おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

自然の力 と リスク

2019-10-14 | 〔法規 ・ 法制〕

 

広い意味でのリスク管理の相談

ときには 特定行政書士として そうした相談を受けることもあります

(法規・法制相談として)

 

争訟になること必至 というような場面では 業際のことにも留意せねばなりません が

 

企業の方にとっては 特に 共同経営的なことのイザコザのことの処理なども

厄介なことで

関係がうまくいっている場合と 一旦こじれた場合のあり様 というのは これほどまで

当事者双方 言動が変わってしまうのか という具合です

 

リスク管理 灯台下暗し で 一番身近なところに 破綻のもとが潜んでいること多し 

ともいえそうですが

 

一度 あらためて ガバナンス・リスク(内部統制システム含み)管理などの鳥瞰図を 

眺めてみることも大事でしょう

 

どの業界においても マスマス厳しい経営環境下での日々となりそうですから

 

一般人にとっても 自然災害対策など 日常のリスク管理を思うこと多し という昨今です

 

<不可抗力のリスクは 目的物の所有者自身が負担する>

というのが 私法の 基本原則

 

《 Bの土地に 暴風雨発生時に Aの所有する施設の一部が壊れ 倒れ込んだ 

この場合

・Bは Aに Aの費用負担で倒れ込んだ物を除去せよ と 請求できるのか?

 

 Aは Bに 倒れこんだ物は自分の物なのだから Bには返還義務があるのだ

 と その物の返還行為を請求できるのか?

 

・Bが行う妨害物を除去する措置について Aにその作為の受忍を請求できる ということなのか?

 

・AB双方に 侵害状態の発生に責任が無いのだから 互いに相手方に作為を求め得ない

 のか?

  

相手方に積極的な作為(為すべきこと)を求めうる権利なのか 

それとも

自分が行う回復措置に対しての相手側の受忍を求めうる権利なのか

あるいは

双方 作為を求め得ないのか

 

いずれによるべきなのか・・・

 

B側においては住居まで壊れ 重傷者まで発生した というような場合

そうした状況で またまた 台風の被害

なんと 酷い情況を背負っているのだろう

いわずとも 結論は見えているだろう

なにを グズグズと わけのわからないような無惨な情況を放っておくのだろう・・・

 

心情 察するに余りある ということでしょうが

諸々 法的にも 複雑なものと推察されます

(費用負担が 実務的には 最大の論点かと思われますが)

自分なりにも 結論を追ってみたりします が

業務上でも 似たような案件があるので 自身の基本書等に戻って と 眺めるだけでも

登場順に記すと

民法

197・202・708・722・200・198・199・703・704・

709・1・177・417・717・180・224・226・ 国賠法2

というような条項が登場しました

たった10ページばかりのところにさえ

 

おそらくですが

こうしたケースでは 

民法の224・226・722あたりを類推などしての交渉となり つまるところ

費用につき双方 応分の負担 責任の所在(帰責)行為負担あたりのことは

ホドホドの追求で というようなこととなるのでは ということなのかな ?

 

もっとも 施設の設置などの瑕疵 とか 不法行為的なものと捉えられる可能性も

あった状況下とか そうしたことは別にしてのこと ですが

とにもかくにも 以前の日常に 一日も早く戻ることが最優先されなくては

いけないですから

できる限り早く できる限りの平穏な日々が戻ることを 祈るばかりです

 

つまるところ

≪自然力という不可抗力によるリスク≫の扱いのことの困難さ

 

東日本震災関連の賠償問題関連はじめ そうしたことの大元に登場の

≪自然力という不可抗力によるリスク≫の扱い のことで・・・

 

そうすると 『・・・あの害のことは そもそもが自然力によるものなのかどうか・・・

自然力が起因だとしても 総体としては責任がないのかあるのか そもそも帰責については

不問とせざるを得ないことを前提とするしかないのか・・』 

ということあたりが 最大の論点になるということなのか ?

 

猛烈な台風が過ぎたばかりの事務所内で 自然の為すことと 営々と続くであろう

人というものの日々の思いの端あたりを サッと 記してしまいました

 

近隣関係処理問題など どちらかというと小さなこと も 大きなこと も

基本的な考え方に相異はないのだ(ある意味 当然とも言えましょうが)

ただ 処理のスケールと 費用金額の多寡の大小は 問題とはなりましょうが

 

強い風で 隣家の園芸用の大小ポリバケツ3個やらが 我が地に転がり込んで 

台風一過の翌朝

“ 一言 挨拶があるのが当然だと思うのだけれど 夫婦でコッソリ入り込んで 

ソソクサと 引きあげていってしまった 

こういう仕業って なんとなく シックリこないけれど どうなの ?

ささいなことと 見てみぬ振りをして 済ますのが おりこうさん かな・・

 

・・・もしも 台風が過ぎた後も 二週間ばかりすぎても そのまま

置いてあったりしたら

どうしたらいいのかな・・返しに行ったはいいけど 余計なことして

なんて 思われるのも シャクだし 

 

どうするのがベストなのか ? 暇でしたら 考えてみても いいけれど 不粋な話

考える時間が モッタイナイ ようなことでしたら・・・

 

(詳細な論点は 述べていません というより さらに調べものを重ねないと

 残念ながら とても 記すことはできません 事があまりに重厚なので・・・)

 

    

 

 

           

 

    

               

              

      

 

                    


この記事についてブログを書く
« マンション の 1階 | トップ | オール フォー ワン »