昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(286)幹事長退任を決意

2016-06-28 03:52:48 | エッセイ
 26日の日曜日、毎月恒例、地元の大学同窓会の第221回麻雀大会が開催された。
 ボクは幹事長としてメンバーを取り仕切っている。
 開催日の二日前、参加希望者は42名、二人足りない。急遽、予備軍からお願いして新たに2人の参加を決めて44名11卓の組み合わせを決めた。
 ところが、前日になって1人参加希望者をミスっていることに気づいた。
 こうした場合、従来幹事4人で1回ずつ遠慮して抜けることによって1名オーバーの事態を解消することはよくあった。
 しかし、今回はあくまでも幹事長たる自分のミスである。
 他の幹事に迷惑をかけるわけにはいかない。ボクが欠席することに即断した。
 
 ゲームは50分刻みで4回行われる。ちょうど3回戦が終わったころ覗いてみた。
 
 
 やってる、やってる。
 楽しそうだ。
 ところが終了した幹事のひとりから、実はもうひとり予定していなかった方が現れて、結局追加でお願いして来ていただいた方が遠慮して帰られたと聞かされた。

 ボクは今年に入って、そろそろ幹事長の引退時であることを感じていた。
 前幹事長のIさんにお願いして、若い方から幹事になる方を探っていただいていた。
 幸い、幹事長候補者が3人ばかり現れた。
 ボクは心に決めた。今日幹事長引退を表明するしかないと。
 
 パーティ会場で表彰式も終わって一段落した頃合いを見て発言を求めた。
「みなさん、今日の参加不参加のトラブルの責任はすべて私にあります。どうも焼きが回ったようです。幸いに若い後任の候補者が3人現れました。来月の会が始まる前に幹事会を開き、新体制を決めたいと思います」
 そして新幹事候補を皆さんに紹介した。
 新幹事といっても、60を超えているが、ボクに比べれば20歳近く若い。
 地域同窓会分科会では最大規模をほこり、地元の三鷹や武蔵野ばかりでなく遠く川崎や横浜からも出かけてくる人がいる。
 今回もひとり新人が参加された。
 シニアの元気を育む会としてさらに発展することにつながったと、ホッとした。

 もちろん、ご迷惑をかけた同輩のSさんには深くお詫びの電話をした。
「いやいや、ぜんぜん気にしなくて結構。他の用件もあったし・・・」
 彼は気持ちよく赦してくれた。