昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(43)シニアSOHO普及サロン・三鷹

2011-02-04 05:00:05 | エッセイ
 20世紀も押し詰まった1999年12月、大学の先輩に勧められてその年に立ち上がったシニアのグループに参加した。
 40年あまり勤めた会社を早めに切り上げて、これからは思い通りの希望に満ちた人生が始まると意気込んでいたが、それをどう具体化すべきか壁にぶつかっていたところだった。
 初めて参加した交流会の模様を読売新聞の<あなたの街、あなたが記者>という欄にぼくは投稿している。

 「地域の知的ビジネスが参加する情報横丁」という三鷹市のシニア・ベンチャー交流会の1回目が12月2日に開かれました。<シニアSOHO普及サロン・三鷹>の活動の一つですが、私も誘われて初めて参加してみました。
 この新しい時代を予感される集いの噂を聞きつけて、遠くは千葉からも、シニア(55歳以上)やサポーターの若者50人以上が参加し、狭い会場は熱気に包まれていました。 今後、三鷹市では毎年1万人以上のシニアが退職して企業から地域に「帰ってくる」見込みで、全人口の半分以上が55歳以上という時代が目前です。
 サロンのH代表の言葉を借りれば、いまや、「お年寄りを大切に」、などと頼っているわけにはいきません。
 シニアも現役としての意識を持ち、自立しなければならないのです。
 参加されたシニアの自己紹介では、「オンラインで株式投資」、「性格診断テストをネットで事業化したい」とそれぞれの抱負が続きました。
 こうした気概に触れてみると、そのうち自分のやることが見えてくるような気がする刺激的な交流会でした。
 サロンでは会員の自立のための<PCアドバイザー認定研修>を開いたり、第2回交流会を1月20日に開催するとのことです。
 そんな私のようなシニアのみなさん、ぜひサロンを覗いてみてください。
 


 ぼくはこの会に何かをやろうと具体的な意図をもって入会したわけではなかった。
 退職後ぶらぶらしている姿を見かねた妻に後押しされ、たまたま先輩に誘われてこのサロンに入会、囲碁に関心のある仲間とともに<ネット囲碁クラブ・三鷹>を立ち上げた。
 パソコンはどうも、というシニアが多いので、シニアが好きな囲碁でパソコンに馴染んでもらおうという戦略を立てた。

 たまたま三鷹市がIT関連専用ビルとして建設した三鷹市産業プラザのアイカフェに設置されたパソコンを利用してネット囲碁を楽しみながらパソコンに慣れてもらうという講座を開設したり、世界最大級の商用囲碁ネット組織と提携し、このアイカフェのパソコンで利用者に世界の囲碁愛好者とネット囲碁できる仕掛けも作った。
 当時ITを重要な施策と位置づけた森首相も視察に見えるなど一定の成果を上げた。