おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

再掲  巷風(まちかぜ)

2015-12-14 | ◇ 一 句  &  一 文 

(事情があり ちょっとばかり要望?らしきものがあったりしたもので 
2012年12月12日の記事の再掲です ゴメンナサイ)

 

 

 

 

 

昨日の 冬の東京で

目当ての研修会場まであと500mあたりの大通りを跨ぐ歩道橋
階段の途中に 落ち葉を敷いて 一人 老女が座っていた
集合時刻も迫っていたこともあり 急ぎ足だった私は 
呼び止められたことを無視してその場を立ち去ろうとした

『・・百円 もらえない?・・』
という声にも 無視を続けたが
『・・できれば 二百・・円・・』と さも言いずらそうにしている気配に
思わず足を止めてしまい
“・・・まあ いろいろあるんだろうけど なんとか がんばってよ・・・”
と 二百円を彼女に手渡し 私は立ち去った

そのことが 彼女の人生にとってはなんら意味のない乏しい施しに
すぎなかったであろうことは分かっていながら 
自分のその行為のせめて一割くらいは無意味ともいえないか などと
自分を収めつつ

≪彼女の過去を引っ剥がしてやりたいものだ≫
などと 
涙をこらえながら 思ったりもしたのだった


こんなふうに あの出来事がメロドラマになってしまっているとすると 
その理由は 昨年逝ってしまった母の面影の少しを
彼女に見たため
かもしれない



昨日の 冬の東京での 話



母が逝って 一年と一〇日ほどが過ぎた




 

 

またもや 一年が過ぎ去ろうとしている師走に
今年の生業の痕跡を ふと 思い出したりしながら・・・・
再掲載してしまいました 
ご容赦あれ                                     
                                           


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