UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

絶望の裁判所か?・・・

2014-06-30 00:56:20 | 日記

昨日の日記で裁判のことを書きましたら、今日の朝刊に裁判についての本の広告が出ていました、本の題名は

 「絶望の裁判所」 (講談社現代新書)

 なかなか思い切った題名でありますのでGGIの脳細胞にインプットされてしまい、買い物の帰りに西武ショッピングセンターさんのなかにある本屋さんに寄り道しました、

 小さな本屋さんですので、この類の新刊本は置いていないのではないかと思ったのですが、店の奥の新書版のコーナーに一冊だけおいてありました、まことにラッキーでありました、この本屋さんに置いてなかったら、おそらくGGIはすぐにこの本のことなんか忘れてしまうからです

 この本を手にしようといたしましたら、この新書君が申しました

「今日の朝刊の広告を見たら、きっとGGIさんが買いに来るに違いないと思って昨夜遅く急いでこのお店にやってきたのです、だから、立ち読みなんかしないでさっさとボクを買ってかえってください」

「でもなあ、裁判所を買ったりするわけにはいかないんじゃない?」

「何を安いオッサン・ジョークを言っているのですか、つべこべ言わずに買いなさい」

お金を払おうとした店員さんが申しました

「本にカバーいたしますか?」

「裁判所にカバーすることなんかないんじゃない?」

「そうですよね、ではテープをちょこっと貼っておきませう」

 かようなしだいで裁判所を買って帰りました、「絶望の裁判所」、題名がややオーバーな気がしないでもありません、果たしてこの本、アタリかハズレか・・・・

 著者は東大在学中に司法試験に合格したという、世でいうところの秀才であると思われる、最高裁判事の経験もあるという大学の先生です

 この先生、あとがきで次のように書いております

 「日本国憲法第76条には、裁判官の独立が、『すべての裁判官は、その良心に従い独立してその職権を行い、この憲法及び法律のみに拘束される』ことが、定められている。しかし、この条文は、日本国憲法のほかの数多くの輝かしい条文と同じように、実際には踏みにじられ、愚弄されている」

 裁判官の実態はともかく、「日本国憲法の数多くの輝かしい条文」が踏みにじられつつある今日この頃であることは確かであります

 よろしければ写真をクリックしてご覧くださいませ

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絞首刑の合憲性を争うという困難な裁判に挑戦する弁護士さんたち・・・

2014-06-29 01:30:20 | 日記

今夜は面白い話ではありません、若干マジメな大切な話です、でも暗い話です、暗い話はイヤと思われる方はどうぞ読み飛ばしてくださいませ

 624日の夜、京都弁護士会館で「絞首刑を考える」と題した講演会がおこなわれ、GGIは聴きにいってまいりました、主催したのは死刑制度の廃止の求めている宗教者の市民団体です、主に京都の仏教界の方々です

 この講演会のテーマは「死刑の合憲性を争う」というものでした、講演をされたのは2009年に大阪で起きたパチンコ店放火・殺人事件の国選弁護人を務めている、大阪弁護士会所属の弁護士さんでした、裁判員裁判で死刑が求刑されているため、この弁護士さんは現在、他の三人の弁護士(いずれも国選弁護人)さんとともに、裁判で「絞首刑の合憲性」を争点に据えて弁護にあたっています

 憲法第36条には「公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる」と定められています。日本国憲法のなかで「絶対に」という表現がなされているのはこの条文だけだとされています。

普通にこの条文を解釈すれば「公務員による残虐な刑罰」とは死刑を意味していると考えられるのではないでしょうか、つまり死刑は絶対に禁止するという意味だと考えられのではないかとGGIは思います。人の命を奪う死刑以上に残虐な刑罰があるとは考えられませんから、死刑が残虐な刑罰でないとするならば、世の中に「残虐な刑罰」なるものは存在しないことになるのではないかと思います、ですから、死刑は残虐な刑罰に当たると言わざるを得ないと思うのですが、日本の現在の司法においては、みなさんご承知のように、死刑は合法だとされています、

 現在、日本において死刑が合法とされているのは、新憲法公布から二年後の1948年に最高裁判所が「死刑は残虐な刑罰にあたらない」とする判決を下しているからです、この判決が現在にいたるまで、死刑は合憲であるとすることの根拠として生きているからです。この判決の趣旨は「日本の憲法は、現在の多数の文化国家におけると同じく刑罰として死刑を想定し是認していると考えるべきである。死刑は究極の冷厳な刑罰だが、火あぶり、さらし首、はりつけなどの刑ならともかく、死刑(絞首刑)そのものが一般にただちに憲法第36条で言うところの残虐な刑罰に該当するとは考えられない・・・」

 なかなか凄い、驚くべき判決です、驚くべき論理であります、GGIはこの判決文を読んで、空いた口がふさがりませんでした、解釈改憲なんて今に始まったことではないなあ、と思ってしまいました

現在、世界には約200の国がありますが、その3分の2以上の国が実質的に死刑を廃止しています(しかも、この十年間では、実際に死刑を執行した国は毎年20カ国前後であるに過ぎません)、つまり、今では欧州をはじめとして「文化国家」のほとんどが死刑を廃止していますから、上記の判決は明らかに時代遅れになっているというべきであります、けれども、この最高裁判決が依然として生きているのです

 この1948年の最高裁判決の後、死刑は違憲であるとして争われた裁判がいくつもあるのですが、いずれも敗訴しています、

 この日講演された弁護士さんは、あらためて死刑の合憲性を争うという方針で裁判を進めていますが、これまでの過去いくつかの裁判で行われたように単に死刑は残虐な刑罰であり憲法第36条に違反しているという観念的・抽象的な主張を行うのでは勝てる見込みがないために、より具体的に死刑であるところの「絞首刑」が残虐なものであること客観的、具体的な証拠を示すことにより争うという方針を採ることにしたのです

 この弁護士さんの話によれば、まず絞首刑の歴史について調査したところ(日本では明治の初めに死刑は絞首刑とすることが定められ、現在まで続いています)、絞首刑が歴史的に観て衰退の一途をたどっており、今や絞首刑を行っているのはインドと日本など、数か国ぐらいしかないことが明らかになったとのことでした

 また、またオーストリアの著名な法医学者を証人として招き、およそ300例の首つり自殺の医学的な分析結果から、これまで日本では「古畑鑑定」(法医学者、古畑種基氏による死刑の残虐さの有無に関する鑑定:死刑囚は首を吊られた瞬間に首の骨が折れるなどして意識を失ってしまうため、苦しみは少ないとされている)とは異なり、首を吊られたのち、必ずしもすぐに意識を失うわけではなく、このため絞首刑は医学的観点から「不必要な苦痛」を与えるものであるという証言をしてもらったとのことでした、さらに、元最高検察庁検察官であった人物を証人にまねき、死刑執行の現場で何が起きているかについて、目撃証言を行ってもらったとのことでした

 講演の後、講演内容に沿って製作された、絞首刑についてのDVDが上映されました、このDVDを上映して他の弁護士さんの理解と協力と得たいとのことでした

 裁判で死刑の合憲性を争うという、何とも先行きの定かならざる困難な仕事に立ち向かう弁護士さんたちに、GGIは心から敬意を表しました

 今夜の写真は講演で用いられたスライドの一枚を撮ったものです、よろしければクリックしてご覧くださいませ

 グッドナイト・グッドラック! 

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疑惑の外輪船・・・

2014-06-28 01:09:42 | 日記

某日、某友人と湖畔を散策していましたら、わが淡海に汽船が浮かんでおりました

 ミシシッピー川が上下する外輪船を模した大型の観光船であります、名前はミシガン丸、よろしければ今夜の写真をクリックしてご覧くださいませ

 ご覧になるとお分かりのように船の後部でいくつも水車が勢いよく回転して水をかいています、この水車を目撃してGGIはつぶやきました

 「あの汽船、いかにもあの水車の力で進んでいるように見えるけれど、水車は観光用の飾り物のような気がするなあ、ほんとは水面下のスクリューで動いているんじゃない?どうも怪しいなあ」

 そうしましたら友人が申しました

 「うちのヨメさんもGGIを同じような疑惑を口にしていた、それでオレ、ある日、この汽船の母港で制服を着た船長さんらしき人物に出会ったのできいてみたんや、あの水車は飾りでほんとうはスクリューで動いているんじゃないですかって・・・そうしたら、若干憤然として様子で、『そうではありません、あの水車で動いているのです』と自信に満ちた明快なる回答やった」

 「ふ~ん、そうかあ、でも若干憤然としたところが何となく怪しいなあ・・・ほんとうに水車で動いているのなら、その船長さん、質問をそんなふうに全面否定なんかせずに、余裕で『まあ、そう思われても無理もありませんなあ、よくそんなこと言われるんですよ』などと軽く受け流してもよさそうなものやけどなあ・・・質問が核心をついていたので、図星だったので、船長さんあわてて全面否定したのとちがうかなあ・・・」

GGIは素直やないなあ、なんでもそんなふうに疑っていたら、いや~なオッサンやなあと思われるだけやでぇ、もっとヒトを信じなさい」

 かようなしだいでGGIの疑問は払拭されませんでした、皆さんはどう思われますか、GGIはただ根性ワルのひねくれ者であるのでありませうか

 グッドナイト・グッドラック!

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強いお酒で夏至を祝うの記・・・

2014-06-27 01:06:48 | 日記

今年の夏至は621日でした、一年で昼が一番長い日のはずですが、空はどんよりと曇っておりました、この日、GGIは市内某所において知人たちと若干の謀議を行いました

 謀議終了後、某氏が申しました

 GGIさん、今日は夏至ですね」

「そうですねえ、これからは日が短くなる一方です、わが人生の時も短くなる一方です・・・」

「さすがGGIさんと言いたいところですが、それは考えすぎです、考えすぎたからと言って長生きできるわけではありません・・・ところで、夏至だからといって特別何かをするというような話はあまりききませんねえ」

「御説ごもっとも。おっしゃる通り、冬至ですとカボチャを食べるとかゆず湯がどうのこうのと言いますが、夏至にはそういう類の話はあまり耳にしませんねえ」

「そうでしょう、GGIさん、だから夏至が少し可哀そうだとうは思いませんか?夏至クンを祝ってあげるべきだとはGGIさんは思いませんか」

「なるほど・・・そうですねえ、私は別に祝ってやることに異存はありませんが、いったいどのようにして祝ってやるのですか」

「まあ・・たとえば、これからやって来るはずの暑き夏に備えて、たまには強いお酒をちょっぴりに口にして、夏至を祝ってやるというのはどうですか?」

「賛成です、大賛成です、しかし強い酒といってもいろいろあるでしょう・・・」

GGIの迎賓館である、あの湖畔の公園にあるドイツレストランにもってこいの強い酒があるのです、これから参りませんか」

「参りませう、参りませう、喜んで参りませう」

かようなしだいで、わが迎賓館の、湖が目の前に広がるテラスで、ドイルビールをジョッキで飲んでから、強いお酒で夏至を祝いました

この強い酒は「シュナップス」というお酒でありました、ジャガイモや穀類から作られた無色透明の蒸留酒です、北ヨーロッパでひろく飲まれているお酒のようでありますが、アルコール分は40パーセント、やはり強烈でありました

 強烈でありましたので、専用の小さなグラスでちょっぴり飲んだだけです、御ちょこで一杯分か二杯分というところです、しかし、某氏もGGIもふだんより若干饒舌になったようであり、これからもときどきシュナップスでいろいろなことを祝ってやることにしようということで意見が全面的に一致してしまいました、

降り出した雨をものともせず、このお酒をチビチビなめながら、某氏とGGIは暮れなずむわが淡海との親交を一段と深めたのでありました

 この小さなグラスがなかなかステキでありましので写真に撮りました、よろしければ今夜の写真をクリックしてご覧くださいませ、グラスに取っ手がついていますので大きなジョッキのように見えますが、そうではありません、親指と人差し指でこの取っ手をチョコンとつまんで飲むわけです

 グッドナイト・グッドラック!

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ヤジの温床:不規則発言は記録に残されない・・・

2014-06-26 01:14:57 | 日記

みなさんもご存知のように、いま東京都議会での悪質なヤジが世間を騒がせておりますが、ヤジは議会用語では「不規則発言」と称されています

 東京都議会だけではなく、国会でも、地方議会でもヤジは日常茶飯事であります、この湖国の県議会も湖都の市議会も例外ではありませぬ、悪質なヤジは大半の場合、最大会派の議員によるものです。本来であれば、悪質なヤジは議事妨害でありますので議長が制止すべきであり、議長はその権限を持っているのですが、議長が制止することはありません。ほとんどの場合、議長は最大会派の出身だからです

 そのうえ、通常、ヤジはどんなにひどい内容のものであっても議会の議事録に記録されることはまったくありません、議事録を見ましても、ところどころに「不規則発言あり」と記録されているだけです、議長に注意される懸念もない、記録に残される心配もない、だから最大会派の議員たちは大手を振って、ろくに審議に耳を傾けず、無責任なヤジを飛ばすのです、このたびの東京都議会の騒ぎは、たまたまヤジの場面や内容がメディアやネットを通じて伝えられたために広く世間に知られることになってしまったに過ぎません、

 日本の議会政治は完全に形骸化しており、ひとり最大会派のオッサン議員たちによるヤジだけが興盛を極めるという悲惨な状況です、この都議会のオヤジ議員たち、議場ではヤジを飛ばすこと以外には居眠りや雑談ぐらいしかやることがないのですが、年間約23、000、0000円以上もの高給を侍っているのです(給料+ボーナスが約1600万円、第二の報酬といわれる「政務調査費」が年間720万円)、まことに世も末であります、これが世の末でなくなんでありませうか

 数ある地方議会のなかでも驚くべき悪質ぶりは湖都の市議会であります、何が悪質かと申しますと、傍聴席からは議員の姿をほとんど見ることができないのです、市民が議場に座っている議員の姿を目にすることができないような構造に議場が作られているのです!

傍聴席は議員たちの席が設けられている議場の後ろのかなり高い位置に階段状に設けらていますので、傍聴席に座って前方に目をやりますと、目に入るのは、いわゆるひな壇と言うのでせうか、最前列の議長の席や演壇やお役人さんたちが座る席だけなのです、傍聴席に背を向けて座っている議員の姿は、一列目に座っている議員たちの姿がかろうじて目に入るだけなのです、それより手前に座っている議員の姿を目にすることはできません、

 傍聴に来た市民たちに自分たちの姿をできるだけ見られないようにするために、意図的にこのような構造にしたものと考えられます、必要以上に高い位置に、議員の姿を目にすることができない角度に、階段状に傍聴席を設けることにより、議場の大半を見ることができないようにしてるのです、まったくあきれた話であります、まことに悪質、民主主義なんて、議会政治なんてどこの話というわけであります

 GGIは数多くの議場を見たわけではないのですが、GGIの知る限りでは、このような市民をバカにした恐るべき構造の議場は、日本広しと言えども、湖都の市議会だけではないかと思っております

 いつであったか知り合いの新聞記者に、いちど議場の構造がどうなっているのかが分かるような写真を撮って湖都市議会のデタラメぶりを記事にしてくれ、といったことがありますが実現しませんでした、知り合いの議員にも、このことを問題にしろと頼んだことがあります、しかしながら、議会の委員会かなにかで「それは議院運営委員会で決めることや」などと一蹴されてしまったとのことでありました

 おかげで湖都市議会の、自由と民主主義を愛していると称している最大会派のオヤジ議員たちは、傍聴している市民から姿を隠してヤジの飛ばし放題であります、ずいぶん前のことですが、知人の市議会議員が議会で質問を行うというので傍聴に行ったことがありました

 知人はいわば野党の議員でありましたので、ガンガンとヤジが飛び交います、議長が制止する気配はありません、あまりに酷く、騒がしくて質問が聞き取れないほどでありましたので、GGIは席を離れて傍聴席の最前列に行き、下の議場の方に身を半ば乗り出し、ヤジを飛ばしているオヤジ議員たちに向けて叫んでやりました、「コラッ!静かにしなさい、質問が聞こえんやないか!」、いっときは少し静かになったのですが、またしてもヤジで騒がしくなりましたので、もう一度「コラッ、静かにしろ、静かにせんかい!」と一喝してやりました、その間、議長はまったく知らん顔をしておりました、見事なものであります

 しばらくすると傍聴席の隅に陣取っていた衛視がやってきてGGIにのたまいました

 「傍聴席からのヤジは禁止されています、席から立って歩き回らないでください、傍聴規則に従いなさい、従わない場合は退出してもらいます、従わない場合は強制的に排除します、録音録画・写真禁止、雑談してはいけない、モノを食べてはいけません、帽子をかぶっていてはいけない、などなど」

 まったくふざけた話であります

 (今夜の話、続くかもしれませぬ・・・)

 今夜は本来であればこの湖都市議会の議場の写真をお見せするべきなのですが、議場内は撮影禁止とされていますので載せることができません、そのかわりにもなりませぬが、都議会ヤジ騒動の新聞記事の写真を載せておきます、クリックしてご覧になる必要はございません

 グッドナイト・グッドラック

 

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