某日の午前、まだオツムに霞がかかっていてパジャマ姿のままぼんやり朝刊を眺めておりましたら、大きな建物の写真が掲載されている広告が目にはいりました、なんかヘンな形の建物だなあ・・・
メガネをかけていなかったので何の写真かよく分りませんした。そこでメガネをかけてもう一度眺めてみましたら・・・
何とバベルの塔の写真だったのです!
これはまさに現代のバベルの塔だ、ついに人類の願望、バベルの塔が出現したのだ!
バベルの塔というのは旧約聖書に記されている伝説上の大建築物であることはご存知でありませう。 ノアの大洪水ののち、人類が天に達するほどの高い塔を建てようとしたのですが、出過ぎたことをするなと神さまがお怒りになって、それまでは一つしかなかった人間の言葉を混乱させて互いの言葉が通じないようにしてしまいました。そのため、人々は工事を続けることをあきらめて、各地に散っていったとされています。
無信仰なるGGIは、勝手な神さまだなあ、天まで届くような建物なんて建てられるはずがないのだから好きなようにさせておけばよかったんだ、それなのに、神さまが気まぐれに腹をたてたりしたおかげで以後人類は語学に苦労するようなハメになってしまったではありませんか、神さま少しは反省なさってはいかがですか・・・などと思ったりいたします
かような事情でバベルの塔は実在しないのですが、何人か西洋の画家が未完成のバベルの塔の姿を絵に描いています。そのなかでもよく知られているのはフランドルの画家、ブリューゲルさんが16世紀半ばに描いた作品です。
GGIは新聞の広告写真を目にして、すぐにブリューゲルさんの絵を連想してしまったのです。形状は多少異なるけれど全体的な雰囲気がよく似てるよなあ、とにかく高く、より高く、上へ、より上という感じが似ているのです。このためGGIは、この広告に掲載されている建物を設計した建築家さんは、きっとブリューゲルの絵のことが頭にあったのに違いないと勝手に思い込むことにしました。
今日の写真は広告に掲載されていた建物の写真を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧になり、ブリューゲルさんの絵とくらべてみてくださいませ
もちろん広告に掲載されている建物はバベルの塔であるはずはありませぬ、バベルの塔であるはずはないよなあ、でもこの建物いったい何なのだろうとしばし眺めておりました。
広告の建物、同じ形をした小さな建物の集合体のようでもありますので、そうかあ、一つ一つの建物は大きな墓碑、墓石に見えないこともないよなあ、そうだ、これはお金持ちさんたち専用の超高級分譲墓地かもしれないなあ・・・そうだよなあ、お墓をつくるならできるだけ大きくできるだけ天にちかく、これはバベルの塔とおなじ発想だよなあ・・・
でもおかしいなあ、ひとつひとつの建物には窓のようなものがついているなあ、などと考えながら、写真の下にある説明文に目をやりましたら、1DKでおいくら、3LDKで5900万円となにがし、などと書いてあります・・・なんだあ、そうかあ、お墓ではないのだ、これはオクションではないにしても高級マンションの類なのだと納得して、さらに説明を読んでいきましたら、マンションの代金以外にもいろいろ大金がいるもよう、結局はお金持ち向けの高級老人ホームの宣伝であることが判明いたしました・・・そうかあ、老人ホームだからより天国に近くのほうがお得ですよというわけなんだあ・・・
そうかあ、これ、老人ホームなのかあ・・・でもなあ、何だか天国に近い巨大な豪華墓地を連想させるような高級なる老人ホーム・・・強固な城塞のように外の世界から隔絶された、緩慢な死が用意されている高級老人収容施設に見えないこともないよなあ・・・
GGIにはこの広告に示されいるような大金、あるはずはないのですが、でもおカネがいくらあっても、なくても、緩慢な死が用意されている高級老人収容施設に見えないこともないこのようなところで暮らすなんて御免こうむりたいなあ、本物のバベルの塔ならば一度住んでみてもいいけどなあ、でもバベルの塔って眺めがいいだけですぐに退屈してしまうかもしれないなあ、などとあれこれ愚考・・・
そこで久しぶりに脳内超テレパシー電話で神さまと話してみました
神さま、人間はもう高さ643メートルの「スカイツリー」なるものを東京に建ててしまったのですから、もうそろそろ反省なさってバベルの塔を建設することお許しになってはいかがですか?バベルの塔が完成したら私どもが住まわせていだきますから・・・それにアラブの方には800メートル超の高さのビルがすでに建設されているということでもありますし・・・また、世の中にはすでに「ゾウゲの塔」なるももの存在しておりますし・・・・
GGIよ、何をたわけたことを言うておるのだ。私の辞書には「反省」などという愚かなる言葉はないのだ。それに東京に人間どもが建てたのは「ツリー」であって塔ではない。ツリーなんかどうでもいいのだ、たかだか木に過ぎないではないか。それに高層ビルなどというものは金もうけのためのハコものにすぎん。しかし塔はダメだ、建ててはならぬ、塔なるものは本来宗教的な神聖なる建築物なのだ、ハコものなんかではない!、三重塔とか五重塔とかが大切にされているのも、本来は神聖なる宗教的な建築物だからなのだ
でも神さま、塔と申しましても、ちかころは東京タワーとか京都タワーとか神戸ポートタワーとか、それにタワービルとかいろいろございますよ、
何を言うておるか、あんなものはガラクタ、ただのカネ目当ての観光施設に過ぎん、あんなものと一緒にするはアホの証拠だ
でも、神さま、塔は英語でタワーでしょう?だからバベルの塔はバベル・タワーと言うのでしょう?バベル・タワーとたとえば東京タワーとはいったいどこが違うのですか?
バカたれ、バベルの塔は英語では正確には The Tower of Babelというのだ。このTHEが大切なのだ、これはそんじょそこらあるタワーではない、世界で唯一の高貴なるタワーであるぞよと言う意味なのや、わかったか!冠詞の使い方をしっかりベンキョーしなさい
そうですかあ・・・どうもよく分かりませんねえ、神さまって、あんがい素直でないですね、ヘリクツばかりこねて、往生際が悪いですねえ・・・
こら!神に向かって「往生際が悪い」などとぬかすとは何事や、私が往生することはあり得ないのだ、このバチあたり、許せん、私はいま忙しいのだ、サッサと消え失せなさい!
は~い、ではまたお暇なときにでも・・・
ムリムリムリ、私は最近はプーチンに毎晩電話して説教したり彼の悩みを聞いたり、「ウクライナの不都合の真実」について研究したり、当面はウクライナやなんやかやで忙しいのだ!
わかりました、でも、またお電話しますよ!
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・
グッドナイト・グッドラック!
メガネをかけていなかったので何の写真かよく分りませんした。そこでメガネをかけてもう一度眺めてみましたら・・・
何とバベルの塔の写真だったのです!
これはまさに現代のバベルの塔だ、ついに人類の願望、バベルの塔が出現したのだ!
バベルの塔というのは旧約聖書に記されている伝説上の大建築物であることはご存知でありませう。 ノアの大洪水ののち、人類が天に達するほどの高い塔を建てようとしたのですが、出過ぎたことをするなと神さまがお怒りになって、それまでは一つしかなかった人間の言葉を混乱させて互いの言葉が通じないようにしてしまいました。そのため、人々は工事を続けることをあきらめて、各地に散っていったとされています。
無信仰なるGGIは、勝手な神さまだなあ、天まで届くような建物なんて建てられるはずがないのだから好きなようにさせておけばよかったんだ、それなのに、神さまが気まぐれに腹をたてたりしたおかげで以後人類は語学に苦労するようなハメになってしまったではありませんか、神さま少しは反省なさってはいかがですか・・・などと思ったりいたします
かような事情でバベルの塔は実在しないのですが、何人か西洋の画家が未完成のバベルの塔の姿を絵に描いています。そのなかでもよく知られているのはフランドルの画家、ブリューゲルさんが16世紀半ばに描いた作品です。
GGIは新聞の広告写真を目にして、すぐにブリューゲルさんの絵を連想してしまったのです。形状は多少異なるけれど全体的な雰囲気がよく似てるよなあ、とにかく高く、より高く、上へ、より上という感じが似ているのです。このためGGIは、この広告に掲載されている建物を設計した建築家さんは、きっとブリューゲルの絵のことが頭にあったのに違いないと勝手に思い込むことにしました。
今日の写真は広告に掲載されていた建物の写真を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧になり、ブリューゲルさんの絵とくらべてみてくださいませ
もちろん広告に掲載されている建物はバベルの塔であるはずはありませぬ、バベルの塔であるはずはないよなあ、でもこの建物いったい何なのだろうとしばし眺めておりました。
広告の建物、同じ形をした小さな建物の集合体のようでもありますので、そうかあ、一つ一つの建物は大きな墓碑、墓石に見えないこともないよなあ、そうだ、これはお金持ちさんたち専用の超高級分譲墓地かもしれないなあ・・・そうだよなあ、お墓をつくるならできるだけ大きくできるだけ天にちかく、これはバベルの塔とおなじ発想だよなあ・・・
でもおかしいなあ、ひとつひとつの建物には窓のようなものがついているなあ、などと考えながら、写真の下にある説明文に目をやりましたら、1DKでおいくら、3LDKで5900万円となにがし、などと書いてあります・・・なんだあ、そうかあ、お墓ではないのだ、これはオクションではないにしても高級マンションの類なのだと納得して、さらに説明を読んでいきましたら、マンションの代金以外にもいろいろ大金がいるもよう、結局はお金持ち向けの高級老人ホームの宣伝であることが判明いたしました・・・そうかあ、老人ホームだからより天国に近くのほうがお得ですよというわけなんだあ・・・
そうかあ、これ、老人ホームなのかあ・・・でもなあ、何だか天国に近い巨大な豪華墓地を連想させるような高級なる老人ホーム・・・強固な城塞のように外の世界から隔絶された、緩慢な死が用意されている高級老人収容施設に見えないこともないよなあ・・・
GGIにはこの広告に示されいるような大金、あるはずはないのですが、でもおカネがいくらあっても、なくても、緩慢な死が用意されている高級老人収容施設に見えないこともないこのようなところで暮らすなんて御免こうむりたいなあ、本物のバベルの塔ならば一度住んでみてもいいけどなあ、でもバベルの塔って眺めがいいだけですぐに退屈してしまうかもしれないなあ、などとあれこれ愚考・・・
そこで久しぶりに脳内超テレパシー電話で神さまと話してみました
神さま、人間はもう高さ643メートルの「スカイツリー」なるものを東京に建ててしまったのですから、もうそろそろ反省なさってバベルの塔を建設することお許しになってはいかがですか?バベルの塔が完成したら私どもが住まわせていだきますから・・・それにアラブの方には800メートル超の高さのビルがすでに建設されているということでもありますし・・・また、世の中にはすでに「ゾウゲの塔」なるももの存在しておりますし・・・・
GGIよ、何をたわけたことを言うておるのだ。私の辞書には「反省」などという愚かなる言葉はないのだ。それに東京に人間どもが建てたのは「ツリー」であって塔ではない。ツリーなんかどうでもいいのだ、たかだか木に過ぎないではないか。それに高層ビルなどというものは金もうけのためのハコものにすぎん。しかし塔はダメだ、建ててはならぬ、塔なるものは本来宗教的な神聖なる建築物なのだ、ハコものなんかではない!、三重塔とか五重塔とかが大切にされているのも、本来は神聖なる宗教的な建築物だからなのだ
でも神さま、塔と申しましても、ちかころは東京タワーとか京都タワーとか神戸ポートタワーとか、それにタワービルとかいろいろございますよ、
何を言うておるか、あんなものはガラクタ、ただのカネ目当ての観光施設に過ぎん、あんなものと一緒にするはアホの証拠だ
でも、神さま、塔は英語でタワーでしょう?だからバベルの塔はバベル・タワーと言うのでしょう?バベル・タワーとたとえば東京タワーとはいったいどこが違うのですか?
バカたれ、バベルの塔は英語では正確には The Tower of Babelというのだ。このTHEが大切なのだ、これはそんじょそこらあるタワーではない、世界で唯一の高貴なるタワーであるぞよと言う意味なのや、わかったか!冠詞の使い方をしっかりベンキョーしなさい
そうですかあ・・・どうもよく分かりませんねえ、神さまって、あんがい素直でないですね、ヘリクツばかりこねて、往生際が悪いですねえ・・・
こら!神に向かって「往生際が悪い」などとぬかすとは何事や、私が往生することはあり得ないのだ、このバチあたり、許せん、私はいま忙しいのだ、サッサと消え失せなさい!
は~い、ではまたお暇なときにでも・・・
ムリムリムリ、私は最近はプーチンに毎晩電話して説教したり彼の悩みを聞いたり、「ウクライナの不都合の真実」について研究したり、当面はウクライナやなんやかやで忙しいのだ!
わかりました、でも、またお電話しますよ!
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・
グッドナイト・グッドラック!