風格は申し分なき寺にして
なにゆゑ人のいと疎らなり 樋田哲仙
寺とは先出の門戸厄神のことである。南門から奥へ進むにつれて、清掃の行き届いた境内が目に付く。風変わりな高楼を思わせる朱の山門は風格があり、その階段を上ると数多くの堂宇が開けて朱の欄干はひときわ華麗さを示す。これほど歴史と風格のある寺に参拝客の少ないのは訪ねた日が悪いのか、暑さのせいなのか不思議である。
なにゆゑ人のいと疎らなり 樋田哲仙
寺とは先出の門戸厄神のことである。南門から奥へ進むにつれて、清掃の行き届いた境内が目に付く。風変わりな高楼を思わせる朱の山門は風格があり、その階段を上ると数多くの堂宇が開けて朱の欄干はひときわ華麗さを示す。これほど歴史と風格のある寺に参拝客の少ないのは訪ねた日が悪いのか、暑さのせいなのか不思議である。