昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(206)第24回読書ミーティング(4)東京β(1)

2017-07-26 05:00:23 | 三鷹通信
 Aさんの推薦本 速水健朗「東京β」
 <東京β>? βって?
 著者、速水健朗は、東京という街が常に変化と開発、そして消失を繰り返し、いつまでも完成しない状態にあるとして、PCソフトの製品としてきちんとできていない「β版」(試用版)から引用し「β」を付している。
 ヨーロッパの歴史ある都市ならば100年前の姿でも残っているが、東京の場合は50年前であってもその姿はまったく違うものになっている。
 その変化を、映画、ドラマ、小説、マンガを通じて描いているところが、またユニークな作品である。
 *「東京湾の日常」「副都心の系譜」「東京ランドマーク変遷史」「水運都市・東京」「接続点としての新橋」「空の玄関・羽田空港の今昔」という六章の視点から描かれているが、そのうち何点かピックアップしてみたい。
 
 その前にひと言。
 こんなユニークな本を紹介してくれたAさんに対しては、・・・まさに東京造形に仕事の面で関り、生活に根差しているからこその愛ある目線だなあ・・・と敬意を抱かざるを得ない。      
 これまでにも、「ゆりかもめに会いに行こう」「東京湾諸島」「吉祥寺だけが住みよい街ですか?」などの本を推薦していただいている。
   

 まさに変化し続ける大都市「東京」
 そして翻弄される住民。
 我々はどこへ向かっているのか?


 ─続く─