UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

「駆け込み処刑」という「予定された殺人」・・・

2018-12-30 01:00:27 | 日記
12月27日、お昼前、午後若干の用事がありますのでそろそろ外出の準備をしなければ思っておりましたら、ブランチを食するときにつけっぱなしにしておいたTV、アナウンサーが何か言っております。BS2のお昼前のニュースです

「今日午前、山下法相は・・・」

一言聞いただけでGGIはピンときました。やっぱり・・・
死刑執行のニュースです

「今日午前、山下貴司法相は、1988年に大阪府内で2人を殺害し約1億円を奪ったとして強盗殺人罪などに問われ、死刑が確定していた2人の男に対する死刑を大阪拘置所で執行したと会見で公表しました。死刑が執行されたのは・・・」

今年はみなさんもご存知のように七月にオウム関係者13人が二回に分けて一挙に死刑を執行されました。これまでに類をみない「大量処刑」とも言うべき死刑執行・・・この意味で今年は戦後の歴史に一頁を刻む年に、日本の死刑の歴史において忘れることができない年となりました。

今年はこれで1年間に15人が死刑を執行されたことになります。これは平成20年の執行件数と並ぶ過去最多の執行件数です。平成の最後は平静ならぬ幕切れとなってしまいました・・・

これで安倍内閣は第二次政権下で計36人に死刑を執行したことになります。が、第一次安倍政権下でも10人に対して執行していますので、安倍晋三氏は首相として、なんと計46人にもたいして死刑を執行したことになります。おそらく安倍氏は死刑執行件数に関して歴代首相の中でトップの座についたものと思われます。安倍氏はいろいろ問題の多い人物でありますが、稀に見る死刑執行人としても人々の記憶に留められるべきでありませう・・・・

このたびの死刑執行は十分に予想されたものでありました。南米の著名な作家ガルシア・マルケスの著作に「予告された殺人の記録」という題名の不思議で不可解な小説がありますが、このたびの死刑執行されは「予定された殺人」というべきものです。

去る7月のオウム関係者の大量処刑の後、年内にもう一度執行される可能性が大きいとGGIは考えておりました。これはなにもGGIだけのいいかげんな思いつきなどではありません。死刑問題に多少関心のある方なら、だれでも考え得ることです。

といいますのは、来年は天皇の退・即位の年、政府は全国民的に慶賀すべき年と考えておりますので、来年一年は慶賀に穢れをもたらすような死刑執行を見合わせるものと考えられ、また、再来年はいよいよ栄えあるオリンピックの年であるため少なくともオリンピック終了までは同様に死刑執行を控えるであろうと考えられるからです。さらに、第14回国連犯罪防止刑事司法会議という日本の死刑問題や司法制度とも関連がある国際会議が,4月20日~4月27日に京都で開催されることになっていることも、法務省にとってへ死刑執行を見合さざるをえな重要な要因となるであろうと考えられます。

オリンピックを念頭に置いて法務省が死刑執行を控えるであろうと考えられるのは、政府は世界の流れに抗して死刑制度を維持することに強く執着しているものの、その根拠に十分な自信・確信があるわけではなく、このためオリンピックを目前にして、あるいはオリンピック期間中に死刑を執行した場合のEU諸国をはじめとした海外の反響を恐れているからです

(日本はこれまでもEUの機関から死刑廃止を求めらており、またEUから死刑制度についての視察団が訪れて死刑囚と面会することを求めたものの法務省が強く拒否したというできごともありました。2017年現在、世界の約200の国のなかで141カ国が死刑を法律上あるいは事実上廃止しており、いわゆる先進国で死刑制度が残っているのは米国と日本だけ-米国では3分の1以上の州ですでに廃止されているーに過ぎません。しかも近年、実際に死刑を執行している国はわずか二十数か国に過ぎません)。

このような状況あるいは政治日程を考えますと、年内にもう一度死刑執行しておかないとオウム関係者の処刑後、二年間(2018年8月~2020年8月)、死刑執行に空白期間が生じることになります。二年間も執行がされないとなると、これは近来にないことあり、この二年間の空白が、死刑制度の法律上の廃止はともかく、その前段階としての死刑執行の一時停止を求める動きを生み出しかねない、と法務省は懸念しているのです。この懸念をすこしでも払拭するには何が何でも年内にもう一度の死刑執行を・・・GGIでもこの程度のことは考えつくのでありますから、エリート意識満々の優秀なる法務官僚が考えないはずがありません・・・

(日本弁護士会をはじめ、GGIらを含む死刑に反対している市民たちは、とりあえず死刑執行を一時停止する法的措置を講じることを求めています。また国連総会でも最近は毎年のように、死刑制度を存置している国に対して死刑執行の一時停止を求める決議を採択しています。今年も去る12月4日に決議が採択されいます)

かようなしだいで去る7月のオウム関係者の処刑後、注意していたのですが8月~11月には死刑は執行されませんでした。こうなると残るのは12月だけです。死刑は金曜日に執行されることが多いので、GGIは12月の週末は要注意と思っていました。

ところが十二月も第4週が過ぎても執行はありませんでした。もう残されている金曜日は28日しかありません。でも28日は仕事納め、だとすると前日の27日しか残っていない・・・これだけのことが分っていながら、GGI、若干油断していたと申しますか、テレビのニュースで知ってやはりショッキングでありました。

以前にも何度かあったのですが、これは年末を狙っての「駆け込み処刑」です。役所の仕事収めの前日、これは年末の最たるものであり、もう今年はないだろうと油断しているところを狙っての執行、これは「予定された殺人」以外の何ものでもありません。これは法務官僚の悪知恵・浅知恵以外のなにものでもありません。自らの勝手な都合に合わせて人を殺してしまう・・・何という非情な国家でありませうか・・・

山下法相はこの十月に就任したばかりです。これまで、法務大臣に就任してすぐに死刑執行が命じられることはなく、早くても大臣就任からある程度期間を得てから死刑執行が命じられるのが通例でした。ところがこのたびの執行命令は就任からわずか二カ月たらず、法務大臣としての職にまだ慣れてはいないのではないかと思われる時点での命令です。

また、前法相の上川陽子氏は7月の一回目のオウム関係者7人の処刑前夜(7月5日)、「赤坂自民亭」なる大宴会で安倍首相の横で上機嫌で酒を飲んでおりました・・・だんだん、死刑執行が荒っぽくなってきています。

死刑は前近代的な野蛮な刑罰であり且つ日本国憲法第36条で絶対的に禁止されている「残虐な刑罰」に相当するものであることは明らかです。また、いまや世界の3分の2の国で廃止されるにいたっています。ですから、GGIは死刑に強く反対しています。

このためいつもは死刑が執行された日の午後に、死刑に反対している知人たちを代表しての抗議声明文を書き上げて夕方には首相と法相にファックスで送りマスコミにも知らせているのですが、このたびの日の執行、あいにくやんごとなき用事があり午後外出、帰ってきたのが午後8時半ごろ、このため午後10時頃から抗議文の作成に着手、仕上げて首相と法相、マスコミ諸氏にファックスで送り終わりましたら午前1時を回っていました、まったくやれやれと申しますか、やりきれませぬ・・・・

抗議文作りに手をつけるに、27日の午後9時からのNHKニュースを見ていましたら、どういうわけか先年自殺した評論家の西部邁氏についてのニュースと言えないような話を延々とやっており、そのあとにまるで付け足すように死刑執行のニュースを1分たらず・・・・NHKは何を考えているのでありませうか。これで今年過去最多の15人が死刑を執行されたことを考えるならば、27日の死刑執行は十分にニュースバリューがあったはずなのですが・・・NHKにも法務省に劣らずなかなか浅知恵がある人物がいるのでありませうか・・・・

などなど今日は話がだらだらと長くなってしまいました。お許しくださいませ

今日の写真は冬腫れの空を撮ったものです

以下はある死刑囚の「絶句」です

 《冬晴れの天よつかまるものが無い》 尚道(63歳)

                   (「異空間の俳句たち」:海躍社刊より)

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

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枯葉さんたちは寒いでしょうけれど綺麗だなあ・・・

2018-12-29 01:47:47 | 日記
急に寒くなりました、冬将軍到来です、雪がちらついています

寒いので今日の日記は写真だけです。よろしければクリックしてご覧くださいませ

湖に注いでいる小さな川の水面に、舞い散った枯葉さんたちが浮かんでいます
河底にも枯葉さんたちの姿が見えます

川面には透きとおるような青空が映っています
さざ波が水面を揺らしています

枯葉さんたちは寒いでしょうけれどとてもきれいな光景です

枯葉さんたちありがとう
今年もお世話になりました
来年もよろしくお願いいたします

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

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天皇話からますます遠く離れて賞味期限問題・・・

2018-12-27 02:05:13 | 日記
今日はまったくどうでもいい話ですので遠慮なくスル―なさってください。

GGIは終戦後の食べ物がろくにない貧しい時代に育ちましたので、好き嫌いはあまりありません、と申しますか、これは嫌いだから食べないという天に唾するようなことをする勇気は持ち合わせておりませぬ。

でも、もらいものの食品はちょっと困ることが少なくありません。寂しい孤独なる独居老人を憐れんでて、食べ物を持って来てくれる知人にはもちろん大感謝です。でも、とてもありがたいのではありますが、おおむねGGIの嗜好や趣味に合わないと申しすか、ほんとうはやや敬遠したいなあと思うな食べ物であることが少なからずあり、あるいは量が独居老人ひとりには多すぎたりして困惑することもあります。

せっかくのご好意ですから捨てるなどという恐ろしいことをするわけに参りませぬ。このため量の多すぎるものや日持ちのするものであれば、だれか別の知人がやってきたときに無理やり押し付けて持って帰っていただくことにしております。

かように工夫はしているのですが、それでももらったまま時が過ぎ、いつのまにか賞味期限が切れてしまっているもらい物の食品が発生したりいたします。

昨日も、おそいブランチを食べよう、でも作るのが面倒だなあと、やはり年はとりたくないなあ、どうしようかとウジウジ躊躇しておりましたら、冷凍庫の中に「香炒飯」なる冷凍食品が入っているのに気づきました

包装には「本格焼き豚、海老、八角のきいた・・・」云々と書かれており彩の良い炒飯の写真が載っております。これはGGIが買ったものではない、誰かが持って来てくれたものだ・・・

でもなあ、チャーハンにエビはないだろう、オレは甲殻類は苦手なんや、そんなものチャーハンに入れるなよ、ミスマッチじゃないか、AGFさんよ・・・

今日の写真はこのチャーハンの包装を撮ったものです。無理にとは申しませぬが、よろしければクリックしてご覧くださいませ。

でも、この写真を眺めておりますといかにも美味しそう・・・GGIは長年ブランチには自家製の炒飯を食べておりますがたまには他家製のチャーハンを食べてみるか、でも冷凍商品かあ、冷凍食品はいかにも工業製品のような気がして何となく敬遠してほとんど使ったことがないなあ・・・

などと思いながら賞味期限を見ましたら「2018年8月16日」!

アッチャー・・・もう半年以上も過ぎているぞ・・・どうする、でもなあ、食べ物を捨てたりしたらバチがあたるしなあ・・・・

かようなしだいで意を決して食することにいたしました。説明を読みますと電子レンジでなくても結構、フライパンで中火で炒めれば結構、フライパンが焦げ付きやすい場合は最初に小匙一杯ぐらいの油を・・・などと書いてありますのでフライパンで作ることにして、包装の内容物をどっとフライパンに移しました

ところが袋からゴロっと出てきたかたまり、色彩は包装紙の写真とは大違い、全体に茶っぽい感じであります、その色のせいか「本格焼き豚」が果たして本当に存在しているのか判然としたしませぬ、海老は確かに入っていますが、なにやら固そうであり、うまくご飯となじみませぬ・・・いいのかあ、こんなんで、ほんとうにできるのか・・・

中火で炒めること五分ほど、完全に解凍されて火も十分通ったようであり、まあ、これで完成というところであろうと結論、食することにいたしました

でもご飯はグチャグチャという感じ、色彩は茶色というか「ウ○チ」色に近く、これはチャーハンというよりは《おじや》・・・お味はヘンに甘たるくて・・・でも食べられないというほどではありませぬ、ゼイタクは言えませぬ・・・まあ賞味期限を大幅超過だからしょうがないか・・・

賞味期限大超過のものを食べたりしてお腹が痛くなったりしないかと思ったのですが、いまのところ何ともありませぬ

この調子ではわが庵内に賞味期限が大問題の食品はまだ存在しているのではないかと思い、食後に家宅捜索を敢行いたしました

そうしましたら、電子レンジの上に、「鍋焼きつね 五木うどん、味付けあげ、わかめスープ付き;生タイプ、ゆでたれパック麺」なるインスタント食品が見つかました。果たして賞味期限は? 2018年8月19日!

これまたアッチャーであります、でも捨てたりしたらバチがあたるぞ・・・でもなあ・・・弱ったなあ、近いうちに食べないとなあ・・・

さらに探索を続けましたところ、冷蔵庫の最上段に何やら疑惑物件が見つかりました。レトルト食品でありませう。

《ボリュームたっぷり メガ盛りカレー ガッツリ330g 辛口4》

カレーライスは嫌いではありませぬが、なんだかガキの食べ物のような気がして、食べないわけではないけどなあ、でもなあ330グラムなんてなあ・・・

これは誰からもらったのかよく覚えております。一年ほど前のことです。某知人、年末に突然やってきて大きな声で

「GGIさん、いろいろお世話になったし、これ、どうぞ」
「オレ、世話なんかしてないぞ、ヘンなこというな」
「そんなカタイこと言わんと・・・これカレーや、メガカレー、辛口4から結構辛い、300グラムや」
「辛口4、おれカライの苦手や、汗が出てたまらん、それに300グラムだって?これは辛くてボリュームがあればええというアホな若いやつが食うもんや」
「カライから体にええのです、汗といっしょにGGIさんの体内のバッチイものが排泄されて、その結果GGIさんは清らかなる人間になるのです」
「オレの体にはバッチイものなんかなんにもない、いつも清らかなる身や、何考えてるんや」
「まあ、そんなこと言わないで・・・・しばらく置いておけば必ず食べたくなるから」

このカレー、賞味期限は如何にと思って見て見ましたら、2019年10月19日です。まだ一年近くは油断していても大丈夫でありませう.

みなさん、交通信号だけではなく賞味期限にも注意いたしませう、でも賞味期限で死ぬことはありません!

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

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天皇話から遠く離れて・・・少しシャンソンの話などを・・・

2018-12-25 01:12:19 | 日記
一昨日は天皇誕生日、現天皇最後の誕生日ということでNHKをはじめ大メディアは盛り上がった(盛り上げて)おりました。

GGIはおそいブランチをぼそぼそ食べながら、朝日(12月23日)の朝刊に掲載されていた事前に行われた天皇の記者会見の記録、その全文を読んでみました。

会見録の囲み記事の隣には「平和 訴え続けた胸中の覚悟」と題した「朝日新聞社皇室担当特別嘱託」なる肩書きの岩井克己なる人物の記事が掲載されていました。べたほめの一文でありましたが、朝日がこんな肩書きの人物を用意していたことも意外であり驚きでありました。

それはともかく、GGIとしましては天皇の記者会見の内容、まあ無難とも言うべき可もなく不可もなくというか、何か曖昧な印象しか受けなったのですが、それでも様々少なからず気になる点がありましたので、そのことについて書こうかと思ったのですが天皇制なるものについて考えておりますうちに何やら鬱陶しい気分になってまいりました・・・

そこで、いずれ書くかもしれませぬが、今日は天皇話から遠く離れて、気分転換におフランスのシャンソンの話、かつてのフランスの炭鉱夫たちのことを歌ったシャンソンの話を書いてみることにいたします。

シャンソンといえば日本ではイブ・モンタン、シャルル・アズナブール、エディット・ピアフ、ジェリエッㇳ・グレコやアダモなどが良く知らてますが、フランスでは先年惜しくも亡くなったピエール・バシュレ(Pierre Bachelet、1944~2005)というシンガーソングライターもとても人気があります。

彼の曲の中でも「Les corons」(日本語の題名は「坑夫たち」、1982)はフランスではとても評価が高く、1988年、フランス人が愛好する「20世紀のシャンソン・フランセーズの最も美しい100曲」中、第4位にこの曲が選ばれているとのことです。

イブ・モンタンの「枯葉」は世界的に有名ですが、彼のシャンソンのなかでGGIがもっと好きなのは「バルバラ」(Barbara)(作詞:ジャック・プレヴェール、作曲ジョセフ・コスマ)です。モンタンはこのシャンソンを歌っているだけなく朗読もしているのですが、その朗読の素晴らしさでディスク大賞をとっています。

「バルバラ」のことは2018年6月7日の日記に書いていますので、読んでもいいよと思われる方はご覧になってください。この「バルバラ」とおなじぐらいにGGIがグッドだと思っているのがこの「Les corons」です。

Coronというのは炭坑夫たちの住宅の意味です。日本でもかつて九州の筑豊や北海道の夕張などに大きな炭坑がありたくさんの炭坑夫たちが働いていました。その頃は炭鉱夫たちの住宅街は「炭住」と称されていました。一方、フランスでは北部に炭坑地帯が存在していました。このシャンソンはかつてこの北部の炭坑地帯で働いていた炭坑夫たちの生活を回顧して歌った感動的ともいえる作品です。

日本と同様、高度成長期入ると石油の時代に入り炭坑は斜陽化していくのですが、この歌では未だ斜陽化していなかった時代が、往時の様々なできごと、炭坑夫たちの暮らし、炭坑の様子などがうたわれています。

まえおきはこのぐらいにしまして、まずはユーチューブで動画をご覧になり歌を聞いてみてください。この動画にはかつてのフランスの炭坑の様子や炭坑夫たちの暮らしを写した映像がでてきます。GGIは筑豊や夕張の炭田のことはほとんど知らないも同然なのですが、この映像は見ていますと、とても日本の炭坑の様子と似ているような気がして驚いてしまいました。

歌詞は長いものですが、その冒頭の部分だけを以下に示しておきます

Les Corons: 
Au nord c'était les corons 
La terre c'était le charbon  
Le ciel c'était l'horizon  
Les hommes des mineurs de fonde

GGIが勝手に直訳的に意訳あるいはわかりやすく異訳いたしますと

北の地、それは炭坑の街だった
大地、それは石炭だった
空の彼方、それは水平線だった
男たちは地の底の坑夫だった

この4行のフレーズ、いづれも最後の単語は「on」という音を含んでおり、韻を踏んでいます。このフレーズの3行目、直訳では「空、それは地平線だっと」と言う意味ですが、これはおそらく「ボタ山」(石炭を採掘したあとに残る捨石や残土などの置き場)の上から眺めると大空の彼方に水平線を望むことができると言う意味でありませう。「ボタ山」をご存知でない方は今日の写真をご覧ください。

歌詞はかなり長いものですが、上記の冒頭のフレーズが繰り返しでてきます。全部の歌詞と意味を知ることができるサイトがありますので、ご希望の方はご覧になってくださいませ

歌詞の中にはフランス社会党の創設者の一人で、第一次世界大戦に反対したために国粋主義者に暗殺されたジャン・ジョレスの写真のことが出てきたり、炭塵爆発の事故の思い出などが出てきたり、歌詞はフランスの炭坑労働者の歴史を語るものにもなっています。

なお、この歌、上記のサイトによりますと、いまはこの地方のランスという町のサッカーチームの応援歌にもなっているとのことです。

GGIがこの歌を知ったのは、数十年前の若かりしころ、少しフランス語をかじろうと思っていたころのことです。教材の中にこの歌のCDがあったのでした

そのCD、ライブを録音したものでありました。かなり大きな会場で多数の観客が詰めかけていたようです。はじめはピエール・バシュレひとりで歌っていたのですが、先に紹介しました最初の部分、つまりリフレインのところに来ますと少しずつ観客がいっしょに歌いはじめ、しだいに全員の大合唱へと転じて、会場は歌声に包まれます。

会場の前のほうにいる人たちと後ろの方にいる人たちの間に歌声に若干のタイムラグが生じるため、観客の歌声はまるで大波が次から次に押し寄せてくるようであり、とても感動的でありました・・・

今日の写真は九州は飯塚市のボタ山、1950年代の写真です。よろしければクリックしてご覧になってください

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

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日々是好日かなあ・・・あるいはカモ君たちとの対話

2018-12-23 00:39:09 | 日記
一昨日、今年最後の謀議の召集令状を近くのポストに投函しました、やれやれこれで今年はおしまい・・・先月の謀議は次々に欠席者が続出で不首尾に終わったけれど、謀議は民主主義社会の素でありますのでやめるわけにはいかないなあ、などとと思いながら空を見上げましたら、青空に白い雲がのんびり浮かんでおりました。

風もなく穏やかな天気、明日はもう早くも冬至だなあ、枯葉の季節も終わってしまったなあ、わが淡海はやはり冬が一番きれいだなあと、ちょっとポエチックな気分になりましたので、久しぶりに湖畔を散策することにしました。

今日の写真はかわり映えがしないのですが、穏やかなる湖畔の様子を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ。黒い点々は湖面を遊泳しているカモ君たちです。

天気晴朗、山紫水明、風光明媚、明鏡止水・・・素晴らしい景観を讃えるすべての言葉は当てはまりそうな景色です、このような景色を目にすることができて日々是好日ではなくてなんでありませうか・・・・

でもなあ、先日はわがガーデンに勝手に飛来するヒヨドリ君たちにボロクソに言い負かされてしまって、ほんとうは日々是好日ではなかったなあ、でも今日はなんとか好日にしなければと思いながら湖を眺めておりましたら、カモ君たちがあちこちでのんびりと水に浮かんでおります。なかには陸にあがっているカモ君もいます。

そうだ、今日は一つカモ君たちと穏やかに対話して、好日となるよう努力しようと思い、カモ君たちに話しかけました

おい、カモ君たちよ、君たちどこから来たんや?

アッチ、アッチのほうです

アッチでは分らん、アッチってどっちや?

コッチじゃないところからです、遠くからです、遥か遠くからです、遠くのどこかです・・・

そうか、答えたくても自分がどこから来てどこへ行くのかわからんのやろ?

それはオッチャンと同じです、人間と同じです、オッチャンだって自分がどこから来てどこへ行くのか分からないでせう

君、なかなか小難しい哲学的なこというなあ、答えたくなればそれでいいけど、君たち、「渡り鳥条約」っていうのがあること、知ってるか?

知ってる、もちろん知ってる、それにボクたち「人形のモリシゲ」も知ってま~す!

そうかあ「人形のモリシゲ」まで知ってるのか、なかなか日本通やなあ、ところで君たち、人間たちが君たちの意見もきかずに自分たちの都合で「渡り鳥条約」なんてヘンなもの作ってしまっていて、文句はないのか?

オッチャン、何言ってるんですか、何も分かってないなあ、あの《渡り鳥条約》というのは、出入国管理法みたいな誰かをあつかましく管理するためのものではないのです。わが国に勝手に来たらあか、来たかったらこちらの言うとおりにしろなどという、アホな決まりではありません。

オッチャンなんかとは異なる知性と教養と思いやりに満ちた人間のみなさんが、渡り鳥がどこの国に渡って行っても、楽しく生きていけるようにしっかり保護してあげませうね、みんなどこから渡り鳥がやってきても優しく接しませうね、国が異なっていてもみなさんしっかり約束しませうね、という条約なのです。

日本の出入国管理法みたいな、アジアの貧しい国の若いみなさん、さあいらっしゃい、でも、わが国にきてどんなきつい仕事であってどんなに低賃金であっても、少々の差別には耐えて、文句言わずにしっかり働いてね、家族なんかつれてこないでね、でも用事が住んだらサッサと母国に帰ってね、というエゲツナイものではないんです。「渡り鳥条約」では、ボクたちには入管法のような制約や制限は一切科せられていないのです。ぼくたち、どこに行こうが自由なのです。

そうか、「渡り鳥条約」ってそんなにリッパなものなんか?

そうです。あのですねえ、ウィキペディアさんによれば、「渡り鳥条約」というのは次のようなものなのです。

《渡り鳥条約とは、渡り鳥や絶滅のおそれがある鳥類とその生息環境を保護するため、日本が他国と結んでいる2国間での条約または協定。日本に生息する野生の鳥類の4分の3(約400種)は、太平洋、北米大陸、中国、ロシア、東南アジア諸国などを渡っていることが、確認されている。これらの鳥類の保護のためには、国際的に捕獲禁止などの措置を講じる必要がある。 日本が条約または協定を結んでいるものには、アメリカ合衆国との条約(1972年署名)、ロシア(旧ソビエト連邦)との条約(1973年署名)、オーストラリアとの協定(1974年署名)、中国との協定(1981年署名)の4つがある》

オッチャン、わかりましたか?日本の野鳥の大半は渡り鳥なのです。日本は世界に開かれた渡り鳥列島なのです。ボクたちカモの場合、環境省に寄れば「わが国に冬鳥として渡ってくるカモ類は、ロシア東部や極東部から渡って来るものが極めて多い」のです。

そうかあ、それは知らんかったなあ。勉強になるなあ、日本はそんな国際化しているのかあ・・・そうしたら、君たちはロシアからやってきたのか?

おそらくそうでありませう

何を他人事みたいなこと言うてるのや、どうしてわざわざロシアから飛んでくるのや

ロシアの冬はとっても寒い、寒すぎて翼が凍ってしまって・・・日本はちかごろ暖冬だから、暖かいほうがいいんじゃないかと思って・・・それにロシアは最近、プーチンさんなんかが乱暴な政治をするので治安が悪くて・・・・

治安が悪いっていうけど、この辺ではカモ料理、珍しくないぞ、近くのスーパーでもカモのロースのマリネなんか売ってる、だから君たちノンキそうに水に浮かんでいるけど今に食べられてしまうぞ

大丈夫です。ボクたち、事前にしっかりリサーチしているのです。ボクたち、ここに来る前に湖国の県庁に電話したんです、あの~、そちらに行っても大丈夫ですか、ボクたち、無理やりにネギしょわされるようなことになりませんか、って問いあわせたんです

そうしたら?

そうしたら、大丈夫ですよ、湖国では1971年から琵琶湖全体を全面禁漁区にしていますから。県内で食されるカモ鍋などは全部琵琶湖以外の地域のカモを使っていますから、という返事でした。

それはよかったなあ

でも県庁の方が言っていました、ときどきヘンな老人が寄ってきて「君たち、どうしてネギしょってこないのや」とか「なんならネキここに持ってきたから君たちにしょわせてやろうか」などと嫌味を言ったりするかもしれません、でも、気にしないでくださいねって。オッチャンはもちろんそんなアホなこと言わないですよね。

もちろんや、もちろん・・・まあ・・・それはともかく、今日はなんとか日々是好日やなあ・・・

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

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