おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

マンション管理士/〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師が生業の巷の一介の素浪人の日常

さきどりとっけん(せんしゅとっけん)

2020-10-15 | 国家試験受験サポート   〔マンション管理士 ・ 管理業務主任者〕

 

マンション管理士試験まで 45日

本日の学習参考は [区分所有法7条の 先取特権]

 

先取特権(さきどりとっけん)とは 法律で決められている一定の債権を有している者ならば

債務者の全部の あるいは特定の財産から 優先して弁済を受けることができるという権利

です

区分所有法7条に登場のものは 抵当権など登記のある担保権者には優先されてしまい

ますが 一般債権者には優先します(法律で 優先順位が決められています)

債務名義(強制執行のための確定判決等)がなくとも 競売手続きが可能となる権利なのです

区分所有者が専有部分を賃貸しているときなどは 物上代位という手法によって その賃料

にも先取特権を行使できます

[ 即時取得 ]の準用もあるので 滞納区分所有者の部屋にその者の所有物ではない動産

を預っていたとか借りていた物が在ったりすると 要件を満たせば それを競売の対象とでき

ることがあり得たりします

 

ということで [先取特権]のことも よく出題されます

 

 

(先取特権)                          <区分所有法>
第七条 区分所有者は、共用部分、建物の敷地若しくは共用部分以外の建物の附属施設につき
他の区分所有者に対して有する債権又は規約若しくは集会の決議に基づき他の区分所有者に
対して有する債権について、債務者の区分所有権(共用部分に関する権利及び敷地利用権を
含む。)及び建物に備え付けた動産の上に先取特権を有する。
管理者又は管理組合法人がその職務又は業務を行うにつき区分所有者に対して有する債権
ついても、同様とする。
2 前項の先取特権は、優先権の順位及び効力については、共益費用の先取特権とみなす。
3 民法(明治二十九年法律第八十九号)第三百十九条の規定は、第一項の先取特権に準用する。
 
 
                                  <民法>
(一般の先取特権)
第三百六条 次に掲げる原因によって生じた債権を有する者は、債務者の総財産について先取特権を有する。
一 共益の費用
二 雇用関係
三 葬式の費用
四 日用品の供給                   
 
(即時取得の規定の準用)
第三百十九条 第百九十二条から第百九十五条までの規定は、第三百十二条から前条までの規定に
よる先取特権について準用する。
 
(即時取得)                             
第百九十二条 取引行為によって、平穏に、かつ、公然と動産の占有を始めた者は、善意であり、
かつ、過失がないときは、即時にその動産について行使する権利を取得する
 
 
 

ということで 本日の気になる過去問題

平成28年 問 3

〔問 3 〕 区分所有法第7 条に規定する先取特権に関する次の記述のうち、区分所有
法及び民法(明治29 年法律第89 号)の規定によれば、正しいものはどれか。

1  管理者に対して支払うべき報酬が定められ、管理者が、管理組合に対して報
酬請求権を有する場合には、管理者の報酬請求権は、先取特権によって担保さ
れる。

2  区分所有法第7 条の先取特権は、共益費用の先取特権とみなされ、他の一般
の先取特権と競合する場合にはそれらに劣後する。

3  店舗を経営する区分所有者が、管理組合の承諾を得て、共用部分である廊下
に自らの所有する動産であるショーケースを備え付けていた場合、このショー
ケースに対しては、先取特権の効力は及ばない。

4  区分所有者が、規約又は集会の決議に基づき他の区分所有者に対して有する
債権について先取特権を行使するに際しては、当該他の区分所有者が第三者か
ら借り受けていた家具についても即時取得の規定の準用がある。

 

正解は  です

 

1 について

 管理者又は管理組合法人がその職務又は業務を行うにつき区分所有者に対して有する債権
ついても、同様とする。
についての解釈なのですが 管理者の報酬請求権は
職務又は業務を行うにつき区分所有者に対して有する債権 には該当しないと解されています
共同所有関係に由来する共同管理運営体上のことそのこと自体に絡んで発生する債権ではない 

のだから ということなのか ?)

2 について

 民法329条1項 ・ 306条
 つまり ここでは一番上位にいます

3 について

 建物に備え付けた動産 ということなので 専有部分に備え付けた動産とは限りません

4 について 

[ 即時取得 ]の準用もあるので 滞納区分所有者の部屋にその者の所有物ではない
 預っていたとか借りていた動産が在ったりすると 要件を満たせば それを競売の
 対象とできることがあり得たりします  

即 時 取 得
第百九十二条 取引行為によって、平穏に、かつ、公然と動産の占有を始めた者は、善意
あり、かつ、過失がないときは即 時にその動産について行使する権利を取 得する。

 

 

       http://toku4812.server-shared.com/ibarakihatakeyama.html


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