年をとりますと、つい昔はよかったいう話になりがちでありますが、今日はそのようなむかし話であります。
むかしはアルミサッシなどという面妖なるモノはありませんでした。
今日の写真はその証拠写真です。旧東海道の近くにある古い民家です。よろしければ、クリックしてご覧になってくださいませ
二階建ての二軒長屋です。アルミサッシはどこにも使われていません、といいたいのですが、残念ながら玄関の引き戸はアルミサッシのようです。でも他の部分にはアルミサッシは使われておりません。二階の雨戸も、すべて木製であります。お見事であります
むかしはアルミサッシなんかありませんでしたので、この写真のような民家のたたずまいはあたりまえの光景でありました。昔っていつごろのことなのだときかれますと正確には答えかねるのですが、GGIの定かならぬ記憶によますと、おそらくは日本が高度成長期にさしかかる以前のころのことであります。昭和でいえば40年代以前でありませうか・・・
それが今では、街は、住居はアルミサッシだらけ。アルミサッシ一色であります。日本はアルミサッシ王国といってもよりでありませう。
いつごろからアルミサッシが日本で普及し始めたのかネットさんで調べて見ましたら
「昭和35年頃から多くのメーカーがアルミサッシの製造に着手し始め、昭和39年から40年になると住宅用サッシの普及が始まりました。こうして35年頃からアルミサッシは本格化し、40年代半ばには、ほぼ普及率100%に至りました」
ということでありました。普及率100%はすこしオーバーではないかと思うのですが、それにしてもすごいですね。わずか十年ほどのあいだに普及率がほぼ100%とは・・・木造住宅が衰退し、新建材による工業製品のような住宅が増長するにつれ、アルミサッシは全国を制覇していったのでありませう。、
アルミサッシの無機的な冷たい感触は、オフィスなどであればともかく、人が暮らす住宅には調和しがたいものであり、機能的ではあるもののまことに無粋、日本家屋のよさを台無しにする有害物であるというのがGGIの考えです。
アルミサッシが日本の住宅を温かみに欠ける無機的なものにしてしまいましたが、それにとどまらず、街並みそのものまでもを殺風景で無味乾燥なものにしてしまったのです。伝統的な景観の無神経な破壊、これはまさに亡国のアルミサッシだ、というのはGGIの確信です。おおげさに申し上げればアルミサッシが日本の伝統的文化を破壊したということであります。
いまGGIが暮らしている八重葎庵、築戦前の旧八重葎庵が老朽化したために八年ほど前に建てなおしたのでありますが、やはりアルミサッシを多用しております。平屋で寄棟造りのあらたな庵が完成、外観を眺めながら、形はシンプルでグッドであるけれども、どうもこのアルミサッシがまことに無粋であることよなあ、感心できないなあと慨嘆いたしました。
このようなことを書きますと、「何をゼイタクなことを言っているのか、家を建てることさえできない人たちがたくさんいるのに」と叱られそうであります。確かにそのとおりではありますが、それでもアルミサッシが人の住まいには好ましからざるもの、日本の住まいとはミスマッチ、私たちの暮らしに何か良からざる影響を与えていることにかわりはありませぬ。
最近は木製のサッシも作らているようですが、お値段のほうが結構なものであるようです。まったく後の祭りでありますが、GGIは庵を建立してしまってから近くの住宅展示場を見学に行きました。そうしましたら、北欧製の木製サッシなるものがありました。日本向けの仕様の製品もあるとのこと、話を聞いてみましたらお値段もさることながら、木製のサッシはお手入れが結構大変ですよ、とのことでありました。
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!
むかしはアルミサッシなどという面妖なるモノはありませんでした。
今日の写真はその証拠写真です。旧東海道の近くにある古い民家です。よろしければ、クリックしてご覧になってくださいませ
二階建ての二軒長屋です。アルミサッシはどこにも使われていません、といいたいのですが、残念ながら玄関の引き戸はアルミサッシのようです。でも他の部分にはアルミサッシは使われておりません。二階の雨戸も、すべて木製であります。お見事であります
むかしはアルミサッシなんかありませんでしたので、この写真のような民家のたたずまいはあたりまえの光景でありました。昔っていつごろのことなのだときかれますと正確には答えかねるのですが、GGIの定かならぬ記憶によますと、おそらくは日本が高度成長期にさしかかる以前のころのことであります。昭和でいえば40年代以前でありませうか・・・
それが今では、街は、住居はアルミサッシだらけ。アルミサッシ一色であります。日本はアルミサッシ王国といってもよりでありませう。
いつごろからアルミサッシが日本で普及し始めたのかネットさんで調べて見ましたら
「昭和35年頃から多くのメーカーがアルミサッシの製造に着手し始め、昭和39年から40年になると住宅用サッシの普及が始まりました。こうして35年頃からアルミサッシは本格化し、40年代半ばには、ほぼ普及率100%に至りました」
ということでありました。普及率100%はすこしオーバーではないかと思うのですが、それにしてもすごいですね。わずか十年ほどのあいだに普及率がほぼ100%とは・・・木造住宅が衰退し、新建材による工業製品のような住宅が増長するにつれ、アルミサッシは全国を制覇していったのでありませう。、
アルミサッシの無機的な冷たい感触は、オフィスなどであればともかく、人が暮らす住宅には調和しがたいものであり、機能的ではあるもののまことに無粋、日本家屋のよさを台無しにする有害物であるというのがGGIの考えです。
アルミサッシが日本の住宅を温かみに欠ける無機的なものにしてしまいましたが、それにとどまらず、街並みそのものまでもを殺風景で無味乾燥なものにしてしまったのです。伝統的な景観の無神経な破壊、これはまさに亡国のアルミサッシだ、というのはGGIの確信です。おおげさに申し上げればアルミサッシが日本の伝統的文化を破壊したということであります。
いまGGIが暮らしている八重葎庵、築戦前の旧八重葎庵が老朽化したために八年ほど前に建てなおしたのでありますが、やはりアルミサッシを多用しております。平屋で寄棟造りのあらたな庵が完成、外観を眺めながら、形はシンプルでグッドであるけれども、どうもこのアルミサッシがまことに無粋であることよなあ、感心できないなあと慨嘆いたしました。
このようなことを書きますと、「何をゼイタクなことを言っているのか、家を建てることさえできない人たちがたくさんいるのに」と叱られそうであります。確かにそのとおりではありますが、それでもアルミサッシが人の住まいには好ましからざるもの、日本の住まいとはミスマッチ、私たちの暮らしに何か良からざる影響を与えていることにかわりはありませぬ。
最近は木製のサッシも作らているようですが、お値段のほうが結構なものであるようです。まったく後の祭りでありますが、GGIは庵を建立してしまってから近くの住宅展示場を見学に行きました。そうしましたら、北欧製の木製サッシなるものがありました。日本向けの仕様の製品もあるとのこと、話を聞いてみましたらお値段もさることながら、木製のサッシはお手入れが結構大変ですよ、とのことでありました。
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!