哲仙の水墨画

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世の中は 蓼太(書)

2007-03-23 07:17:40 | 
世の中は三日見ぬ間に桜かな       大島蓼太

 蓼太(りょうた)は江戸中、後期の人。信濃生まれ。俳句を二世雪中庵桜井更登に学ぶ。後に三世雪中庵となり3000人の門下生を擁した。世の中へ3日も外出しなかったら、桜が満開になっていたと、開花の早さを驚いているが、この原句がいつの間にか「見ぬ間に」が「見ぬ間の」にそらんじられている。「の」では散ってしまっていたと移り代わりの早さを嘆くことになる。