放射線についての先生の簡単な説明、果たしてどこまで子供たちが理解できたかはわかりませんが、次に目に見ない放射線を測ってみましょうということになりました
市の原子力防災対策室の職員さんが手のひらに乗る大きさの簡易型の放射線計を10台ばかりを取り出し、子供たちに配り始めました
市の職員さんが使い方を説明します
「まず右側のボタンを押してください、これでスイッチが入ります、しばらくしたら安定しますから、そうしたら左側のボタンを二回押してください。そうしますと小さな音が鳴り続けます、いま放射線を測っていますよという合図です。二回ボタンを押してから30秒たったら数字を読み取って用紙に記録してください。ストップウォッチでちゃんと時間をはかってくださいね、一つの場所で3回繰り返し図ってください、そして平均値を出してください」
「先生、平均値ってなに?」
「そやなあ、まだ勉強してなかったかなあ」
「ボク知ってるでぇ、だいたいどのくらいかを足し算して決めるんや」
「先生、誰が測定器使うの?」
「三人一組になって、一人が測定係、一人がストップウォッチ係、もう一人が記録係、順番に交代しなさい」
市の職員さんがさらに説明します
「みなさん、だいたい1メートルの高さで測ってくださいね」
「先生、1メートルって測らんとわからん」
「だいたい君たちの肩の高さぐらいかなあ、いやもう少し低いかあな」
というわけで、子供たちはグループに分かれて教室のあちこちではかりはじめました
写真は熱心に測定を行う少女たちです
測定値はだいたい少数点二桁以下なのですが、子供たち、まだ小数点のことをあまり習っていないのか、小数点を省略して記録しております
たとえば0.087マイクロシーベルトならただ87と記録したりしています
子どもたちが熱心に測定する姿を眺めておりまして、GGIにもかつてこのように純真な日々があったのかなあと思いました
そこで、隣にいた、GGIといっしょに授業を参観に来ていたオバサンに
「オレ、四年生のころ、こんな純真やったかなあ、もっと生意気でイヤなガキだったような気がするけど」と申しましたら「そうや、多分GGIはイヤなガキやったわ、間違いない」の平気でのたまいました
グッドナイト・グッドラック!