おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

ストーブの傍で

2009-04-26 | ■ 生涯学習

遠い昔 

今此処で 熱いコーヒーを頂けて

3時間ほどの時間を好きなように使っていいよと言われ

学習に疲れた脳を

木枠の窓からの大平原の雪景色を眺めることで

冷ませるような生活を5日間持てたのなら

そのまま世を去ってもいい

なんぞと かじかんだ手に 郵便物を握りながら空想し

鉛色の宙を仰ぎ バイクのハンドルをなんとか握りしめる

そんな現実? か 夢か判別できぬような・・・

若き日のシーンがあったような・・・

ライバルたちは 超一流大学の法学部を終え
 
東京の

受験専門塾でも何年もかかっている

自分は 受験資格さえまだない状況で
 
雪の裏街の

トタン張りの飲み屋街に今日もダイレクトメールを配る


焦燥感と 若い絶望感の冬の日々


約5年間ほど 郵便配達を北国でしていました

貯金課から 無理を言って? 配置転換してもらったのです

何故逆の異動なの? 多くの友の疑問に答える面倒さに

悩んだものでした

外勤を何年か務めた後 試験を受け貯金や保険の内勤へ

というコースが常套だったので
 
変人扱い?もされ・・・

外勤のほうが 勉強時間を少しでも多くとれる

そう考えたのでした
 
それだけの理由 他意は無いのに
 
上司らへの説明に多くの時間をとられましたっけ

確かに尋常ではない要望

その説明に苦労もしました

なにが不足で 自ら困難な?方向へ進まねばならないのだ

外勤から内勤への希望者の数の多いこと

理解しているだろう
 
あなたみたいに その逆コースを望む者などに

会ったことはない

二度と戻れないし

完全に出世は無しかもな

という雰囲気


たしかに もっともな話ではあったかも・・・

若き日の思い出


赤い自転車と

郵便配達さんのバイクの音を聞くと

ときどき 頭をよぎる遠い風景です

少年の
 
うらやましいほどの若さの配達さんもいて
 
つい あの頃の自分(27歳頃の転身でしたが)を重ね

雨の日 強風の日 タイヘンだなーと・・・

雪の日 北国のテカテカの凍結路へ夕方出陣の

速達配達

70CCのバイクで よくもまあ 事故も無くすごせたものだと

二度ばかり この世からオサラバか という場面も

たしかにありました

スリップで 完全に車体が進行方向に対し90度回転し

対向車線に

あの瞬間 向かいからの車が数秒早かったら
  
子供たち 妻にも

そして 多くの支えてくれていた人たちとも二度と

会えなかった

人生 ある意味 首の皮半枚の紙一重

だからこそ ありがたい 愛おしい



今 外は 季節はずれかのような冷たい雨模様

事務所の小窓から
 
この地の雨空を眺めながら

素敵な暖色の炎のストーブの傍で
 
湯気たつコーヒーを片手に 本を眺めながら

泣きたいほどのシアワセを感じながら
 
このブログを書いています


(また 同じような記事になってしまいました
冷たい雨の日になると いつも決まって 同じ情景が
頭に浮かんでしまうのです

北国の氷雨のなか 両側に泥で汚れた雪が積まれた
街裏路をたどる赤いバイクと 
黒く濡れ光る か細い車輪と びしょぬれの軍手で握る
冷たいハンドル・・・頭の中には いつも 前の晩読んだ
気になる法律用語が出たり隠れたりしてのさばっていて・・・・

脳の芯がいつだってボンヤリと疲れを訴えていた)


あの時も人生
 
今も人生

それに 明日になれば会える 明日の人生 

 
ほんとうなら まぎれもない宝たる若さ

それを感じる余韻を与えることさえ許さぬような
 
辛さ多き今の世

でも 景気の良否だけが時代を評価する規範ではないはず

どうか どうか 簡単にあきらめることだけはせぬよう

祈るばかりです

今 ドンナ場面であろうと

明日の場面は だれにも 未だ わかりません

明日はドンナ舞台が待っているのか

ドンナ役がもらえるのか

それをたしかめる

ある意味
ちょっとした
 
いや 

大きな 楽しみ

   
 


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