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■ 朝カフェで『絶対に挫折しない日本史』古市憲寿(新潮新書2020年 *1)を読む。本書のまえがきの**高いタワーの展望台に上って街を見下ろした時のように、対象から遠く離れた時にだけ見える景色がある。全貌を把握する快感を日本史という対象でも味わって欲しい。**という一文を読み、大いに共感、全くもってその通りだと思って買い求めていた。奥付けを見ると2020年9月20日の発行で、2021年1月15日7刷となっている。よく読まれているようだ。まえがきの最後に**タイトルに謳ってしまっているので、どうか途中で挫折しませんように。**とあるが、なかなかおもしろいから、挫折しないだろう。
上の写真で分かる通り、記述の根拠となっているような参照図書等が巻末ではなく、そのページにその都度掲載していることも本書の特徴。このような注が463も載っていて、様々な関連書籍に目を通していることが分かる。
そういえば、『桃太郎は盗人なのか?』(新日本出版社)(過去ログ)を書いた倉持よつばさん(当時小学校5年生)は「桃太郎」の関連本を200冊以上読み比べている。
そろそろ僕も何でも読んでやれではなく、対象を絞り込むべきかもしれない。
いままで新潮新書はあまり読んでいない。書棚に並ぶのはたった9冊。隣に並べた平凡社新書は6冊。ちなみに中公新書、岩波新書に次いで3番目に多いちくま新書でも現時点で56冊。このように出版社によってかなり偏っている。これからは新書のコーナーは全ての出版社をまんべんなく一通り見ようと思う。
*1 発行年を載せることにした。