昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(100)朝ドラ・カーネーション

2011-11-23 06:21:45 | エッセイ
 朝ドラ<カーネーション>にはまっている。
 
 何と言ってもヒロイン糸子を演じる尾野真千子さんが魅力的。
  
 
 そして題材がいい。
 三人の娘を日本を代表する個性的なデザイナーに育てた小篠綾子さんの物語だ。
「いったいどんな育て方をなさったのですか?」
 10人が10人からこう質問されるそうだ。
「何もしてません。ただ娘たちは私の背中を見てただけです」
 自信を持って堂々と生きていれば子供は必ず見ていてくれる、と言うのだ。

 ご自身、岸和田の商店街の小さな洋裁店を立ち上げる所から始まった。
 
 後にこう語っていらっしゃる。
  
「敗戦の瓦礫の中から、戦勝国も目を見張る高度経済成長を遂げ、今日の繁栄を築いたバイタリティあふれる戦後の復興。これを支えたほんとうの力は日本中の母親たちの母性なのではないかと、私は思っています。・・・男はんをぎょうさん戦争にとられ、・・・焼け跡でほんとうに生きる根性を見せたんは、日本のお母さんやったと思うのです」

 頭でっかちの男どもの<理屈>は崩壊し、今や地に足の着いた<女の時代>がやってきたということや。

 それにしても小林薫氏の演じるお父ちゃんは昔の<男の時代>の魅力そのものや。