昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(22)高尾山は世界一

2010-03-19 06:33:52 | 三鷹通信
 お彼岸が近づいたので高尾へお墓参りに行ってきた。
 混みあわない日、しかもボランティアで忙しい妻のスケジュールを考慮して、早めの16日(火)に設定した。
 天気予報が雨模様で心配したが、幸運にも小春日和の好天気に恵まれた。
 高尾駅から2キロほどの登り道、歩きを覚悟していたがバスが利用できて助かった。
 
 余裕が出来て、高尾山へ登ってみることにする。
 会社へ入ってすぐ仲間たちと相模湖まで縦断して以来だから半世紀ぶりだ。
 

 今はとてもそんな元気はない。
 京王線に乗り換えて高尾山口で降り、駅前の高橋家で名物のそばを食べる。
 

 妻はとろろそば、ぼくは鴨せいろ。うまい。

 ミシュランガイドで最高ランクの三ツ星観光地に選出されてから高尾山はたいへんな人気で、年間登山者数260万人というのはダントツの世界一だそうだ。
 今日はウイークデイだし、天気予報が良くなかったので幸いにも空いている。

 山の中腹(470M)までケーブルカーに乗る。
 

 斜度31度は日本一の急勾配。
 山側はともかく、崖側は絶壁で強風でも吹けば紅葉樹林に真っ逆さまに転げ落ちそう。
 しかし、新緑の頃、秋の紅葉のころは素晴らしいだろうなと思われる。
 さらに上へ登れば猿山や野草園があるが、我々は中腹の展望台から東京の街並みを一望する。
 遠く新宿のビル群は春霞にかすんでいた。

「河口湖の山荘へ行っても、すぐ帰ろうと言うんだから・・・」
「47分に準急があるから、それで帰ろう」と言ったら妻に言われた。
 電車も空いている。
 さて調布までひと眠り。
 二つ目のめじろ台でふと忘れ物に気づいた。
 ヘンケルの万能はさみが二丁、水筒にお供えした果物やお菓子が入っている袋を高尾山口駅のベンチに置き忘れたのだ。
「まあ、いいか・・。」と言ったら、「とんでもない、取りに戻りましょう」と言われてしまった。
 
 電車を乗り換えて戻ったが、ベンチにはない。
 駅の事務所に行ったら届けられていた。
 ボケ老人のとんだおまけ付きお墓参りだった。