UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

アベ君がもうひとつ欲しがっていたのはやっぱり諜報機関だった・・・

2016-01-31 02:06:49 | 日記

みなさん十分にご存知のように、アベ君は第二次安倍内閣になってから、せっせと「大国」(列強)になるための標準装備を整えてきました

 まずは米国をお手本とした日本版国家安全保障会議、次いで特定秘密保護法、そして本命とも言うべき集団的自衛権の閣議決定による承認、ついでに武器輸出の自由化をなしとげました、

 1月29日の日記にかきましたが、これらの事柄は第二次安倍内閣発足以前の2008年に出され、日本の安保問題に関する指針を記されている二人の元国務相高官による報告書、アーミテージ・ナイ報告にすべて書かれていた事柄でありました。いや、そうではないとアベ君は言いたいかもしれません、でも、これだけソックリですと無駄な言いわけというものでありませう

 特定秘密保護法は民主党政権時代に考えられていたものですが、当時民主党の案について内閣法制局は、なぜこの法律が必要なのか、その根拠が存在していない、と法律を新たに作ることに難色を示していました。

国内で過去に何件か自衛官による秘密漏えい事件が起きているが、その内容は軽微なものであり現行の法規で十分対応できるものであった、すなわち日本では深刻なスパイ事件なんか過去にほとんど起きていないのだから、このような法律をつくらなけばならない必然性は存在していないと、難色を示していたのです。それなのにアベ君、これ幸いと作ってしまったのです

 これまでアベ君が成し遂げてきた上述のような事柄を考えていて、GGIは思っておりました。大国としての標準装備は一応整った、でもまだ足りないものがあるなあ、やっぱり本格的な諜報機関が欲しいなあとアベ君思うだろうなあと邪推しておりましたら、そのとおりでありました。なんと本格的諜報機関(最近はこのような露骨な言い方を避けてインテリジェンスとか言うのだそうです)に成長する可能性がある組織が新たに発足したということが最近報じられたのです。このような国の機関を国民が知らぬ間に勝手につくってしまうことが許されるのでせうか・・・

 この組織、名称は「国際テロ情報収集ユニット、International Counter-Terrorism Intelligence Collection Unit)です。形の上では外務省に属するとされていますが、首相直轄の組織とされています。発足したのは2015年12月8日です。なんと先の大戦を日本が始めた日であります。偶然であればいいのでありますが・・・

 この組織のことを特集した「非情、対テロ情報戦」と題された大きな記事が1月22日付けの朝日新聞に掲載されており、「元内閣調査室特任情報分析官」なる人物、吉村郁也氏と、悪名高きイスラエルの諜報機関「モサド」も元長官の話が記されていました。朝日新聞は「情報収集機関」などとお上品な表現をしていますが、もとろん諜報機関のことです

今日の写真はこの記事の一部分を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ。

この記事によれば元内閣調査室特任情報分析官氏は以下のように述べております

「やっと日の目を見たとう思いです。規模や能力は十分とは言えませんが、大きな一歩です。中でも評価したいのは、今回の組織が『首相直轄』であることです。日本のインテリジェンスは警察庁や公安調査庁、外務省、防衛省などに存在していたため縦割りの弊害があったが、この新組織によりこの弊害をなくし、最終責任者である首相に情報を提供して対策を練ることが可能になる」

GGIにいわせればかなり危ない話であります。いまや実質的に独裁者となりつつあると言っても過言ではないアベ君が直轄する諜報組織の誕生だからです。独裁者に諜報機関、これはネコに小判でなくサンマとも言うべきものです。アベ君、ほうとうは米英仏並みの本格的な諜報機関が欲しいでしょうから、この直轄組織、いずれ急速に自己増殖を続け、「テロ」だけではなく何でもかんでも対象とする、米英仏ロなみの諜報機関に成長するかもしれない、これはその端緒かもしれないとGGIは思わず想像力をたくましくしてしまうのであります。

そのうえ、この元特任情報文官氏、まことに恐るべきことをあからさまに話しております

「テロ対策のための電波や通信の傍受も検討すべきです。今は捜査目的の令状による通信傍受しかできません・・・自爆ベストを着たテロリストが現れても、警察官は一発目から頭を狙った銃撃が原則できない。法整備が急務です」

「ただ、こうした問題については、まだまだ国民の支持が得にくい。治安当局の権限を強めようとすると、人権やプライバシーとの兼ね合いで必ず懸念も出てきます。もちろん自由な社会は大切ですが、安全にはコスト国家がかかることと犠牲が出てからでは遅いことを、国民に理解を求める必要があるでしょう」

この猛烈な前のめり振り、まことに寒気がいたします。治安当局にいまでも「権限」があり過ぎることは、あいかわらず冤罪が跡を絶たないことも明らかなのですが、さらに強化しようというのです。このような考えを持つ人間たちがこの新諜報機関の中枢を占めることになれば、市民に対する影響は、考えようによっては集団的自衛権容認どころの騒ぎではありませぬ。この新組織が成長しつづければ、日本はこれまでにない治安国家になっていくことでありませう。

 このようなことを考えておりましたら、作家の堀田善衛氏がかつてどこかで書いていたことを突然を思い出してしまいました

「・・・友人である警察庁の幹部と話していたとき、『君たちはほんとうのところどんな国家にしたいと考えているのか』と聞いたら、彼は『できるならば警察国家にしたい』と答えた・・・・」

グッドナイト・グッドラック!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

目に見えないものを見えるようにすると、イグ・ノーベル賞もの?・・・

2016-01-30 01:58:06 | 日記

昨日、夕暮れの西の空を見事な飛行機雲が横切っていました、西日に輝いて青空を切り裂いておりました

 きれいだなあと思いながらしばらく大空を見上げておりましたら、GGIの明晰なる頭脳の片隅に凄いアイディアが浮かびました!

 地球温暖化を抑えるブレークスルーともいうべき革新的なアイディアです

 地球温暖化の主な原因の一つとされているのは自動車などの近代的乗り物が出す排気ガス、その中の炭酸ガスですであるとされています

 飛行機雲というのは正確にはジェット機などが出す排気ガス中に含まれる水分が雲と化したものです。石油などの燃料が燃えると炭酸ガスと水になりますので、生じた水が飛行機雲になるわけです。ですから、飛行機雲というのは、いわば飛行機が出す排気ガスの軌跡ということができます。したがって、飛行機が出す炭酸ガスの軌跡であるということもできます。

 飛行機雲というのは飛行機が出す排気ガス、炭酸ガスの軌跡ということができるという事実に気がついた瞬間、GGIのオツムがひらめいたのであります

 そうだ、自動車の排気ガスを目に見えるようにすれば、いかに自分が毎日毎日、一瞬一瞬、有害な排気ガス、炭酸ガスを大量に出しているかに人は気づくであろう、そうすれば多くの人々は車に乗ることでじいかに自分が炭酸ガスを大量に出し、地球温暖化を促進しているかに気付くであろう、そのことに気がつけばまともな人間であれば、車に乗ることを控えるであろう、そうすれば温暖化が多少なりとも抑制されるであろう、というのがGGIの画期的なアイディアであります

 排気ガスは目に見えないため、人々は平気で炭酸ガスを毎日大量にばら撒いているのです、排気ガスを目に見えるようにすれば人々の意識も大きく変わるであろういうのが、このGGIのグレートなアイディアのヒューマンな基本理念であります

 排気ガスを目に見えるようすることにより、人々は自分が温暖化を促進していることを目の当たりして反省し、その結果、地球は、人類は救われれることになるでありませう

 目に見えないものを見えるようにする、この画期的なアイディアがイグ・ノーベル賞ものでなく何でりませうか・・・・

人間という生き物は、目に見えないものは見ようとしない、考えない、目に見えるものだけしか気にしないという単純な動物でありますから、目に見えないものは見えるようにすればよいのであります

たとえば電気もそうです。目に見えるようにすればよいのです。原発の電気は赤、石油・石炭・ガスなどによる電気は黄、太陽光や風力などによる電気は赤に着色すればよいのです。そうすれば、みなさん、かしこくなって赤は危険だからさけて安全な青を使うようになるでありませう

以上、GGIの白日夢ならぬ夕方の夢の話でした、まあ大半の方は何をショモナイこと書いているんだとお思いになることと思います、ゴメンナサイ・・・

今日の写真は昨日の夕方目撃した飛行機雲です。よろしければクリックしてご覧くださいませ

グッドナイト・グッドラック

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やっぱり要はおカネなんだああ・・・

2016-01-29 01:32:58 | 日記

業者からおカネをもらって口利きをしたとかしないとかで、昨夕、甘利大臣はついに辞任しましたね、やっぱりおカネなんだあ、ということなのでありますが、今日GGIがお話しいたしますのは、甘利君のことではありませぬ、もっと膨大な額のおカネの問題、やっぱり要はおカネなんだあという話、あるいはケネディ大使はなんて正直なんだあ、という話であります。

 1月23日付けの朝日新聞に、いわゆる米軍への「思いやり予算」についての小さな記事が掲載されていました。「思いやり予算」というのは防衛省の予算に計上される「在日米軍駐留経費負担」の通称です。別に負担する法的義務が日本側にあるわけでもないのに、米軍駐留のために米国はたくさんおカネがかかるでしょうから、その一部をおもいやり豊かな日本が出しあげますよと、というおカネです。

 五年間の総額で決められることになっており、2011~2015年の総額は9332億円だったのですが、このたび2016~2020年は133億円も上積みして総額9465億円にすることで米国側と合意、1月22日に、おもいやり予算に関する特別協定案に岸田外相とケネディ駐日大使が署名したというニュースです

 この記事によりますと、日本による思いやり予算が133億円も増額されたことを、このたびの日本側の負担を評価して、ケネディさん、なんと次のごとくおっしゃったのであります

「日米同盟がこれほど強固だったことはない」

 GGIはこのケネディ大使の言を知ってウ~ンとうなってしまいました。やっぱり、世の中、そいうことなんだよなあ・・・・ただ、そのことを思わず正直に言ってしまったに過ぎないんだよなあ、ケネディさんは・・・・

みなさん、このケネディさんの言葉をどう思われますが?「これほど強固だったことはない」ということであるならば、「日米同盟は、これまではそれほど強固ではなかった」ということになりますね。これまでは、それほど強固でなかった、でもこんなにたくさん日本がおカネを出してくれたので、これまでになく日米同盟を強固になった、ということになりますね

 ケネディさんってほんとに正直な方ですね!GGIは感謝いたします、「アベ君が日米同盟命!なんて言ったって、日米の絆は、甘利君ではないけれど、要はおカネよ、おカネ、結局はおカネなのよ、もっともらしい日本の安保法制がどうのこうのなんかじゃないのよ」とケネディさんは明言したも同然なのです、まあ、これが国際政治に限らず政治の舞台での、いや人生のいろいろなシーンにおけるリアルというものでありませう

 アベ君、三年前の2012年の八月に出された、日本の安保体制の基本的指針が示されている米国のおせっかいな旦那方による報告書に忠実に従って、すなわち元国務省副長官のアーミテージ君と元国務次官補のナイ君が著したいわゆる「第三次アーミテージ・ナイ報告書」に書かれていることに従って、日本版国家安全保障会議をつくり、特定秘密保護法をつくり、集団的自衛権を認める安保法制を成立させ、武器輸出の自由化も実行したのに、米国が言っていることをそっくりそのまま実行したきたのに、そんな日本の法制度に改革や変更というぐらいのことでは、日米同盟はそれほどには強固になってなかったのですよ、ところが、このたび思いっきりよく「思いやり予算」を奮発したので、つまり日本がこれでなく多額のおカネをあげたので「日米同盟がこれほど強固だったことはない」とケネディさんをして言わしめたのです!まことにゲンキンな話であります

ああ、やっぱりおカネなんだあ・・・誰かGGIにも「思いやり予算」くれないかなあ、そうすれば、くれた人物とGGIの絆は同盟関係はこれまでになく強固になるんだけどなあ・・・

今日の写真は思いやり予算に関する朝日新聞の記事です。どうかクリックしてご覧くださいませ

この記事の隣の記事も米軍に関するものです。北朝鮮問題で米軍はすでに爆撃機や空母を東アジアに派遣しているのに(空母は横須賀を母港とする原子力空母ロナルド・レーガンに加えて、米西海岸を母港とする原子力空母ジョン・C・ステニスが東アジア海域に向かっています)、さらに最新鋭、世界最強のステルス戦闘機14機もが20日から22日にかけて横田基地に飛来したという記事です。日本側に事前の連絡まったくなしに飛来したのだそうです。

思いやり予算といい、勝手に無断で出入り自由の米軍戦闘機といい、まあなんていう国でありませうか、日本は・・・・これではアンマリだああ・・・

グッドナイト・グッドラック!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さまよえるアフリカの人々・・・報道写真家、大瀬二郎さんの話・・・

2016-01-28 01:53:39 | 日記

124日の日記にGGIは、東本願寺の教務所で1月の半ばに行われた、主に難民の取材を行っているフリーの報道写真家、大瀬次郎さんの講演会で聞いたことを少し記しました。たいへん貴重な話でしたので、今日は忘れないうちにもう少し大瀬氏の話を書いておきたいと思います。よろしければおつき合いください。

大瀬氏は1968年生まれ、米国で報道写真家として勤務、9/11 同時多発テロを目撃、後2005年にフリーに。主に中東やアフリカの難民を取材。現在はウガンダ在住とのこと。紛争地を取材する戦場カメラマンといいますと、何か勇ましい感じがする人物を連想してしまいがちですが、大瀬氏はそんな感じから程遠い地味な人物でした。

アフリカの様々な紛争地とその難民のことなどを話されたのですが、先日の日記にも書きましたように、犠牲者の数が飛びぬけて多い一番の紛争地は、1990年代半ば~2000年代半ばの10年ほどのあいだにおよそ500万人もの人々が殺されたという、鉱物資源などが豊富なコンゴ東部です。

コンゴ東部における激しい紛争の原因はいわゆるConflicts Mineralsです。日本語では「紛争鉱物」と訳されていますが、紛争地で産出される鉱物資源のことです。「紛争鉱物」について、大瀬氏は次のように述べています

「この(アフリカの)実情は、私たちにとって理解し難い遠い国での出来事に過ぎないだろうか?グローバリゼーションが急速に進み定着した今、紛争地から掘り出された希少金属や宝石、石油や熱帯堅木などが、携帯電話やファッションアクセサリー、家具や車や火力発電などに使われ、工業国の消費社会の日常生活に入り込み溶け込んでいる。かならずと言っていいほど日本の車や工業製品に使われている鉱物、それは紛争地で掘り出されたものかもしれない。私たちの平穏な社会に関係がないと知らぬふりしていても、自らが直接関わっているという否定できない事実。」

「私たちは結果的に天然資源が目的のNeo colonialist(新植民者)ではないのか。同じ生を受け、親を愛し子も愛する人々に、道徳的な責任が私たちにあるのではないのか?平和に安全に暮らす私たち上級クラス、彼らは下級クラスと、世界を一つの社会として見てみると、私たちは差別社会に生きているのではないだろうか?こういった疑問を問いかける機会を、私の写真が生み出すことができることを願って、今まで写真を撮ってきました」

紛争地鉱物は武装集団の資金源になっており、その結果、先進国の企業が紛争鉱物を入手して製品などに使用することは紛争を激化させることになります。このような事態を防ぎ武装集団の資金源を断つために、米国やEUでは紛争地鉱物を規制する法的措置が講じられています(日本における法規制はどうなっているのでしょうか?)。

たとえば米国では、2010年7月に成立した金融規制改革法において、米国に上場している企業であって、製品の機能または製造にコンゴや周辺国が産地である紛争鉱物を必要とする者に対し、紛争鉱物の使用についてSEC(米証券取引委員会)へ報告することが義務づけられています。

米国での法規制を報じる、数年前のニューヨークタイムズの記事に、コンゴの金鉱山でなかば強制的に働かされている少年の姿を撮った大瀬氏の写真が掲載されました。

一時、日本でも宝飾店で売られているダイヤモンド類がNPOやNGOにより問題とされたことがあるのをGGIは記憶しているのですが、大瀬氏の話では、ダイヤモンド類に関しては業界の自主規制により最近は事態は改善されつつあるとのことでした。

同氏の話によれば、コンゴは東ヨーロッパぐらいの面積の大きな国であり、自然が美しく、紛争さえなければ世界有数の観光地になるだろうとのことでした。コンゴに次いで悲惨なのはアフリカ大陸の東北海岸に位置しているソマリアです。1980年代からずっと内戦が続いており、北部の地帯を除いて無政府状態、米国などの指導で選挙により議会と政権が誕生してもすぐに政権は武装勢力により転覆されてしまいます。いまや人口数百万の国で百数十万人以上が難民化、難民となった人々の一部は対岸アラビア半島のイエメンを目指して小さな船で海を渡ります。そして、さらにイエメンからサウジアラビアに入国、女性は女中さんなど、男性は下層労働者になって生活することを望んでいるとのことです。

難民たちが乗った小さな舟が二日ほどかけてイエメン海岸にちかづくと、イエメンの岸に接岸すると問題が生じるため、船に乗っていた人々は、岸まで泳いでたどり着くように密航の斡旋業者に命じられます。

けれどもアフリカの人々は泳げない人が多いため、陸地を目前にして溺れ死ぬ人が跡を絶ちません。そうした溺れかかっている人の姿があちこちで見られたと大瀬氏は話しています(先日の日記に掲載した写真はイエメンの岸にたどりついたソマリアの難民たちでした)

アフリカの国々の多くは1960年代に一斉に独立し、形の上では選挙による議会と政権という民主主義の形態はとっているものの、多くの場合、大統領など政権の座についた人物が居座わったり憲法を勝手に変えたりして、いつまでも権力を握っているために事実上独裁国家になっている例が多いとのことです。

また大瀬氏は次のように話されていました。

アフリカの紛争地にはPKO部隊が派遣されているが、派遣している国の多くはインドやパキスタンなどの貧しい国であり、そのためPKO部隊の装備は貧弱であり、士気も低く、また派遣されている国に国連が支払うPKO部隊の駐留費用をその国の政府がピンハネなどするため、アフリカのPKOはほとんど役に立っていない・・

取材に際して心がけていることについて同氏は次のように述べていました。

「危険な地帯に足を踏み入れるときは、親しいジャーナリストなどを通じて、できる限りの情報を集めるなど、十分に準備を行い、現地に入ったら事情に詳しい信頼のおける人物などに案内を依頼する、たとえばある所では現地の人々に信用されている教会の神父さんに車に同乗してもらい、行けるところまで言った。また軍隊などが暴徒を鎮圧しているところを取材する場合には、危なくなったらいつでも逃げ出せるように、近くにタクシーを待たせておくようにした。死ぬわけにはいかないからです。生きて帰らなければ意味がありません。生きて帰ってきて、みなさんに難民のことを知ってもらうことにより、じめて意味があるのですから」

「難民となった人々を取材する場合は、いきなり写真を撮るようなことは避け、時間をかけて、自分はどこから来たのか、なぜ難民の写真をとりたいのかなどを丁寧に説明します。そうすればたいていの人は写真を撮ることを許してくれます」

また、日本のメディアによるアフリカ報道がきわめて貧弱なことについては「アフリカにかつて植民地を持っていたために、ヨーロッパのメディアによる報道は比較的多いのですが・・・・日本では・・・たまに若いタレントなどがアフリカの名勝地に行って、なにやらはしゃいでいるテレビ番組があったりする程度、でも、それでもアフリカに関心を持ってもらうには、ないよりはよいのではないでしょうか」

以上、まとまりませんでしたが大瀬氏の話の一部でありました

今日の写真は大瀬氏が講演にさいして上映されたスライドの一枚です。難民として逃げまどっている間に亡くなってしまった小さな子どもの遺体を埋葬するために集まった人々を撮ったものです。中央の女性の足元に、布に包まれた、亡くなった子供の亡骸が置かれており、小さな穴が掘られています。よろしければクリックしてご覧ください。

グッドナイト・グッドラック

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ああ奇跡!

2016-01-27 01:39:35 | 日記

みなさん、奇跡というものは信じますか、まあ、みなさんは現代人でありませうから奇跡なんか信じないでありませう

奇跡というのはブリタニカ百科人事典によれば以下のような意味だとされています

『一般には神的力に帰される異常な驚嘆すべき出来事をいい,ほとんどすべての宗教に奇跡への信仰がみられる。厳密には超自然的な理由以外には,理性でその原因を説明しえないような自然現象をいう』

この定義からいたしますと、奇跡というものはどうやら信じることと関係があるようですね

でもGGIもあまり信じていない現代人の一人であるといってもよいでありませう。しかしながら、いつのことであったかすっかり忘れてしまったのですが、むかし、「奇跡」という映画を見たことがあり、その映画を見てから奇跡というもに対する考えが少し変わりました。

あれはドイツの映画だったと思います。古い1950年代ころのモノクロの映画でなかったかと思いますが、映画に詳しい人によれば名画だそうです

あらすじもおおかた忘れましたが、以下のようなものでした。自分はキリストであると信じている青年が実際に人々の前で奇跡を起こすのです

この青年、母親を亡くしたばかりの幼い少女に言います

「ここに君のお母さんのお葬式のためにたくさんの大人が来ているね。この人たち、教会にいったりして神を信じているといっているけれど、みんな信じているふりをしているだけ。その証拠に神を信じているなら奇跡があることを信じなければならないのに、奇跡を信じていなんだ。ところで私は奇跡を起こすことができる。君は奇跡を起こしてほしい?君はボクの言葉を信じる?君が奇跡を信じるなら奇跡を起こしてあげる」

少女はこっくりとうなずいて言います。「私はあなたを信じます。私は奇跡を信じます。そうするとこの青年、棺に横たわっている少女の母親の体にしずかに手をあてます。葬儀に来た人々が見守る中、やがて母親はうっすらと目をあけます…そしてかすかに微笑みます・・・・奇跡が起きたのです

まあオツム明敏ならぬGGIには難解な映画であり、作者が何を描きたかったのは定かでないのですが、まあ、おおざっぱに言えば現代人の姿を、現代人の信仰の問題を批判的に描いたものでありませう

この映画を見た時は、よくまあこれだけ大胆な映画、ヘタしたらキワモノになりかねない映画をキススト教国であるドイツでよく作ったものだと感心はしたのですが、その後、「奇跡」が存在するか否かという問題はGGIの脳裏から消え去っておりました。

ところがです、一昨日、このGGIに奇跡が起きたのであります。ほんとうです。

一昨日の午後のことです。今日中に知人に頼まれていた文書を仕上げなければと思いパソコンに向かおうとしたのですが、メガネが見つかりません

あれ、おかしいなあ、昨夜、このパソコンが置いてあるデスクに、アホなブログを書き終ってから置いておいたはずだがなあ、と探しましたが見つかりません。引きだしに入れたかなあ、と探しましたが見つかりません

おかしいなあ、ほかのメガネは度があわないし困ったなあと、家宅捜査を実行することにしました、デスクでなければちゅぶ台の上か、それともコタツの上か、そうでなかればキッチンのカウンターか、せっせと探したのですがどこにもありませぬ、まるで神隠しにあったみたいです、本腰を入れて徹底捜査を行いました、庵内に散乱している書類や新聞の間に挟まっているのか、ゴミ箱に落としたのか、それともどこか思わぬところに置きっぱなしにしたのか・・・洗面所、トイレ、一等応接室、玄関・・・それともあの野良ネコ野郎が持って行ったのか・・・冬枯れのわがガーデンに落っことしたのか・・・・

優に一時間以上は捜索いたしましが依然として見つかりませぬ、こまったなあ、仕方がないから、度が合っていないけれどしばらくこのメガネを使うかと、度の弱いメガネを使って書き始めたのですが、やっぱり目が疲れます。それで家宅捜査を再開しましたところ、ちゃぶ台の上においてある文房具を入れてある小さな箱からケースに入った新品のメガネを見つけました。

ああ、これはラッキー!オレってなんて賢明なんだろう、用心がいいんだろう、そうだ、あのメガネをかったときに、無くしたときの用意に、もうひとつ同じ度数のメガネを買っていたんだあ・・・GGIさまは自分で自分を信用しないという凡人になかなかできない特技を身につてけているんだ、これは素晴らしいことだ、オレって自分が思っている以上にナカナカの人間なんだあ・・

かようなしだいで気分あらたに新品メガネをかけてセッセと書類作成に励みました、某知人が某お役所に情報公開請求したところロクに公開しなかったので異議を申し立てる文書を代筆するのです、新しいメガネでGGIお得意のヘリクツをコネコネにこね回して、ようやく、夕やみ迫るころに仕上げました。

そこで、やれやれ、これで一丁仕上がりと思いメガネをはずしデスクに上に置こうとしました、ところが手がすべってメガネのはデスクの下の床に落っこちてしまいました。あっしまったと、あわてて床から拾い上げようとして、床に目をやりましたら・・・

このあと、どうなったと思いますが?

何と、奇跡が起きていたのです!

床に目をやりましたら、そこにはメガネが一つではなく二つ、鎮座していたのでありました!

そうです、一つはさっき落っことしたメガネ、もうひとつはあれほど捜しに捜しても見つからなかった神隠してにあっていたあのメガネであります!

これが奇跡でなくて何でありませうか!
これが神さまのお導きでなく何でありませうか!

奇跡が起きたのは、あの映画のことなんかすっかり脳裏から消え去っていたと思っていたのに、GGIは自ずと知らずに奇跡を信じていたからであります

今日の写真はこの奇跡の証拠写真です、クリックしてとくとご覧くださいませ

こんなもの、どこが奇跡なんかではないと思われる方は哀れなかたです、どうぞご自由に地獄にでも堕ちてくださいませ

グッドナイト・グッドラック!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする