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昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

金沢便り(34)奥・山中温泉

2012-03-17 05:24:20 | 金沢便り
 金沢の山ちゃんからのフォト便り<奥山中温泉>  
 ・・・奥がつく山中温泉があるなんて知らなかった・・・
 

 <奥山中の温泉野天風呂>
 石川県の福井県境に近い山の中に温泉宿がある。
 近くに樹齢二千三百年の大杉を祀った神社がある
 険しい渓谷は歩いて行く道がなく、眺めるだけである。

 昔の人もせせらぎの音を聞きながら、静かにゆっくりと湯治に訪れたこと偲ばれます。
                        (加賀市 奥山中温泉にて)

  野天風呂への階段
  


  野天風呂湯畑
  

  野天風呂の湯治客
  

  野天風呂の灯り

  

金沢便り(33)山中温泉

2012-03-14 06:52:42 | 金沢便り
 金沢の山ちゃんからフォト便り<山中温泉>が届いた。

 松尾芭蕉は「奥の細道」の旅の途中、山中温泉の泉屋に杖をとどめ九日間の温泉逗留中、薬師堂を詣で、温泉につかり、風光明媚な景色を心から楽しみ、山中を扶桑三の名湯と讃えました。
 (草津、有馬、山中)

 そして「山中や 菊は手折らじ 湯の匂い」の一句を詠みました。
「山中の湯に浴せば、中国の菊茲童が集めた不老長寿の菊の露を飲むまでもない」長寿を得るという意味です。

 江戸を出立以来芭蕉と連れ立った河合曾良が病気のため伊勢の親戚の家へ旅立ちました。

 地名のとおり 奥深く山に挟まれ、渓谷の「鶴仙峡」の絶景を眺め、奈良時代に行基の開湯以来変遷を得て、多くの人々が病気を治しに訪れ、癒されたことでしょう。
                       (石川県加賀市山中温泉にて)

 
 (松尾芭蕉と河合曾良)

 
 (山間に架かる高瀬大橋)

 
 (雨の蟋蟀橋)

 
 (鶴仙峡、橋の見える光景)

金沢便り(32)金澤白蕪

2012-02-11 04:28:22 | 金沢便り

 久しぶりで金沢の山ちゃんから金沢のフォト便りをいただいた。

 金沢のじわもん食材シリーズとして<金澤白蕪>を取り上げている。
 <じわもん>とは地元産の食材のことだ。
 白蕪はほとんど土の上で育っている。
 土の中で伸びている根をはさみで切って、水洗いの後、大小選別の上出荷される。

 
 
 
 
 
 <かぶ>は白かぶ、赤かぶ、大中小、日本全国各地に80もの品種があるそうだ。
 

 <かぶらの漬物>といえば、何と言っても金沢名産<かぶら寿司>だ。
 冬の食卓には必ず並ぶ。
 丸くふくよかな蕪に荒波で育った鰤を挟み米糀、人参、赤唐辛子とともに漬け込み、じっくりと氷温熟成させる。(本来は青かぶを使用するが、最近絶滅の危機にあるとかで白かぶと交配したものや、白かぶも使っているようだ)
 自家製で作ったこともあった。

 中でも有名なのは京都の<千枚漬け> 
 そして家内のふるさと滋賀県の<赤カブの漬け物>もいいですよ。
 
 

金沢便り(31)ルビーロマン

2011-08-18 04:54:29 | 金沢便り
 金沢の山ちゃんから暑中見舞いをいただいた。
 
 写真は当地名産「ルビーロマン」(葡萄)

 
これがブドウ? 一見すももかと思った。

 金澤近郷の河北潟は江戸時代にも干拓構想があったが干拓事業完成は昭和61年になった。
 広い干拓地には「麦畑」「西瓜畑」「葡萄畑」「ひまわり畑(巨大迷路)」などに利用されている。

 この葡萄畑は一区画三千坪の広さで”デラウエア””巨峰”などのほか、当地話題の”ルビーロマン”も栽培されている。
 
 市場の競り市で初競り値が一房50万円になった。
 一房30数粒の実だから一粒いくらだろうか。
 冬から生育過程を撮り続けているが未だ口にしたことがない。

 
 大西ブドウ園、ルビーロマンの木(右手前)   
 ルビーロマンの剪定
 
 ルビーロマン色づく

 ・・・インターネットの紹介では・・・
 「赤くて大粒のブドウが欲しい!」
 ブドウ農家の願いをかなえようと、平成7年春、石川県農業総合研究センター砂丘地農業試験場では、「藤稔」という黒色の大粒ブドウから採取した種400粒を試験場の片隅に播きました。
 大切に育てた幼木は、平成9年から実を付け始めました。しかし、400本の樹の中で赤い実を付けたのはわずか4本。この中から、味、色、房や粒の大きさなどの品質、栽培のしやすさなど地道な調査を繰り返し選ばれた1本が。「ルビーロマン」です。
「石川県の宝」として、全国に羽ばたくブランド品種に成長するよう、皆さまとともに育ててまいります。


 味もいいそうですが、大きさを実感するためぼくもインターネットで調べてみました。
  巨峰、デラウエアと比較してみてください。
  

金沢便り(30)長寿遺伝子

2011-07-26 05:24:42 | 金沢便り
 友人から毎月送られてくる地方月刊誌<アクタス>に興味深い記事があったのでご紹介しよう。
 <長寿遺伝子>って何だ!?

 6月、NHKスペシャル<あなたの寿命は延ばせる>でも取り上げられたようだが、長寿遺伝子(サーチュイン)は2000年に米・マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガランチ教授によって酵母の中から発見された。地球上のほとんどの動物が持っており、この遺伝子の働きを強めることで寿命が20~30%延びることが確認された。
 「ミトコンドリアが出す活性酸素」「免疫細胞の暴走」など老化をもたらす100近くの老化原因が、サーチュイン遺伝子がONになると抑制され、肌、血管、脳などの器官が若く保たれ、長寿が延びると考えられている。

 この遺伝子は万人が持っているが普段は働かない。
 金沢医科大学の古家教授によると、「腹八分に医者いらず、ということわざがあるが、この遺伝子は<腹七分>を続けるとスイッチが入る」と言っている。
 
 カロリー制限した猿(右)としていない猿(左)
 年齢はともに24歳(人間の75歳相当)。カロリー制限した猿は顔の張りや皮膚のたるみ、脱毛が少ない。
 古家教授のグループは今年1月、人もカロリー制限を続けると長寿遺伝子が活発化することを裏付け、人体でサーチュイン酵素量の増加を確かめた世界初の研究成果となった。
 調査開始から7週間目の検査では検査を受けた全員の長寿遺伝子が機能し、ミトコンドリアやサーチュイン酵素の量が大幅に増加。
 不整脈・心臓突然死の原因となる<遊離脂肪酸>、炎症を誘導する生理活性物質「インターロイキン」。インスリン、中性脂肪は全員が減少・低下した。
 一方で、糖尿病や動脈硬化の発生を抑える善玉ホルモンの一種<アディボネクチン>は増加し、運動能力もカロリー制限前より全員向上していた。

 長寿遺伝子はたとえ数年間カロリー制限を続けても、1回でもカロリーをオーバーするとたちまち休止するとの研究報告もある。かなり意思が強い人でないと、なかなか続けられない側面があるようだ。
 不老長寿のカギを握る遺伝子のスイッチを別の方法で入れることができないか。

 金大大学院の鈴木特任教授によると、赤ブドウの皮などに含まれる<レスベラトール>は、ポリフェノールの一種で、代謝を高めて脂肪を燃焼させるほか、インスリンの働きや血糖値を正常にし、糖尿病、動脈硬化を改善する効果が確認されている。
 <レスベラトール>は厳しいカロリー制限を守らなくても長寿を手に入れることができる<秘薬>となる可能性がある。
 

金沢便り(29)山代温泉・加賀温泉郷

2011-06-25 05:31:32 | 金沢便り
 <金沢の山ちゃん>から<山代温泉>のフォト便りがありました。
 
 *千三百年以上前の神亀二年(725年)に行基という名の高僧が霊峰白山へ修行に向かう途中、一匹の烏が羽の傷を癒している水たまりを見つけたのが、山代温泉として今に受け継がれている。
 古事記や日本書紀にも登場する伝説の三本足の霊長「ヤタガラス」も山代温泉の伝説として伝わっている。
 最近では「古総湯:が復元され、明治期当時の入浴体験が再現されている。
 (シャンプー、石鹸使用不可。カラン、シャワー設備がない)
 
 *山代温泉鎮守として、温泉街の中心部に服部(はとり)神社がある。
 弥生中期の遺跡から木製織機が出土され、古くから機織り、裁縫が盛んだったことから機織りの祖神「天羽槌雄神(あめのはづちのかみ)」をお祀りしたものと思われます。
 一向一揆で消失後、明治になってから「菊理媛神(くくりひめかみ)」と合祀され、本殿の屋根を見ると「千木(ちぎ)」は外削、「鰹木(かつおぎ)」は四本(偶数)と男神と女神を祀ってあると覗われる。
 
 <服部神社の境内>
  <一向一揆太鼓> 
 
 山代の古総湯は昨年の10月3日に開業したそうだ。浴室の窓にはステンドグラス、壁や床には当時使用されていた九谷焼のタイル、建物は総ヒノキ造りという和洋折衷の構造になってる。
 古来親しまれた<加賀温泉郷>もこのところの観光客低迷で、各地でこういった<総湯>の建築が相次いでいるという。北陸新幹線の開業を控え、各温泉郷の思惑が交錯する。
 <山中温泉>
 <片山津温泉>
 <粟津温泉>
 


 

金沢便り(28)白山市の御仏供杉と金沢香林坊

2011-05-25 06:04:13 | 金沢便り
 <金沢の山ちゃん>から天然記念物<御仏供杉>のフォト便りです。

 日本の名木百選、国指定天然記念物。樹齢は約680年、白山市吉野の山中に祇陀寺を開いた大智禅師がこの地を去る時に杉の小枝をさかさに地面に挿したのが今の御供杉であるといわれ「さかさ杉」ともよばれています。
 
 仏飯を盛ったような形から御仏供杉(おぼくさん)という名がついています。
 樹高 18M 幹周り 9.6M
  
 調査によると根の深さ・長さは樹高には及ばないが、廻りの水路からの水の補給が十分だそうです。
 近くに「二代目杉」もすくすくと育っている。
 
 (石川県白山麓 下吉野)

 <山ちゃん>は高校の同窓生ですが、中学の同窓生が毎月送ってくれる地元月刊誌<アクタス>に懐かしい<金沢・香林坊>の特集がありました。
 
 3月25日に香林坊に完成した<ラモーダ>(イタリア語でファッション)により、新たな賑わいをもたらしているという。
 

 
 <ラモーダ>はもちろん知らないが<香林坊>は少年時代過ごした(塩川町)や学校(高岡町中学)にも近く懐かしい。
 隣町には<武家屋敷>、中学の近くには<尾山神社>の観光スポットが隣接する。

 ところが、<塩川町>や<高岡町中学>は今存在していない。
 時代を感じる。 

金沢便り(27)鯉流し

2011-05-10 06:03:58 | 金沢便り
 今年も<金沢の山ちゃん>から、<浅野川の鯉流し>のフォト便りが届きました。
 タイムリーに送って頂いたのですが、掲載が遅くなってスイマセン。

 毎年、こどもの日の前々日、地元の子供会とその関係者たちがお世話して行われる催し。
 お父さんたちは前日<梅ノ橋>の下に鯉のぼりの吹流し百本を吊るして渡し、不寝の番をする。
 当日は朝早くから、三百匹の鯉を川に泳がす。

 

 今年で11年目を迎え、地元の人はもちろん、ニュースで報道されることから、全国からの観光客も見物に訪れ、なかでも外国人の姿も見られるようになりました。

 もちろん当日は子どもたち、父兄の皆さんも餅つきや屋台出店、演奏などで協力し合う。
 

 お母さんたちは翌日、濡れた鯉のぼりを小学校の校庭で洗濯して、干して乾かし来年に備える。
 


 


 

金沢便り(26)春の海と桜満開

2011-04-29 07:46:29 | 金沢便り
 <金沢の山ちゃん>から春の便りが届きました。

 「春の海」
 越前加賀海岸国定公園<加佐岬・泉浜>
 
 越前海岸から加賀路に続く断崖の加佐岬近くには源義経に随行し、ひ弱な身体では足手まといになると断崖から身投げした尼御前の北陸自動車道<尼御前SA>がある。
 

 のどかな陽を浴びた春の海は昔の出来事など洗い流したように見る人を和ませてくれる風景でした。
 


 新聞に兼六園の桜満開、休日が見ごろと載った。やっぱり好天の日はすごい人出と車の大渋滞。
 名所の桜を見なくとも、名物桜はないだろうかと探しに出かけると一人舞台に咲く桜もあった。

  
 金沢 銭屋記念館の白色桜
  
 金沢 観音堂町の桜と塔

 <卯辰山四百年の森の桜>




 山間の谷を下って行くと見事な桜の園がある。
 <四百年の森>という森林にまとまって桜が植えてあり、東屋もあって市民の憩いの場になっている。

 
  
 枝垂桜
  
 いろいろな色の桜

 東屋から観ると地デジテレビの画面からもはみ出しそうな風景が見られる花見特等席であり、写真機の目では表現できない立体感は、人の目と感性でしか味わえない特権だと思う、
 
 

金沢便り(25)白山春景色

2011-04-11 07:05:39 | 金沢便り
 <金沢の山ちゃん>からフォト便りが届きました。

 「越中で立山 加賀では白山 駿河の富士山 三国一だよ」と越中おわらで唄われて、白山は霊山として名高い。
 
 大聖寺から視た白山。
 春の高気圧に覆われ、よく晴れた日には
 白雪を被ったままの<白山>が良く見える。


 
 
 片山津温泉柴山湖畔に春の陽を浴びる鴨の群れ、なんとも長閑な景色である。
 
 近くの田んぼでは農作業の音も聞こえ、春への息吹を感じる光景である。 
  以上石川県加賀市にて

 そして、能登半島内浦 穴水・椿崎ヨットハーバーから。

 
 能登半島の内浦は大きな富山湾・七尾湾に囲まれ、所々に小さなリアス湾があり、ヨットが係留されており後背地の山腹には別荘が立ち並ぶ風光明媚なところ。
 
 繋留港から波静かな湾をゆっくり亀さんの歩みのように出航して、能登島に架かる二つの<中島ツインブリッジ>と<能登島大橋>を海上から仰ぐコースも堪能できる。

 ところがヨットで航海し、小さな湾の寄港地に戻る時、湾の出入り口の狭いところには白波が立つ荒れた状態になり、暫しの間は写真のように揺れます。
 これを「白兎が走る」と言い、スリルがあります。