あのとき小学校で同級生だったオバサンたちに遭遇してしまったなあ、
一昨年の同窓会はゼンソクで死にかかっていましたので欠席、このためオバサンたち、いちおうは心配してくれているふりをしておりましが、すぐに言いたい放題とあいなりました。そのときオバサンたちの一人がこの高級チョコレートをくれたのであります
「むかしは、バレンタインデーに結構チョコが集まってきたけどなあ、最近はサッパリ、これは久しぶりや。君はええひとや、これからも仲ようしょうな」
そして居合わせた他のオバサンたちにひとこと、「君らも見習え!」
そうしましたら他のオバサンたちが口々に申しました(その中には旧姓が「尾羽」という名のオバサンもいて、このオバサン、小学校のころからオバサン、オバサンとからかわれていました)。
「○○ちゃん、GGIにこんな上等のものあげるの止めとき、モッタイナイ、そんなことするぐらいなら私たちで分けたほうがましや、なあ、そやろGGI、あんたに高級チョコの味なんて分らんやろ、ネコに小判やろ」
いまにもオバサンたち、この場で包みを開けんばかりの勢い、送り主のオバサンもただただ笑いこけているばかり・・・
「こらこら、何を言うか、そんなことでは送り主に失礼やないか、オレはネコなんかやない、、それにチョコレートの味ぐらいはネコでもわかる!君らは孤独なる独居老人の心境を思いやるということをしらんのか!」
「ムリ、ムリ、うちのオッサンのこと思いやるだけでもうっとおしいのに」
というしだでありましたが、なんとか最終的には無事高級チョコを入手することに成功、帰宅したのでありました
同窓会は十月のはじめのことでしたから、ほぼ三カ月、この高級チョコを放置していたことになります。賞味期限を2カ月以上過ぎておりますので、意を決して封を切り試食してみることにいたしました
今日の写真は小さな箱の中身を撮ったものです、チョコの好きな方はヨダレなどを自由にたらしてご覧になってくださいませ
小さなチョコが十個ほど入ってりおりました。小さなカードに説明が書いてあります
《ベルギーチョコレート 作りたてのおいしさを毎週直行便で空輸 / ベルギーの誇り レオ二ダス(Leonidas)のプラリネ / レオ二ダス京都下賀茂店》
まあこのチョコ君たちも、京は下賀茂糺の森近くのこのお店も、さぞかし高級なのでありませう。
せっかく直行便とやらで遥かベルギーから飛行機に乗ってやってきたというのに、チョコ君たち、そのあと三カ月も放置されるとは思いもしなかったことでありませう。
はるかなる賞味期限でありましたが、お味や風味は少しも損なわれていないようであり、まことに結構なお味でございました。
口の中に入れますと、しばらくして葉の裏にベットリと濃厚なるチョコさんが付着、結構すぎるお味になってしまいました。ひとつめは良かったのでありますが、二つめを口にしましたら、もう濃厚チョコの味が口いっぱいに広がり、更には脳天にまで達して、甘々過ぎて胸につかえて、ついにはGGIは胸いっぱいになってしまって・・・
やはり慣れぬものを食したり、よくばって慣れぬ間食をしたりするものではないと、チョッピリ反省をいたしました
さあて、残りのチョコをどうするかなあ、早く誰か来ないかなあ、ネギをしょっていない、いいカモが来ないかなあ・・・・
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!