哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

古今集第六十四番散りぬれば(書)

2010-08-31 06:07:05 | 
散りぬれば恋ふれどしるしなきものを
今日こそ桜折らば折りてめ       詠み人知らず

 ひとたび散ってしまえば、いくら桜を恋しく思っても、もうどうすることも出来ない。今日という今日は意を決して折りたい枝を一枝折ることにしよう。平安時代は桜の枝を折る歌が散見される。今では桜は自然のままを鑑賞するもので全然違う。ソメイヨシのない時代だからか、桃なら分かる。