UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

平成最後の大切な英語のお勉強・・・・

2019-04-30 01:46:24 | 日記
平静最後の日となりましたね。

明日からは、さあいよいよ新天皇イヤー開幕だといわんばかりに世の中いろいろ盛り上がり騒がしくなることでありませう。世の中が騒がしくなる前に今日は静かに平成最後のとても大切な英語の勉強をいたしたいと思います

GGIは英語については受験英語以上のことは何も知らないのですが、今日の先生役は不肖GGIでございます。生徒さんは大学を目指して受験勉強中の数人の高校生さんたちです。

先生:え~、みなさん、明日からは新元号とか世の中何やら浮かれている雰囲気が充満しておりますので、今日の授業は天皇さんにかかわる英語が教材です。

高校生のみなさんが天皇や天皇制についてにどの程度関心があるのかないのかはなかなか興味あるテーマですが・・・えっ、なんですか?天皇家の子供は大学に入るときちゃんと入学試験を受けるのかというのですか?さあ、どうですかねえ・・・入試を受けたけれど落ちたりしたら恥ずかしいだけはなく大騒ぎになるので、大学のほうはどんな点数でも合格したことにしてしまうのじゃないかなあ・・・えっ、私立ならともかく国公立の大学だとそんなことしたら不公平、問題になるじゃないかって・・・もう、そんなヘンなこと聞かないでください。まあその件はともかくとして、3月18日の毎日新聞は以下のようなニュースを報じていましたので、ここでその内容を紹介いたします。

《毎日新聞が16、17日に実施した全国世論調査で、象徴としての天皇の役割について「果たされている」とした回答は9割近くにのぼった。このうち「十分果たされている」との回答は20歳以上の全世代で6割を超え、40代と50代では7割超。支持政党別でみても、党中枢が天皇制に否定的な共産党支持層でも「十分果たされている」が6割を超えた。》

すごいですねえ!国民の9割が「天皇さん、ようやってはる!」ですよ。ところでこの記事に「天皇の役割」という言葉がありますね。何が天皇の役割であるか、人々がどのように考えでているかは様々ではないかと思うのですが、実は天皇の役割は法律的には以下のとおり日本国憲法において明確に規定されているのです。

第4条 天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。

第7条 天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。

国事行為の内容については第7条に十の項目が列挙されていますが、天皇の行為に関する規定で最も重要なのは第4条です。第4条の元の英文は以下のとおりです

The Emperor shall perform only such acts in matters of state as are provided for in the Constitution and he shall not have powers related to government.

生徒A君:先生、質問!日本の憲法やなのにどうして「元の英文」というものがあるのですか?

先生:グッドクエスチョンです、でもなあ、その事情を話しだすと長くなる・・・まあ、要するに世界の大国を相手に勝つ見込みゼロのアホな戦争を行って日本はコテンパンに連合国に敗けたので、いままでの憲法を捨てさせられて連合国が認める内容の新しい憲法を作ったということや、マッカーサーという当時天皇よりもずっと偉かった連合軍総司令官閣下のOKが必要なので現憲法の元となった英語の原文が存在しているというわけです

生徒B君:それならば日本は憲法を連合国からは押しつけられことになりませんか?

先生:君の質問もグッドクエスチョンやけれど、これも話すと長くなりすぎる。自分は愛国者やと自称する人たちの間にはそういう意見もあるようですが・・・まあ、簡単にいうと外面的には押し付けに見えるかもしれないけれど、当時日本の国会で圧倒的多数で堂々と可決されているから押しつけと決めつけるのは一面的すぎる、それに当時のマッカーサー大元帥閣下、国会が反対するなら直接国民投票にかけてもよいと自信たっぷりに言っていたぐらいやから、嫌なものを押し付けられたと言うのは誇張し過ぎ・・・でも、この話をしていると英語の授業進まんからこの話は今日はヤンぺということにします。

とにかく今日の英語の授業はこの憲法第4条の英文とその訳文である日本語についてです。ちょっと説明しておくと「国事行為」は英語ではmatters of state、この表現、エライ簡単な英語やなあと先生は拍子抜けしてしまいました。それに日本語で「権能」と記されている部分、英語では単にpowerと表現されているだけ。つまり「権能」などと言われると何やら意味不明のおどろおどろしい感じがするけど、要するに「権力」「権限」といった意味や。ここで君たちに質問、この第4条の条文、日本語の表現を元の英語と比較してみて、何か感じることはないかなあ?気が付いたことを何でもいいから言ってください

生徒A君:はい、先生。日本語の表現は平易であり簡潔に天皇の役割を説明しており、誰にでも理解できるのでとてもよくできていると思います

先生:確かに平易でわかりやすい、でも君はこの日本語の訳文、英語と比べてみて何か変だと感じたりしない?何か気づいた人、いませんか?

生徒B君:あの~、先生。この日本語、原文の英語を忠実には訳していないと思います。この訳文、だいたいは正しいかもしれませんが、英語の原文で二度も使われているshallという単語の意味がまったく訳されていません。これはどう考えてもおかしいと思います、誤訳、欠陥翻訳ではありませんか?

先生:君は結構カシコイなあ、ええところに気がついた。でも、これは誰でも英文と日本語をちゃんと比較すれば気がつくことや。じゃあ、君はこのshallの部分はどう訳したら正しいと思う?

生徒B君:ようわからんけど、このshallは何か義務みたいなことを意味しているのじゃないですか?このようにすべきだとか、このようにしなくてはいけないとか・・・

先生:なかなか君はいい線行ってる。shallという単語、簡単な単語のように思えるけれど結構意味が広くて正確に訳すのが難しいことがある。この単語、大きな辞書で調べると最後のほうに以下のような説明が書いてある

《文語》(法令、規則)・・・すべし、せよ、・・・と定める、するものとする。例文:The meetings of the council shall be public, 審議会は公開とする (小学館ランダムハウス英和大辞典)

ここにある「・・・するものとする」は法律や規則における定型的な表現であり、平易に表現すれば「・・・・しなければならない」という言う意味や。だからこの辞書の例文、「・・・公開とする」は「・・・公開しなければならない」と同じ意味。B君、君が憲法の日本語訳が誤訳やというのなら、今説明したことを頭に入れて訳してみてくれないか

B君:そんな難しいこと言わんといてください・・・あのですねえ、まあ・・・「天皇は
この憲法の定める国事に関する行為だけをするようにしなければならない、また彼は国政に
関する権限を有しているべきではない」かなあ

先生:まあ大体はそういう意味や、でも日本語してはなんかコナレが悪いなあ。誰かいまのB君の訳文をもっと自然な日本語に直してくれませんか

C君:ボクがやってみます。国事行為だけをするようにしなければならない、ということは
裏がえして言えば、国事行為以外はやったらあかんということになりますから・・・「天皇はこの憲法の定める国事に関する行為以外のことを行ってはならず、かつ天皇は国政に関する権限を有していてはならない」ということになるのじゃないですか?

先生:正解!「国事行為以外はやったらあかん」の部分は意訳であるから問題というのであればのであれば、たとえば「天皇は国事行為のみを行うべきものとする」でもエエかもしれん。

ところでさっきB君が憲法の訳文、誤訳と違うかと言っていたけど、そのことについてみ
んなどう思う?この英語の原文を訳した人は君たちのような高校生ではない、おそらく法律や法律英語に長けた政府や議会の関係者だろうから、誤訳なんかするはずがないと先生は思うのだけれど・・・・

A君:そうやなあ、ようわからんけれど、そんなプロが訳したのなら二度も使われている
shallという単語を見落とすとは考えられんなあ。だから、何らかの理由でわざとこの単語を無視したのとちがうでしょうか?つまりこれは故意の、恣意的な誤訳というか・・・

B君:なるほど、そうかもしれん。いや、きっとそうや。だって憲法のこの条文の日本語、「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない」という文章を、たとえば「天皇は、この憲法の定める国事行為以外を行ってはならず(あるいは「国事行為のみを行うべきものとし」)、国政に関する権限を有していてはならない」という訳文と比較すると、受ける印象はかなり異なるからなあ。

先生:どのように印象が異なるのですか?

B君:憲法の条文の日本語は単に天皇の役割についての簡潔な説明という印象しか受けませんが、shallの意味をしっかり捉えた訳文を読むと、憲法は天皇の行為に対しては非常に大きな制約を課している、がんじがらめといってもいいぐらい天皇の行為は制約されているという印象を受けます。いやこれは印象ではなく、英文を見る限り、天皇は事実として非常な制約を課されていることになります。だって、天皇よ、君は国事行為だけしかやったらあかん、ほかの余計なことはやらんとじっとしていろ、まして政治にかかわるようなことはしたらあかん、ということでしょう・・・

C君:僕もそう思います。だから、天皇制を命と思っている日本政府の関係者は知恵を絞って、天皇の行為は憲法によりがんじがらめに制約されているという事実をできるだけ曖昧にするために、このようなshall抜きの訳文を考え出したのではないでしょうか・・・したがって、これは恣意的な、本来の意味をねじ曲げた姑息きわまる誤訳ではないでせうか、先生、こんな悪質な誤訳を放置しておいていいのですか?

先生:う~ん、B君、君はほんまに賢い、おそらくその通りや、オレより賢い。でもなあ、彼らはなかなか悪賢いというか巧妙なな逃げ道を用意してるのや。

B君:どんな逃げ道ですか

先生:あのなあ、こんな意図的な大誤訳をしてケシカランとねじ込んだとするでしょう。そ
うすると開き直ってこういうのに決まってるのです。「オッサン、なにアホなこと言うてる
のや、法律の条文というものはすべからく、わざわざこれは義務ですなどと記さないでも、書かれていることはすべて義務か、あるいは権利を前提としたものや。だから、shallと書いてあるからといって、いちいち「・・・・しなければなりません」などとバカていねいに訳す必要はないのや。そんなことも知らずにド素人が何エラソーなこれは悪質な誤訳などと見当違いのこと言うてるのや」。

B君:役人と言うのはなかなかチエが回るのやなあ、ボクよりカシコイなあ・・・

先生:そのとおり。高級役人の原産地である東大法学部なんかにいくと、みんなチエが回るようになる。それにチエのある役人さんならば「あのですね、オッサン。憲法の元となった英文は確かに存在してはいるけれど英文のほうは憲法そのものではありませ~ん。日本国憲法の正規の条文はあくまでも日本語で記されたものだけなので~す。だから英語の原文は資料的価値を有していても法的には何の意味も価値もないので~す。だから恣意的な誤訳がどうのこうのいうのはまったくお門違いの話に過ぎませ~ん」などと言いださないとも限らん。

しかし、役人がどのようにヘリクツをこねようともこの憲法第4条の日本語は英文からの翻訳であることは事実や。だから、この誤訳もどきの訳文、誤訳でないとしても、少なくとも条文の日本語がきわめて不正確不適切な翻訳の結果であることは動かせない事実。これが英語の入試、英文和訳の問題の解答であったら間違いなく大幅な減点や!わかったか諸君!

C君:ワカリマシタ!ところで先生、天皇は被災地や戦跡の地などあっちこっちを訪問して評判がとても良いようですが、天皇のこのような行為は憲法4条に規定には含まれていないのではありませんか?憲法第4条に定められているもの以外の行為を行うことは果たして許されるのですか?

先生:あ~・・・その話は結構ややこしく厄介な問題を含んでいるので大切なことであるこ
とは分るのですが、今日は英語の授業なので、その話は回避いたしたい・・・

A君:先生、もう一つ質問!天皇はどうして憲法第4条により自分の行為に厳しい制約を課せられているのですか?

先生:それはなあ、きわめて重要な・・・まさに天皇制の核心を突く問題や。だけど、私は今日は英語の先生役でありますので答えを回避させていただきます・・・

A君、B君、C君:こらあ~センコー、回避ばっかりするなあ!卑怯者!クソッタレ、クタバレ!

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

今日の写真は懐かしきマッカーサー元帥閣下とわが元大元帥閣下の写真です。よろしければ
クリックしてご覧くださいませ

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ゼンソクでヒーヒーうなっている間にクスノキの葉っぱが入れ替わっていたの記・・・

2019-04-28 00:29:28 | 日記
四月の後半に入ってなんだかときおり喉のあたりヒューヒュー音がするなあ、これはちょっと要注意と思っておりましたら先週の水曜日の夜半、睡眠薬のアルコールを楽しんでおりましたとき、突然来ました、喘息の発作。

数年ぶりの激しい発作です、あわてて命綱の気管支を広げてくれる薬を喉の奥に噴霧しましたが時すでに遅し・・・しばし七転八倒・・・

身を横たえますと発作がより激しくなりますから、おちおち寝てはいられませぬ、それにどうしたわけでしょうか、激しい発作が続きますとオシッコにしょっちゅう行きたくなるのです、ハアハアゼーゼーとやっとの思いで肩で息をしながらお手洗いへの往復は難行苦行、一晩ろくに寝ることができませんでした

このため翌日の木曜日、ひたすら蟄居、日中でも、少し動き回ると息切れがいたします。アルコールは喉を刺激しますのでこの日は禁酒、それでも夜になるとまたしても激しい発作がときおり襲います、でも十分ではないものの昨夜と異なりなんとかねむることができました・・・

翌金曜日、この日、かなり発作は減ったのですが、まだまだ安心できません。このため某知人と約束していたランチはキャンセル。明日からは有史以来の大連休、連休中に命綱の気管支拡張薬を使い切ってしまったのでは死んでしまいます・・・たいした人生でないことはよくよく分かっておりますが、まだもう少しは生きていたい・・・神さま、オネガイ・・・

かようなしだいで、夕方、近くの診療所にカメのごとくノロノロと出かけてました。

血圧が若干上がっておりました、血中酸素が明らかに低下しておりました。お医者さん、聴診器を当てて「これはひどい、スゴイ音がしてますねえ」と妙に感心した様子、わざわざ聴診器なんか当てなくてもGGIの耳にはっきり気管支がヒューヒュー鳴る音が聞こえているのですから、聴診器を通してならさぞかし大きな音が響いていたことでありませう。お医者さんは今服用している(はず)の三種類の薬をしっかりのみなさいとのご命令のみ。忘れずになにより大切な命綱の気管支拡張の薬を所望、無事入手。さいわい夜になっても激しい発作が襲うことはなく、よく眠れました

そして昨日、朝遅く、やれやれ昨夜はよく眠れたなあと思って起き上がりましたら、突然激しい咳が連続、激しい咳が止まりませぬ。この咳につられて突然大発作が襲撃、あわてて気管支拡張剤を喉の奥に向けてシュッ・・・しばし鎮座ではなく、肩で息をしながら難行苦行・・・その後はたいしたことはなく、昨日からわがゼンソクしだいに沈静化しつつあります・・・

昨日は冷たい風が吹く寒い一日でしたが、夕方そろりと買い物にでましたら、わが庵の近くに屹立している大きな二本のクスノキ、根元に落ち葉がいっぱい散乱しておりました。なかなかリッパなの散乱振りであります

落ち葉さんの気前のよい散乱ぶりを眺めていましたら、何でも誰かのせいにする被害妄想名人のGGI、クスノキさんの葉っぱが元気よく散る勢いに刺激されて喘息の発作が生じたのではないかと思ってしまいました・・・

そうだ、きっとあのはっぱさんたちがわが喘息発作の引き金になったのだ、そして、葉っぱさんがすっかり散ってしまったのでわが喘息も沈静化したのだ・・・

今日の写真はこの枯葉さんたちを写真に撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ

クスノキは4月半ばから5月にかけて、古い葉っぱが落葉して、いれかわりに若葉が姿を現します。若葉に入れ替わったクスノキの姿もステキですが、季節外れの大量の落ち葉さんたちもステキです。

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

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驚愕の小学唱歌(その三):かつてもうひとつの「君が代」があった・・・

2019-04-26 01:19:48 | 日記
4月10日の日記に小学唱歌「蛍」(蛍の光)の隠された秘密について、また4月12日の日記にはおなじく小学唱歌「蝶々」の隠された秘密について、もっともらしいことを書きましたが、内容のほとんどは牧原憲夫氏の著作「日本近現代史②:民権と憲法」(岩波新書)からの丸写しでありました。

丸写しのついでに今日は「君が代」についての話を丸写ししておきます。

牧原氏の説明によれば、明治時代に作られた「唱歌」なるものは、維新により生まれ変わろうとする国家の下での「国民意識の創出」と「国民の育成」に深くかかわったものであるとされています。すなわち、新しい国家体制の下で日本国民のだれもが歌える歌「国楽」すなわちナショナル・ミュージックが必要であると考え、文部省が米国人ルーサー・ホワイティング・メーソン(ボストンの初等学校音楽監督)などの協力を得て、1982(明治15年)年から「小学唱歌集」の刊行をはじめたとされています。

牧原氏は「君が代」についても意外な事実を記しています。

《メーソンが(日本に)持ち込んだメロディーにはドイツ人移民が歌っていた民謡やボストンの教会で歌われていた讃美歌が多かった。たとえば「蛍」(蛍の光)は「オールド・ラング・ザイン」、「隅田川」は「ハンブルグ」、「春のやよひ」は「ハッピーランド」という讃美歌だった。また『小学唱歌集』の「君が代」は現在歌われている曲とは異なり、サミュエル・ウェッペがイギリスのグリークラブのために作った「グローリアス・アポロ」が原曲で、それがアメリカで讃美歌に採りいれられたという。
 アメリカの讃美歌の多くは信者になじみ深い曲に歌詞をつけてものだったから、出身地の民謡などが採りいれられた。それらが教会を媒介にして日本の「唱歌」になったわけだが、「国楽」の基礎である「小学唱歌」が讃美歌であったことは記憶されてよいだろう。》

驚きです!いま歌われている「君が代」すなわち国歌である「君が代」とは別の歌、小学唱歌であり、メロディーは讃美歌調という「君が代」が実在していたのです。

ウイキペディアさんなどによりますと、国歌「君が代」の歌詞は『古今和歌集』の「読人知らず」の和歌によるものとされており、「1880年(明治13年)に宮内省雅楽課が旋律を改めて付け直し、それをドイツ人の音楽教師フランツ・エッケルトが西洋和声により編曲したものが、1893年(明治26年)の文部省告示以降、事実上の国歌として定着した」とされています。ですからメロディーは元々は雅楽でありませう。ところがこの国歌「君が代」が定着する以前に、讃美歌をもとにした小学唱歌の「君が世」が存在していたということになるのです。

なお、国家の歌詞の由来とされた和歌は当初は「祝福を受ける人の寿命」を歌ったものであったが、転じて「天皇の治世」を奉祝する歌となったとされています(ウイキペディアより)。また「君が代」が法律的に国歌であると正式に規定されたのは1999年(国旗と国歌に関する法律)のことです。

「元号法」が制定されて、この法律により「元号は政令で定める」とされ「昭和の元号はこの規定に基づき定められたものとする」と附則で定められたのは1975年のことです。日本という国家のシンボルともいうべき国旗・国歌、それに元号を長い間法的根拠なしになんとなく受け入れてきた私たち日本人・・・法律なんてどうでもいい、これが世界に冠たる日本文化の伝統だ!ということなのであるのでありませうか・・・・

小学唱歌「君が代」の歌詞は国歌「君が代」より長く、二番まであります。歌詞は以下のとおりでございます

明治14年(1881年)11月24日『小学唱歌集 初編』
君が代
作詞者未詳

一 君が代は。ちよにやちよに。さゞれ
  いしの。巌となりて。こけのむす
  まで。うごきなく。常磐かきはに。
  かぎりもあらじ。

二 きみがよは。千尋の底の。さゞれ
  いしの。鵜のゐる磯と。あらはるゝ
  まで。かぎりなき。みよの栄を。
  ほぎたてまつる。

http://www.d-score.com/ar/A05100801.htmlから引用しました。

この小学唱歌「君が代」、お聞きになりたい方はユーチューブをご覧になってくださいませ

国歌「君が代」と小学唱歌「君が代」、あなたはどちらがお好きでありませうか?

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

今日の写真は最近わがガーデンで「君が代」ではなく「わが世」に春のひとときを謳歌しているタンポポさんたち、わが庭に広がるタンポポ平原を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧になってくださいませ

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時代遅れの「国体」に予算の1割を投入する湖国のアホ知事、この大愚行を喜んでいるアホ議会・・・

2019-04-24 01:26:16 | 日記
今日は極めて単純な話でございます。カネがないないと言いながら、みんなで渡れば恐くないとばかりに平気で意味なきことに無駄遣いするわが県政についての話です

わが湖国すなわち滋賀県は2024年に国体開催を予定していますが、もう開催県しか関心を示さない時代遅れとも言うべき「国体」なるものにわが知事は大判ふるまいして年間予算の1割近くを投入することにしており、県議会の諸氏もそれを大歓迎喜しております。

まことに馬鹿を通り越して絶望的ともいうべき、わざわざこの格調高きわが日誌に記すのが嫌になるようなわが湖国の大愚行・・・

具体的に数字を挙げて申し上げます。

滋賀県の今年度予算は5414億円です。国体の誘致を決めたのは前知事ですが、現知事が決めた2024年の国体開催のために投入される費用は2018年11月26日の朝日新聞によれば511億円とされています。

なんだこのくらいのカネ、たいしたことないではないかと思われる方もおられるかもしれませんが、この511億円というおカネ、実は県の今年度年間予算(5414億円)の9.4%にも相当するのです。

一方、来年開催予定の東京オリンピック、費用が膨らむ一方であるため批判の声も少なからずあります。GGIも国威発揚・景気浮揚のためにオリンピックを開催するというのは今やまったく時代遅れのイナカ者の発想であり、派手なイベントなどを打ち上げるのではなくもっと地道な政治を行いなさいと思うのですが、もうどうにもなりませぬ・・・

「夢よもう一度2020東京オリンピック」の費用、場合によっては3兆円に及ぶのではないかと報じられています。国の今年度予算(通常予算)は101兆円とされていますから、東京都なども負担しますので国がすべての費用を負担するわけではないのですが、仮にこの3兆円すべてを国が負担するとしますと、このオリンピック費用3兆円は国の予算の約3%分に相当することになります。

ここで、湖国の国体費用とオリンピック費用の予算に対する比率をくらべてみませう。オリンピック費用は国家予算の3%分に相当しているのに対して、湖国の国体費用の県予算に占める割合はオリンピックの場合の何と3倍以上にもあたる9.4%にも達しているのです。もしも国が国家予算の9%にあたる額をオリンピックに投入するとするならばなんと9兆円をも投入することになるのです。

オリンピック費用9兆円ともなれば、オリンピックやってもいいよという声は吹き飛び、「おいアベ坊!そんなカネどこにあるのだ、そんなにかかるのならオリンピックなんて止めてしまえ、消費増税なんていうフザケタことやめろ」という声が世間に満ち満ちることになるでありませう・・・

これでもうお分かりでありませう。東京や大阪などの大都市でお暮しの方は「500億円ぐらいたいした額じゃないだろう」と思われるかもしれませんが、予算に占める比率を考えますと、湖国の民にとってはタイヘンな大金なのです。湖国の知事が身の丈にまったく合わないとんでもない額を国体に投入しようとしていることがお分かりいただけるのではないかと思います。

まさに大愚行です。大愚行そのものではありますが、過日行われました県議選ではまったく争点になっておりませんでした。共産党がすこしばかり何か言っていたようですが、はっきり申しげて、言ってみるだけに過ぎず、本気度が疑われ、なんら迫力はありませんでした。

どのようにこれから無駄遣いしょうとしているかは、詳しくは上記の朝日新聞の記事などをご覧になってください。

最大のムダづかいメイン会場の建設です。湖都である大津市には毎日マラソンでも全国的に知られている、前回1981年の国体でメイン会場となった、立派な「皇子山陸上競技場」がすでに存在しているのです。ですから、本来であればこの競技場をメイン会場にすれば多少化粧直しをする程度の費用ですむのです。ところが、湖都でやるのはイヤ、井伊の殿さんのお城があり、にやけたゴマすりの「彦ニャン」がいる彦根でやりたいという地域エゴがまかり通ってメイン会場を彦根にわざわざ新設するという計画になってしまっております

そのために、まず用地買収のために高い高いカネを支払うことになりそうです。2018年10月27日の朝日新聞によれば「不動産関係者は《民間の売買では考えられない高額の買収》」と指摘している」そうであります。次いで土地買収の後に、彦根の野球場の近くにこれまであった競技場などを壊し、200億円かけてメインとサブの新たな陸上競技場などを4年後に完成させ国体のメイン会場にするというのです。

「国体」はもともと戦後の混乱期の中で国民に希望と勇気を与えることを目的として1946年に第一回大会が開かれたものであり、まだ貧しかった戦後の復興期には全国各地域の復興・振興にそれなりの意味があったかもしれません。しかし、いまやそのような国体の使命は完全に終えています。ですから、もうヤンぺにしてもいいのです。しかしながら、「夢よもう一度東京オリンピック」をたくらむ国や東京都、「夢よもう一度大阪万博」や怪しげなカジノを計画しているアホ大阪に限らず、どこの地域でも大型イベントや大型プロジェクトで「地域活性化」、ついでのカネ儲けという愚かな政治家たちが依然としてバッコしていますからわが湖国のような大愚行が後を絶たないのです。

おまけに湖国のアホ知事、最近になって一度事実上中止になっていた国のダム建設計画を再開させようとしています。先日も記者会見で正式にその旨を表明していました。工費約1000億円とされる「大戸川ダム」の建設です。費用の大半は国の負担だからとのお気楽・無責任な発想です。

前知事時代に淀川水系の下流に当たる京都府や大阪府の知事と協力してダムはムダであると計画を事実上中止に追い込んでいたのですが、この連合出身(JE西日本労組)のアホ知事、二期目も選挙で当選したいために県議会のアホ自民党議員と手を組んだのです。見事にこのダンゴーが実を結んで、知事は晴れて選挙に勝って二期目を務めております・・・

平成の終わりはカネもないのに派手なムダ使いが得意な湖国の知事、大阪をはじめこのようなアホな政治家が列島にバッコ、平成の次の元号は「末世」とすべきでありませう・・・

「知事さんよ、ええかげんにせんかい、月夜ばっかりやないぜ」などと言ったりしたら脅迫になるのでありませうか・・・」

今日の写真はそのメイン会場予定地の航空写真です。朝日の記事から借用しました。既存の陸上競技場(中央)を壊し、あらたに二つの競技場が作られるとのことです。クリックしてご覧になってくださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

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春宵一刻「荒城の月」・・・

2019-04-22 00:45:37 | 日記
昨夜、九時半すぎ、先行き不透明な某ミッションを終えて何だか少し疲れたなあと思いながらわが庵に戻ってきましたら、隣家の上空、梢のむこうに、ぽっかりとまん丸のお月様が浮かんでおりました。

琵琶湖が大規模に埋め立てられてしまうまではわが庵の庭先は湖であり、隣家の庭先も湖でしたが、広大な敷地の隣家の庭、ジャングルのごとく木々が生い茂っており、そのまんなかに小さな天守閣のようなものが建っておりました。

隣家はかつての膳所城の家臣の屋敷であったために庭に天守閣もどきの建物が鎮座しているのだという話を聞いたことがありますが確かではありませぬ。また、この小天守閣、重要文化財かなにかでどこかに移築されたという話も耳にしたこともありますが、これも確かではありませぬ

ぽっかりと浮かんでいるお月様を眺めていましたら、かつて目にしたあの小天守閣の姿を思い出し、今宵はあの名曲「荒城の月」にふさわしい夜だなあ・・・などと少しポエチックになってしまいました

そういえば、遠きむかし、わがファザーの同僚のなかに、宴会で必ず「荒城の月」を熱唱いたしますので「ミスター荒城の月」と呼ばれていた人物がいたなあ・・

荒城の月   土井晩翠作詞・滝廉太郎作曲

春高楼の花の宴
巡る盃かげさして
千代の松が枝わけ出でし
昔の光いまいずこ

秋陣営の霜の色
鳴きゆく雁の数見せて
植うる剣に照り沿いし
昔の光 今いずこ

今荒城の 夜半の月
変わらぬ光 誰がためぞ
垣に残るは ただ葛
松に歌うは ただ嵐

天上影は 変わらねど
栄枯は移る 世の姿
映さんとてか 今も尚
ああ荒城の夜半の月

わが隣家の庭にかつてあった小天守閣、「春高楼」といってもよい存在でありましたが、「栄枯は移り」この小天守閣は姿を消して今ではテナントビルの駐車場と化しております。でも、今宵「夜半の月」は変わらぬ光を放っているのです。

今日の写真はお隣の荒城の月を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧になり春宵一刻をお楽しみくださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

歌をお聞きになりたい方はユーチューブをご覧になってくださいませ

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