おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

受任責任者としての眼

2016-03-01 | マンション〔責 任〕

 

 

仕事柄 さまざまタイプの専門資格業者の方との付き合いもある

一匹狼というと プロ中のプロらしく 男らしいニュアンスがあるので

場合によっては そう言われることもあり 嫌いではないが 

近くで支えてくれている方からみると 狼とは呼びにくく せいぜい 

ワンコちゃん 程度の雰囲気らしい

自分の印象なんてェもんは 自分には とんと 判りづらい

 

40・50代頃には ちょっとした監督的立場に居たりして “ハタケヤマさんて

なんとなく 恐い” などと言われたことがあったり(部下の一部からの間接聞き

だけれど)して どういうわけか そんなとき 少々 うれしく思ってしまったりした

威厳を持っての対応も必要な時があり その時は顔付きがどんな具合か

意識したりすることがあった

 

概して 怒っていてもインパクトがともなっていないことが 多々あるらしい

脇が甘くならないよう ? キリッとする必要が ビジネスの場では これからも

あることだろうから 心して歩んでいこう かな ?

でも つまるところ 基本は自然体になる というか そのようにしか できない

 

 

 

話は変わり

マンション管理組合に限らず 営業企業体とは呼べない組織においても

管理業務委託の他に 会計記帳や特殊な管理相談 などで いわゆる

専門資格業に 報酬を支払い 依頼することがある

その報酬のあり方なのだが ほぼルーティンワーク的な作業で およそ

営利行為などない分野の額として 私などからすると ギョッとする数字に

であうこと けっこう 多い

一番あるのは 長いことの慣行として なんら異議を持つことなく 延々と

バブル期に設定されたような請求額を払い続けているパターン

営業企業体会計と比較し 量的にも 質的にも(頭を悩ますような節税法など

とても登場不要な組織等での会計業務等)僅少シンプル作業に対し 蓄えている

資金から想定される割合をはるかに超えていると思慮される金額を要求

され続ける 

管理会社変更などに苦労して経費節約に徹しているつもりでも

報酬のありようの点検などには無頓着な組織が 散見される

 

いわゆるプロフェッショナル・ネグリジェンス(専門家の責任)という点からは

報酬受領側も気をつけなければいけないのでは と 私などは考えるが・・・

 

たとえ無報酬の 持ち回りマンション管理組合理事会であろうが 受任者としての

任務を全うすべきことは 明確な法的責任

総会などで 執行部が報酬額の妥当性を追及されることも おおいにあり得る

見直しもせずに ノンノンとしていることは管理運営受任者の注意義務違反と言え

報酬の妥当性につき相手側に説明を求めること なんの失礼なことではない

(もちろん 信義誠実の姿勢を保ちながら 冷静に進めることが大事だが)

 

私は 報酬情報もすべて公開しており 顧問に着く前におおよその説明をさせて

いただいているが 一旦設定後も相手方の状況等により 設定金額の変更をこちらから

提案させていただくこともある

妥当性のない 徒な値下げは 当然反対だが 顧問先赤字に遇したとき

善良な管理者の注意義務を尽くせなかったかも と思慮され得るような場合は

妥当な範囲で 報酬減額をも提案させてもらうことあり

もちろん その年度の特殊事情で 事務量のレベルがそうとうであったり

懸案事項の難易度?が 想定外であったような場合は 相手方の資金状況

によるが 増額を提案させてもらうこともある

 

執行方は 組織のために 善管注意義務をもって行動

専門家は 委任者側に  専門家としての責任を意識し これまた善管注意義務をもって行動

 

こうした あたりまえとも言えるかもしれないことを ときには 意識して 念じて 

プロに徹するように 努める

ときどき 意味不明なことに妥当性を欠いて流されている自身を見つけ 

僅かでも 反省の顔付きになるよう意識することがあります

 

 

 

今日は まず メールにて 民事執行法の財産開示手続についての説明を

求められたりしました

【財産開示期日が設けられ債務者は出席し自身の財産について陳述をしなければならない】

ボヤーンとは覚えていたのですが 条文を見ながらの説明になってしまいました

曖昧な説明は お客様に失礼も甚だしい と思うので 《チョット怪しいので さらに

調べさせてください》と お願いしてしまいました

法規・法制相談 突然 何を聞かれるやら ほんとに 

ドキュメント ノンフィクション

の世界です

 

 

さて ノンビリ理事長さんに 一言

『管理会社を苦労して変更して 年間200万円節約 それでオールオーケー 

とはせず

他の部分の無駄はないか 点検 さらに 点検ですよ

必要なものを削れということではなく 無駄を省く

専門職さんへの報酬 税理士さんには何を依頼して どのくらい報酬を渡しているの

ですか 

せいぜい組合費徴収が基本の会計記帳 そうして 税務処理なんぞ縁がない

ような組織なのに どうして 年間 ○○万円の報酬になるのです 組合員の皆さんに

説明できますか  

以前からそのように流れているだけで 今の執行部の責任じゃない 

という その主張ですが 法的には 説得力ありませんよ』

言いにくいことだけど それこそ顧問として報酬をいただくとなれば 是非疑問点を

洗い出さねばなりません

それを遂行することが 私の 顧問としての 受任内容に含まれることであり責務でもあるので

そこを曖昧にすると 私自身も 賠償責任が問われることもあるので

 

 

 

ほんとうに速い

夢見月 三月 弥生に

もう 到着してしまった

 

                                     

   

          

 

    

               

              

      

 

                    

       

          

    

               

 

 

                            


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