二年ほどまえのことだったでしょうか、湖都や京の都に突然大雨が降って、あちこちで水があふれ、水浸しになったことがありました、
幸いわが庵の付近はなんともありませんでした、誰かが大丈夫かと聞いてきましたので、日頃の行いがよいので我が街は異常なしと答えておきました
翌日、京の都に用事があって知人の車で京の町へと向かいましたら、途中の山科あたりから、あちこちに土嚢が積んであったりする場所が目に入るようになりました、また、泥をさらえたり大水の後始末をしている人々の姿も目立つようになりました
GGIらは、昨日の大雨、湖都はそれほどでもなかったが、京都は随分ひどかったんだなどと驚いてしまいました
さて、用事を済ませて帰宅しましたら、某知人が電話してきました
「きのう、GGIのところ、庵の近くを流れている川があふれて付近一帯が水浸しになっただろう、大丈夫か?」
えっ!何?なんともなかったぞ、ほんまか?
まったくこれは寝耳に大水でありました、まったくの知らぬが仏でありました、GGIは大水の被害にあった人は気の毒だなあとは思うものの、正直申し上げて、この大水、まったく他人事だったのです。それであわてて近所の人に聞きましたら、近くの川、庵から百メートル少々上流で、小さな橋が架かっている場所で、川水が両側にあふれ出て、付近一帯は水浸しになったとのことでありました、知らんかったなあ・・・
この小さな川、天井川であります、とくにこの小さな橋の付近では川底が浅くなっています、このため川水が両岸に溢れて付近は水浸しになったのでありました
その後、この川、特にこの橋の付近は早急に改修する必要があるということになったようであります、そして秋も深まってから工事が開始され、このたび3月末になった、ようやく新しい橋を架ける工事などがほぼ完了しました
どうやらこの工事、今年度中、すなわち3月末までに完了しなければまずい、という予算消化型駆け込み工事疑惑濃厚でありますが、まあ、これで洪水が防がれるのであるならば良しとすべきでありませう
今日の写真はこの新しくかけなおされた橋を撮ったものです、よろしければクリックしてご覧くださいませ
写真奥へ川沿いに下っていきますと、わが庵の付近に到達いたします、天井側ですから橋を右方向に渡りますと急な下りの坂道、この坂道の左側は昨日の日記に記しました大谷派のお寺さんの境内、坂道の突き当りを左折するとお寺さんの向かいにGGIご用達の酒屋さん、このあたり一帯が床上浸水にまでは至らなかったものの水浸しになったそうであります
店の前の通り一面を、湖の方に向かって、すごい勢いで水が流れていきました、と酒屋のおかみさんが申しておりました
ところでこの新しい橋、完成寸前ありますが、昨日、町内の消息筋に話を聞きましたら、意外な事実が判明しました
この橋付近で水があふれるのを確実に防ぐには、もっとも堤防を高くするか、川底を掘削して、もっと深くすることが必要なはずなのですが、いずれの工事もたいして行わずに、ただ新しい橋をこれまでよりも少し高い位置に架けただけに過ぎないというのであります
確かに橋の付近だけで川底を重機で掘っていたのをGGIも目にしていたのですが、川底はたいして深くなってはおりませぬ、橋の位置これまでよりも少し高くしたといってもほんの二十センチばかりではないかと思われます
こんなことで、また洪水になるのを防ぐことができるのでありあせうか、どうしてこんなアホな工事をすることになったのでありませうか・・・
消息筋にさらに聞きましたら、以下の如くのたまひました
ここの工事、どのように行うか、市と県の関係者で意見が一致しなかったのですよ、市はもっとちゃんと工事をやりたかったのですが、県のほうは、そんなカネ、もったいないとケチったのです、市と県は折り合いがつかず、結局ちょっぴり川底を掘り、新しい橋を架けると言うことでお茶を濁すことになってしまったのです、市のほうも県には勝てぬとお茶を濁すことに同意したのです、まあ、これはお役所の談合による「やっているふり」仕事というところですね
お役人さんたちの想定外のデタラメぶりはGGIもたびたび経験しておりますが、あらためてあきれてしまいました、これでは、また洪水にならぬよう、水の神さまに祈るのみであります
3月末、あちこちで桜が咲き始めおりますが、わが庵付近では未だ「桜はまだかいなあ」でありますが、お役所仕事花盛りの季節であるというお話でありました、まことにお粗末な一席、今日はこれにて失礼をばいたします
グッドナイト・グッドラック!