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昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(349)第30回読書ミーティング②

2019-07-22 05:55:54 | 三鷹通信
 *令和最初のベストセラー小説は?
 瀬尾まいこ「そして、バトンは渡された」          
 ・・・一人の女の子が、次々に離婚する5人の両親に愛され抜く。きれい事もここまできれいだと、人の心を射る。
 ・・・愛されることが不足している時代に、必要とされる物語か。
 *全国書店員が選んだいちばん!売りたい本。「本屋大賞」にダントツ1位で選ばれた。
 
 *「本屋大賞」とは過去一年間、全国の書店員自身が自分で選んで「面白かった」「お客様にも薦めたい」「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。

 *売上ランキングで、3位に選ばれたのは、池井戸潤「ノーサイド・ゲーム」
 ・・・発行部数30万部。舞台がラグビーでも変わらぬ池井戸ワールド。
 ・・・既得権にしがみつく権力者対正義を貫く弱者の物語。
 ・・・最後は善が悪を完膚なきまでに打ち倒すカタルシス。
 ・・・いつものドラマ化(大泉洋主演)で相乗効果。

 *いづれも、本屋書店員が売りたい本なんですね。   




三鷹通信(348)第30回読書ミーティング①

2019-07-21 05:21:37 | 三鷹通信
 現役編集者が主宰する「第30回読書ミーティング」が三鷹市協働センター、オーバルルームで開催された。
 *参加者は過去最多、講師を含めて、男性5名、女性7名で満席だった。
 以前お腹が大きい状態で参加された方は1歳8か月のお子さまを連れてこられたが、このお子さまは含まれていません。
           
 *令和3か月に吹いている風!相変わらず樹木希林本が堅調。
 *6月の月間ベストセラー(日販調べ)

 *平成から吹き続ける風!
  ・・・出版業界全体としてみれば、最盛期の2兆4千万円から1兆4千万円に凋落する中、
  多様化したビジネス書コーナーが相変わらず好調・・・
  
 *・・・自己啓発・・・堀江貴文の「多動力」
  橋下徹の「実行力」
  そして精神科医の「アウトプット大全」
  
  *ムダなことはしない! 過去を振り返るな、未来に生きるより、現実をしっかり生きよ!ということですか。
  



三鷹通信(347)大久保東女名誉教授の「日本の文化」森鴎外「舞姫」

2019-07-20 06:33:43 | 三鷹通信
 今日の大久保先生は、既に開始三十分前に一番乗りでお見えになっていました。
 カジュアルな、サラサラとして清涼感のある麻?の柄シャツで。

 テーマは森鴎外の「舞姫」です。

 *明治23年、民友社の徳富蘇峰の依頼を受けて執筆「国民之友」に発表した短編小説。
  冒頭「余は幼き比より厳しき庭の訓を受けし甲斐に、父をば早く喪いつれど、学問の荒み喪うることなく、旧藩の学館にありし日も、東京に出でて予備こうに通いしときも、大学法学部に入りし
後も、太田豊太郎という名はいつも一級の首にしるされたりしに、・・・官長の覚え殊なりしかば、洋行して・・・遥々とベルリンの都に来ぬ」
 ・・・高雅な文体と浪漫的な内容で、初期(日本の近代文化)の代表作・・・。

 *太田は下宿に帰る途中、クロステル通りの教会の前で涙にくれる美少女エリスと出会い、心を奪われる。
 ・・・父の葬儀代を工面してやり、以後交際を続けるが、仲間の讒言によって豊太郎は免職される。その後エリスと同棲、
 生活費を工面するため新聞社のドイツ駐在通信員という職を得た。
 エリスはやがて豊太郎の子を身篭る。友人である相沢謙佶の紹介で大臣のロシア訪問に随行し、信頼を得ることが出来た。
 復職のめども立ち、相沢の忠告もあり、豊太郎は日本へ帰国することを約す。
 しかし、豊太郎の帰国を心配するエリスに、彼は真実を告げられず、その心労で人事不省に陥る。
 その間に、相沢から事態を告げられたエリスは、衝撃のあまり発狂し、パラノイアと診断された。

 治療ののぞみのがないと告げられたエリスに後ろ髪を引かれつつ、豊太郎は日本に帰国する。

 *時は普仏戦争にプロシアがフランスに勝った歴史の転換点にあった。
  「余は模糊たる功名の念と検束に慣れたる勉強力とを持ちて、欧羅巴の新大都の中央に立てり。・・・」
 「かくて三年ばかりは夢の如くに立ちしが・・・今二十五歳になりて、既に久しくこの自由なる大学の風に当たりたればにや、心の中なにとなく妥ならず、奥深く潜みたりしまことの我は、ようよう表にあらわれて、きのうまでの我ならぬ我を攻めるに似たり」
 *ある意味、<官>と<民>、<公>と<私>の問題を提起している。
 *また、「ラ・ボエーム」悲恋の物語であり、社会の枠組みから外れた「ボヘミアン」現在の<難民>に通じる問題も提起している。
 
 *近代欧州の<自由>の空気に触れて、
 ・・・先生曰く「お坊ちゃまがグレ化した・・・
 



三鷹通信(347)大久保名誉教授の「日本の文化」を学ぶ会<浮雲>追記

2019-06-30 03:43:46 | 三鷹通信
 昨日の二葉亭四迷の「浮雲」の記述は四迷の混迷を強調しすぎたようです。
 大久保先生からいただいたお言葉を、改めてご紹介いたします。
 
「<浮雲>のポイントは維新から二十年を経て近代国家体制が始動し始めた時期に対応するように文学においても従来の戯作調から近代的内面心理小説へ急転換しようとして破綻する産みの苦しみを体現している点にあるということです」
 
 
 ・・・次回から先生がピックアップされる「日本の近代的文学」に期待しています・・・        
    


 

三鷹通信(346)大久保東女名誉教授の「日本の文化」を学ぶ会②浮雲

2019-06-29 04:34:52 | 三鷹通信
 大久保喬樹東京女子大名誉教授は、今日も素敵なアロハシャツ姿。
 
 「さすが、女子大ですから半ズボンというわけにもいきませんが、いつもこんな感じです」
  講義の冒頭にこんな会話をさせていただきました。

 *今日のテーマは二葉亭四迷の「浮雲」
  
  幕末、1864(元治元年)~1908(M42)
  外国語学校でロシア語を学び、坪内逍遥に私淑。
  
  
 *子ども時代は、ロシアの東アジア進出の時代背景から、軍国少年で、士官学校を志願したが不合格。
  外国語学校でロシア語を学び、ロシアの写実文学に影響を受ける。

 *「浮雲」のはしがき。、
 「薔薇の花は頭に咲いて活人は絵となる世の中独り文章のみは黴の生えた陳奮翰(ちんぷんかん)の四角張りたるに(漢文のこと)、・・・舌足らずの物言を学びて口によだれを流すは拙し是はどうでも<言文一途>の事だと思い立っては矢も楯もなく文明の風改良の熱一度に寄せ来るどさくさ紛れお先真闇三宝荒神さまと春のや先生(はるのやおぼろ・・・坪内逍遥のペンネーム)を頼み奉り欠硯に朧の月の雫を受けて墨摺り流す空のいきおい夕立の雨の一しきりさらさらさっと書流せばアラ無常始末にゆかぬ<浮雲>めが艶しき月の面影を思い懸けなく閉籠て黒白も分かぬ烏夜玉のやみらみっちゃな(めちゃくちゃな)小説が出来しぞよと我ながら肝を潰して此書の巻端に序するも・・・」
 *薔薇の花は頭に咲いて? 時は、服装面でも変化が見られる。
  
 *鹿鳴館時代でもあった。
  

 *というわけで、日本初の「言文一致」の文体で書かれた近代小説の始まりを告げた作品です。
 *融通の利かない内海文三と要領のいい本田昇が寄宿先の心を寄せたお勢をめぐる物語。
 *文三は自分勝手に様々な思いを巡らしながらも、結局何もできない。
  
 *最後は自室で、天井の木目、オプチカルイル―ジョンで終わる。
  
  
 *しかし、四迷は出来に満足せず、以後、翻訳家、ジャーナリストの道へと進む。
 *ペンネームは、おやじに腐され「くたばってしまえ!」と自虐したものという説もありますが・・・。

  時代に振り回され、彼にとっては文字通り四迷の一生だったのでしょうか?         

三鷹通信(345)6月23日(日)に行われた三鷹三田会麻雀会の成績が、昨日(月)22:05分やっと発表となりました。

2019-06-25 03:31:19 | 三鷹通信
 日曜日に行われた三鷹三田会の第257回例会の成績発表が、昨日遅く(22:05)にやっと発表された。
 
 (先月例会の模様)
 *前月同様、ゲーム終了後、提出された成績表のチェックを幹事諸君が入念に行っていた。
  長くなりそうだなと、小生はパーティーを欠席して早々に失礼した。

 *成績結果が、やっと、昨日遅く(22:05)に発表された。
  ・・・参加者48名。
  優勝、斎藤晃(S52法)。準優勝、小澤秀雄(S47工)。第三位、三矢恵啓(ゲスト)
  参加回数150回記念賞、林 茂男(S27法)・・・最高齢89歳
  成績不調の小生も40位に入賞していた。

 *幹事諸君、提出成績表のチェック作業、ご苦労様でした。         


三鷹通信(344)マンション大修繕で、植木を屋上に移動!

2019-06-18 03:56:03 | 三鷹通信
 10年に一度のマンション大修繕!
 
 
 
 昨日はベランダの植木を屋上に移動!
 
 身の丈以上の植木もあって、半病人のボクには大変な作業でした。

 35鉢もの植木を毎日わが子のように育てている家内は元気いっぱいでしたが・・・。
 
 
         

 屋上は強風でボクは吹き飛ばされそうでした・・・


三鷹通信(343)大久保喬樹東京女子大名誉教授の「日本の文化」を学ぶ会①

2019-06-15 06:21:36 | 三鷹通信
 昨日は小林克彦氏を代表とする同好の士が立ち上げた、大久保喬樹東京女子大名誉教授の「日本の文化」を学ぶ会に参加した。
 
 三鷹市生涯学習センターで開催され、17人集まった。

 本日の講義内容は「日本の文明開化と庶民」について。
 *福沢諭吉の「西洋事情」
  福沢は江戸幕府の命により1860年(慶應2年)にアメリカに、2年後には渡欧。その内容を1868年(明治元年)刊行。

 *仮名垣魯文の滑稽本「西洋道中膝栗毛」1871年(明治3年)刊行。
  
  福沢の{西洋事情}を下敷きにロンドンの万国博覧会に行くという珍道中。
 *魯文は「あぐら鍋」も刊行している。
  
  式亭三馬の」「浮世床」「浮世風呂」に代えて、舞台を新風俗として出現した「牛鍋屋」に移し、そこに集まるさまざまな客の風態、会話をユーモラスに描いた。
  筆致は意外に写実的で、開化期の風俗をうかがう資料に利用できる。

 *久米邦武の「米欧回覧実記」
  
  明治4年から1年9か月にわたり、米・英・欧州を歴訪した岩倉使節団。
  
  その記録編纂係として随行した久米邦武の第一級のルポルタージュである。
  久米は後に歴史学者として帝国大学等で教鞭を執ったなかなかの識者である。

 *壮麗なホテルに感嘆、美術館、動物園、博物館などの公共文化と実体科学に感銘。
  西洋人は実体を追求する学問を好むのに対し、東洋人の実体のない抽象的な思弁を好む違いに着目。
  具体物に基づいた科学を進歩させることにより産業に実益をもたらして繁栄を招くために他ならないことを実感。

 *政治には三様あり、<君主制>、<共和政治>、<立君独裁>
 *機械文明 <蒸気車> <伝信機>

 <エピソード> 
 *福沢諭吉は特に<教育>を重視し<慶應義塾>を創設した。
  また、<健康>に留意し、庶民に<牛乳>や<チーズ・バター>を食するよう奨励した。
  
 *岩倉使節団はアメリカの大統領に面接した際。日本の君主、天皇の<委任状>を持参しなかった不見識を指摘された。
 *維新を率いたのは大久保利通、西郷隆盛であった。 暗殺された大久保に代わって首相になった伊藤博文は運のいい、<大久保の部下>に過ぎなかった。
 *参加者から質問があった。
  「福沢の西洋事情の影響力が大きかったようですが、エリートにはともかく、庶民にいかなる形で伝播したのでしょうね?」・・・ボクも同感だ。
   仮名垣魯文などのベストセラー作家に負うところ大だったのだろうな・・・。
        
 <番外>
  会の始まる冒頭、先生から「大澤さん、そのスポーツシャツは素敵ですね」と言われたので、ボクは「先生のアロハシャツこそシャレてますね」と応じた。
  




三鷹通信(341)第29回読書ミーティング(7)

2019-04-21 05:24:27 | 三鷹通信
 新しく参加された二人の女性の方が推薦されたのは、奇しくも有名女性が書かれた「人生の生き方のための指南書」でした。
 一つは、フェイスブックの女帝シェリル・サンドバーグの「OPTIOB」
 
 
 *人生の逆境から回復して喜びに至る「折れない心の鍛え方」です。
 *<逆境>→<回復力>→<喜び>

 もう一つは、アンジェラ・ダックワースの「GRITやり抜く力」です。
 
 
 *成功するには<IQ>より<グリット>
 *情熱と粘り強さ

 今回、最もボクの心を捉えた作品です。逆境から回復し、情熱と粘り強さで喜びに至る!
 ありがとうございました。