おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

思い込み

2015-09-07 | ■ 業 務 エ ッ セ イ

 

 

一気に秋めいてきました

今年の夏は終わり?なのかな と いぶかってしまいそうなこの頃

涼しいことが 淋しいような・・・

時々届く ミンミンゼミの声も もの悲しく・・・

 

 

 

さて 今までマンション関係の顧問をしてきたことのなかで感じること

《教訓》 として 折に触れ 思い出すこと

それは 思い込みの 害 ということについて

 

::: 某マンション管理組合顧問として 自分としてはそれなりに充実した

対価に見合う 作業をしていると思っていた

『いつも的確な指導 ありがとうございます』と ある意味公式といえる場で

評価をいただいたりして どこかで安心し切っていた

更に数年 おそらく 顧問契約は継続されるのだろうから いろいろ さらなる

施策も検討しておこう・・・という雰囲気で毎回の理事会に参加させていただいて

いた

ところが秋風がそろそろという時期の会だった?が 理事会の最中 20人ほどいる

役員さんがおそろいの場で 『契約は終了とさせていただきます』『結局 先生には

なにをしてもらえるのかわからないので』

 

あまりに唐突なシーンが目の前で展開されたので なんらの言葉もだせなかった

それほどに想定外の突風のような発言だった

そんなときは エッという心だけが固くなってしまって 言葉は想像以上に発せ得ない

ものだと 初めて経験した

なにがなんだか しばらくは ハッキリしない という感じ とでも言おうか・・・

 

後ほど思ったことだが

“ 顧問というのは いわゆるコンサルタント 相談相手   自己が持つ知識で

クライアントさんの力になること で 

執行という部分に関わって何か具体的な行動する

ということではないのです むしろ 現に執行に加わると権限外行為でご迷惑を

かけてしまうのです ”と 

どうして 言えなかったのか と とても とても 反省し 不甲斐ない自己を責めたこと

でした

 

 

おそらく 顧問業務 ということの意を その方はご存知なかったのだろう

私とすれば その方の日ごろの言動からして それほどのことはとうに了解済みのはず 

と思い込んでいた まさか当の本人たる私を目の前にして役員会の場で 突然出たその言葉を

受け止めること というか解釈することができなかった

そんなこんなで 諸々の事情が重なり その期をもって契約終了とはなったのでした

 

我々の仕事は いわば プロとして自己が蓄えた知識を利用していただいてその対価を

いただく というもの

 

例の事件 ? の後 異なる資格業の場で ハッと思ったこと < こんな場面が他の資格業

のときもあった ような・・・ 

“ 先生 相談だけというのは 無料なのですよね・・ ” >

行動・執行は対価をともなうが 相談(言葉での仕事)は無料

そういう規準をお持ちの方 けっこう世に居られる

 

私も ときには 無料相談会を担当させていただくことがある

しかし 無料をうたったものでない依頼は 対価として報酬をいただく

そのようにして得たものが 私の生活手段の一部 

これ以外の生きる糧の途を持ち合わせていなかった し 今もないので

 

 

ということで 思い込み(先方の そうして 当方の)に眼を光らせて 事にあたる

必要がある という大きな経験をさせていただき 折に触れ あのシーンを脳裏に登場させ

背を伸ばすのであります

 

 

そんなこんなの日常ですが 当月の主たる行動目標は 

・某試験の徹底学習

・某マンション管理組合に関して 思い込みを排除した 役員さん共々の徹底準備の現状点検

・諸々の会議参加

・某業務研修参加

などなど

 

といっているうちに 葉月もアタフタと終わり長月も もはや数日を亡くし・・

いやはや それこそ 『言葉だけじゃなく 行動と執行が見えないと対価をあげません』と

おてんとうさんにも促がされそうですが・・・

《 知識と言葉が僕のパンを得る大切な途なのです 》 と 胸を張って 言わせていただくしかない

形を持っていて眼で確かめられるものを評価していただくというようなことではないので

なかなか しんどいこと でもあるが

やっていくしかないんだ

              

hatakeyama マンション管理士事務所