昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(521)再び、哲学者マルティン・ハイデガーに学ぶ

2019-04-06 18:25:21 | エッセイ
 哲学者ハイデガーによれば、人類は強欲のためにその、巨大な収奪装置に呑み込まれる危険性に瀕している。
 
 
 彼によれば<集立>あるいは<総がかり体制>とも呼ぶべき<Ge-Stell>、つまり人類がどんなにあがなおうとも抑止できないトータルシステムがあって、それは自己増殖していく魔物なのだ。
 
 
 例えば、彼の<技術論>によれば、<原子力>は徴用可能な破壊行為に向けて次々とかりたてられてゆく。
 <3.11>の原発事故は、人類のあがないきれない制御不能な<Ge-Stell>の断末魔の帰結だと。
 

 今、手がけている世に問う自作のために、ハイデガーも勉強せざるを得ないのか・・・。