UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

うわっ!バベルの塔だ!?・・・

2022-05-26 00:49:08 | 日記
某日の午前、まだオツムに霞がかかっていてパジャマ姿のままぼんやり朝刊を眺めておりましたら、大きな建物の写真が掲載されている広告が目にはいりました、なんかヘンな形の建物だなあ・・・

メガネをかけていなかったので何の写真かよく分りませんした。そこでメガネをかけてもう一度眺めてみましたら・・・

何とバベルの塔の写真だったのです!

これはまさに現代のバベルの塔だ、ついに人類の願望、バベルの塔が出現したのだ!

バベルの塔というのは旧約聖書に記されている伝説上の大建築物であることはご存知でありませう。 ノアの大洪水ののち、人類が天に達するほどの高い塔を建てようとしたのですが、出過ぎたことをするなと神さまがお怒りになって、それまでは一つしかなかった人間の言葉を混乱させて互いの言葉が通じないようにしてしまいました。そのため、人々は工事を続けることをあきらめて、各地に散っていったとされています。

無信仰なるGGIは、勝手な神さまだなあ、天まで届くような建物なんて建てられるはずがないのだから好きなようにさせておけばよかったんだ、それなのに、神さまが気まぐれに腹をたてたりしたおかげで以後人類は語学に苦労するようなハメになってしまったではありませんか、神さま少しは反省なさってはいかがですか・・・などと思ったりいたします

かような事情でバベルの塔は実在しないのですが、何人か西洋の画家が未完成のバベルの塔の姿を絵に描いています。そのなかでもよく知られているのはフランドルの画家、ブリューゲルさんが16世紀半ばに描いた作品です。

GGIは新聞の広告写真を目にして、すぐにブリューゲルさんの絵を連想してしまったのです。形状は多少異なるけれど全体的な雰囲気がよく似てるよなあ、とにかく高く、より高く、上へ、より上という感じが似ているのです。このためGGIは、この広告に掲載されている建物を設計した建築家さんは、きっとブリューゲルの絵のことが頭にあったのに違いないと勝手に思い込むことにしました。

今日の写真は広告に掲載されていた建物の写真を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧になり、ブリューゲルさんの絵とくらべてみてくださいませ

もちろん広告に掲載されている建物はバベルの塔であるはずはありませぬ、バベルの塔であるはずはないよなあ、でもこの建物いったい何なのだろうとしばし眺めておりました。

広告の建物、同じ形をした小さな建物の集合体のようでもありますので、そうかあ、一つ一つの建物は大きな墓碑、墓石に見えないこともないよなあ、そうだ、これはお金持ちさんたち専用の超高級分譲墓地かもしれないなあ・・・そうだよなあ、お墓をつくるならできるだけ大きくできるだけ天にちかく、これはバベルの塔とおなじ発想だよなあ・・・

でもおかしいなあ、ひとつひとつの建物には窓のようなものがついているなあ、などと考えながら、写真の下にある説明文に目をやりましたら、1DKでおいくら、3LDKで5900万円となにがし、などと書いてあります・・・なんだあ、そうかあ、お墓ではないのだ、これはオクションではないにしても高級マンションの類なのだと納得して、さらに説明を読んでいきましたら、マンションの代金以外にもいろいろ大金がいるもよう、結局はお金持ち向けの高級老人ホームの宣伝であることが判明いたしました・・・そうかあ、老人ホームだからより天国に近くのほうがお得ですよというわけなんだあ・・・

そうかあ、これ、老人ホームなのかあ・・・でもなあ、何だか天国に近い巨大な豪華墓地を連想させるような高級なる老人ホーム・・・強固な城塞のように外の世界から隔絶された、緩慢な死が用意されている高級老人収容施設に見えないこともないよなあ・・・

GGIにはこの広告に示されいるような大金、あるはずはないのですが、でもおカネがいくらあっても、なくても、緩慢な死が用意されている高級老人収容施設に見えないこともないこのようなところで暮らすなんて御免こうむりたいなあ、本物のバベルの塔ならば一度住んでみてもいいけどなあ、でもバベルの塔って眺めがいいだけですぐに退屈してしまうかもしれないなあ、などとあれこれ愚考・・・

そこで久しぶりに脳内超テレパシー電話で神さまと話してみました

神さま、人間はもう高さ643メートルの「スカイツリー」なるものを東京に建ててしまったのですから、もうそろそろ反省なさってバベルの塔を建設することお許しになってはいかがですか?バベルの塔が完成したら私どもが住まわせていだきますから・・・それにアラブの方には800メートル超の高さのビルがすでに建設されているということでもありますし・・・また、世の中にはすでに「ゾウゲの塔」なるももの存在しておりますし・・・・

GGIよ、何をたわけたことを言うておるのだ。私の辞書には「反省」などという愚かなる言葉はないのだ。それに東京に人間どもが建てたのは「ツリー」であって塔ではない。ツリーなんかどうでもいいのだ、たかだか木に過ぎないではないか。それに高層ビルなどというものは金もうけのためのハコものにすぎん。しかし塔はダメだ、建ててはならぬ、塔なるものは本来宗教的な神聖なる建築物なのだ、ハコものなんかではない!、三重塔とか五重塔とかが大切にされているのも、本来は神聖なる宗教的な建築物だからなのだ

でも神さま、塔と申しましても、ちかころは東京タワーとか京都タワーとか神戸ポートタワーとか、それにタワービルとかいろいろございますよ、

何を言うておるか、あんなものはガラクタ、ただのカネ目当ての観光施設に過ぎん、あんなものと一緒にするはアホの証拠だ

でも、神さま、塔は英語でタワーでしょう?だからバベルの塔はバベル・タワーと言うのでしょう?バベル・タワーとたとえば東京タワーとはいったいどこが違うのですか?

バカたれ、バベルの塔は英語では正確には The Tower of Babelというのだ。このTHEが大切なのだ、これはそんじょそこらあるタワーではない、世界で唯一の高貴なるタワーであるぞよと言う意味なのや、わかったか!冠詞の使い方をしっかりベンキョーしなさい


そうですかあ・・・どうもよく分かりませんねえ、神さまって、あんがい素直でないですね、ヘリクツばかりこねて、往生際が悪いですねえ・・・

こら!神に向かって「往生際が悪い」などとぬかすとは何事や、私が往生することはあり得ないのだ、このバチあたり、許せん、私はいま忙しいのだ、サッサと消え失せなさい!

は~い、ではまたお暇なときにでも・・・

ムリムリムリ、私は最近はプーチンに毎晩電話して説教したり彼の悩みを聞いたり、「ウクライナの不都合の真実」について研究したり、当面はウクライナやなんやかやで忙しいのだ!

わかりました、でも、またお電話しますよ!

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

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緑のトンネルを抜けると六車線の大通りだった・・・

2022-05-23 00:01:26 | 日記
四月から五月にかけての日記に、ウクライナではなくわが庵のガーデンが草花さんたちの戦場と化し、まっ白な花ニラさん、米国大陸産の黄色いタンポポさん、青い花のツルニチニチソウさん、それに英国産ヒナギクであるイングリッシュ・デージーさんが激しい戦闘を展開したと書きました。

その後、五月に入って草花戦争は徐々に終息してきたなあと思っておりましたら、こんどは種々の雑草さんたちがグングンと音をたてながらだ日に日に大バッコ、大進軍、またたくまにガーデンを全面占拠、このため今やわが庵は小草原の小さな家と化してしまいました・・・

弱ったなあ、これから夏に向けて我が小草原はますます元気になるぞ、「夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡」などいうポエチックなものじゃないぞ・・・それに「八重葎茂れる宿のさびしきに人こそ見えね秋は来にけり」などと気取ったって、秋もそんな優雅なものじゃないぞ、秋になると盗人萩の実が毎年大豊作、わが庵を訪れる新聞配達さんや郵便配達さん、わが知人たち、相手かまわず誰にでもめったやたらにくっついて迷惑をかけるしなあ・・・もう、うんざりするなあ、ただただ無駄に老いるだけにの我が身にもうんざり、まったくわが人生、うんざり人生やなあ・・・

とウンザリ気分満杯でいましたら、昨日の昼前、わが知人が車でやってきました。

前回の日記に書きましたように昨日5月21日は、午後に近くの公共施設で死刑問題のドキュメンタリー映画の上映会を行うことにしていましたので、この知人は上映会に行く途中にわが庵に寄ったのかと思いました。そこで「おい、上映会に行くにはまだ早すぎるぞ、ちょっと上がっていくかあ」と言いましたら「それは分ってる、そうやなくて、上映会に行く前に早めに八重葎庵によって、雑草大殺戮作戦を実施することにしたんや」「君はプーチンか」「そうや、善意のプーチンや、他人の土地に侵攻して雑草退治や、覚悟しろ!」

「ハッハー、閣下、覚悟いたします」

まことにありがたきお言葉であります。テンノーさんの「お言葉」よりずっとありがたきお言葉です。世の中、このようなリッパなひとがいるのです。あの八重葎庵、そろそろ雑草満杯の季節や、だけどあのナマケ野郎、ただただ雑草を眺めてうんざしているだけやろなあ、そのうち雑草に足をとられて転倒して頭を強打、あの世往きという哀れなことにならんとも限らん、だからここはひとつオレが雑草退治してやるに限る、と、この知人はGGIのことを思いやってくれたのでありませう

この知人、三重県境に近い湖国の僻地の住人、もう廃車にしたほうがよさそうなオンボロ大型車に円盤式の雑草一挙撲滅マシーンを積んでやってきたのです。

彼が撲滅マシーンのスイッチを入れますと大きな円盤が音を立てて高速で回転、向かうところ敵なし、あっというまに雑草君たちの身はバッサバッサ、バラバラに切断され、累々たる屍が大地に散乱します。相手が人間であれば大虐殺の連続ということになり、国際的に大非難を受けることでありませう。しかしながら、草々さんたちの場合はそうではありませぬ。愚かなる戦による無駄死というあけではありませぬ、除草マシーンでなぎ倒された草々の屍は環境を汚染したりすることはなく、やがて徐々に朽ちて大地へと還り、翌年あらたに生えてくる草々が育つための養分と化するのです。つまり草々さんたちの命は輪廻転生のお手本なのです。

今日の写真は雑草の大虐殺の後に出現した清々しきわがガーデンの様子を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧になってくださいませ

清々しきガーデンの様子を眺めておりましたら、今年もわがガーデンが誇る「緑のトンネル」が見事に姿を現していることに気づきました。毎年、新緑の季節になりますと木々の緑がグングンと成長、緑のトンネルが形成されるに至るのです。

ただし、「トンネルを抜けると雪国であった」というわけではありませぬ。トンネルを抜けると六車線の大通りだった・・・何アホなこと言うてるのや、トンネルがなくても六車線の大通りやないか、とおっしゃる方はポエチックでありませぬ。そのような方はサッサと地獄に堕ちなさい。トンネルがあればこそ、その向こうに何があるだろうと誰もがポエチックな気分になるのです!

それにです、この緑のトンネル、単にポエチックなのではありませぬ。GGIの生活にとても役立っているのです。と申しますのは、この六車線の幹線道路、近くに交差点があるせいもあった自動車の排気ガスつまり地球温暖化の元凶である炭酸ガスで常に満ち満ちているのです。でも、この大通りの悪しき炭酸ガスがわが庵の方へ向けて緑のトンネルを抜けようといたしますと、トンネルの緑さんたちが炭酸ガスを吸収してしまうのです。つまり、この緑のトンネル、ポエチックな存在であるだけではなく、今大問題の地球温暖化への対策として大きく貢献しているのです。この緑のトンネルのおかげで、そして雑草大虐殺名人のわが知人のお蔭で、GGIは今日もさわやかなる一日を過ごすことができるのです。まことに大感謝でございます

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

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宣伝:ドキュメンタリー映画「望むのは死刑ですかⅡ:オウム大執行と私」上映会

2022-05-18 13:02:21 | 日記
《ドキュメンタリー映画「望むのは死刑ですかⅡ:オウム大執行と私」上映会》

開催日時:今週末の5月21日(土)午後2時。関西で初の上映です。
開催場所:大津市生涯学習センター(TEL:077-527-0025)4階:視聴覚室 
予約不要 / ただし要500円とマスク / 上映後、監督によるトークあり

今日はまったくの宣伝です。今日の写真はPR用のチラシを撮ったものです。クリックしてご覧になってください

GGIは6年前の12月に知人たちと協力して死刑問題をテーマとした「望むのは死刑ですか:考え悩む世論」と題されたドキュメンタリー映画(監督:長沢洋/製作Institute for Criminal Policy Research 2015年)の上映会を行いましたが、このたびはこの作品の続編とも言うべきドキュメンタリー映画「望むのは死刑ですかⅡ-オウム大執行と私」(製作・監督:長塚洋 2021年)の上映会を行います。

前作は、東京都内の会場に集まった互いに初対面である一般の市民135人が、弁護士や専門家による死刑制度についての説明や犯罪被害者の遺族などの話を聞いたのち、死刑制度の是非について意見を自由に述べあう様子を記録したものでしたが、今回の作品は四年前の2018年7月に上川陽子法相(当時)の命によりオウム真理教事件の関係者13人に対して一挙に死刑が執行されたのを機会に製作されたものです。

この「大量処刑」とも言うべき死刑執行はこれまでに日本の社会が経験したことのないものでした。この一点の死刑執行は、執行直後に行われた世論調査で死刑に賛成する人々の割合が80%台から60%台にまで大きく減少するほど私たちに強い衝撃をもたらしました。

この執行からひと月を経ない2018年8月、前作の「望むのは死刑ですか:考え悩む世論」の上映後に、オウム事件に様々な立場で関わってこられた方々に、オウム事件と死刑問題について現在の思いを語ってもらい、死刑問題について考えるという内容のイベントが催されました。今回の作品はこのイベントの様子を記録したものです。オウム事件と死刑問題について話をされたのは以下の方々です。

・永岡英子さん(オウム真理教家族の会)
 オウム教団から子供を取り戻そうとする親たちで会を結成して30年、夫は猛毒で襲撃され障害者に。子どもたちの一部が加害者となり遂には死刑になるという痛みを背負いつつ今も活動を行っています。
・小川原優之さん(浅原彰晃被告の元弁護人)
 オウム教祖・浅原彰晃こと松本智津夫被告(当時)の弁護団12人のひとり。社会の処罰感情が吹き荒れるなか、複数の殺人事件を含むいくつもの犯罪について8年にわたる裁判(一審)で弁護人を務めました。その後は死刑制度と深く向きあい、現在は日弁連の死刑廃止実現本部事務局長。
・岡田尚さん(被害者の坂本堤弁護士の同僚)
 法律事務所で後輩だった坂本弁護士に、娘をオウム教団から取り戻したいと願うある親からの相談を紹介しました。その後、オウム問題に取り組んだ坂本弁護士と妻と幼い子供が失踪(1989年に殺害されていたことが後に判明)したのを機に、オウムと対峙し続けてきました。坂本一家の遺族に寄り添ってきた代表的な存在であり、それまでは死刑反対派でしたがオウム事件に取り組むなかで死刑制度の是非について苦悩を深め考え続けています。
・滝本太郎さん(オウム事件被害者、脱カルト活動家)
坂本弁護士の友人であった弁護士。坂本弁護士と家族の失踪を機にオウムとの闘いに全力を尽くし、訴訟や信者の脱会に今も取り組んでいます。自らもサリンガスなどで何度も命を狙われたことがあり、教祖・浅原彰晃にだけ死刑執行をと強く主張してきました。

このたびの上映会、どなたでもご覧いただけます。死刑制度は必要と考える方にとっても、反対の方にとっても、死刑問題に関心をお持ちの方であれば一見に値する作品ではないかと思います。みなさんのお出でをお待ちしております。新聞記者のみなさんも来場され、死刑問題についてしっかり勉強なさってください。

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

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沖縄返還50周年を前に慇懃無礼なる沖縄防衛局からの手紙

2022-05-15 15:20:40 | 日記
今日5月15日は沖縄本土復帰から50年にあたりますので、ちょっぴり沖縄あるいはオキナワについての話を記すことにいたします。面白い話ではありませぬが、よろしければおつきあいください

前回の日記に去る5月10日にわが御生誕を祝うなかなかユニークなバースデーカードが賢妹から送られてきたことを記しましたが、12日に手紙がもう一通とどきました。誰かからの誕生祝かなあ、結構なことであることよなあ、それにしては配達証明というハンコが押されているなんてヘンだなあ・・・などと考えながら送り主は誰であろうと封筒に記されている送り主を見ましたら「沖縄防衛局管理部施設取得第一課用地調整室:電話 098 (921) 8131・・・」

今日の写真は沖縄防衛局からの手紙の表書きを撮ったものです。面白くも何ともありませぬがよろしければクリックしてご覧くださいませ

今年の5月15日は沖縄の本土復帰から50年にあたりますので、その関連で沖縄防衛局さんからのご挨拶かと思ったのですが、そんなことはあり得ませぬ。送り主の管理部施設取得課というのは要するに市民が沖縄に有している土地を米軍基地用地として供するために、土地を貸したくないという不心得な地主から無理やりに借り上げることを専門の仕事とする部門です。

以前の日記に何度か書いているのですが、GGIは沖縄復帰の数年後から長きにわたり沖縄の普天間飛行場と称されている基地のなかにほんのチョッピリ土地を保有しております(一坪あるとされているのですが、実際には腰を下ろすことができる程度すなわちハンカチ一枚程度の広さ)。GGIは若干の義理で偶然この土地を所有することになっただけであり、強固なる、日本政府に唾するような反対の意思を抱いているというわけではありませぬ。

が、しかし、米軍基地の用地として貸すことは日本国憲法の崇高なる精神に反しており、また世界平和のためにもなりませんので、あなたがこの土地を借りたいとおっしゃる場合はともかくとして、GGIはこの土地を基地の用地として貸すつもりはありませぬ。このため毎年(数年に1回かな?)、いまごろになりますと沖縄防衛局から、土地を無理やり借り上げるための手続き、すなわち米軍基地のために土地を強制収容するための手続きに関する一連の書類が送られてきて、手続きに応じるよう求められます。

この郵便物はその第一弾です。GGIは沖縄のどこに我が土地があるのか正確には知らないのですが、この文書によれば「沖縄県宜野湾市字大謝名東原」ということになっております

まず、この手紙、失礼なのは発信人として記されているのはお役所での肩書(すなわち「沖縄防衛局長」)だけであり、発信人の氏名は記されておりませぬ。まことに礼儀知らず、それに公印も押されておりませぬ。これでは公文書の体を成しておりませぬ。つまり、これでは誰かが勝手に作ることができる文書、つまりニセ文書の類と見なされても仕方がありませぬ。こんな怪しげな文書は無視されても文句が言えないでありませう。

この文書、「立ち合い要請について」と題されています。米軍基地用に市民の土地を借り上げるための米軍用の土地の強制収容に関する特別措置法の規定に基づき、借り上げる予定の土地に関する調書と物件調書なるものを作成するので、下記の通り立ち合い場所と日時を指定するので、立ち合って署名捺印するよう依頼する、という意味のことが記されています。

なぜこのような手続きが必要なのかは土地収用法で明確に規定されています。このため次のページに土地収容法(第36条)の規定が記されています。それによりますと、土地を収用しようとする場合は、地方防衛局長は調書を作成しなければならず、その際、土地所有者あるいはその代理人を立ち会せたうえ、調書に署名捺印させなけばならないとされています。つまり地主に当該の土地に関する調書を認めさせる義務が防衛局にあるのです。

これらの説明を読んで、そうかあ、それならば、貸すつもりはないから立ち合いや署名捺印をしなければ沖縄防衛局はわが貴重なる土地を借りることはできないことになるなあとひと安心いたしました。地主の署名捺印が義務化されているのだから、なかなか公正な規定であるなあと感心したのであります、

が、世の中そうは甘くありませぬ・・・・次のぺージに示されている「留意事項」なるものを目にして・・・あきれると申しますか、何というインチキ、絶句することを迫られました

留意事項の3番目に「指定する日時に立ち合いができない(注:代理人による立ち合いは可)場合においては、貴殿の立ち合いができなかったものとして爾後の手続きを進めることにいたしますので、ご了承ください」と書かれているのです。

これはどういうこっちゃ!地主を立ち合わせ署名捺印させなければならないと規定されているのやから、立ち合わなければその後の手続きを進めることは許されないはずじゃないか!それなのに、立ち合いがなくても「爾後の手続き」を進めるとは何事や!(注:爾後は「事後」すなわちその後の意味)、そんなことが許されるなら防衛局が調書を作成することなんかまったく意味がないではないか!そんなことしたら土地収用法に違反、明らかに法律違反やないか、ふざけるな!こんなインチキなやり方、とうてい「ご了承」することはできませぬ

と言いたいのでありますが、市民の土地を防衛局が強制収容する際の事の進め方は万事このやりかたなのです。手続きの過程でいかに反対しようとも、あるいは防衛局からの要請などに応じなくても、すべてにおいて粛々と、「爾後、つまりその後に用意している手続きをすすめる」のです。そうすることにより、防衛局は厳正かつ公正に法律の規定に従って、なんら法律に触れることなく完全に合法的に市民の土地を強制収容したことにするのです。土地の強制収容に関して我々役所にはまったく瑕疵はないと胸を張るのです。このような一方的なやり方は「強権」でなく何でありませうか・・

しかしながら、上記のように土地の強制収容に無事成功しても、防衛局は最終的に土地の「借り賃」を地主に支払わなければなりません。そうでなければ合法的な強制収容の手続きが完了したことにはならないからです。ですから、以前は、すべての手続きが終わりますと防衛局は「借り賃」に相当する金額を日銀那覇支店に供託して、「欲しければ日銀那覇支店まで受け取りに来い」と地主に知らせてきていました。でも、最近は日銀へ供託するのではなく地主に借り賃を直接現金で送ってくるようになっています。

これは、供託しても地主が日銀に取りに来ない場合、強制収容の手続きは完了したことにならないかもしれない、つまり地主にイチャモンをつけられるかもしれないと防衛局が考えたためではないかと思われます。現金を送り、それが受け取り拒否で返送されてこない限りは、地主が借り賃を受け取ったことになり、そのことにより強制収容の手続きが完全に終わったことになると考えたのでありませう・・・・

しかし、郵便配達に携わる人は手間がかかって大変です。中身はわずかなおカネなのに(GGIの場合は数百円だったかなあ・・・)受取人に署名を求めるだけでなく、本人であることを示す身分証明的なものの提示を求め、免許証、保険証、パスポートなどにおける番号などをメモして記録に留めなければならないからです。わずかな金にかなりの手間ですので、配達員さんが気の毒でなりません・・・この現金書留を地主に届ける郵便配達員さんのご苦労ぶりについては2019年6月8日の日記に詳しく記しておりますのでよろしければご覧ください。

今日は細々したタイクツなわずか数百円のミミッチイ話になってしまいましたが、まことに残念なことに、沖縄返還後も長々と続けられてきた沖縄の米軍基地のための土地の強制収容は、米国に忖度するしか能がないわが政府によりこれからも延々と続けられることでありませう。外国の軍隊のために国民が私有している土地を無理やり借り上げることを延々と続ける国・・・これはどう見てもまともな国とは言えませぬ、でもこの異常なる状態あるいは常態に私たちは慣れっこになってしまっています・・・

普天間基地の移転先とされている辺野古の米軍基地の建設工事は、政府が全国から機動隊員を動員して強行しているものの基地に予定される土地(海)はタヌキの泥船のように地盤極めて軟弱、果たしていつ完成するのか先行きはまったく不透明・・・結局いつまでたっても完成しないのではないか、つまり普天間基地内にあるGGIサマの土地もいつまで経っても戻ってこないのではないか・・・というのが今日の結論ならぬ結論でございます

「沖縄返還から50年」と申しますが、未だに思い基地の負担にあえぐオキナワのことを思うならば、正確には「沖縄を返還させそこなってから50年」と言うべきでありませう。メディア諸氏よ、これからは「沖縄返還」という事実と異なる不正確な言葉を使うことを止め、「沖縄返還もどき」あるいは「沖縄手抜き返還」、「沖縄返還詐欺」などと正確に表現することに努めるよう、一坪ならぬハンカチ一枚地主のひとりとして強く切に切に希望します。

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

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バースデーカード最優秀賞!あるいは「全国からお誕生日おめでとう!」カード

2022-05-11 22:41:04 | 日記
むかしから五月生まれに悪人なしと申しますが、かくいうGGIは5月生まれ、昨日5月10日に御生誕いたしました

月日の経つのも夢のうち、後期高齢者も徐々に末期に入りつつあり、めでたくもなんともないのですが、わが賢妹からバースデーカードが届きました。まことに感謝であります

このバースデーカードは「日本全国からお誕生日おめでとう!」と銘打たれております。今日の写真はこのカードを撮ったものです。全国地図が示されており、各都道府県の名産品や名物のイラストが地図の上に示されています。よろしければ、ぜひクリックしてご覧になってください

これだけならば、なんだ、これは・・・面白くも何ともない、どこが最優秀なのだと思われることでありませう。ところがそうではないのです、各名物や名産のイラストが描かれている部分をめくりますと、名物や名産品の名前を読みこんだ誕生日を祝うフレーズが現れるのです。そして、このフレーズが何とも笑ってしまうと申しますか、苦笑してしまうと申しますか・・・ただし、カードの送り主はこれらのフレーズを知ることはできませぬ。これがこのバースデーカードのさらなる優れた点でございます(お行儀のわるいひとはこのカードを送る前にイラストの部分をめくって内容を知ることができないわけではないのですが・・・)

たとえば青森県の場合、リンゴの絵をめくりますとお祝いの言葉として「運気がアップル!」というフレーズが現れます。以下に各都道府県の誕生祝の言葉を紹介しておきます

県名  名物・名産品    誕生祝の言葉
北海道 トウモロコシ    さいコーンに楽しい毎日を!
岩手  わんこそば     しあわせおかわり!
秋田  きりたんぽ     うれしいサプライズにどっきりたんぽ
山形  ラ・フランス    あなたの魅力に ふラ・フランス
宮城  牛タン       おタンじょうび おめでとう!
福島  桃         これからモ、モっとハッピー
新潟  米         お祝いの気持ちをコメて・・
栃木  イチゴ       イチゴいちえを大切に
群馬  こんにゃく     あせらず のんびり いこ~んにゃく
埼玉  草加せんべい    どんなに感謝してもたりませんべい
富山  ホタルイカ     この一年もイ~カんじ
石川  輪島塗      わんダフルなことがありますように
静岡  茶        あたらしいことにチャれんじ!
福井  カニ       たしカニいい年になるよ!
岐阜  鵜飼       つうかいなこと あるといいね
愛知  みそカツ     勝負にカツ!
滋賀 信楽焼      しがらっきーな一年を!
京都 舞妓       福がまいこむ!
三重 真珠       いつもあなたをしんじゅています
奈良 シカ       いいことシカない!
和歌山 パンダ     うれしいこと いっパンダ
大阪 たこ焼き     しあわせ タコさんありますように
兵庫 神戸ビーフ    笑顔がステーキ!
鳥取 ナシ       言うことナシの一年!
島根 しじみ      シミジミいいこと ありますように
岡山 マスカット    元気でいマスカット?
広島 レモン      がんばレモ~ン!
山口 フグ       夢がフグらむ!
香川 うどん      うどんどん ハッピーになるよ!
愛媛 ミカン      たまにはゆっくりやすミカン
徳島 鳴門の渦潮    楽しい予定にうずうず♪
高知 カツオのたたき  カツドオ的にすごそう
福岡 大宰府天満宮   これからもなかよくしてくだざいふ
佐賀 有田焼      いいこといっぱいありたやき
長崎 カステラ     困ったときは私にまカステラ
大分 鶏天       うっとり、天にものぼる気持ちに
熊本 馬刺し      きっとウマくいくよ
宮崎 マンゴー     あなたは私のじマンゴー
鹿児島 焼酎      しょうっちゅう いいことありますように
沖縄  シーサー    この一年もたのシーサー♪

よくもまあ駄洒落ならぬ苦しき駄洒落の連発!このカードの作者の御努力に最高の敬意を表して脱帽!! (このカードをお作りになったのは(株)サンリオさんの優秀社員さんです)

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

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