昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(178)そして父になる

2017-03-06 06:26:12 | 三鷹通信
 昨日、三鷹市社会福祉協議会とボランティア連絡協議会の共催による福祉映画「そして父になる」を観てきた。
 
 
  この映画は第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した。
 是枝裕和監督。主演は福山雅治、尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキー。
 ホテルのようなマンションに住むエリート建築家<福山雅治><尾野真千子>夫妻と一人息子の慶多、それほど豊かではないが地方で電気店を営む<リリー・フランキー><真木よう子>夫妻と息子琉晴を含む3人の子どもたち。
 それぞれ楽しい生活を送っていたが、ある日産院から呼び出しを受けて、6歳になった慶多と琉晴が取り違えられていたことが発覚、葛藤の日々が始まる。
 病院からは血のつながりを重視し、「子どもの将来のために結論を急いだほうがいい」とお互いの家族の交流が始まる。
 
 
 妻、<尾野真千子>に「なんで分からなかったのか」などと冷たい父親<福山雅治>は、愛情をこめて育てた慶多を手放せない妻に対し、俺に任せろとばかり、二人とも引き取る算段を取ろうとする。
 しかし、相手のお母さん<真木よう子>から「負けたことのない奴は本当に人の気持ちが分からない」と罵倒される。
 お互いの家族を体験した慶多でさえ<福山雅治>から離れていく。
 やっと気づいた<福山雅治>は「ミッションは終わりだ!」と慶多を抱きしめる。
 
 「そして父になる」の意味がここでボクにもやっと納得できた。
 そして、ボク自身が息子と娘の父になり切れていなかったことを、今再び思い返している。