昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(660)残された課題③

2020-01-11 21:42:14 | エッセイ
 「レロレロ姫の警告」の続編「暗黒星雲からやってきた姫」を自費出版するにあたり、66万円のスポンサーになってくれ、と言われても、
 問題は続編がそれほどの価値があるか?ですよね。
 それで、ここにその冒頭の部分を披露します。

 (1)神社の森
 昨日の大雨と風で神社の境内は濡れた落葉に敷きつめられていた。拝殿に向かう参道の右手の、最近増築した社務所の白木もしっとりとした薄茶色に染まっている。
 小山内は秋祭りを控えて、その準備のために久しぶりで境内に足を踏み入れた。
 小山内 茂、56歳。
 熊本市の中心に所有する不動産業を営みながら、宮司として郊外の神社に催事のときだけ顔を出す。
 がちりとした体躯に顔はいささか厳ついが、頭髪が後退しておでこが広くなっていることで優しさを醸し出している。
 仕事づき合いの面では、神職を兼ねているということもあって人望がある。
 
 ─ 続く ─
 66万円のスポンサー要請は取り消します。
 

 



 




最新の画像もっと見る

コメントを投稿