みなさんもご承知かと思いますが、湖国で知事が交代いたしました。パフォーマンス名人のおさわがせ女性知事が退任し、もと民主党国会議員の40代前半の男性が7月末に新知事に就任いたしました。前知事が唱えていた「卒原発」なるものを引き継ぐと言って当選したのです
GGIは彼の選挙演説を聞いたこともありませんし、選挙公報という結構なものも読んでおりませぬ。ですからどんな人物かよくGGIにはわかりませぬ。でもGGIは一応の礼儀作法を心得ておりますので、新知事に御挨拶をと思い、湖国で暮らす市民として8月のはじめに、挨拶状を知人たちと連名で知事宛てに出しました
挨拶上の内容は、鹿児島県の川内原発が再稼働されてしまえば湖国のお隣の福井県にある関電の原発もいずれ再稼働されることになってしまうから、いまのところ「卒原発」がウリであるところの君が、湖国の知事として、鹿児島県知事に対して再稼働に決して同意しないよう正式に要請することを市民として強く希望するので、よく考えてから返事を二週間以内に下さいね、というものです。この挨拶状は湖国県警の間違いだらけのアホな日本語ではなく、誰がよんでもすぐに理解できる、明晰なる日本語でしたためました
こういう内容の挨拶状に対する答は、常識で考えれば、①はい、わかりました、鹿児島県知事に対して要請します、②いいえ、鹿児島県知事に要請することはいたしません、③「はい」とも「いいえ」とも申し上げられません、の三種類しかないはずであります
二週間をすこし過ぎた某日、県庁秘書課の若いお役人さんが電話で「今日、回答をお送りします」と言ってきました、GGIは期待に胸を膨らませてい言いたいところですが、まあお役所にやることにはあまり期待しないほうがよろしいということを長年の経験で知っておりますから、せっかくの期待は冷蔵庫にしまっておいて、回答が届くのを待ちました、翌日、一通の封書が届きました、紙切れが一枚入っていただけでありました
今夜の写真は新知事さんの回答書を撮ったものです、よろしければクリックしてご覧くださいませ、
予想されたことでありますが、新知事の回答は上記の①でも②でも③でもありませんでした、GGIらが要望した内容をまったくはぐらかした、のらりくらりした内容のものです
写真では読みにくいと思われますので、以下に回答内容を再録いたします
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滋賀県知事 三日月大造(公印)
九州電力川内原子力発電所の再稼働に関する市民からの要望について(回答)
平成26年8月5日付けで要望のありました表記の件について、下記のとおり回答します
記
原発の再稼働については、最終的に政府の責任で判断されることになりますが、私は新規制基準に基づく厳格な審査による安全確保と併せて、万一に備え、実効性のある防災対策を整えておくことが必要不可欠と考えています。
福島第一原発事故でも明らかなように、万が一事故が起きれば周辺地域には長期にわたり多大な影響が及ぶことから、原発自体の安全性のみならず、住民の避難体制や関係機関との連携協力体制など、実効性のある多重防護体制が確保されているかどうかという面も含め、影響を受ける地元の住民や地域の実情を踏まえ慎重に判断されるべきものと考えます。
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おそらくお役人がこの内容無き回答の文案を考えたのでありませう、過日、この回答書を元国の高級官僚であった人物に見せて、「この文案はあなたなのような人物が考えたのでありませう、あなたにしたらこんな文章書くのはアサメシ前でせう」と申しました「ワッハッハ」と明るく笑っておりました
要するに、新知事さん、鹿児島県知事に要請するつもりなんかまったくないのですが、それをストレートに言う勇気がお持ちでないので、こんな回答でお茶を濁しに濁したのであります、まだ四十代前半という若さでありますのに、新知事さんは姑息な年寄政治家と何ら変わるところがありませぬ、
ところで、この回答書、はじめは知事の公印が押されていなかったのです、まことに礼儀知らずであります、アホな市民の気まぐれな挨拶状への回答なんか知事の公印なんか押せるか、という訳でありませう、そこで県庁のお役人に礼儀作法を仕込むべく、県庁の秘書課に電話しました
「あのなあ、昨日、知事の回答が届いたけど、知事の名前しか書いてないやないか、公印を押すのが常識やろ」
「最近は公印を省略することが多いのです」
「おい、ふざけたこと言うんじゃない、公印がなければ、ただのメモに過ぎんやないか、君らが勝手に作った文書に過ぎんということになるやないか」
「いや、勝手に作るなんて、そんな・・・」
「だけどなあ、公印がなければ知事がこの文書を承認したことの証拠がないことになるやろ、君らなあ、アホな市民のきまぐれの要望書の回答に公印なんか押すのはもったいないと思っているのとちゃうか?市民を軽く見てるやろ」
「そんなことはございません」
「それなら、公印を押した回答書をつくって、あらためてこっちへ送ってくれ、わかったか!」
いい年して、こんなショモないことでもめたくないのですが横着なお役人には礼儀作法を教えておく必要があるのであります
今夜もヒトの悪口という品格なき話になってしまいました、お許しください
グッドナイト・グッドラック!