UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

寒中御見舞:コロナ除けに水仙・・・

2021-01-31 01:26:14 | 日記
みなさん、コロナ禍寒中お見舞い申し上げます

一月も終わりになりました。今年はもっとマジメにいきるぞ、という年頭の堅き決意は三日坊主ではやくも消失いたしておりますが、コロナ禍は依然として衰えず、寒い日が続いております。でも、春は一歩一歩近づいております。

今日はまず写真をクリックしてご覧になってください。わがガーデンにいま咲いている水仙を撮ったものです。

昨日も今日も厳しい寒さでしたが、わが庵のガーデン、水仙さんは寒さをものともせず凛と咲いています。春は一歩一歩近づいているのです。

コロナ禍は依然として続いておりますが、実は水仙さん単に容姿端麗であるだけではありません。水仙さんにはコロナ除けの効能があるのです。ほんとうです。特にニホンスイセンは顕著な効能を有しています。ほんとうです。

と申しますのは、水仙はその優雅な姿に似合わず、猛毒成分を有しているのです。ほんとうです。厚労省のホームページに書いてあります。毎年、水仙の葉っぱをニラと間違えて食してひどい目に遭う人が全国で何人もいるのです。ほんとうです。

リコリン、タゼチンなどと称される毒性を有するアルカロイド系の化学物質が水仙には含まれているのです。ほんとうです。GGIの最近の研究によればコロナさんに対しても効果を有しているものと考えられます。ほんとうです。

では、容姿端麗でありますのに、水仙さんはなぜこのような毒を有しているのでせうか?それは水仙は誇り高き存在だからです。水仙の学術名はnarcissusですが、この名称は語源的にはナルシズムと同じです。ナルシズムと申しますのは日本語では「自己愛」とか「うぬぼれ」ということを意味するとされており、このため「自己愛」「うぬぼれ」は水仙の花言葉とされています

ですから、つまり自己愛が強烈であるため、水仙さんはコロナの如き邪悪なものを寄せ付けないのです。コロナなどの邪悪なものを遠ざける手段として先に記しましたような毒性物質を含有しているのです

ギリシア神話には元祖ナルシストであるナルキッソスという美少年が登場しますね。この美少年、水面に映った己の美しさに魅了されて水に飛び込んで溺死するというアホな運命をたどるのです。このように、ナルシズムなるものは人類が発生して以来今に至るまで存在している厄介極まる代物です。ナルシストほど扱いのムズカシイものはございません。たとえば、独裁者並びに独裁的な人種はすべて極端なナルシストであり、彼らが人間の歴史をねじ曲げてきたといっても過言でありません。たとえば、あのアベ君もスガ君も、それに彼のトランプ君もプーチン君も重度の救いがたきナルシストであります

しかしながら、GGIも、実は恥ずかしながらナルシストなのです。隠れナルシストです。できるだけナルシストを装わないようにしている気弱なナルシストなのです。ですから「かしこばか」を装っているのです

かようなしだいで、冬のわが八重葎庵ガーデン、水仙さんが放つナルシズムの香気とGGIが発するナルシズムの呼気が充満しているため、コロナさんは近づくことができませぬ。ですからわがガーデンに漂う空気中にはコロナは存在しておりません。ほんとうです。おかげでGGIはコロナから守られて元気に暮らしております。まことに水仙さんに感謝であります。

寒いめに あふてひらくや 水仙花   岩田凉菟(いわた りょうと)

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

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もうひとつのオキナワか?:青森県下北半島・・・

2021-01-28 00:40:02 | 日記
昨年12月19日の朝日新聞に以下のような記事が掲載されていました

《使用済み核燃料 中間貯蔵 / 共用案 むつ市長反発》

原発から出た使用済み核燃料を一時保管する青森県むつ市の中間貯蔵施設について、大手電力でつくる電気事業連合会は18日、青森県の三村申悟知事、むつ市の宮下宗一郎と相次いで面会し、電力各社で共同利用する検討に入りたいと伝えた・・・施設は東電と日本原電の共同出資によるもの…共同利用の案は、老朽原発を再稼動させる前提として、福井県から中間貯蔵施設の県外候補地を示すように求められていた関西電力を支援する狙いがある。電事連側は(前日の)17日に共同利用案の検討方針を梶山弘志経産相に報告していた・・・

このニュース、要するに関電が使用済み核燃料の中間貯蔵施設の候補地を示すよう何年も前から福井県知事に要求されているものの候補地が見つからず困っているため、電事連が国(経産相)による事前の了解の下に、関電に救いの手を差し伸べた・・・・しかし核のゴミ捨て場にされることを懸念し、東電と日本原電による施設が存在している(今年度に操業開始を予定している)下北半島のむつ市の市長が強く反発した、というものです。

同市長は「むつ市は核のゴミ捨て場ではない。全国の使用済み燃料の受け入れ先がなぜむつ市なのか。その必然性はない。全国で探すプロセスが全くないまま、共用化ありきの議論はできない。一方的に霞が関の決定を押し付けるようなことがあってはならない」とあらためて強い反発を示し、受け入れを否定していると、別の記事で報じられています。また青森県知事は「青森県を最終処分場にしない。そのなるような方向性が少しでもあれば徹底的にやる」と述べたとされていあす。

このニュースを読んでいまして、GGI、関電は中間貯蔵施設の候補地が未だに見つからないにしても、どうして関西から遠く離れた青森県の下北半島にあるむつ市の施設を利用しようとするんだ?わざわざそんな遠いところに、何やら不可解やなあ・・・と若干の疑問を感じました。

しばらくあれこれ考えておりましたら、鈍感なるGGIのオツムにある推理が心に浮かびました。そうかあ、原発から出る使用済み核燃料からプルトニウムを回収するために「再処理工場」なるものが、核燃料サイクルの中核施設とも言うべき再処理工場が、青森県は下北半島の六ヶ所村なるところに建設されている、だから、「ついでに核燃サイクルに関連した施設も再処理工場の近くに建設すれば、つまり下北半島あたりに集中的に建設すれば、何かと便利とちゃうか・・・」などと誰かが考えついたのかもしれない・・・・

かようなしだいで、青森県にはいったいどのような原子力発電の関連施設が存在しているのか、GGIは調べてみることにいたしました。調べると申しましたも、たいしてことを行ったわけではありません。青森県のホームページを見て見ましたら、ちゃんと「青森県の原子力関連施設」(2019年10月1日)と題された、下北半島の地図が掲載されていましたので、その地図を拝見させていただいただけであります。

そうしましたら、青森県の下北半島にはあの有名な霊場「恐山」があるだけではなく、原発(核)関連施設がワンサカ存在していることが分ってきました。

今日の写真はこの青森県のホームページを撮ったものです。クリックしてしかとご覧になってくださいませ。

この地図は原子力関連施設の簡単な名称が付されているだけのものです。この地図だけではどのような施設が存在しているのか、具体的なことが分かりにくいため、以下にもう少し詳しい説明や施設の正式名称などを付して説明しておきます。

下北半島の面積(1876㎢)はおよそ我が湖国・滋賀県(4017㎢)の半分、南北に約50キロメートル、東西に幅12~20キロほどの大きさの地域です。人口や約94000人、人口密度は50人/平方キロメートルですから、下北半島は過疎地といってもよいでありませう

以下に北端の大間村から南に向かって順番に原発関連施設について説明します。

【半島最北端の大間町】
大間原発:電源開発(Jパワー)のフルMOX型原発(建設中)。原発に使用される核燃料、その全量にウラン燃料ではなくMOX燃料(ウランの酸化物とプルトニウムの酸化物の混合物)を使用するタイプの原発。通常の原発ではMOX燃料が使用される場合でも部分的にMOX燃料が用いられるだけであるため、この原発は通常の原発よりもずっと大量のプルトニウムが消費されるが特徴。

【むつ市】
使用済み燃料の中間貯蔵施設:このたび共同利用の提案がなされた東電と原電の共同出資によよる施設(来年度に稼動予定)。再処理工場で処理に供されるまで一時的に保管するための施設。原発内にある使用済み燃料の保管プールが満杯になる場合に備えて、原発が立地されている場所以外に新たな保管場所を設けることが必要とされています。

旧原子力船関連施設:かつて原子力船「むつ」の母港が関根浜に設けられていました。原子力船は放射能漏れの事故を起こしたため、事故後に廃船処分されています。

【東通村】
東北電力東通原発:軽水炉(稼働停止中、審査待ち)
東電東通原発:軽水炉(建設中だったが工事中断、審査待ち)
二つの原発は隣接していると言ってよいほどの至近距離に位置しています。

【六ヶ所村】
・使用済み核燃料再処理工場。
 再処理工場だけではなく、以下の関連施設が設けられています。
・日本原電のウラン濃縮工場(ウラン鉱石中のウランの含有量を核燃料として用いることがで きる程度にまで高めるための濃縮装置)
・低レベル放射性廃棄物埋設センター
・高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター(再処理後に生じる高レベル放射性廃棄物をガラス 固化体にして、地下への最終処分に供されるまで保管しておく施設)
・MOX燃料工場(建設中:再処理により回収したプルトニウムとウランを用いてMOX燃料を製 造するための工場)

以上の説明からお分かりいただけるように、下北半島には三カ所に原発が立地されているだけではなく、さらに上述のような核燃料サイクル実現のための様々な原発関連施設が湖国・滋賀県の半分の広さに満たない狭い地域に設けられているのです。これだけ原発(核)関連施設が密集している地域は世界にも稀でありませう。

(青森県内の原子力関連施設のより詳細な説明は青森県のホームページに掲載されている「青森県の原子力行政」の欄をご覧になってください)

フランスのノルマンディー半島(コタンタン半島)も、ラアーグに再処理工場が存在しているだけはなく原発も存在しており、また半島先端のシェルブール港には仏海軍基地がありフランスの原潜の母港とされているなど、核関連施設があちこちに存在しています。このため、この地域の警備は厳重であるとされています。

福島原発事故以前、日本では約50基の原発が稼働していましたが、このことを知った米国人が「カリフォルニア州の面積(42万㎢)よりも狭い地域(37万㎢)に50基もの原発とはクレージー!」と驚いたという話がありますが、わが湖国の半分にも満たないわずか2000㎢足らずの下北半島にこれだけの核関連施設・・・とっくにクレージーを通り過ぎているというべきではないでせうか・・・

下北半島、原発(核)関連施設密集地帯・・・・

沖縄県には在日米軍基地が集中的に存在しており、沖縄が本土に復帰した後も長きにわたり基地の負担に人々が苦しんでいることはよく知られています。しかし、下北半島の六ヶ所村に再処理工場が建設されていることは知っていても、本州の北端、青森県にこれほど核関連施設が集中的に存在していることを、これまでGGIは知りませんでした。あなたはご存知だったでしょうか?。これらのさまざまな施設が下北半島に集中的に設けられていることにより核燃料サイクルを志向する現在の原発政策が国策として成り立っていることを知らない方々は少なからずおられるのではないでしょうか。

青森県は、下北半島は、核燃料サイクルにいつまでも固執することで福島原発事故の後も原発の維持・推進を図ろうとする日本の原発政策の命運を握っている存在なのです。このため、地方・地域の振興・活性化をエサに核燃料サイクルという国策を押し付けられた青森県・下北半島は、まさに「オキナワ化」している存在であると言っても過言ではないでありませう。

しかしながら、このような存在であるにも関わらず、核のゴミ捨て場となりかねない青森県・下北半島が全国の人々の注目を集め、その存在を十分に認知される機会はほとんどありません・・・「核密集地帯」とも言うべき下北半島は、片隅に追いやられ、その存在を無視されてるのです・・・・

GGIは下北半島に存在してるこれらの種々の原発関連施設のことを考えていて、あと足りない施設はひとつだけやなあ・・・足りないのは核弾頭の製造施設だけだやなあ、自前で核兵器を作るには・・・核兵器を保有するには、核武装するにはあと一歩なんだ・・・などと思ったりいたします、杞憂であるといいのですが・・・

核兵器製造のための施設はないものの、これだけの核関連施設が整えられていますので、日本は国際社会において「潜在的な核保有国」と見なされたりするのです

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

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はやくも今年の姑息広告大賞を関電さんに授与しま~す!

2021-01-24 23:27:28 | 日記
関電さんは何年も前から広告で《power with heart》 という意味不明の英語?をキャッチコピーに用いております。この意味不明のコピーについては今を去ること5年前すなわち2016年の10月4日の日記にわざわざGGIが関電になりかわり解説記事!を書いております

この意味不明のコピーを用いた広告がまたしても1月24日の朝日新聞に一頁を費やして掲載されておりました(この広告の一番下にこのキャッチコピーが大きく記されています)。今日の写真はこの広告を撮ったものです。文字が読みにくいので大きく拡大してご覧いただければ幸いでございます。

この広告、菅君の所信表明演説(首相就任演説)で突然浮上した地球温暖化に対処するための脱炭素化をテーマにしたものです。一番上に大きく「CO2フリーの発電をもっと。地球にやさしい電力会社へ。」

これがほんとうであればまことに結構なおはなしであります。関電さんが「地球にやさしい電力会社」になるというのですから。どうやってそのような会社に変身するのかが、この大きな文字の下に示されている説明文に示されています。この説明文をちょっと読んでみませうと・・・・

写真では読みにくいので、この説明文を以下に写しておきます

《地球温暖化の原因のひとつとも言われるCO2。だから、関西電力は水力・風力・バイオマスなどの再生可能エネルギーをはじめ、CO2を出さない発電に取り組み続けています。毎日のくらしに欠かせないものだから、より環境にやさしい電気をお届けしたい。かけがえのない地球と子どもたちのために》

まことに結構な説明ですが、この一文には原子力のゲの字も見受けられません。原子力発電すなわち原発のことはまったく触れておりませぬ。でありますから、この一文をスナオな気持ちで読めば、ああ、地球にやさしくない原発は除外されているんだあ、自然エネルギーの活用によって脱原発を目指すんだ、感心だなあなどと思ってしまいます。GGIが純真な小学生であればそう思うでありませう。ところが残念ながらGGIは純真な小学生なんかではありませぬ。小学生のころからヒネくれており、長じてもひねくれっぱなしの後期高齢者であります。

この一文《水力・風力・バイオマスなどの再生可能エネルギーによる、CO2を出さない発電》と記されていたならば純真なる小学生の解釈は正解です。つまり、上記の表現であるならば、関電さんはいずれ再生可能エネルギーによってCO2を出さないようにすることになります。この表現であれば原発は含まれていないと解釈できるからです。でも、もう一度、しっかりお目目を開いてこの箇所をお読みになってください。

《水力・風力・バイオマスなどの再生可能エネルギーをはじめ、CO2を出さない発電》と記されています。《・・・再生可能エネルギーを「はじめ」》とあることにご注意くださしませ。「はじめ」と付け加えてあるところがミソです。この部分正確に解釈すれば、必ずしも再生可能エネルギーではなくてもよろしい、「CO2を出さない発電」であれば何でもよろしいという意味でありす。したがって、発電中はCO2を出さない「原子力発電」あるいは「原発」もOKですよということになります。つまり関電さんは原発を脱炭素化の手段のひとつとすることを目論んでいるのです。

ところが、ご覧のとおり「原発」や「原子力」という言葉は、この広告のどこにも見当たりませぬ。ほんとうに関電さん、ズルイですね。姑息です。コソクの見本です。原発のことが一言も記されていませんから、ざっと読んだら、関電さん、原発は止めることにしたんだと錯覚しかねない一文だからです。

さらにズルイのは、「コラッ!関電よ、原発のことをちゃんと記さないのはまことにコソク!詐欺茫然だぞ」と非難されないようにするために、広告に使われている何枚かの写真の中に、こっそりと小さく小さく原発の写真も載せているのです。

広告中の写真、一番上、右側は緑豊かな大地の写真?その左側には大きなダムすなわち水力発電の写真、その下に風力発電の写真、一番下にバイオマス発電(木材がたくさん写っているので木材チップを燃やす方式のバイオマス発電でありませう)の写真でありますが、それだけはなく、なんと風力発電の写真の左側に、端っこに、目立たないように小さく小さく2基の原子炉が写っている写真が鎮座しております!ますますコソクであります

「原発のことを書かないとはズルイではないか、詐欺ではないか」と言われても「とんでもございません、そんなことはございません。早とちりしないでください。確かに文字では原発とは記しておりませんが、よ~く私どもの広告をご覧くださいませ、ホラホラ、ここに原発の写真をちゃんと掲載していますよ」と言い逃れることが出来るという仕掛けであります(写真を大きく拡大して、男性の顔の左側に写っている風力発電、そのさらに左側の端っこに確かに原発2基が写っているのをご確認くださいませ!)

つまり、この広告を正確に解釈すればわかることは、関電さんは脱炭素化の手段に原発を含めているということです(現に、経産相なども菅君が脱炭素化の演説を行ったの受けて、脱炭素化にために既存の原発を最大限に活用する。原発の再稼働に努める、と明言しています)

ほんとうは脱炭素化を大義名分に原発を今後も維持・推進することを考えているにもかかわらず、この脱炭素化についての広告で、原発について、こっそり小さな写真を載せただけで、まったく触れていないのは詐欺同然、まことにアンフェアでずる賢い姑息極まる広告であります

よって、まだ一月でありますが本年度の姑息広告大賞を関電殿に授与いたします!

それに、関電さん、いまどき、原発が「環境にやさしい電気」などと広言して恥じないのは大手電力会社だけですよ。原発に依存しながら「地球にやさしい電力会社へ」とは詐欺そのもの、あのアベ君顔負けの大ウソです!

いつであったか、プロ野球で活躍した元中日の星野仙一を登場させた「原子力はクリーンなエネルギー」というコピーを付した電事連の大きな新聞広告に対して、JARO(日本広告審査機構)が「安全性について十分な説明なしに、発電時に二酸化炭素(CO2) を出さないことだけをとらえて『クリーン』と表現すべきではない」とする勧告すなわち説教を行ったことを忘れたのですか!

関電さん、こんなアホな広告をだしていると、いまに大阪ガスさんに追い抜かれてしまいまっせ!大阪瓦斯さんは脱炭素化のために再生可能エネルギーによる発電能力を2030年度には500万キロワット(100万キロワット級の原発5基に相当)にすることにした、その他のCO2を有効活用する新技術も開発すると発表してまっせ(1月26日の朝日)!

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

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米国現代史のお勉強あるいはバイデン新大統領の就任演説

2021-01-22 01:00:55 | 日記
昨日の深夜(1月21日の午前1時過ぎから)、テレビで米国のバイデン大統領の就任演説の様子をみました。今年78歳だというバイデン氏、約20分間、原稿を見ることなく、正面を見据えて高らかに就任演説を行っていました。

GGIは受験英語しか知らないので聞いていてもよく分らなかったのですが、「民主主義」という言葉が何度も何度も繰りかえし出てきたのがとても印象的でした。でも、内容はとぎれとぎれにしか理解できませんでしたので、ネットで紹介されている演説の訳文を読んでみました。少し長いのですが、関心のある方はぜひお読みになってくださいませ。

各紙が日本語訳を報じていますが、以下にBBCの日本語版における演説の全文を紹介しておきます。わが菅君も首相に就任したときに所信表明の演説を議会で行いましたが(2020年10月26日)、ひたすら原稿を棒読みするだけであり、「民主主義」という言葉は皆無であったか、あるいは皆無に近かったのでないかとGGIは記憶しています・・・

ジョー・バイデン米大統領の就任演説 「民主主義の大義を祝う」【全訳】

ロバーツ最高裁長官。ハリス副大統領。ペロシ下院議長。シューマー院内総務。マコネル院内総務。ペンス副大統領。ご来賓の皆様。アメリカ国民の皆さん。
これはアメリカの日です。これは民主主義の日です。歴史と希望の日、再生と決意の日です。アメリカは歴史的な試練を受けて新たに試され、アメリカはその挑戦に見事に応じました。

私たちは今日、1人の候補の勝利ではなく、大義の勝利を祝っています。民主主義の大義です。国民の声が、国民の意志が響き渡り、そして国民の意志が尊重されました。
私たちはまたしても、民主主義は貴重なものだと学びました。民主主義は壊れやすい。そして皆さん、今のこの時は、民主主義が勝利しました。

わずか数日前に暴力が議事堂の基礎そのものを揺るがそうとした、この同じ神聖な場所で、私たちは神の下で不可分なひとつの国民として集まりました。もう2世紀以上も前からそうしてきたように、平和的な権力移譲を実現するために。

私たちは今、アメリカ特有の、落ち着きがなく大胆で楽観的な方法で、前を見据えています。そうやって、自分たちがなれると分かっている国、そうならなくてはならない国の姿を見つめています。そうしながら私は、今日ここにいてくれる両党の前任大統領たちに感謝しています。心の底から感謝しています。

この国の憲法がいかにたくましく、この国がいかに強いか、力強いか、よく承知しています。カーター大統領もそうです。カーター大統領とは昨晩、話をしました。今日ここにいらっしゃることはできませんでしたが、生涯かけてこの国に尽くしてくださった、その貢献をたたえます。

前任の愛国者たちと同様に、私もたった今、神聖な誓いをしたところです。ジョージ・ワシントンが最初に行った同じ誓いです。しかし、アメリカの物語は誰かひとりに頼るものではなく、一部の数人に頼るものでもなく、全員を必要とします。「より完全な連合を求める我々国民」を必要とするのです。

この国は偉大な国で、私たち国民は善良な人間です。そして数世紀にわたり、嵐や争い、平和と戦争を乗り越えて、本当に大きく前進してきました。それでもまだまだ、進むべき道のりは続いています。

危険と大きな可能性を秘めたこの冬、やるべきことはたくさんあり、私たちは危機感をもって速やかに、前へ突き進みます。やるべきことはたくさんある。癒やすべきこともたくさんある。再生することも、再建することも、得るべきこともたくさんあります。

今の私たちほど厳しい思いをしている、これほど厳しく困難な時代に直面してきた人は、この国の歴史でもそうはたくさんいません。100年に一度のウイルスが音もなくこの国にはびこり、第2次世界大戦を通じて失われたのと同じくらい多くの命を、たった1年で奪ってしまいました。

何百万もの仕事が失われました。何十万もの事業が閉じました。人種の平等を求めて400年ほど前から続く叫びが、私たちを突き動かします。すべての人に正義をもたらすという夢を、もうこれ以上先送りなどしません。

(宣誓後の就任演説でバイデン新大統領は、新型ウイルスのパンデミックで亡くなった40万人以上のアメリカ人とその家族のために祈りを捧げた)

この惑星そのものが、存亡をかけた悲鳴を上げています。これ以上ないほど必死で、これ以上ないほどはっきりした悲鳴です。そして今や、政治においては過激主義や白人至上主義、国内テロリズムが台頭しており、私たちはこれに立ち向かわなくてはならないし、打倒します。
いくつもの課題を克服するため、アメリカの魂を再生し、アメリカの未来を確保するためには、言葉だけでは到底足りません。はるかにたくさんのことが必要です。民主主義において何より得がたいもの、つまり連帯が必要なのです。連帯が。

かつて別の1月に、1863年の元日に、エイブラハム・リンカーンは奴隷解放宣言に署名しました。紙にペンを走らせた時、大統領はこう言いました。
「もし私の名が歴史に残るようなことがあれば、これがその理由になる。私は全身全霊をこれに注ぎ込んだ」と。

今日のこの1月の日に、私も全身全霊を込めています。アメリカをひとつにまとめるため。国民の連帯、国の連帯を実現するため。この大義のため、すべてのアメリカ人に協力を呼びかけます。怒り、不満、憎悪、過激主義、無法状態、暴力、病気、失業、そして希望の喪失――。こうした敵に立ち向かうため、みんなで連帯してほしいと。

連帯すれば、私たちは素晴らしいことが実現できます。大切なことが。不正を正し、国民に良い仕事を提供できます。子どもたちを安全な学校で教えることができます。恐ろしいウイルスを克服し、雇用を回復し、中産階級を立て直し、雇用を安定させられます。人種の平等を確保できます。そしてアメリカは再び、世界で率先して良いことをする存在になれます。

この時期に「連帯」などと言うと、ばかげた幻想だと思う人もいるのは承知しています。私たちを分断する力は深く浸透していますし、その力は本物です。ただ、決して新しいものではありません。私たちの歴史は、誰もが平等に作られたというアメリカの理想と、その一方で人種差別や移民排斥主義や恐怖によって国が引き裂かれてきたという厳しく醜い現実が、常にせめぎ合う中で作られてきました。この戦いは絶え間ないもので、勝利は決して確実ではありません。

南北戦争や大恐慌、世界大戦、9/11、困難と犠牲と失敗が相次ぐ中、それでも常に私たちの善性がまさってきました。大変だったその時々に、必要な人数が集まり、力を合わせて、この国を前進させてきたのです。今回もまたそれができます。歴史と信念と理性が道を示してくれます。連帯の道を。

私たちはお互いを敵対する相手ではなく、隣人として見ることができます。お互いを尊重し、敬意をこめて接することができます。私たちは協力し、叫ぶのをやめて、ヒートアップした温度を下げることができます。

というのも連帯がなければ平和はなく、いがみ合いと激しい怒りしかありません。進歩はなく、くたびれ果てるほどの激高しかありません。国はなく、ただ混沌(こんとん)しかあり得ません。私たちは今、歴史的な危機と挑戦の時を迎えています。そして連帯こそ、前進するための道です。私たちはこの瞬間を、「合衆国」として迎えなくてはなりません。

そうすれば、決して失敗はしないと保証します。アメリカでは、国民がまとまって行動したのに失敗したことなど、一度も、まったくないのですから。なので今この時、この場所から、みんなして新しく再出発しましょう。お互いの言うことをまた聴くようにしましょう。お互いを聴いて、お互いを見るようにしましょう。お互いを尊重するようにしましょう。政治というのは、何もかも破壊してしまう業火でなくても良いのです。意見が一致しないからといって、それが常に全面戦争の原因になる必要もありません。そして、事実そのものが歪曲(わいきょく)され、時には捏造(ねつぞう)されてしまうような風習を、拒絶しなくてはなりません。
アメリカの同胞の皆さん。このような状態は変えなくてはなりません。より良く行動しなくてはなりませんし、アメリカはもっとはるかにまともなはずだと、私は信じています。周りを見回してみてください。私たちは今、議事堂ドームの前に立っています。すでに話題になったように、南北戦争の最中に建造されたものです。当時は合衆国の連合そのものが文字通り、存亡の危機にありました。それでも私たちは耐え抜き、打ち勝ちました。

私たちはこうしてここに立ち、偉大なナショナル・モールを見渡しています。キング牧師が夢について語った、あのモールを。

私たちはこうしてここに立っています。108年前の別の就任式で、参政権を求めて行進する勇敢な女性たちに数千人が抗議し、行方を阻もうとした同じ場所で。その場所で本日、女性が初めて全国を代表する副大統領として宣誓就任したことを、私たちは祝っているのです。カマラ・ハリス副大統領です。

世の中は何も変わらないなどと、言わないでいただきたい。ここからポトマック川を挟んだ向こう側にはアーリントン国立墓地があり、そこでは全身全霊を捧げた英雄たちが永遠に眠っているのですから。

そしてほんの数日前にはこの場所で暴徒が、暴力をもって国民の意志を沈黙させられるなどと考え、私たちの民主主義の仕事を阻止し、この神聖な場所から私たちを追い出せるなどと勝手に思い込んでいました。思い通りにはならなかったし、今後も決してなりません。今日も、明日も、決して。絶対に。

私たちの選挙戦を支持してくださった皆さん、信じてくださって、身が引き締まる思いです。私たちを支持しなかった皆さんには、こう申し上げます。これから前に進む中で、私たちの言い分に耳を貸してください。私と私の心を受け止め、検討し、それで判断してください。
それでも賛成できないなら、それは仕方がありません。民主主義とはそういうものです。アメリカとはそういうものです。この共和国の枠組みの内側で、平和的に抗議する権利こそ、この国最大の力かもしれません。

しかし、はっきり申し上げます。意見の不一致が、国の解体につながってはなりません。
そして皆さんに約束します。私はすべてのアメリカ人の大統領になると。すべてのアメリカ人の。そして、私を支持した人と同じくらい私を支持しなかった人のためにも懸命に戦うと。
何世紀も前に、私が通う教会の聖人、聖アウグスティヌスはこう書きました。人の集団というのは、共通した愛情の対象によって定義されると。では、私たちをアメリカ人と定義する、共通の愛情の対象はなんでしょう? 答えはお分かりだと思います。機会。安全。自由。尊厳。尊敬。名誉。そして、そう、真実です。

ここ数週間や数カ月の間に、私たちは厳しい教訓を得ました。真実があり、そしてたくさんのうそがあるのだと。権力と利益のためにつく、うそがあるのだと。そして私たちひとりひとりに、市民として、アメリカ人として、そしてリーダーとして、真実を守り、うそを打倒する義務と責任があります。特に、この国の憲法を尊重しこの国を守ると誓ったリーダーには。
もちろん、多くのアメリカ人が未来を恐れて不安なのは理解できます。仕事がどうなるのか不安なのは分かります。うちの父親がそうだったように、夜中にベッドから天井を見上げて、「健康保険はどうなる? 家のローンはどうなる?」と考えているのも分かります。家族のことを、これからどうなるのかを心配しているのも。分かっていると約束します。けれども、内向きになってしまっては、答えは見つかりません。勢力争いの中に引きこもってしまっては。自分と見た目の違う相手、自分と信仰の仕方が違う相手、自分と違う情報源からニュースを得ている人たち。そういう相手を疑うばかりでは。

赤い州と青い州を対立させ、農村部と都会を対立させ、保守派とリベラルを対立させる、この不穏な国内対立、このまともでない戦いを終わらせなくてはなりません(訳注「uncivil war」。「civil war」は内戦やアメリカの南北戦争の意味。civilには「礼節のある、まとも」などの意味もあり、uncivilはその反語)。

自分の心をこわばらせるのではなく、自分の魂を開けば、それは可能です。少し寛容になり、少し謙虚になれば。そして、私の母がよく言ったように、他人の靴を履くように他人の立場になってみれば。一瞬でも、相手の立場になってみてください。

というのも人生において、運命が自分に何をよこしてくるか、予想などつかないからです。人の助けが必要な時もあります。自分が人を助ける番のこともあります。そうでなくてはなりません。お互いにそうやって助け合わなくては。私たちがそうやって行動すれば、この国はもっと強く、もっと豊かに、もっと未来に向けて準備ができます。そして、意見がなお一致しなくても、それでも大丈夫なんです。

アメリカの同胞の皆さん。これからの作業において、私たちはお互いを必要とします。この暗い冬を耐え抜くには、全員の力が必要です。ウイルスに関して言えば、これから最も暗い、最も被害が甚大かもしれない時期にさしかかっています。私たちは政治をいったん横に置いて、ついにひとつの国として、ひとつの国としてこのパンデミックに立ち向かわなくてはなりません。そして約束します。聖書が言うように、「夜通し涙を流すとしても、朝には喜びがやってくる」のです。みんなで乗り切りましょう。みんなで。

皆さん、いいですか、ここにいる下院や上院で働く同僚はみんな、世界が自分たちを見つめていることを承知しています。世界が、今日の私たち全員を見ているのです。なので、この国の国境の外にいる人たちにはこう申し上げます。アメリカは試練を受け、前よりたくましくなって乗り越えました。私たちは同盟関係を修復し、再び世界とかかわっていきます。過去の課題に対応するためではなく、今日や未来の課題に取り組むため。そして、私たちはただ力を規範として先頭に立つのではなく、規範としての力を拠り所に先頭に立つつもりです。

私たちは平和と進歩と安全保障のため、信頼できる強力なパートナーになります。

皆さんご承知の通り、私たちはみんな本当に大変な思いをしてきました。なので、大統領としてまず、皆さんにお願いをしたいと思います。この1年の間にパンデミックのため失ったすべての人を追悼し、私と一緒に静かに祈ってくださいませんか。40万人もの、私たちと同じアメリカ人を。お母さんたち、お父さんたち、夫たち、妻たち、息子たち、娘たち、友人たち、隣人、そして同僚たちを。

失った人たちをたたえ、そして自分たちがなれると分かっている国民と国、なるべき国と国民になりましょう。なのでお願いします。命を落とした人たち、置き去りにされた人たち、そしてこの国のために、静かに祈りましょう。
……アーメン。

皆さん、今は試練の時です。この国の民主主義と真実が攻撃されています。激しく広がり続けるウイルス、拡大する不公平、制度的人種差別の痛み、危機的な気候、世界におけるアメリカの役割……。どれひとつをとっても、それだけで深刻な課題なのに、すべてが一斉に押し寄せているのです。おかげでこの国は今、かつてない深刻な責任に直面しています。
今は試練の時です。私たちは立ち上がって、挑戦に応えられるのでしょうか。

今は勇敢に大胆に行動しなくてはなりません。やるべきことは本当にたくさんあるのです。そしてこれは確実です。この時代に次々と降り注ぐ危機をどう解決するかで、私たちは後世の審判を受けます。皆さんも私も。この挑戦に応えるのかが、問われています。

希少で厳しいこの時を克服するのか。責任を果たして、より良い新しい世界を子どもたちに引き継ぐのか。そうしなくてはならないと私は思いますし、皆さんも同じはずです。できるはずだと思いますし、それができた時に私たちはアメリカ合衆国の歴史に次の偉大な章を書き足すことになります。アメリカの物語に。

その物語は歌のように響くものかもしれません。私にとってとても大切な歌です。「American Anthem(アメリカ賛歌)」という曲で(訳:ジーン・シア作曲、ノラ・ジョーンズのカバーが有名)、少なくとも私には特に印象的な歌詞があります。

「100年の働きと祈りがこの日をもたらした。私たちは何を残し、子どもたちは何と言うのか」
「私の人生が終わる時、アメリカよ、アメリカよ、君に最善を捧げたと自分が納得できていますように」

私たちもこの偉大な国で繰り広げられている物語に、自分たちの働きと祈りを加えましょう。そうすれば、自分の人生が終わる時、子どもたちや、子どもの子どもたちがこう言ってくれます。「自分の最善を捧げ、自分の義務を果たした、壊れた国を癒やした」のだと。
アメリカの皆さん、神聖な誓いで始めたように、今日は神聖な誓いで終わろうと思います。神と皆さん全員の前で、私は約束します。私はいつでも常に皆さんに正直に語ります。憲法を守り、私たちの民主主義を守ります。アメリカを守ります。
そして私は皆さんにすべてを捧げます。自分の行動はすべて皆さんのためで、権力のためでなく可能性を考え、個人の利益ではなく公共の利益を考えて行動します。そしてみんな一緒に、アメリカの物語を書きましょう。恐怖ではなく希望の物語を。分断ではなく連帯、暗闇ではなく光の物語を。品性と尊厳、愛と癒やし、偉大で善良な物語を。

これが私たちを導く物語になりますように。私たちを奮い立たせる物語になりますように。そして、私たちが歴史の呼び声に応え、今という時の挑戦に立ち向かったのだと、将来にわたり語り継がれる物語に。私たちの目の前で民主主義と希望、真実と正義は死なず、栄えたのだと。アメリカは国内で自由を確保し、再び世界を照らす光となったのだと、そう語り継がれるように。

先祖に報い、お互いに報い、未来に報いるため、私たちはそうしなくてはなりません。
なので、意欲と決意をもって、私たちはこの時代の課題に取り組みます。信念に支えられ、確信を原動力に、お互いのためを思い、そして心の底から愛する国のために。
神がアメリカを祝福しますように。そして神が、この国の兵を守ってくださいますように。
アメリカ、ありがとう。
(英語記事 Full transcript of Joe Biden's inauguration speech)

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあもだぶ・・・・

グッドナイト・グッドラック!
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善人とは暗い人 悪人とは明るい人・・・

2021-01-19 00:25:03 | 日記
GGI、昨年、夏の終わり、人生まさかの坂で突然転倒右腕大骨折、昨今は通院でリハビリに励んでおりますが最近はあまり成果があがりませぬ・・・まあ、しゃあないなあ、日赤のお医者さんも「完全には元に戻らんかもしれんなあ」などとつぶやいていたし、人生こんなものかと思っておりましたら、今度は人生まさかの難問に遭遇してしまいました・・・

まずは今日の写真をご覧くださいませ。昨日目撃した、近所のお寺の門の傍らある掲示板を撮ったものです。クリックして、どうかしかとご覧くださいませ

《善人とは暗い人 悪人とは明るい人》

一瞬、目が点になってしまいました・・・えっ!なに!? これ、どういう意味?・・・

コペルニクス的転回とも言うべきと申しすかコペルニクスもびっくりする衝撃的フレーズ・・・お寺さんがこんなこと言っていいのか!

昨日午後、スーパーに買い物に行ったついでに、このお寺の門前で百年以上も前から商っている酒屋さんに立ち寄りました。

酒屋さんに入ろうとして通りの向こう、真宗大谷派のお寺さんの門になにげなく目をやりましたら、何の前触れもなく、まさかの難問に遭遇してしまったという次第・・・

『善人とは暗い人 悪人とは明るい人』

えっ!うん?、いったいこれはどういうこと??どういう意味!GGI、オツムがパニックにおそわれ足もとがクラッ、危うくまたしても転倒しそうになりました

意味はともかく、オレはいったい善人なのか悪人なのか、それが問題だ・・・ハムレット並みの悩み深き難問が突如眼前に現れたのであります。

酒屋さんに入りましたら店主の奥さんが応対してくました。ひとしきり骨折話、

「手術してもしばらくは利き腕が使えん、これは困ったなあと思って、手術前に近くの診療所がやっている介護の事業所に行って、ケアマネさんにカクカクのシカジカやから介護認定して家事支援してほしいと頼んだら、あのねえGGIさん、あなた、骨折直ったら普通の生活しはるんでしょ・・・それはそうやけど・・・そういう場合は介護の対象になりません・・・そんなあ・・・そんなもこんなもありません、そういうことになってるです・・・そんなこと言うけどなあ、オレ、もう、数えで八十やでぇ・・・80でも90でも関係ありませんなどと言われてしもうたあ・・・」などとひとしきり話してから

「それはそうと、通りの向こう、お寺さんの掲示板にヘンなこと書いてありますね」と申しましたら元気のよい店主夫人、待ってましたとばかり、

「そうなんですよ!あれ、どういう意味ですか?《善人とは暗い人 悪人とは明るい人》って毎日、気になって気になって・・・」
「ほんまやあ・・・ようわからんなあ・・・そやなあ・・・どういう意味かお寺さんに聞いてみはったらどう?」
「そんなこと聞いてもいいんですかぁ・・・」
「大丈夫や、坊守さんは陽気な元気のいい人やし、住職さんは、学校時代、オレの一学年上の先輩や、いまでも何かと世話になっているし・・・一回聞いてみようか・・・」
「ところでGGIさんは《かしこバカ》と自称してはるけど、ほんとうはどっちなのですか?アホなのですか、カシコイのですか?」
「まったくの愚問です。答えるまでもありましぇ~ん」

それにしても、善人とは暗い人、悪人とは明るい人かあ・・・凄いこと言ったもんだなあ、これ以上ブラックなフレーズはないなあ・・・

GGIのオツムに、これは当世のわがニッポン社会の風潮なんかを考えると、なんだか当たっていないこともないかもしれんなあなどと無責任な妄想の雲蜘蛛がモクモクと湧き起りましたた・・・

近ごろ、日本の社会では「明るい人」ばかりが目立つと申しますか、もてはやされる風潮が強いなあ、いつのまにか「明るく前向き」が現代日本社会における望ましい人間像になっているみたい・・・テレビやラジオをはじめとした様々なメディアに登場する諸々の人たち、たとえば芸能人やタレント、文化人、スポーツ選手、アナウンサーさんやコメンテーターと称されるひとたち、その他もろもろの方々、コロナさんで苦労されている病院などの方々を除いて、生徒さんも学生さんも、前・後期高齢者のみなさんも、男も女も、みなさん一様にやけに明るく前向きに生きなくっちゃと思い込んでおられる気配、

そのせいかもろもろの市井の人々のあいだで、学校や職場など様々な場面でも明るくふるまおうとする風潮が強まって・・・どうやら「明るく前向き症候群」の大流行と申しますか、最近の東日本大震災や阪神大震災のニュースで取りあげられるのも何やら「明るく前向き」に生きる人たちの美談がほとんど・・・「明るく前向き」が脅迫観念になって・・・人に嫌われたり世の中からバッシングされないためにも「明るく前向きに」・・・このわけのわからん日本特有の「明るく前向き症候群」の大パンデミック、感染を予防する方法も治療法もないから、あのコロナさんなんかよりずっ~と厄介かもしれんなあ・・・

だから、このお寺さんの言葉「善人とは暗い人 悪人とは明るい人」というのは真理を直撃した偉大なる逆説かもしれんなあ・・・これは真実かもしれん、いまコロナ禍の陰で密かに日本の社会を覆っている危険な疫病「明るく前向き症候群」に対する警告、「このままでは日本は悪人だらけになってしまう」という警告かもしれないなあ、・・・

などと、いいかげんな思いつきが頭に浮かびました。でも根が暗~いGGI、帰宅してから、役立たずの頭で若干正攻法でひとり静かにマジメに考えてみました、

あのお寺、真宗大谷派だよなあ、大谷派といえばやはり何といってもあの親鸞さんだよなあ、善人でもなんとかやから悪人は当然ながら救われるとかなんとかおっしゃったという偉~いお坊さんだよなあ、この掲示板のセリフには「悪人」「善人」という言葉がある、そやから、あの善人はなんとかやからまして悪人はどうのこうのという「悪人正機」説と何か関連があるのとちがうかあ・・・それに悪人正機説も偉大なる逆説だからなあ・・・でもなあ、信仰も教養も無きGGI、仏教とは縁無き衆生、仏教の教義・哲学なんて、ムリムリムリ・・・

そこで他力本願の出番、大手抜きで「悪人正機」についてウィキペィアさんの記述を適当に以下に引用しておきます

悪人正機(あくにんしょうき)は、浄土真宗の教義の中で重要な意味を持つ思想で、「“悪人”こそが阿弥陀仏の本願(他力本願)による救済の主正の根機である」という意味である。
阿弥陀仏が救済したい対象は、衆生である。すべての衆生は、末法濁世を生きる煩悩具足の凡夫たる「悪人」である。よって自分は「悪人」であると目覚させられた者こそ、阿弥陀の救済の対象であることを知りえるという意である。

悪人と善人
「悪人正機」の意味を知る上で、「善人」と「悪人」をどのように解釈するかが重要である。ここでいう善悪とは、法的な問題や道徳的な問題をさしているのではない。また一般的・常識的な善悪でもない。親鸞が説いたのは「阿弥陀仏の視点」による善悪である。
法律や倫理・道徳を基準にすれば、この世には善人と悪人がいるが、どんな小さな悪も見逃さない仏の眼から見れば、すべての人は悪人だと浄土真宗では教える。

悪人
衆生は、末法に生きる凡夫であり、仏の視点によれば「善悪」の判断すらできない、根源的な「悪人」であると捉える。
阿弥陀仏の光明に照らされた時、すなわち真実に目覚させられた時に、自らがまことの善は一つも出来ない悪人であると気づかされる。その時に初めて気付かされる「悪人」である。
善人
親鸞はすべての人の本当の姿は悪人だと述べているから、「善人」は、真実の姿が分からず善行を完遂できない身である事に気づくことのできていない「悪人」であるとする。
また自分のやった善行によって往生しようとする行為(自力作善)は、「どんな悪人でも救済する」とされる「阿弥陀仏の本願力」を疑う心であると捉える。

以上がウィキペディアさんの説明です、お分かりになったでせうか?

GGIにとりましては少しはわかったような気がしないでもないのですが、掲示板のフレーズでは善人と悪人が「明るい」「暗い」という「悪人正機説」には存在していない概念と結びつけられている点が、GGIのオツムでは理解しかねるのです。明るいからどうのこうのとか、暗いからどうのこうという視点は悪人正機説の中には存在していないのではないかと思うからです・・・それに、たとえば「アイツは明るいヤツや」とか「アイツは暗い性格や」などと日常的に口にしたりするのは、人格を明るいとか暗いとか云々する風潮は親鸞さんが生きておられたころには存在しておらず、近代になってからの、ごく最近の世の中の風潮ではないかと思うからです・・・

などなど、でも、なぜ「暗い」のは善人で、「明るい」のは悪人なのか、という難問は残されたままです・・・

ところであなたは善人ですか、悪人ですか?
あなたは明るい人ですか暗い人ですか?

愚問や、私は善人に決まりきっているやないか!とおっしゃるのですか・・・あなたは何も分かっていないですね、さっさと地獄に堕ちなさい!

今日の今日まで、私は善人だから明るく前向きなのだと思い込んで来たあなた、あなたは人生を誤っていたのです、深く反省しこれからは暗~く生きませう・・・

今日の今日まで自分は悪人やから暗~い性格なんやと思い込んできたあなた、あなた善人の道、正しい道を歩んできたのです。ですから、これからも思いっきり暗~く生きませう!

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!
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