UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

迫り来る孤独の影の恐怖、あるいは有能おばさんウェイトレスさん・・・

2012-09-28 00:52:43 | 日記

某日の昼下がり、
湖岸の城址公園の向かいにある某スーパーに買い物にでかけ、
そのついでに近くにある「生涯学習センター」という結構なお名前の、
中身は生涯お稽古ごとセンターというか生涯趣味教室センターとでもいうべき、
公共施設の中にあるカフェに立ち寄りました

このカフェ、半円形、総ガラス張り、
はなはだ眺めがよろしい、GGI、愛用しております

お店は空いておりました
三つばかりのテーブルに客がいるだけ、
コーヒーを頼んで待っております間に、二組の客が立ち去り、
客は一つ隔てたテーブルについている男性とGGIの二人だけになりました

外は快晴、真澄の空、
ウェイトレスさんがもってきてくれたコーヒーを一口すすり
一本目のシガレットに火をつけます

おセンチな秋をこよなく愛するGGI、ああ九月も終わるなぁ
セプテンバーソングの季節やなぁ
「真澄の空に木々は燃え、暮れやすきこの九月・・・」
歌詞を心に浮かべならが、
ふと向こうのテーブルの男性に目をやりました

この人物、どうやらGGIと同年配、
もうコーヒーを飲み終わったのか
テーブルの上には水が入ったガラスのコップだけ
じっとGGIの斜め後ろ、壁の方に視線を向けております

はじめはGGI、誰かをまっているのだろうと思ったのですが
どうやらそうではなさそう・・・
GGI、視線が合わないようにしながら観察しておりました
ただただ前方を見つめたままじっと座っているだけであります
みじんも動きません、

そのうち、この老人の全身から何か灰色の霧のようなものが漂いはじめました
孤独の影であります、濃き深き影であります
その影がゆっくりと周囲に広がりはじめました
どんどん影は勢いを増し、GGIの方に迫ってきます

GGIは独居老人でありますので、
つねに若干の孤独の影を引き連れているのではありますが、
この人物の孤独の影の勢いには太刀打ちできそうもありません
孤独が孤独を呼ぶのではなく、
孤独が孤独を吞み込もうとしているのであります・・・

戦慄がGGIの全身を貫きました
寒気が背中に走り、恐怖が身を包みます
GGI、思わず心の中で叫びました
「寒いよお~、ヨッサリアン、寒いよお~」
それでGGI、一本目のシガレットを吸い終わると、さっさと席を立つことにしました

出口のレジには人影がありません
あわてたGGI、大きな声で、「コーヒー代、ここに置いとくでぇ」と叫んでカフェを足早に去ろうとしましたら、
奥からウェイトレスがのっそりと姿を現しました
ウエィトレスとは申しましたが、お婆さんとまではいきませぬが
まあ、おばさんウェイトレスさんであります
半年ほどまえからこのお店に姿を見せるようになったウェイレスさんです

GGIの姿を目にして、このおばさんウェイトレスさん、のんびりとのたまひました
「早いなあ、今日は、どうしたん? 早いやん」

これはいつもより帰るのが早い、すなわちカフェでの滞在時間がいつもより短い、という意味であります
この言葉にはGGI、びっくりしてしまいました、まさかそんなことを言われるとは・・
GGI、困惑して「いや、オレ、気まぐれなんや」と言い訳して急いで立ち去ることに相成りました

このおばさんウェイトレスさん、
時おり立ち寄るだけの客の滞在時間まで頭に入っているのであります!
確かに、おばさんウェイトレスさんの言葉はアタリなのです

いつもであれば、GGI、
まずはコーヒーを飲みながら紫煙をくゆらせること10分、
飲み終わってから二本目のシガレットに火をつけ、さらに10分、
さらに、二本目を吸い終わってから
沈思黙考ならぬ沈思愚考すること10分、
合計およそ半時間ばかりカフェに滞在するのでありますが
この日は一本目のシガレットを吸い終わって、早々と席を立ったのでありました

このおばさんウェイトレスさん、客の滞在時間だけではりません
客の習慣や癖などもしっかり記憶しております

いつだったか、このおばさんウェイトレスさんと最初に遭遇したとき、
テーブルに灰皿がありませんでした、
それでGGI、少々不機嫌な口調で
「ここ、いつから禁煙になったんや」と厳かにつぶやきましたら、
すぐに灰皿を持ってきてくれました
それ以来、灰皿を忘れることはまったくありません

また、GGIはコーヒーにミルクを添加するなどという、
女々しい邪道とも言うべきことは決していたさぬ主義でありますので、
このおばさんウェイトレスが最初にコーヒーを持ってきてくれたときに厳かに言い渡しました、
「不肖GGI、コーヒーにミルクを加えるなどという恥知らずなことはいたさぬ主義である、
 男ならコーヒーにミルクなどというたわけたことはするな!」
それ以来、このウェイトレスおばさん、ミルクも持ってくるというアホなことは決していたしませぬ

まことにアッパレ、近来にない、ほんどうのサービス精神を身に着けている有能なおばさんウェイトレスさんであります、表彰状モノであります、それ故、GGI、今後もこのカフェを愛用するでありませう

(おばさんウエィトレスの陰の声)
「あのジジイ、おれはジジイではなくGGIやなんて気取りやがって、ええ年してるくせに、まだ若いシティボーイのつもりでエラそうなことばっかり言う、ほんまに近頃の年寄はやっかいやなあ、長生きすればええと言うもんやないで、わかってるかジジイ!肺ガンでもなってさっさと死んでまえ!」

写真はカフェの光景です、おひまでしたらクリックして孤独の影に浸ってくださいませ

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時給50万円×2人=100万円也のわが庭園・・・

2012-09-25 02:01:03 | 日記

突然秋になりまた
わが庵の庭はただいま「芙蓉の里」とでも称してもいいくらい
芙蓉の花が勝手に散乱しております。
しかしながら、様々な草々も庭いっぱいに大散乱というか大ばっこ
これでは野趣に富み過ぎて少々見苦しい、困ったことであることよなあ、
でも生きとし生けるもの、そのまま草々の自由に任せるべきか、
などと中庸を重んじる温厚なイチャモン紳士であるところのGGI、
事態の推移を見守ることにしておりましたところ
本日の午後、友人二人が突然車で乗り付け
玄関前で、高らかに大声で宣言いたしました

「草刈十字軍二名ただ今参上仕り候
ただいまより怠け者GGI、その庭園の草刈を敢行する!」

二人は草刈り機を振り回して、騒音をたてながら
わが大切な草々を次々になぎ倒していきます

GGIはシガレットの煙をくゆらせながら
彼らの作業ぶりをただただぼんやり眺めておりました
「ありがたいことよなあ、やはり持つべきものは友やなあ・・・」

一時間少々で、見事に草々は除去されてしまいました
GGI、すっきりした庭を眺めてつぶやきました
「草々なきことは美しき哉」

作業を終えた草刈十字軍の軍人たちを居間で接待しました
「遠路はるばるお越しいただき草刈してくれてまことにありがとう
 感謝の気持ちはとても一言では言い尽くせません、
 何かお礼を差し上げたいのですが、あいにくいま差し上げるような
 ものがなく失礼いたします、どうかお許しください」

すると年長の方の十字軍軍人がのたまいました
「いや、ええねん、何も気にせんでええねん
 草刈代は時給50万円×2人=100万円やから、気にするな」

GGI、この言葉を聞いて、これでは新手の詐欺、「押しかけ草刈詐欺」ではないかとあきれたのですが
「100万円か、結構なお値段ですねえ、ちょっとただいま手元不如意でありますので、 資金を調達するまで、数日待っていただきたい」
と申しました

そうしましたらこの草刈十字軍の軍人
「ええよ、そこませせんでも、ただ紙切れに100万円と書いて
 オレにくれたらええのや」

まことに持つべきものは友であります
GGI、いたく感激して金130円也のスーパーで買った2リットル入りのボトルから冷えたお茶を勢いよく何杯も二人の軍人のコップに注ぎ、感謝の意を盛大表明いたしました

写真は時給50万円×2人=100万円の庭です。おひまでしたらクリックしてご覧くださいませ

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サルになりつつある裸の猿であるところのGGI・・・

2012-09-21 00:09:41 | 日記

ご存じの方も多いかと思うのですが
デズモンド・モリスという人物が著した「裸の猿」という本があります
1960年台に出版された有名な本です
題名の「裸の猿」というのは、人間は毛皮を失った猿、すなわち裸の猿であるという意味です
人間を動物学的側面から描き、出版された当時たいへん話題を呼んだ本ですが
先日、「裸の猿」を絵にしたようなと言うか、やはり人間はおサルさんとあまり違わないかもしれないなあと実感させる広告に遭遇して、GGI、思わず哄笑かつ苦笑したというか、反省したと言うか、若干の複雑な思いもいたしました

お手数ですが写真をクリックしてご覧くださいませ
新聞の見開き2ページいっぱいに掲載されていた広告です
動物園の猿山に、裸になった「裸の猿」たちがいっぱい戯れております
バナナを奪いっこしたりしております
それを柵の向こうから一組の親子が眺めております

左上に「ヒトは本を読まねばサルである」というコピー、
スポンサーは宝島社という出版社

GGI、いたくこの広告に感激するとともに、ああオレも日に日にサルと化しつつあるなあと深く反省いたしました

かようなしだいで、GGIは勝手に本年度の広告大賞をこの広告に授けたいと思います

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ある晴れた日にクレーン君たちの叫び・・・

2012-09-17 23:41:48 | 日記

昨日、日曜日だというのにわが庵の庭園の向こうで
2台のクレーンが大空に高々と腕を伸ばしておりました

「お~い、君たち日曜日だというのにそんなところで何してるんや?」
右側のクレーン君が答えました」
「誰かと思ったらイチャモン紳士のGGIか、あのなあボク、いまとても困ってるんや、GGI、助けてくれない?」
「いったいどうしたんや」
「あのなあ、電線が頭にひっかかって往生してるんや」
「なんや、そんなことか、ちょっと首を振ったら、電線外れるやろ」
「それがなあ、首を振るたびに電線から電気が流れてきて全身がしびれるんや、しびれて、しびれて、気が狂いそうになるんや」
「そうか、それはおめでとう、人生たまにはシビレるのもいいんじゃないの、あの偉大なる植木等もシビレ節を歌ってたやろ、しびれちゃった、しびれちゃった、しびれちゃったよ・・・まあ、しばらくそのままシビレていなさい」
「そんなぁ、GGI、助けてよぉ、助けてくれ、どうか助けてクレーン!」 

あまりにも可哀そうなので、心優しきGGI、左側のクレーン君に言ってやりました。
「おいキミ、君の友だちが泣いてるぜ、ボ~と突っ立っていないで友だちの体を思いっきりゆすってやれ、そしたら簡単に電線外れるから」
そうしましたら左側のクレーン君、のたまいました
「GGIよ、そうしてやりたいんやけど、ボクも困っているのや、ボク、GGIの庭の南京ハゼに足をとられて、足がしびれて身動きができんのや、南京ハゼが抱き着いてボクを離さんのや、助けてくれ、GGIよ、どうかボクも助けてクレーン!」
「なんや、キミもシビレてるんか、勝手にせえ!」

クレーン君たちの叫び、あまりにもヘタクソなダジャレ混じりでありましたので、アホらしくなってGGI、彼らを見はなすことにしました

夕方、庭の彼方からクレー君たちは姿を消しておりました、いったいどうなったのでありませうか・・・・

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にわかイチャモン政治学者GGIの「日本お役所名称論」

2012-09-16 23:58:18 | 日記

前回の日記でGGIはイチャモン紳士であるともしましたが、
紳士でありますので公正を期すために前回の日記に若干の修正を施します

写真の建物は地方検察庁のオフィスビルであると記しましたが、このビルの玄関にありました立派な看板には「大津びわ湖合同庁舎」と記されており、数多くの国の出先機関の名称が示されておりました、でも一番大きな顔をしているのは検察庁であろうと推察されます

地方検察庁、地区検察庁、行政評価事務所、保護観察局、近畿財務部財務事務所、入国管理局出張所、近畿農政局地域センター、自衛隊地方協力本部、税務署、地方法務局がこのビルに入っております、さしずめ政府機関雑居ビルであります

これらの一つ一つの役所に、ごていねいに英語の名称が付されております、
おおむね各役所の日本語名をそのまま英語にしたものでありますが、なかなか英語と日本語の勉強になります、
よろしければ写真をクリックしてじっくりご覧ください

GGI、英語は受験英語以外に勉強したことがなく、ほぼ自信がありませんので
検察庁はpublic prosecution、ふ~んpublicが付くのか、保護観察のことをprobationと言うのか、など、勉強になるなぁと眺めていたのでありますが、最後にこのビルの名称「大津びわ湖合同庁舎」の英語表記を見て、若干びっくりしたというか考え込まされていまいました

英語の表記は Otsu Biwako National Government Buildingとなっていました。これをそのまま日本語にすると「大津びわ湖中央政府(日本政府)ビル」とでもなるのでしょうか。県庁の英語表記はlocal government officeであることを考えますと、national governmentは適切な表現だと思うのですが、それにくらべて日本語表記の「合同庁舎」とは何たるいい加減な名称でありませう、これでは何の合同なのか、どこの庁舎なのか極めて内容は曖昧模糊としております、まあヒトを欺くとまでは申しませぬが、お役所という公的存在を示すのでありますから、英語の場合のように、もっと正確を期して表記すべきであります、日本語では「政府」といえば国のことであり、GGIも含めて日本人の大半は都道府県というものに、中身は確かに「地方政府」なのですが、ひごろ「政府」という感じを抱いておりませんから、ここはたとえば「政府機関合同庁舎」とでも表記すべきでありませう

これはまだそれほど悪質ではない例なのですが、中には英語の表記を見てびっくり、ああほんとはそういうことであったのか、と初めて分かるお役所があったり、日本語の名称だけでは何を行う役所なのかさっぱり見当がつかないけれども、英語の表記ではきわめてストレートにその仕事の内容が示されているという例もあります

たとえば「滋賀県男女共同参画センター」というものがあります、GGI、「共同参画」というのは何のことかあまり意味が分かりませんのでそれほど関心はないのですが、あるときこのセンターなるものに会議室を借りにいったことがあります。用事を終えてこの施設の玄関にかかっている看板に何となく目をやりますと、そこには日本語表記のほかに英語での名称も記されていました、英語の名称は
Shiga Prefectural Gender Equality Center、
これを見てGGIびっくり、目が覚めてしまいました、えっ、gender equalityって「男女平等」という意味やろ、
えっ、それじゃ、男女共同参画って男女平等のことだったのか!それならそうとはっきり言えよ!
それを「男女共同参画」などという、こなれの悪い意味不明の造語を用いるとは何事や!、
なぜ「男女平等センター」と称さないのか、とあきれてしまったのでありました、

これはおそらく文部省あたりのなかなかの優れモノというか姑息に動き回ることを仕事としている官僚が考え出したのでありませう・・・
「男女平等、ちょっときついんじゃないの、女がどんどん大きな顔するんじゃない?
 それよりちょっと曖昧に《男女共同参画》っていうのはどう、
 《共同参画》ってなんとなく新しイメージじゃない?分かったようなわからないような名称にしたらどうかね、
 何に参画するのかもはっきりしないし、共同って具体的にどういう意味かもあいまい、
 説明を求められたら、もちろん基本的には男と女に差なないという概念を踏まえて男も女も共に仲良く社会に参加しませう、
 といった意味ですとでも言っておけばよろしい・・・
 オレはまかり間違っても《男女平等》なんて口にしたくないぜ」
 とでもお役人たちは考えたのでありませう

これはお役所が任務とする仕事の内容を意図的に曖昧にした例でありますが、中にはもっと悪質な例、日本語の名称を見ただけでは、いったい何を行う役所なのか、さっぱり見当がつかない役所もあります

「原子力発電環境整備機構」という政府の機関があります、
みなさんこのお役所が何をするところかお分かりになりますか?
原子力発電の環境整備って、いったい何なのでしょう、
原発をつくるためのお金をばらまくことを仕事にする役所でしょうか?
それとも原発建設のための用地を確保することなどを仕事にしているのでしょうか?
さっぱり見当がつきませんね、

ところがですね、この役所の英語表記の名称を見てびっくりであります
Nuclear Waste Management Organization of Japan (略称:NUMO)
これがこの役所の英語の名称です、日本語の名称とは似ても似つかぬ名称であります、
この英語表記を日本語になおせば「日本核廃棄物管理機構」ということになるでしょうか、
そうです、この役所は原発から出る核廃棄物の管理、すなわち核廃棄物の最終処分(地下への埋設処分)に関する事業を仕事にしているのです。
「核廃棄物の管理」を「原子力発電環境整備」などと称するのは、まさに詐欺そのものといってもよいでありませう、
おそらく、これまた姑息な官僚が、
「《核廃棄物》では印象悪すぎるでぇ、原発のイメージダウン になる、インパクト強すぎ、
 何かオブラードに包んで実態を覆い隠すような名称ないか、
 そやなあ、いまは《環境》の時代やから、《環境》という言葉はどっかに入れたらどうや?」
などと考えた末に思いついた名称であるのでしょう、

このようなアホなことに出くわしますと、GGI、もともと食べたりするつもりはないのですが、日本の「優れモノ」の官僚はつくづく煮ても焼いても食えんなぁ、などと嘆かざるを得ません

またしても老人のグチを長々と記してしまいました
世も更けてしまいました、おやすみなさい

グッドナイト・グッドラック!


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