老いぬとてなどかわが身をせめきけむ
老いずは今日にあはましものを 藤原敏行
私は年を取って役に立たなくなったと、わが身をどうしてせめて恨んだのだろう。もし、年を取って生きながらえることがなかったら、栄えある今日を迎えただろうか。
老いずは今日にあはましものを 藤原敏行
私は年を取って役に立たなくなったと、わが身をどうしてせめて恨んだのだろう。もし、年を取って生きながらえることがなかったら、栄えある今日を迎えただろうか。
老いらくの来むと知りせば門閉じて
あはれあな憂と会はざらましを 詠み人知らず
老いが訪れてきて私を虜にしてしまうことが、分かっているなら私は門をしっかりと閉ざして付け入る隙も与えず合わなかったものを。
あはれあな憂と会はざらましを 詠み人知らず
老いが訪れてきて私を虜にしてしまうことが、分かっているなら私は門をしっかりと閉ざして付け入る隙も与えず合わなかったものを。