おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

卯月の一日

2019-04-06 | ■ サマザマな おはなし

 
・・・太った豚になるより痩せたソクラテスになれ・・・
というような訓示を1960年代 某大学総長が 卒業式に した とか・・?
 
いやな感じで耳に残るような そうでもないような
複雑な 文字列
自分は ちょうど多感な十代半ばだったせいもあり・・・


ときどき 過去を思う

事情もあり 生意気にも幼いころから思想上の悩み 
なんぞというと高尚で大げさだが 
政治上の催しなんぞに連れていかれたりした記憶から どうにも政治アレルギー?
みたいなものがあって
そうとうな年齢になっても 選挙にさほど興味が持てなかった
“政治なんぞ なんぼのもんじゃ”というのが
幼い頃からの一貫したイメージ

そうなった要因は いろいろ思い当たることがあります

そうして
多感な頃に ちょうど学生運動がはなやかになり いわゆる急進左翼と
機動隊との衝突は日常茶飯事

その頃 なにが一番カチンときたかといって
“人間 もっと高潔な生き方なるものを目指さねばならない
日々 食べていければいいなんぞと 次元の低いところに
縮こまっていては進歩なんぞ無い”
と ある部分社会の人間が 上から目線でのたまわっていたこと

貧しくても チャブ台をかこみ 父ちゃん母ちゃん弟たちの笑顔のなかで生きるよりの幸せが 
この世にあるか
イデオロギーでは至高の人生は作り得ない
なんぞと 生意気にも確信していました 
多分 小学生低学年時代から・・・


自己にとっては至高の 世のため 人民の理想のためとはいっても 
他家の畳の上にも思索のなかにもヅカヅカ入る権利なんぞは だれにもありはしないし 
余計なお世話も甚だしい ということ
10冊の教典より 一枚の粗末な絵の具画の思い出が その人間にとっての宝物・導きであること
だったりするのですから

“あなたたちに 我々のこの至高の思想が理解できないから そんなもったいないことを
ホザイテいるのだ
我々が手取り足とり補ってあげるから学習して至高の世の建設の道の理解に努めよう”

根本的に その日暮らしの人民は高等イデオロギーなんぞ理解は無理 
という前提で 大仰にのたまわっていた連中がいたり・・・ それこそ上から目線で

そうでもないのです その日暮らしのニコヨンさんでも
人生哲学はあるのでした

「わからなくて 無知で こんな人生を送っているのではない
どうせ 人生こんなものかもしれない でも 愛しさを覚えてもいるんだ 
大仰な知識より 惚れたあの子の笑顔のほうが 人生に何倍もインパクトがあること
を知ったことだって大事なこと そう考えることのどこが劣っているというのだ  
高尚 低俗 そんなことアーダコーダと他人に誂えてもううことなど ゴメンこうむる
そういうことさ」
焼酎をあおりながらチャブ台を軒先にあつらえて 夏の夕餉に
話を聞かせてくれた 愛しいオッチャン

学歴も 財産も 誇れる家柄も 名声も 肩書きも 何一つ持たないような人だったが 
どこか威厳があった  大人の
 
 
子供の頃 登場してくれた多くの オジサン オバサン
人生の彩りとして 自分の前に現れてくれた 大人


ほんまもんの大人にはなれないかもしれませんが
‘ せめて この世におさらばしても すこしばかりは記憶に残れるような付き合いを
いろんな巷の人たち子たちともさせてもらいたいものだなー ’
なんてことを 久しぶりの上野の雑踏のなかで 思ったりするのです

健康で つつましくも自分なりの時を過ごせそうなことに感謝しながら・・・
                     
    
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